財産家の娘、と言いましても、日本での話ではありません。数百年、そのお城に住み着いている一族の話です。研究室のお茶くみさんの研究生が某城の娘だと分かると、私たち外国人はすぐ冷静になりまいしたが、イギリスのしかるべき階級の子弟は、どんどん人格が怪しく変容していくものですから、教授をはじめ私は楽しく観察できました。欲に目がくらむと、今まで見えていたものが、全く見えなくなっていく人間の悲劇、争い、馬鹿さ加減を日々学び、改めて欲に目がくらむ恐ろしさを垣間見ました。その娘と従来通り淡々として付き合い、周囲の人々への友好的な感情を大切にしつつ日々を送ることが、自分の人生を豊かにしてくれている事に改めて感謝しました。怪しく変容した有能な青年たちは、どんどん研究室から脱落していきました。<財産家の娘:212-2>:
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