ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

彼岸花のある風景

2012年10月14日 22時28分09秒 | 自然

彼岸花が咲いている景色を描いてみたくて、
スケッチブックを開いてみた。

彼岸花は根茎で増えます。
夏の終わりから秋にかけて芽を出し、
花を咲かす。
枝も葉もない茎の上に、
ご存知のように血のように真っ赤な花を咲かします。

その色ゆえか
忌み嫌われることも多く、
死人花、地獄花といった
あんまりな別名を持っている。
確かに花全体に有毒なアルカロイドが含まれており、
根にも毒があるから、
致し方ないところもあるのだが、
秋のあぜ道を一斉に彩るその様は、
目にも鮮やかで、
秋のフィールドを演出している。

根に毒があるゆえ、
モグラなどの有害獣が忌避するということで、
田畑を守る為にわざわざ植えるという特性があるので、
境界に沿って一列に咲いていることが多い。

絵を描くに当たっては、
今回はどこかの景色を写生するのではなく、
秋の田畑を縁取る姿を強調してみたく、
構図を頭の中で考えてみた。

いわゆるdoironの中にある原風景を
絵にしようと試みた。

描いてみると、
やはりどこかで見たような景色だ。
記憶をたどると、
京都から兵庫の内陸部にかけての景色に見えてくる。
第1回から出場していた
福知山マラソンや、
関西では老舗の篠山マラソンのコース沿いの景色が、
確かこんな感じだ。
原風景も、やはりマラソンに関係していることに
自分で描いてみて、
あらためて気がついたわけである。

では、その絵はどんなのかというと、こんな感じ。



今回は頭の中の景色を
うすーく鉛筆でデッサンし、
色を塗る為の下書きを
ダーマトグラフという鉛筆で書いてみました。

ダーマトとは皮膚を表す言葉で、
手術の際に切除の目安などを
体表面に直接書き込むために使われている、
ワックス成分の多い鉛筆です。

コンテを鉛筆にしたような感じです。

それがこれ。
ここに、あぜ道に連なる彼岸花を描きこみ、
木々に緑の命を吹き込んで仕上げなのですが、
ここでひとつ間違えたことがありました。

田んぼに移る山の倒立像を描こうと思ったのですが、
よく考えれば
彼岸花の咲く季節には、
まず田んぼに水が入っていることはないんですね。
薄く塗ってしまったので、
後で土を描いて消そうと思っています。

等々、いろいろ考えながら
仕上げてみました。

思ったほど彼岸花の赤がめだってないこと
田んぼの土の
描き方がこなれていないこと。
田んぼはやはり灰色でしたかねえ。

とまあ、そんな反省点を踏まえて
完成品をご覧くださあい。