ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

幸せの・・・

2011年06月11日 21時59分31秒 | 最近の出来事

昨日、突然ルーツを書いたのには
ちょっとしたわけがあります。

昨日地上波の金曜ロードショーで

「幸せのレシピ」

という映画を放映しておりました。

チューハイとつまみのシシトウと
ジャコを用意し、
テレビの前におっちんして、
久しぶりに映画を一本じっくり見たんです。

なぜこの映画が気になったかといいますと、
doironの敬愛する先輩のブログで
この映画のことが紹介されていたからです。

この先輩というのは、
以前「Kさんのこと」と題したブログで
書かせていただいたことがありますが、
少しおさらいしておきますと、

Kさんはdoironの職場の先輩です。
doironが今の職場に来た頃
(もう30年以上前になりますが・・)
この人はすでにマラソンをやっておられました。

職場におけるマラソンのパイオニア的存在でした。

当時doironもサッカーをやりながら、
走るのが好きだったとはいえ、
フルマラソンなんてまったく未知の世界だった頃です。
42キロも走るなんて、
人間業ではない。
まったく異人種の人たちがやる
スポーツだと思っていました。

ところがこのKさんを見ると、
まったく普通の人どころか、
小柄で優しい顔をした普通の人だったんです。

そしてこの人がまた文章が滅法上手で、
この人が書くランニングクラブの会報を
いつも楽しみに読んでおりました。

そうこうしているうちに、
サッカー部にもマラソンをする人がいて、
その人たちのススメもあって、
練習会に参加したり、
駅伝や10キロの大会に出るようになり、
ついにフルマラソンに挑戦することになりました。

今から23年前のことです。

長居公園の周回を
15周するというフルマラソンが
doironのフル初挑戦でした。

結果は3時間19分。

自分でも驚くほどの好結果で
42キロを走りきれて、
いよいよ病みつきになっていきました。

以降、Kさんとは
サロマ湖100キロにもご一緒させてもらい、
あのときの北海道旅行は
doironの一生の思い出になっています。

さて、
昨夜見た映画は、
キャサリン・ゼタ・ジョーンズが演じる料理人ケイトが、
様々な人生の場面に出会い、
それを乗り越えていく姿を、
人生の調理に見立てて、
結局幸せのレシピは自分の中にあったという、
乱暴に要約すればそんな映画でした。

先輩のブログによると
「泣ける映画」のはずだったんですが、
映画には涙もろいdoironでも
泣くシーンはありませんでした。

あれっ?泣けるはずなんでは。
と、横にティッシュの箱まで用意していたのですが、
一番泣きそうになったのはラストカットのみで、
それでも涙がこぼれ落ちるまでは行かなかったんです。

Kさんには、ある部分で
doironの心の琴線と共鳴しあうところがあると
ずっと思ってます。
それでも、この映画を見た感想が
少し違ったのは、
きっとこの映画がKさんの
自分の今の境遇と重なる部分が多かったからだと思います。

詳しくは書きませんが、
見ながら、Kさんはきっと
自分の幸せのレシピはどうなんだと、
突きつけられていたんでしょう。

そして形は違うけど、
doironもそれはずっと考えていました。

僕の幸せのレシピ、
それはやはりマラソンライフを抜きには語れないでしょう。

それほどマラソンは
僕の人生の幸せの大部分を占めています。
苦労、歓喜、故障、達成感、仲間との交流、そして病気。
すべてマラソンと共にありました。

そんなdoironの幸せのマラソンレシピの
始まりにいるのが、
Kさんなんです。

時には甘くて楽しい砂糖をまぶしてくれたり、
時には辛らつな香辛料を振り掛けられたりしたこともありましたが、
ぼちぼち出来上がりつつあるdoironの
マラソンという料理に
Kさんは欠かせない存在なんです。

その人が推薦する映画を見ながら、
なぜか走馬灯のように
これまでの自分のシーンがよみがえってきて、
昨日、今日のブログになったわけです。

いやあ、映画って本当にすらばすぅいですねえ。