雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

福家警部補の考察

2018-12-08 21:00:00 | 

大倉崇裕著"福家警部補の考察"を読みました。
シリーズ5冊目です。
優れた女性警部補の福家が活躍します。
倒叙形式です。
犯人が殺人を犯す場面があって福家が登場します。
刑事コロンボと解決の方法が似ています。

"是枝哲の敗北"
是枝哲は聖南総合病院の皮膚科の医師です。
以前の病院の時に取引があったMR(医薬情報
担当者)の足立郁美と付き合っています。
郁美に結婚を迫られ殺すことを決意します。
近くの駐車場のビルに呼び出して殺しました。
福家は現場で聖南病院へ行く道順を書いた
地図を手にしました。

"上品な魔女"
中本誠は太陽光パネルの開発をしている経営者です。
経営は追い詰められています。
毎日家の屋根に取り付けられている試験用の
パネルのデータを集めに屋根に登っています。
誠は妻の保険金を目当てに彼女を殺そうと
計画します。
彼がデータを取れない時は妻のさゆりが屋根に
登って代わりをします。
その時に事故に見せかけ殺そうと計画しますが
準備をしている時に自分が落ちて死にました。

"安息の場所"
小さなバーを経営しているバーテンダーの
浦上優子は1つだけ弾が込められた拳銃を
知り合いから手に入れました。
強請屋の久義英二を銃撃して殺しました。
尊敬する師匠の原町の名誉を傷つけさせない
ためです。

"東京駅発6時00分 のぞみ1号博多行き"
証券会社のボルケラー・ジャパンの蓮見は
ライバル会社のトンダイル証券の上竹肇を
呼び出しました。
蓮見の恋人だった坂下ゆきは顧客データを
盗まれたことや上司のパワーハラスメントに
追い詰められ自殺しました。
上竹がデータを盗みました。
銃殺しました。
蓮見は京都へ行くため新幹線に乗りました。
隣の席には同じく京都へ行くために福家が
乗ってきました。

福家の活躍が楽しいです。
最後の話は事件自体を知らない状態で隣の
席の人物が殺人を犯したと見破ってしまいます。
とんだ人物の隣になったものです。
でもいいかげんに女性が警部補で現場の責任者
だというと驚くという設定、止めて欲しい
ものです。
女性だって男性だってどうでもいいでは
ありませんか。