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“マユミ”の実

今年はまだまだ暖かく冬はまだ遠いかなと思っていましたが、ここ数日ぐっと冷え込み、霜が降るような日になってきました
数日前、公園散歩の時見かけた赤い “マユミ” の実は、この寒さでどうなったかなぁ~  

“マユミ”の木は日本、朝鮮半島などに分布する落葉性の中低木です    
春~初夏に4枚の花びらを持つ緑白色の小さな花が咲き、秋深まる頃に枝にぶら下がるように、淡い紅色の果実が鈴なりに実ります
晩秋になり初冬に近づくにつれ実は熟し、果皮が4つに割れ、中から種子が(^O^)を出します



“マユミ”の実が枝にぶら下がるように実る姿は色合いからもとても可愛らしく見え、晩秋~初冬にかけて花のすくなさや紅葉の散り始めるこの時期では一際眼を引きます  



“マユミ”は万葉の時代から今に至るまで、色々と歌や句に詠まれて親しまれてきました
“マユミ”の材の強靭さから詠われた内容が多いようですが、紅葉の美しさを詠った歌を見つけましたので紹介します  
  「 深山辺(みやまべ)や   真弓よりこき 色ぞなき  紅葉は秋の  ならひなれども 」 土御門院(つちみかどいん)
更に“マユミ”の実は秋の「季語」で、いくつか詠まれている句も合わせて紹介します  

 「 枯れ庭の   冬を彩る    マユミの実 」

 「 弾け出る   時の来たるや  檀(まゆみ)の実 」
 
 「 いま少し   マユミの心   開くまで  」
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