この日はまたカンカン照りに暑い日でした。
日陰のない堤防の上は、
照り返しも含めて
強烈に暑かったですねえ。
こんなにたくさんの水が
そばを流れているのにねえ。
そんな暑さに溶けそうな堤防に
河口までの距離が記載されています。
おお~も少し距離があるか
と思っていたけど意外に近い、
2.6kmしかありませんでした。
ということは・・・
もう琵琶湖の淀川入り口から
72km以上歩いてきたんですねえ。
元気な時なら走って7時間かかりませんが、
まあいろいろ勉強しながら、
老体に鞭打って
ここまでよく頑張りましたねえ。
あ、そうそうこのへんでちょっと川を離れて、
「伝法」の名前のもとになった
お寺があるというので立ち寄っておきましょう。
堤防から100mほど南に歩いていくと、
そこにあったのが「西念寺」です。
今は町の小さな檀家寺ですが、
江戸時代までは4万坪の
広大な敷地を持つ大寺院
だったそうです。
ここに、645年ころに
天竺の法道小人が船でやってきて
日本で最初の仏教寺院を
開山したそうだというのと、
その100年前に百済の使者が
初めて仏教をもって
上陸した寺という説もあります。
いずれも仏法が伝わったということから、
この地域を「伝法」と呼んでいるそうです。
明治になってから衰退し、
今の姿になっていきましたが、
いまも「浪速の船寺」として
地域の人に親しまれており、
淀川の河川の中には
今も大伽藍の痕跡が川底に
残っているだろうといわれています。
あの四国の空海さんも
ここに絡んでいたというお寺です。
「ざる大使」や「お前立地蔵」、
「十三仏教」など様々な
在来宗教のお寺でもあります。
淀川沿いの最後のお寺です。
しっかりお参りしていきましょう。
そしてまた河川敷の上に出ます。
このあたり河川敷には
フェニックスが植えられているようですねえ。
そしてその前方には、
阪神高速湾岸線が見えています。
ていうか、あの湾岸線は、
もう淀川ではなく海になっている部分に
かけられているようです。
さてその先に大阪市漁業協同組合があります。
「べっこうシジミ」
「淀川天然シラス」
「淀川産うなぎ」などにも
力が入っているようです。
その堤防のところに
こんな警告板が立っています。
「打ち上げ花火は火災の危険があるので禁止」
などということが書かれていますが、
え~、今日は花火大会なんですけど・・・。
おっ、その先で堤防に絵が描かれています。
「淀川堤防壁画」という取り組みらしいです。
そういえばここまでそんな
取り組みはなかったですねえ。
河川敷に並べられて
石にも子供の手形なんかが
張り付けられています。
地元の学校では盆踊りの
準備も進んでいるようで、
此花区はこういうみんなでの
取り組みが好きなんですかねえ。
距離標は河口まで2キロを指しています。
このあたりで前方に見えていた
大きなビルが近づいてきました。
「大阪リバーサイドヒル」ですねえ。
おっ、こんなところに
屋台とビールの用意が・・
花火見物にそなえているのかなあ。
なかなか楽しそうです。
あちこちを歩いていると、
この辺に住んでいる人は
一年でこの日が
気持ちよさそうな日だろうなあ
という日がありますね。
例えば、doiron自身が住んでいるところでは
「祭り」かなあ。
きょうはさすがにこのあたりの
特別な日なのかもしれません。
ここの距離標は
もう1.4kmになっています。
おお~、もう結願間近です。
喜びに打ち震えるdoironの姿を
タイマー撮影でとっておきましょう。
もうほとんどあまり人もいないので、
自分で好きなような格好で
恥ずかしさもなく撮影会です。
さあ、あと一息歩きましょう。
続く
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