生き甲斐の心理学

自分は何の為に生きているのか? 生き甲斐とは何か、自分の魂と成育史と身体を大事にしているか、を思索していきます。

良心の呵責と心の病気の関係

2009年10月01日 | 第8章:心をのびやかにする方法
入院してくる患者さんの中には良心の呵責が原因で神経症になり苦労されている人もいます。約90パーセントの患者さんはこの良心の呵責による神経症も完治され退院していきますが、この良心の呵責とな何でしょうか?本人に言わせれば、自分は神仏の教えを守らなかった酷い人間です、とか、神様の教えに背いた酷い人間です、と本気で苦しまれています。宗教家がどの宗教でも教えを守らせようと努力していますが、これは職業に忠実だあろうとすればするほど、当たり前の現象です。むしろ宗教家に相談する信徒側に大きな問題があります。弁護士に相談すべきことを宗教指導者に相談したり、学校の先生、行政に相談すべき内容を関係のない人に相談したりする判断力、現実吟味力に問題があります。この現実吟味力は知識と経験にもとづく修行をしていかないと良い知恵が身に付きません。良心とは何でしょう?これも成育史上、大脳にすりこまれた情報が原因ですが、こうすべき、ああすべき、と言う規範を再度検討し、その理想と現実のギャップを上手に解釈する訓練をしていくと何故、自分が良心の呵責を感じるようになったか、それは神仏のせいでなく、単なる自分の思いすごしだ、と分かるようになり神経症から解放されていきます。:良心の呵責についてはきちんと識別方法を訓練し、自分を不安に陥れるようなものがある場合は占いやカルト的なものを排除し学問を大切にしている教養豊かな医師や心理療法家と相談しましう。:<抑圧と病気:272-2>:

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