以前、大阪一のクスノキである
薫蓋楠を訪ねてドジ旅を実行しました。
そして見つけましたねえ、
巨大なクスノキ。
でも日本全国にはもっともっと古くて
でかいクスノキなどの巨木が
あるんですねえ。
そんな田舎の巨大樹を特集する番組を
少し前にNHKのBSで行っていました。
いやあ長期間生きるということは、
様々な人々の暮らしを
眺めて来たという事ですね。
巨樹の優しいまなざしを感じると同時に、
地域の人々もあがめるような目で
巨大樹を眺めているようです。
doironが氏子代表をやっている神社にも静かな
巨大なクスノキがあります。
それがねえ、二年位前の台風で
大量に枝を落としました。
するとどうでしょう。
その楠木は「胴吹き」という
枝に直接葉っぱが生えるという
復活の動きをして、
今はもうすっかりと力強くなっています。
いやあ木の力というのは、
すごいものです。
いつも自然に風になびいており、
花をいっぱいつける静かな木も
こうして特別な動きを見せたりすると、
ああやっぱり力強く生きてるんやなあ
という感じを与えてきますね。
そんな身近な巨木や先ほどの
薫蓋クスのほかにも実は
もう一つ大きな木が
doironの記憶の中にあります。
それが野間の大ケヤキです。
樹齢は1000年以上。
大阪で最高に大きく、日本国内でも
4番目に巨大なケヤキなんです。
今回は、テレビでも巨樹に
触れていたこともあって、
久しぶりに逢いに行くことにしました。
ちょうど栗販売の季節でもあるしね。
その秋の山栗の購入も含めて、
能勢のプチ旅行ということになります。
家から阪神高速湾岸線に乗り、
向かって行きます。
以前湾岸線から阪神高速池田線に行くには、
環状線をくるりと回って
いかなくてはならなかったのですが、
今は違いますねえ。
湾岸線から直接池田に向かう
北向きに合流していくことができます。
大阪空港を過ぎて阪神高速を
左に分かれて池田木部を
目指してゆきます。
高速を降りた道をそのまま
山の方を向いて進んでいくと、
道の駅「能勢くりの里」に到着します。
前回ここに来た時は、
野菜売場のクリはすべて
売り切れでしたが、
今日はどうでしょうか。
前の時ほど混んでいる様子は
ないですねえ。
店に入っていくと、おお~栗が
商品棚にあるではないですか。
大きさは超小粒ですがね。
しかもなんと一袋だけが
残っているだけです。
慌てて購入。
まあ今回はなんとか買うことができました。
さあでは、ここから目的地である
「野間の大けやき」を目指しましょう。
山の中の道を20分ぐらい走ってゆきますと、
ああもう遠くからも見えてきました。
これが野間の大けやきです。
駐車場に車をとめて
けやきの周りをぐるりんと一周します。
実はこの大ケヤキには
アオバズクが巣を作っているそうです。
昨年はこんな風にいたそうですが、
今年はどうでしょうか。
じっくり枝ぶりを確認しましたが、
見つけることはできませんでした。
残念!
しかしそれにしても大きな
けやきですねえ。
けやきは硬い木です。
だんじりの材料であったりもします。
それがこんなに枝葉を広げて、
まるで空と会話をしているようです。
この木は国の天然記念物であり、
もちろん大阪みどりの百選の
一つでもあります。
1000年以上の歴史を
見て来たんですねえ。
木の周りを旅人姿のおさむらいや
空を飛ぶゼロ戦なんかも
見て来たんでしょうねえ。
前にここに来たのは7年前でしたね。
あれからdoironの両親も亡くなったし、
脳梗塞なども起こした。
人間一人でもそんな大変なことが
あったんやから、この木が
1000年を越えて眺めて来た
世間の変遷はすさまじいものが
あったんでしょうねえ。
また見に来ますよ。
ここでこっそり見守っていて
くださいねとお祈りして、
帰宅したdoironだったのでした。