まさか,あの人ではないだろうと思いましたが、私が近所の野川を散歩しているとき、昔の患者さんにばったり会いました。遠くから似ている方だなあ、と思いながら近づくと、相手も私かどうか、観察していたようです。自信がないので、そのまますれ違おうと思いましたら<あ、お久しぶりですね。今、驚いたことに、すぐ下流で鯨が泳いでいるのを見ました。こんな小さな川にもクジラがいるのですね>。私はとっさに<それは初めて聞きました。どのあたりにいましたか?><ええ、100メーターくらい下流のあのあたりです><驚いたでしょう><ええ><どんな感じのクジラですか><何とも幸せそうでしたよ>。幸せという言葉を聞いたので安心して別れました。さてここで大切なこと、相手の異常な言葉を聞いた時、すぐ侮蔑したり嘲笑したら患者さんは必ず錯乱していきます。上記のような会話が必要です。しばらく患者さんを信頼するとはどういうことかを考えていきます。
:<信頼感:256-1>:
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