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‘カリン’の実の利用法

晩秋というより、初冬という季節語(?)が似合うような寒さが、この所続くようになりました
たまに見えた青空が、冷気のせいかとっても高~く見えます
公園の中に植えられた‘カリン’の木 に、今年も沢山実がつきました
黄色くなった‘カリン’の実の姿が、美味しそうに青空に映えて見えます

‘カリン’は1000年以上前に中国から日本に渡来したといわれるバラ科の落葉高木です
4~5月頃ピンク色の可愛い花を咲かせ、秋は紅葉をするので、庭園樹として良く植えられています
‘カリン’といえば、花や紅葉よりもその実の効用が良く知られるところで、果実に含まれる成分は咳や痰など喉の炎症を収めると云われ、のど飴等に配合されて売られているのはご存知のとおりです
でも生食するには、ジャリとした粒々の石細胞が多い上堅いし、食味も渋いため意外に食べ方を知られていないようです



私のしている‘カリン’簡単利用法を今日はお教えしま~す・『そんな事は良く分っているよ』といわれそうですが・・・
まずは講釈を兼ねて・・・
‘カリン’の果実はトリテルペン化合物によるとてもいい香りがします
車の中や、玄関先に一個おいて置くととても気分が和らぎますよ 
果実には果糖、ビタミンC、リンゴ酸、クエン酸、タンニン、アミグダリンなどが含まれています
これ等のエキスを逃さず超簡単に利用するのは砂糖漬けや果実酒に加工をするのがおすすめです
まず表面についた埃を良く洗い取り、縦に十文字に切り割り、スプーンで種を掻き取ります
そして扇形に薄く皮ごと切り、ほぼ同量の砂糖をビンに入れて、しっかり蓋をして涼しい所に保存すれば完了です
ビンは広口の大き目のものが混ぜやすいですよ
砂糖は上側に多く被せてください
そして2~3ヶ月位置くと、甘~いシロップが出来上がり!
このシロップは3~5倍量に水でもお湯でも薄めて飲めば、喉には最高ですよ
残ったカリンの実はそのまま棄てないで、ジャム作りに利用できます
砂糖を足してコトコト煮てやりながら、スリコギで押しつぶしてやれば出来上がります・・・甘さ味の具合は好みですが、梨の甘くシャリとした変わった食感のジャムです
渋みは加熱すると消えます
果実酒の一例です
ホワイトリカー1.8リットルに対し、果実5~6個
芯や種を取り除く必要は無く、皮は剥かないで、実を縦横6~8個割りにして、ホワイトリカーに漬け込みます
砂糖は300~400gを入れて保存です
漬けてから2ヶ月程度で淡黄色になり、半年程度の熟成を経てからが飲み頃です
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