雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

にじいろガーデン

2015-05-27 21:00:00 | 

小川糸著"にじいろガーデン"を読みました。
同性愛がテーマです。
高橋泉は35歳、小学1年の草介という子供がいます。
夫から離婚を突きつけられています。
島原千代子は高校生、19歳です。
千代子は電車のホームで飛び込みそうなところを泉に声を
かけられます。
千代子はレスビアンだと両親に打ち明けましたがわかって
もらえません。
泉は千代子によって自分もレスビアンで千代子が好きなことを
気づかされます。
泉は離婚し、千代子は学校を休学し草介をつれ三人で星の
きれいな場所を求めて出発しました。

廃校になった建物を借り手入れをして住むことになりました。
家族の名を高島とし、住んでいる場所をマチュピチュ村と
呼びます。
すぐに千代子の妊娠が発覚します。
泉に出会う前に男性とつきあうことができるのかと、誰でも
いいとつきあった時の子です。
女の子が生まれ草介が宝と名付けます。

最初のうちは泉がガソリンスタンドで働き生活を支えました。
そののち家を改装してゲストハウスを始めます。

草介は高校を卒業後家を出ました。

偏見から一時は鍋が投げ込まれることがありましたが、
のちに当事者とは仲良くなっています。
特にひどいいじめを受けることはありません。
4人は家族として暮らしてきました。

後半は不幸せなことが次々と起こります。
これは同性愛の家族だから起こったというわけではないと
思います。
草介はやさしい子だったがためこんなことになったのか
たまたま起こった出来事だったのか。

同性愛など性的少数者に対する世間の見方もどんどん
変わっていってます。
近い将来、普通に受け入れられるようになると思います。
法律的に家族になれないことをなげいていますが、これも
きっと変わることでしょう。

私は性的なことはなしに、信頼できる、いっしょにいたいと
いう友人と呼ばれる関係でも法律的に家族になれてもいいような
気がします。
いまのところそういうことを願う人は見かけませんけどね。

最後の方はどうしてこういう終わり方をするのだろと思います。
ハッピーエンドを望むわけではありませんが、なんか違うと
いう気がします。

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