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晩秋の “クチナシ” ・ 今!!

先だって群馬・高崎の「少林山」に晩秋を訪ねましたが、その折散り残ったモミジ樹の合間で、“クチナシ”が俺の番だといわんばかりに赤橙色の実を一杯付けていました
“クチナシ”とは、あかね科の常緑性低木で、6~7月に強い芳香をもつ白い花が咲きます
そして10~12月頃に出来た果実は赤黄色に熟します
熟しても実の口が開かないことから、「クチナシ」の名前がついたといわれます


  左手奥は“モミジ”の紅葉です この“クチナシ”の木は3~4mくらいの樹高でなかなか見事です
枝先の赤橙色の実が輝いて見えました   



 “クチナシ”の果実には、カロチノイドの一種・「クロシン(Crocin)」が含まれていて、乾燥させた果実は古来から、黄色の着色料として用いられています
一番良く知られるのは、「栗きんとん」を作るときで、あの黄金色に仕上げるのには“クチナシ”は欠かせません
尚「クロシン」は、 “サフラン” の色素の成分でもあります
その他“クチナシ”の果実は「山梔子(さんしし)」と言い、日本薬局方収録の生薬で、煎じて黄疸、黄連解毒湯、温清飲、五淋散、などの漢方薬に使われています
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