ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

祈りの地

2011年06月04日 22時08分10秒 | 最近の出来事

その参道を歩いていると
ただのマイナスイオンではない。
空気の中に、葉緑素の
呼吸の吐息だけではない
何かが香る。
何の香りだろうか。
凛と澄んだ空気の中に
かすかに香のにおいが
混ざっているというようなものか。
耳を澄ますという言葉があるが
鼻を澄ましていると
やっと感じるような
本当にかすか~な香りだ。
祈りに香りがあるとすれば
きっとこんな香りだろう。

玉砂利を踏んで拝殿に近づくにつれ
五感は研ぎ澄まされてくる。
いや、何か普段は感じることのない
第六感までが呼び覚まされてくるようだ。

この神社には何度来ただろう。
あるときは一人で
あるときは君と
またあるときは夢の中で。

そのたびに、祈りの言葉は
少しずつ変わっていった。
自分の身体のこと
家族の無事を祈ったこと

そして、今日、doironの
祈りはその友人の無事と幸せ
これだけを願う詣でであった。

もうこの神社には
ほとんど来れないだろうから
これまでの祈りのお礼をしておくのだと
友人は言った。
おりあるごとに訪れて
いろんな祈りを捧げてきて
ようやく幸せになるんだと
だからお礼を言っておくんだと。

日本最古の神社
大神神社は山そのものが
御神体であるという。

なるほど、
杉や桧の大樹の隙間から
幾筋もの光が注がれ、
樹々それぞれの高みから
神様がずっと見下ろしているような
厳粛な森であった。

祈りの声か
はたまた自然の詔かと
聞きまごうような
ウグイスとホトトギスの歌に包まれて
このままずっと歩いていたいと
思う満ちた時間であった。

2礼

2拍手

1礼

そして、合掌