仲町六絵著"からくさ図書館来客簿 第五集
冥官・小野篁と剣鳴る秋"を読みました。
"月下の想い 前編・後編"
芸大の日本画を学んでいる古川から図書館に
庭で鳥の写生をしてもいいかと電話がありました。
古川は意識ぜず上村松園の画集を買っていました。
図書館に来た古川は道なしを連れていました。
憑いていたのは菅野雪江、会ったことはありませんが
画塾の先輩です。
彼女は松園を超えたいと願っていました。
古川と雪江は一緒に絵に取り組みます。
"親王の"アキナケス"
刃物店の山城正光と付き合いがある刀匠の黒崎が
突然亡くなりました。
黒崎はある親王から託されたアキナケスという短剣を
真似て作刀し、清い滝のお山へ納めようとしていました。
店へ買い物に行った篁と時子は店員の有馬に憑いて
虎の恰好で出てきた黒崎に出会います。
"八瀬童子 前編・後編"
八瀬の大将が千五百年の仕事を終えて天道へ行くことに
なりました。
茜、太田、時子、篁に清明を加えて退官祝いが
開かれました。
東京の高校生の瑞希は祖父に京都の八瀬赦免地祭りに
行ってある人の話を聞いてきてくれるよう頼まれました。
祖父は子供のころ祭りのとき「それがし一人の手柄
ではない」という人に出会いました。
詳しいことを聞かずじまいになりました。
その人は秋山神社に祭られている老中の秋山さまでした。
瑞希と出会った篁らは八瀬に出向きました。
秋山は公家の近衛基煕様、将軍徳川家宣のおかげである
ことが人々にわかってもらいたく、彷徨っていました。
最後の話には今まで出てきた冥官すべて登場です。
楽しかったです。
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