五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

清浄な空気の岡寺 奈良旅8

2013年06月16日 | 第2章 五感と体感
前回の岡寺訪問時に、山門をくぐると急に空気に澱みがなくなり森羅万象がくっきりと目に入ってきました。今回の岡寺訪問も同じ感覚を得ました。岡寺は現在は真言宗のお寺です。

持統天皇の息子である草壁皇子もここで育てらたという記述もあります。

持統こと鵜野讃良皇女は大田皇女の子息、文武両道人望厚い大津皇子を謀反の罪で殺したことで、一層敵も多くなったことでしょう。夫の天武天皇崩御による後継者選定は、国づくり只中の鵜野にとって目標の道半ばであり、ここで自らが蚊帳の外に成るわけにはいかないという思いが強くあったと推察しています。
日の沈む二上山に大津皇子の墓を造り、明日香を隔てた東側にある「岡」に鵜野本人も籠った時期があるとも聞いています。

龍を鎮めた伝説のある小さな池が本堂前にあり、そこを抜けると東側に切り立つ山の側面に天岩戸と称される祠があります。
以前は石棺が入っていた古墳であったと同行者に指摘され、入ってみると丁度両手を広げたら側面に手のひらが付くほどの幅でした。

鵜野の生きた千三百年以上前から既に霊場であった場所の空気は、何とも清々しいものであり、解き放たれるような解放感は一体何なのだろう。。。と、今回も謎のまま山門を後にしました。

子を守る母心は、永遠普遍のものであり、子を思う親の気持と行動がどんな形であれ、その人にとっては純粋なものであるとすると、その純粋性という永劫をそのまま、私が感じ取っているのかもしれません。

鵜野の息子草壁皇子は即位することなく亡くなってしまうのですが、天武天皇崩御から三年の後、鵜野が持統天皇として即位することとなるわけです。

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