goo

“ツワブキ”の花が、今年も一杯咲きだしています

今年も “ツワブキ” の花があっちこっちで咲いているのを見かけます
先日行った高崎の「シンフォニィー・ガーデン」で見た“ツワブキ”が丁度満開でしたので、パチり  してきました・見てください
和名の“ツワブキ”は、“フキ”に似た艶のある葉をもつことから「つや葉ブキ」、又“フキ”葉に似た厚い葉から「厚葉ブキ」 と呼ばれ、これが転訛して“ツワブキ”とされたそうです
更には海岸の岩場などに自生していたことから「津葉ブキ」から転訛したと言う説もあります
「シンフォニィーガーデン」はR17号を見おろすところに造られています
黄色い“ツワブキ”の花はR17号を行き交う車   を背にして咲いていました



“ツワブキ”はキク科の花で、開花時期は10月~12月中旬位まで・少し日陰っぽいところに良く咲く姿が見られます
艶のある“フキ”に似た丸い葉を茂らせ、そこから太めの長い花茎を伸ばして、黄色の花を房状に咲かせる姿は、なかなか清楚であり高雅な風情です  
そんな為、万葉の時代から多くの人が魅せられ、歌や句によく詠まれています 
特に花の少ない晩秋の今に咲かせる花として、古来から貴重です



芭蕉十哲のひとり、「宝井其角」の句を見つけました
   “  蝶ひとつとばぬ日かげや石蕗の花  ”   ( 宝井其角 )

「宝井其角」は芭蕉に従って「奥の細道」を旅した人物として知られています
俗説には、「其角」は隠密だったと言う話もあります・・・まあこれは作り話でしょうね
ところでこの「宝井其角」赤穂浪士討ち入り話に登場する事を知っていますか?
 「宝井其角」と四十七士の一人・「大高源吾」が、両国橋でバッタリ出遭った折、「其角」は、「源吾」の煤払いの笹竹を売る姿を見て、「年の瀬や水の流れと人の身は」と思わず呟いたそうです
このつぶやき句を受けて、「源吾」は、「あした待たるるその宝舟」と笑顔で返されたそうです
「其角」はその意味を解しかねていましたが、翌朝赤穂浪士の討入の報が飛びこんで来て、はたっと手を打ったそうです
これも本当の話かどうかわかりませんが、咄嗟に応えた「大高源吾」はかなり句才に富むだけでなく人物のゆとりを感じます

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )