ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

葛城古道 DNAをくすぐられた

2015年03月06日 21時11分41秒 | ウォーキング

橋本院の裏手にある「瞑想の庭」を通り、



イノシシ除けの柵を開け閉めして進んでいくと、



鬱蒼とした暗い山道に入っていきます。



古道というよりトレイル道です。



結構な距離を下っていきます。



途中、幅が20cm位の堰堤の上も、
足を滑らさないように注意しながら通ります。



そうして再びイノシシ柵を手動で開け閉めし、



里に出たところの景色がこれ。



あれだけ下ってきて、
まだ集落の屋根を見下ろす高みに立っています。
まさに高天原からの降臨ともいえる景色でしょ。

段々畑の中を道標に沿って
集落に向かって降りてゆき、
集落に入ってしばらくしたら、



山麓を南北に走る車道に出てきます。



葛城古道はすぐにその道を右にはなれて、

少し低い所を進んでいきます。

このあたりから、大和盆地を見下ろしながら
眺めの良い歩行が続きます。



それにしても、深い山の中の道であったり、
旧跡を訪ねる道であったりと変化も多く、
本当に気持ちのいい道です。
思わずにこにこ笑いが止まらないほどです。
ハタから見たらきっと変なオッサンでしょうねえ。

でも仕方ありません。
体内にある歴史好きの親父から引き継いでいる
DNAをくすぐられているからです。
遺伝子レベルで楽しい道であると言えます。

そうそう実はdoironのマラソン好きも
親父のDNAです。
若いころは800mの選手で
通っていた高校の当時の
学校記録を作ったそうですからね。

「親の因果が子に報い~」
という講談が浮かびました。

柿の木畑を通り、



大和棟の民家を眺める集落に入ったところにあるのが

「住吉神社」です。



大阪の住吉大社の分霊を勧請して
7世紀頃に斎祀った古い神社です。

なぜ大阪の住吉大社の分社がここにあるのか、
それには理由があります。

大阪湾岸の交通の要衝である難波(なにわ)には
海上交通を担う海人集団がいました。
その集団を統率する氏族の拠点が、住吉大社です。

その氏族と葛城族とは深い関係がありました。

全国に散らばる葛城系氏族の分布と
海人集団が交通の要衝としていた地域と
重なることが多いことからもわかるそうです。

そんなわけで鴨のふるさとであるこの地に
住吉大社の分社がある
ということ・・・だと思います。
なにせ、この神社にも由緒書はあったのですが、
文字がかすれて読めなかったものですからね。

でも境内は広くてベンチも置かれ
いい雰囲気でした。



ここまで歩き始めて約2時間。

ちょうど時刻も12時頃です。
ここでお昼にしましょう。

今日のお昼はこれ。



葛城山を見上げる御所のコンビニで購入した
おにぎり弁当です。

お弁当を食べながら境内の広場を眺めて見ると、
ちょうど真ん中あたりに
黒く焦げた地面があります。
きっとお正月にとんどでもするんでしょうねえ。
ここは南郷地域の氏神様なんでしょう。

お腹が膨れたところで歩行再開です。

相変わらず気持ちのいい道が続きます。
見えているのは、大和三山のひとつ
「畝傍山」でしょうか。



お、道に矢印が書かれてあります。



マラソンか駅伝の大会でもあったのでしょうか。
こんな矢印を見たら走りたくなるのも
親父のDNAのせいでしょう。

これは大木の根元にあった庚申塚。



植物の種が風に乗っていろんなところに運ばれるように、
長い年月の間にいろんな信仰が
各所に根付いていきます。

その先が長柄の旧家が建ち並ぶ道に入っていきます。



「長柄」とは、山麓に続く
長い「山麓道」があることからついた名前
だといわれています。

途中にはこんな杉玉の上がる酒屋があったり、



慶長年間すなわち1600年頃に建てられた
古い家屋があったりして、



葛城古道のまた一つ違った
顔を見たような気がします。

この集落内の1本道の途中で、
少し山を下ったところにあるのが

「長柄神社」。



飾り気のないシンプルな神社でしたが、
建物は相当古いものだそうです。
古代のDNAを引き継いでいることでしょう。

また、途中で道は水越峠を下ってきた道と交差します。
いわゆる要所ですねえ。



ん?ここはJAです。



広い駐車場に売出し中の商品を書いた旗が
いっぱい立てられてありました。

専門的過ぎて、
何がなんだかどんな商品なんだか
さっぱりわかりませんね~。

その街道筋の突き当たりに
左の山の方を向いて開かれた鳥居が立っていました。



葛城地域の代表的な神様、DNAの本家である
一言主神社への参道入り口です。
向かいましょう。

続く


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