西條奈加著"烏金"を読みました。
この本の続編である""はむ・はたる"
を先に読んでしまいました。
子供達とどうして出あったかはこの本でわかります。
でもどちらを先に読んでも楽しめます。
お吟はお婆さんで金貸しをしています。
さほど大金でなく小口の金貸しです。
烏金というのは烏が鳴く朝一番にお金をかしそれで
商売をして夕方にお金を返すという貸し方をいいます。
貸した金を取り立てに行って相手に斬られそうになって
いたところを助けたのが浅吉です。
お吟のところに居ついて仕事を助けます。
その方法がお金を借りた人たちにもうかる仕事の方法を
教えたり、仕事を新しく生み出したり、倹約の方法を
教えたりと金貸しらしくない現代でいうなら経営
コンサルティングのようなことを始めます。
それでお吟ももうけが増えていきます。
そんな時に子供達が協力しあって盗みをはたらいて
いる場面に出会います。
武士の長谷部家の母君とご新造さんが稲荷寿司を
作り子供達が売り歩くという商売を考え出し
実施できるよう手助けしまう。
仕事が起動に乗り出したころ子供たちのリーダ格の
勝平が昔の罪で捕まってしまいます。
子供たちをかばって浅吉は所払いとなり生まれ故郷の
甲州へ帰っていきました。
ぶどう作りの夢をかなえるために。
お吟は浅吉の実の祖母でした。
浅吉がお金を借りた人たちのため、いろいろとお金を
稼げるよう考えてやるのを読むのは楽しいです。
長谷部家の人々はいい人たちです。お吟も最初の
うちはあこぎな金貸しという雰囲気でしたがしだいに
味のある人に変ってきました。
楽しい本でした