雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

七月に流れる花

2017-08-19 09:35:09 | 

恩田陸著"七月に流れる花"を読みました。
登場人物は中学生です。
その年代の人を読者に想定している本のようです。
でもこの本を中学生の時に読まなくてよかったと
思います。
ずっと引きずりそうです。
この状況に置かれたらものすごく怖いです。
こんな状況に子供を置くのは大人として無責任ではと
思ってしまいます。

ミチルは学期の途中で引越ししました。
そこは何かを隠しているような雰囲気の場所です。
夏休みに夏流城(かなしろ)での林間学校に参加する
よう手紙がきます。
夏休みいっぱい川と塀に囲まれた広い庭のある城で
暮らすことになりました。
参加しているのは六人の少女です。
大人はいません。
自炊して食事をし、それ以外は自由に暮らします。
水路を花が流れてくることがあります。
目にした人はその色と数を記録しなければいけません。
鐘が三回鳴ったらそろってお地蔵様のところへ行きます。

ミチルにはここに来ている目的がわかりません。
他の参加者の行動に恐怖を感じることがあります。

他の参加者は何のためか知っています。
最後には彼女にも知らされます。

なぜこんなことが行われるのかなぁ。
周りの人たちに理解されていることだし、もっとオープンに
したらいことなのに。
この状況に置かれて他の少女たちがこれだけ冷静に静かに
暮らしていられるものかと思います。
もっと泣き叫んだり苦しんだり暴れたりするもんじゃない
のだろうか。
どうして家族で行動しないんだろうか。
と、疑問がわく話でした。

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