五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

2024年はじまる

2024年01月03日 | 第4章 愛とゆるし













2024年はじまる       2024年1月3日

11月に父逝去のため新年のご挨拶は控えさせていただきますが、
初日の出を地元の篠原神社の鳥居の内から拝みました。
大晦日に働きすぎと遊び過ぎで元旦早々寝坊をし、
お隣のSさんは待ちぼうけ。
昨年の実家&病院通いで普段立て続けに乗らない車のアクセルを踏み続けて痛めた
坐骨神経痛の足を引きずりながら、
なんとか早歩きをし、
初めて篠原神社の初日の出に手を合わせました。

聖地の定義には「聖地の位置は古来から1ミリたりとも動かない」
と、教えられたことを思い出し、
「こういうことなのね」と、改めて納得しました。

新横浜に近い村の鎮守は、社殿の背景に富士を望み、
鳥居の内から日が昇るよう、配置されています。
多分、冬至に鳥居のど真ん中から日が昇るのだと推測します。
元旦は少し右寄りから日が昇りました。

初日の出に向かい、世界の安寧を祈願し、
生きている地球と人間の美しい共存を祈りました。

6、7年ぶりに元旦ミサにも預かり、
懐かしい方々と言葉を交わすことも叶いました。
私にしては珍しく、神父の言葉が心に響き、
「感謝と赦し」は、一人の人間が「わたくし」として、
主体的に生きていくために必要な知恵であることを
改めて思うのでした。

暮れの生活と同じく、
慌ただしいんだか、落ち着いているんだか
よくわからないけれど、平安な日中を過ごし、
さて、そろそろコーヒーで一服しようと椅子に座ると、
眩暈のような長い揺れ。


「あ、地震・・・・」
と、テレビをつけると、先日息子が身体を整えに
旅行に行ったばかりの石川、富山が地震だと知り、
日が落ちつつある時刻であることに
気を揉みながらも、とりあえず、いったんテレビを消し、
自分のルーティンを最優先。
オーストリアのラジオ放送を探し当て、
スマホでニューイヤーコンサートを聴くことが叶いました。

昨日の日中から徐々に詳細が見え始めてきましたが、
寒さの中、一刻も早い救助と支援が必要でありながら、
昨夕の羽田空港の飛行機接触の大火災。 
富山空港へ支援物資を運ぶための海保のMA722ボンバルディアと知り、
心が痛んでいます。

能登半島は、私の幼少期の思い出深い家族旅行の記憶があり、
夢にもしばしば現れる景色のある場所です。
学生時代に、新宿から夜行に乗り、真冬の氷見に行き、
海と立山連峰の景色に心打たれたことを思い起こしています。

とにもかくにも、
自分を健全に保とうとする意識が大切でありましょう。
吐いて、
吸って、
呼吸を深くし、
体内に気を回わすことを意識し
決して慌てず、
心は平安であり続けるよう、
手を合わすことが、
今の自分にできることです。

しばらくしたら、何をすべきかが
天から降りてくるはずです。

今日は、
箱根駅伝の往路応援に駆け付け、
ベストを尽くして走り抜ける
選手の英気を感じ取ってまいります。



大晦日にもらったお土産は氷見うどん。
海津屋さん、どうかご無事で。

●講座予定●

講座スケジュール

目黒カルチャースクール
アンセルモ教室
第1金曜日
2024年 1月5日(金)
13:00-15:00


目黒カルチャースクール
アンセルモ教室
第3金曜日
2024年 
次回は1月19日㈮

13:00-15:00


あやの会「生き甲斐の心理学」
場所:篠原地区センター
時間:12:00-15:00
日程:2024年1月9日㈫
(綾子塾は、限定メンバー制)

メンバー制勉強会
月組 2024 1月22日㈪
星組 2024 2月25日㈰

○○○○

ユースフルライフ研究所の講座日程

通信講座生対象;
生き甲斐の心理学
場所:アトリエK 講師 越 綾子
(公開講座)定員に達し受付は終了
時間:12時45分~15時45分
日程:第4木曜日2024年1月25日㈭

★植村先生の講座

1町田勉強会「会員限定」
日程:2024年第1週2月6日㈫

2町田勉強会「会員限定」(宗教心理学・小金井から移動した教室)
日程:2024年2月20日火曜日







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ピエールの嘆き 小説戦争と平和から

2023年10月03日 | 第4章 愛とゆるし

photo:日産スタジアム 中秋の名月



ピエールの嘆き 小説「戦争と平和」から   2023年10月3日

トルストイ「戦争と平和」を読み進めていくとフリーメイソンの存在がとても大きいことに気づきます。
財産を受け継ぎ大富豪となった意志薄弱?なピエール君は、フリーメイソンの会員に抜擢され、会員となるのですが、「フリーメーソンたれ」という理想と、自堕落な自分の現実に揺らぎながら日々を暮らします。


「フリーメイソン」(英国ニュースダイジェスト参照)
一般的には中世の時代における石工のギルド(職人組合)が起源とされています。
ゴチック様式の大聖堂や要塞を設計建設する集団で、長期間を要する施工期間を遂行するための知識や技術を持ち備えていました。
それらの技術はギルド内で共有されて、口外することは許されていませんでした。

時がたち、17世紀頃になると石工とは別の貴族や知識人の加入を認めるようになり、徐々に友愛を目的とする団体へと様変わりしていったようです。
そして17世紀のロンドンで、酒場やカフェで様々な話題を語り合うロッジが出来上がっていきます。そのロッジが集まって結成したのが近代フリーメイソンです。

ロンドンにあるコンベントガーデンは、フリーメイソンの総本山。
博物館もあり、一般の見学もできるそうです。


フリーメイソンを調べているうちに、
昔読んだ「大聖堂」という長編小説を思い出しました。
イギリスではドラマも作られており、ドラマも日本で放映されています。
その本の主人公の生い立ちは凄まじく、まさに中世を生き抜きながら、大聖堂の建築設計に携わり、カリスマへと昇りつめていくのです。
つまり、このカリスマとなった主人公こそが、ギルドを背景にしていることに気づいたのです。
「戦争と平和」に登場するダメなピエール君は、フリーメイソンという「絵に描いた餅」を見上げながら、自分の現実に嘆き続け、自堕落な自分に落ち込みます。

今日のブログは、町田講座のテーマの呼び水となります。参加者の皆様よろしくお願いします。

●講座予定●

△△△

八王子市生涯学習センター主催
市民自由講座「生きがいの心理学」

10月12日㈭
10月19日㈭全2回

場所:八王子市クリエイトホール

詳細・申し込みにつきましては、
八王子クリエイトホールにお願いします。
★2023年現在、定員を大幅に超える申し込みがあり、
抽選とさせていただきます。主催者からの連絡がありますので、
何卒、宜しくお願い申し上げます。

△△△


講座スケジュール

目黒カルチャースクール
アンセルモ教室
第1金曜日
2023年 10月6日(金)
13:00-15:00


目黒カルチャースクール
アンセルモ教室
第3金曜日
2023年 10月20日(金)
10月6日㈮
13:00-15:00


あやの会「生き甲斐の心理学」
場所:篠原地区センター
時間:12:00-15:00
日程:2023年10月10日(第2火曜日)
(綾子塾は、限定メンバー制)

メンバー制勉強会
月組 11月20日㈪
星組 10月8日㈰

○○○○

ユースフルライフ研究所の講座日程

通信講座生対象;
生き甲斐の心理学
場所:アトリエK 講師 越 綾子
(公開講座)定員に達し受付は終了
時間:12時45分~15時45分
日程:第4木曜日2023年10月26日㈭

★植村先生の講座

1町田勉強会「会員限定」
日程:
2023年第1週10月3日㈫

2町田勉強会「会員限定」(宗教心理学・小金井から移動した教室)
日程:2023年10月17日火曜日

町田勉強会
2023年10月13日~15日㈰
詳細は会報をお読みください。





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友好的感情

2016年07月20日 | 第4章 愛とゆるし
友好的感情2016年7月20日

学校はいよいよ夏休みですね。
少子化と云われていても、我が家の周辺は子供が増え、私が小学生の頃の雰囲気が蘇っています。

先日目にした家の外からベランダ越しに友人を誘う交渉が面白かったので、ここで再現してみます。

お友達:「○○くん、プール行こうよ~」
○○くん:「いけるかな~~、、、お母さんに聞くね。何分待ってくれる?」
お友達:「どのくらい待てばいい?」
○○くん:「20分かな。」
お友達:「10分だったら待てるかな。」
○○くん:「解った。すぐに仕事を終わらせるから、待ってて。」
お友達:「オーケー!」

お友達の間髪いれずに言った「10分だったら待てるかな。」という返答に、「おおっ!即座な交渉!」と感銘を受けました。
しかも、「直ぐに仕事を終わらせるね!」って言うところがまた良いじゃないですか。。。

絶対的な友好的な交流である条件の中、信頼感を持って成されている会話と推察し、「この子達がいれば、日本の将来は大丈夫だ~」と、確信めいた明るい感情が湧いて来たのです。

自分で考えて、自分で発信して、自分で関係性を育んでいく人の世界のとても大事な事を彼らは行っていたわけで、その清々しさに真っ青な青空が見えてきました。
こうやって、にんまりとしながら、近所のおばちゃんが見守ることも、社会における役割であるように思います。

友好的な感情の反対は、怒りの感情です。
なるべくなら怒りの感情になる前に、友好的な手段を自ら意識できるよう努力したいものです。そのためには、自分の中に育まれている自己愛の点検が必要かもしれませんが、難しい事は云わずに、友好を意識する事が一番かもしれません。

怒りの感情を独りで自問自答していき続けていくと、世間全般が敵のように見えてきます。自己の問題が、いつしか世間の問題とすり替わっていく事が連鎖していくと、問題の核心からどんどんとずれていきます。
地球に住まう人間のそれぞれの現実を吟味する力が健全に働くよう祈るばかりです。「怒りの感情」の反対側に「友好的感情」があるからこそ「怒る」ことも忘れてはならないと思う今日この頃です。

☆☆ ☆☆
ブログの下に掲載される広告は、私個人に関わるものではなく、一切関係ありません。有料の広告非表示でブログをアップしているのですがスマホ対応はされていないようです。

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受容ってなに? 4

2009年11月20日 | 第4章 愛とゆるし
カウンセリングで、よく出てくる用語に、「受容」という言葉があります。

この言葉が独り歩きし、何でもかんでも「受容!」というところに落ち着いてしまうところに、怖さを感じることがしばしばあります。

「自己受容」しましょう。。。はてさて、いったい、受容って何??

湧き出る感情、自然に湧き出す感情、ありのままの自分、そのままを受け容れることなのですが、ありのままの自分を昇華し、良いように捉える事が受容であると勘違いしてしまうと、その自己受容から、あらたに理想と現実のギャップが生まれてきます。

「ありのまま」を否定も肯定もせず、湧き出すこと、、、もし、その感情に、何か胸が詰まったように感じたとしたら、自分の考え方、思考に、何の防衛機制が働いているか、自問自答していく必要があるようです。

自己受容。。。そうそう、簡単に、「受容しましょう!」などとは、いくものではありません。心の違和感に気づいたら、その違和感の中にある「理想と現実」を吟味すると、もしかしたら、本音の本音がみえてくるかもしれません。。。

その本音の感情を、否定も肯定もせず、ありのままに湧き立たせることです。そこから初めて、「受容」とは、自分にとってどういうことなのか思索してみてはいかがでしょうか・・・

受容が簡単にできれば、人は悩みませんよね。。。

「人の本質は、不安である」という大前提から、私たちは心理学で学んでいます。
私は、この言葉に救われた一人です。

[生き甲斐の心理学参照」
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受容って?

2009年06月14日 | 第4章 愛とゆるし
何年も気になりながら、観ていなかった映画をようやく観ることができました。

「シックスセンス」です。

この映画を観た私の親しい人たちは、皆感慨深い言葉を発します。

ざっくり言えば、「見えないであろうものが見えてしまう」子供と「児童心理の専門家・カウンセラー」のお話です。
もう少し広げると、子供のお母さん、そしてカウンセラーの奥さんもこの映画に深く関わっています。

「信じて見えてくるもの」
「信じて見えなくなるもの」
「愛」
「受容」
・・・・私が真っ先に思い浮かんだ言葉です。

「自己受容」「他者受容」というテーマは、どんな立場であろうと、子供であろうと大人であろうと、関係ありません。生きていく人の普遍的テーマだと思います。

そして、「受容」というテーマと向き合うことに気づいた人の人生は、気づいただけで、それで充分かもしれません。

「確信」と「受容」は、隣合わせです。
「確信即受容」とでも言いましょうか・・・

ものすごい衝撃で自己を受け容れるきっかけが訪れることもあるのでしょうが、静かな精神性から、ふとしたことから湧き上がってくる「受容の体感」は、他には替え難い「愛の体感」だと思うのです。

受容という言葉に自問自答するのであれば、この映画を観てから改めて自問自答するのも良いかと・・・

どの登場人物にも「私」が当てはまります。
私は、もう一度、観直そうと思っています。どうも数回観る必要がありそう・・・

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お母さんには。。。

2009年05月08日 | 第4章 愛とゆるし
母と子の関係は、愛するが故に、愛されるが故に、いろいろな防衛機制に巡り合います。

母親に対して、
理想ではなく、相手への要求というものでもなく、人の悪口でもなく、自分の本音
の感情を意識に引き上げたとき、はたして、ありのままを云えるだろうか?

全てをぶちまけて、こじれる場合もあれば、

全てをぶちまけたお陰で、許し合える場合もあるでしょう。

本音を伝えないことが愛情と捉えることもありです。

親の防衛機制を恐れて、本音の感情を抑えてしまうこともよくよく体験することです。

さてさて、どれが、母と子の付き合い方かなんて、答えはありません。

「愛情があるからこそ、あればこそ、こんなふうになっちゃうのよ~」という方が生身の人間らしい、親子関係の姿かもしれません・・・

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光源氏のあるがまま

2009年05月06日 | 第4章 愛とゆるし
源氏物語の主人公、光源氏、六条院は、母の面影を追いながら様々な女性を愛していきます。
でも、それだけが物語のほんとうの姿ではありません。

一人一人の女性の成育史と性格に添いながら、その女性のあるがままの姿をそのまま愛していく光源氏に私は魅力を感じます。

しかし、ただひとり、自分の理想を追い求めた結果、先立たれる紫の上だけは別です。

六条の御息所は、抑圧の深さから無意識に怨霊となり、嫉妬の深さを表出していきます。私自身のストレスをどのように表出させるか考えると、案外、怨霊となる自分に気づき苦しむ六条の御息所に親近感を覚えるのです。

一方、抑圧の深さを、更に深淵へと追いやっていった紫の上自身には、自虐的なアイデンティティを感じるのです。
どこへ放出することもなく自分の命さえも深淵へと持ち去ってしまったように思います。
それは、自我が目覚める前に無意識のなかで分化していった光源氏の教育、または洗脳が大きな原因かもしれない、と思ったりもします。

あるがままを愛することの大切さを千年前の物語からも感じることができるのです。

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真夏の大感謝祭

2008年08月18日 | 第4章 愛とゆるし
「I`m your singer」
サザンオールスターズの新曲。
これ、すごいタイトルです。

グループとしての活動を一時休止するとのことで、桑田圭祐氏を尊敬している我が息子も、いま行われている「真夏の大感謝祭」コンサートに行くのを楽しみにしています。一応、受験生なんですが
この週末は連日7万人の観客で日産スタジアムは盛り上がったそうです。

我が家の窓から、スタジアムの放つ灯りだけが見えます。サッカーの試合がある時は風の流れによっては太鼓の音とか歓声が聞こえてきます。昨日も、窓を開け放ち、耳を澄ましてみましたが、残念ながら「空に放つ光」しか確認できませんでした。

「なんといっても私がサザン世代だわね~」と言うと、「サザン世代?何言ってるの?僕もそうだよ」と負けじと言い返してきます。
・・・たかだか30年、されど30年・・・
源氏物語千年から比べたら、たかだか30年。でも、自分の人生を考えるとされど30年です。

どの世代にも変わらず心打たれる曲を歌ってきた彼らの一区切りとなる曲が「I`m your singer」とは、なんと洒落ているんだろう、と思います。

茅ヶ崎海岸のえぼし岩まで泳げたら「男」となれる~!と泳いでいた男の子たち。
ホテルパシフィックで、ボーリングを楽しんだ小学生の頃の思い出。
江の島を見ると、「あ~、帰ってきた~」と思える幸福感。
学生の頃から今日まで、イライラすると葉山から江の島をドライブし、稲村ケ崎とか長者ヶ崎で「ボーッ」としたり・・・

「I`m your singer」と自ら歌う桑田さん、あなたはおっしゃる通り、私自身の心の中に深く刻み込まれたものを私のために歌ってくれているような気がします。

今後の活躍を祈り、再びサザンオールスターズとして活動する日を心待ちにしようと思います。

「ありがとねー

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個と個を繋ぐ

2008年04月03日 | 第4章 愛とゆるし
私たちは、それぞれの解釈と信念を持って生きています。

どんなに中立を意識しても、どんなに自然体を意識しても、「私」が見ているものは「私」にしか見えません。

「私」という「個」を通して、「私自身が感じ、解釈している」のです。

「世間体」とか、「皆さんは」とか、そいういったあいまいな主語を使っても、結局はその人自身の想い(思い)から出てくる言葉なのです。

「生き甲斐の心理学」の学びの中に、「体験の解釈」という言葉があります。
同じ現象に出くわしても、個々により、その解釈は違います。

それはなぜか、というと、、人それぞれ(遺伝・環境・老化・自律神経・内分泌・免疫)であるからです。

自分の体験の解釈に囚われるあまり、辛い思いで生きていらっしゃる方もいます。
それをバネに強くたくましく生活している人もいらっしゃいます。

「生き甲斐の心理学」の勉強会では、難しいことを学ぶわけではありません。

扉を開くと、次にまた扉が見えてきます。でも、これは、私だけが見ている扉であって、他の人に同じ扉が見えているわけではないのです。
その自分にしか見えない扉を自分の手で開くことが、この勉強会の意味するところであると考えています。

他者を知ること。

そして、同じものを見ても、こうも違うとらえ方をするのだ、という感動を得ること、または落ち込むこと、それができて初めて、学ぶ意味が見えてくるのだと思います。

他者を知ること。そこから見えてくる自分の内を見ること。

何ができるというわけではありませんが、一人一人の「個性の美」を繋ぐ役をこれからもやっていきたい、というのが私の願いです。

「ガンジスの砂一粒一粒が宇宙をつくっている、」というヒンドゥーの教えは今も変わらず私を支えている考え方です。

先日、NHKで久しぶりに松岡正剛氏に触れ、ふと思ったことを書きました。


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自己受容

2008年03月25日 | 第4章 愛とゆるし
ドラマ「薔薇のない花屋」。そして、先日放映した「ごたいせつ」というドラマ。
いずれも、愛の原型について描かれた、深い内容のドラマです。

「愛」とは何か。
この問いかけに、すぐ答えられる人はなかなかいないでしょう。居たとしても、その人の言葉はたぶん私が感じているものとは違うはずです。

「生き甲斐の心理学」の勉強では、「個人が思っている愛、感じている愛が愛」、だから、私が第三者に強く自分の「~あるべき愛」を語っても、遠い太鼓を聴いているようでピンとこないと思います。

成育史を通し、自分の体感と五感を信じて見えてくる愛が、その人にとっての「愛の原型」と言われているようです。

それらのドラマを見ながら、新約聖書の(ヨハネ4.1.42)「サマリアの女」をずっと考え続けていました。
欧米で生まれた心理学は、そのアイデンティティに「キリスト教」というものが深く関わっています

「サマリアの女」の節では、「自己受容」と「気づき」が描かれているのですが、井戸端で出会ったひとりの男性(イエス)が、傾聴し、問いかけ、そのことによって、その女性が浄化され気づいていくお話です。

短い時間に、これだけの気づきが得られるとは、と思うのですが、「気付き」にしても「受容」にしても、理屈では分かりません。

体感と五感です。


薔薇のない花屋、
「愛」に憧れている主人公は、「与えること」はできても「与えられる」ことを怖がります。自分が今、幸せになっても、いつかは壊れる時が来る、という不安感の増長により、「愛する人々との生活」と向き合うことができませんでした。
最終回、それぞれの「愛の孤独」に苦しんできた人たちが、食卓を囲みます。それから逃げ出したい主人公。でも、彼の恋人がとっさに腕を掴み、その場面に踏みとどませるのです。「逃げる」ことのできなかった彼は、そこで、大粒の涙をこぼします。

フロイトの防衛機制を重ね合わせ、浄化作用を起こした主人公に「サマリアの女」を想い浮かべました。

自分の内に宿る答えを信じると、きっと何かが見えてくるはずです。

目で見て、触って、嗅いで、味わって、聴いて、感じ取り、関わる人を大切にすることは、生きている人にしか味わえない喜びであると、しみじみ思います。


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欲しい言葉

2007年10月16日 | 第4章 愛とゆるし
急に秋が深くなってきたように思います。
秋の夜長、何をしようかと思いながら、ついつい、うとうと。
「読書の秋」はいつしか「睡眠の秋」となっている今日この頃です。

最近、ふと思うのです。「多少素直になってきたかな、、、」と。

人知れず役に立ちたい、と思い込んできたものに、寂寥感を感じ出してきたことが、始まりのようです。
どうせ、やるなら、「私という個性を堂々と表に出そう」そういった開き直りが、「多少素直に・・」繋がってきたように思います。

そうすると、不思議なことに、大切に思っている方々から「私の欲しい言葉」が聴こえてくるようになってきたのです。
私は、どうも聞いていたけれど、聴こえてこなかったようなのです。

「欲しい言葉は、生き抜く知恵と勇気にもなるんだなぁ、」と、今更ながら思う秋の夜長。

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幸福感を体感する

2007年08月03日 | 第4章 愛とゆるし
あなたの幸福感は?

私の場合、そう問われ、いろいろ考え巡らすと、何気ない日常の生活から「幸福感」が思い浮かんできます。

いつものように起き、いつものように食事をとり、いつものように家族と会話すること。特別なことで一喜一憂する感情より、当たり前にこなしていることを、当たり前にできることが私の幸福感である、と、特にここ数年思うようになりました。

そして、その幸福感は、自分の体感でしか分かり得ないものです。
自分自身がどのように愛されたか。愛するか。

それは、私が生まれてから現在に至るまでに経てきた成育史に大きく関わってくるのです。しかも、どのようにその成育史を解釈しているか・・・。

日常に感じる平安感は、私にとって、何よりの幸福感です。
明日はどうなるか誰も知りません。
だからこそ、「今、ここで」の自分を慈しんでいきたいと願うのです。

私の「幸福感」から「愛された記憶=〝愛の原型〟」が蘇り、そのことが生き抜く原動力になっていることに気付きます。

「幸福感」今一度、体感してみませんか。

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桜を愛でる

2007年02月22日 | 第4章 愛とゆるし
今年の桜の開花予想が発表されました。
東京はなんと3月19日です。

カレンダーをみると、2月は28日までだから ひな祭りが間近に迫っていることに気付き、慌てて小さな雛人形を飾りました。
我が家は、女の子?は私一人なので 慌てることもないのですが。

桜の思い出をつらつら思い出し、それを綴ろうとしましたら 幼少期の頃の桜の思い出が希薄なのです。それよりも菜の花や蓮華のお花畑のほうが鮮明に記憶に残っています。
子供は背丈が低いので、自分の目線に合ったものに気を取られるのでしょうか。
つくしんぼや杉の子、タンポポ、田んぼの稲、おとなの目線から眺めるよりも、子供の方が 断然見え方に迫力があるはずです。
桜は綺麗だけれど、花びらが散った後に、無数に落ちている毛虫を踏んづけながら小学校に登校しなくてはならないのが憂鬱でたまりませんでした。

ハラハラと落ちてくる花びらや曇り空に淡いピンクを混ぜたような色の花びらを心底美しいと思うようになったのは、10代の頃です。
私が出合った桜を題材とした小説や映画が 桜という存在に色気を付けて、美意識を高めたのかもしれません。

今では、桜の季節になると、近所の桜並木や公園に足を運んだり、車窓から淡いピンクを探したりして、桜気分を気楽に楽しんでいます。

さて、今年はどこの桜と出合うことができるできるでしょうか。

歳を重ねる毎に、散る桜の儚さと美しさを自分の人生と重ねたいと思う願望が強くなるのは、多分私だけではないと思います。

生きること、終えることを桜と重ねる感性は美しいとしみじみ想い、暖冬で目覚めの早い開花を今から心待ちにしています。

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