有川浩著"植物図鑑"を読みました。
さやかはある夜マンションの前で行き倒れていた男と
出会います。
「お嬢さん、よかったら僕を拾ってくれませんか。」
「咬みません。躾のできたよい子です。」
樹(いつき)はさやかの部屋で食事を振舞われ一晩を
過ごします。
あくる朝いつきは少ない食材で朝食を作ってくれます。
さやかは家に住んで家事をやってくれるよう引き止めます。
いつきは夜間のコンビニの仕事を見つけ、炊事、洗濯
など家事を引き受けます。
休日にはさやかを連れて歩いたり自転車で出かけます。
季節ごとの野草や山菜を取ってきていつきの料理で
いっしょに食べます。
はじめは同居人でしたがそのうち恋人になりました。
いつきは自分のことをなにも話しません。
でもさやかは聞けば消えてしまいそうで何もきけません。
そして実際に消えてしまいます。
おとぎ話のようなお話です。
そしていろんな野草が紹介されます。その食べ方も。
とても人気がある本のようです。
でもどうも読んでいて気持ちがよくありません。
さやかの方の恋心がいつきよりも強く、びくびくして
いつきに合わせようと心をくだいています。
無理をしていて、そういうのは幸せにはならない
だろうと思うのです。
おとぎ話のように、二人は幸せになりました、めでたし
めでたしでいいのかもしれません。5/21
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます