五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

整える知恵

2019年05月27日 | 第2章 五感と体感

photo:滋賀 日吉大社周辺

整える知恵   2019年5月27日

生産し続け、利益を生む事が経済活動であると信じ、
人が生きていくにはお金が何よりも大事だと思い込み、
そのことばかりに意識が向くと、
来年の大イベントに向けた傘地蔵のような雨傘と
夏には必要ない暑苦しい雨合羽ができちゃうのかな。。。と、
情けなく、悲しい気持ちになっています。
そういえば、ピケティの経済論を
誰も語らなくなっちゃったことに気付きました。

最近、世界各地で、打ち上げられたクジラの胃から
ビニール製品がたくさん出てきたことが報道されています。
自然界の動物が生きるための食物を、
動物が「危険」「危険でない」という判別が
できる前に、きっと絶えてしまうことでしょう。

そのうち、いくらお金を積んでも
人間が生き延びるための水や土が
手に入らない時代がやってくることを
考えると、
後始末を考えずに生産だけをしていく事が
浅はかな事であるかが解るはずです。

織ったり、打ったり、綻びを繕ったり、
継いだり、修復したりしながら
自然界から与えられた材料で作られたものを
丁寧に使い続ける事が、今や何よりお金がかかることも
知っておかなくてはなりません。
それだけ、天然の素材が希有になっている証です。

自分に何が必要で、何を持てば良いのか。
そろそろ真剣に自問自答する時期が
来ているように思います。

森羅万象と丁寧に向き合ううちに、
風を読む力が眠っている脳から引き出されていくことを
私が私に期待したいものです。

・・・・・・・

「生き甲斐の心理学」

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理解を求める心

2019年05月23日 | 第2章 五感と体感

photo:滋賀県 西教寺 saikyouji 明智光秀の菩提寺



理解を求める心   2019年5月23日

自分の気持ちを解って他者に解ってもらう、
と、悩んでいるとすると、
その悩みの当事者は、
具体的にどのようなことを求めているのでしょう。

最近話題になっているドラマ「私定時に○○〇」を
今週になって初めて見ました。
自己の個性の取り扱いについて自分はどうあるべきか
というテーマを背景に脚本が書かれている
と解釈しながら
「他者に解ってもらいたい自分の現実と事情」
から見えてくる自我の問題をセリフに取り込んでいるのですが、
登場人物の、それぞれの散らばっている事情を
今後ドラマの終着点として、どう統合させていくかに、
興味を持ちながら見ました。

確かに自分の気持ちや望みを
他者に解ってもらえると嬉しいものですが、
自分の気持ちは解ってもらっても、
私を助けようと、心の中にまではいってこられると、
極端に距離を置きたくなり、嫌悪感に陥ります。
そうはいっても、天邪鬼のように
「自分の事を解ってくれない」と、
言い続けているうちに、
段々と、自分自身の問題であることに気付いてくるのです。
自分の問題であるという現実を受容しだすと
他者の理解をあてにする理想が、
不思議な事に薄くなっていくのです。

たぶん、それが自立、ということなのでしょう。

自己と他者の依存の度合いを
自分で測れていると、
自己と他者の整理がついてきます。
「私が、助けなければ・・・」
というタイミングが、
どんな状態の時に相応しいのか、
あるいは、
どのくらい、他者に介入できるのか、、、
介入する内容によっては、
相手の気付きと成長に至らない事も
あるかもしれません。

親子、兄弟姉妹の問題れあれば、
自分自身の依存的介入が
どのくらいのものであるかを
測るのは難しいかもしれませんが、
自己を知ることは、
自己と他者を分けて見なくては
見えてこないことも多いように思います。

私は、ドラマの登場人物の
向井理さんの心の内が、
うっすらと理解できるのでありました。

・・・・・・・

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梅雨支度

2019年05月20日 | 第2章 五感と体感

Photo: 牡丹 botan 鶴岡八幡宮にて 鎌倉kamakura japon



梅雨支度  2019年5月20日

立夏が過ぎ、
木々の緑が新緑の色から
しっかりとした濃い緑色となり、
初夏らしい日が続いていましたが、
段々と梅雨が近づいてきました。

働き方改革を尻目に、
ひたすら働いてまいりましたが
先週末あたりに仕事が一段落付き
ようやく我が家を
見渡す余裕がでてきました。

家の中を見渡す余裕が出てくると、
流石、築22年の家。。。
修繕するところが見えてきます。

そのようなわけで、
梅雨前にはしておきたいことを
とりあえずは、やっておこうと思い、
日曜日は野趣の庭の草むしりや、
壊れたテラスの解体等で、
久しぶりにじっくりと家の事をする
時間を持ちました。

家の様子が見えてくると
これも私の性分で、
色々とやらなくてはならないという思いが
湧き出してしまいますが、
あれもこれもはできませんので、
少しずつ手を入れてゆこうと思います。

読みかけ放置の三四郎を
完読したいところですが、
読書は梅雨に回しておくと致します。

:::
今日から始まる新しい講座は、未公開ですが、
楽しく基礎を学び合えるような内容にしていきます。

。。。。。。。。。。。。。

講座生の皆様へ

ユースフル通信25号を送付致しましたが
大雨のため、関西や九州に届く会報が
ずぶ濡れではありませんでしたか?

酷い状態でしたら、再配達しますので、
申し出てください。

・・・・・・・

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雑な言葉

2019年05月16日 | 第2章 五感と体感

写真:報国寺のお茶 菓子のラクガンは、報国寺の御紋です:::

雑な言葉   2019年5月16日

携帯が一般に普及してきた20年ぐらい前は、
文字を書き込む事しかできなかったこともあり、
言葉を選びながら丁寧に送信し合っていたように
記憶しています。
その時代に小中学生だった子供たちの語彙力に
驚く事も度々ありました。

言葉の伝達方法は、携帯(今はスマホ)によって、
言葉の使い方の垣根が低くなり、
昨今では、日常会話と変わらない伝達が
できるようになりました。

昭和の時代、戦前生まれの両親や
明治生まれの祖父母の暮らしぶりを
聞きながら、高度成長期に育った私達も
新人類などという言われ方をしてきたことを
思い出します。

時代の流れと文明の利器というべき
生活に必要な道具や器具によって、
心の伝達方法も、安易になってきたように思います。
どう伝えるか、どうしたら分かってもらえるか、
どうしたら共感し合えるか、、というようなことは、
人類の大テーマでもあるわけで、
人間は、共感の満足度を上げていくために、
自分の言葉を鍛錬
してきたように私は解釈しています。

文明の利器が段々と人間の心象にまで
入り込んできて、
伝えられないもどかしさを
払拭してくれる時代になってきたことで、
人間が紡ぎあげてきた言葉の存在に
安易さを感ずるようになってきました。
その安易さが、雑な言葉に繋がるとしたら、
それは、文明の後退を意味していくようにも
思います。

こんなことを考えていることに
自分の気難しさを感ずることもありますが、
縄文人は、文字を持たず、「音」を
大事にしてきたようです。
言葉から発する音の響きによって
感じ取れるものは、太古の昔から培われてきた
私達人類の素晴らしい伝達ツールであることを
忘れてはなりません。

だからこそ、一音一音を
大事に発することを心掛けたいと思いながらも
私自身も文明の利器を頼りにしている一人です。
頼りにしている事を認めながら、
雑な言葉にならぬよう、
意識はしていきたいものです。

メディアに登場する人々の言葉の軽さにも
驚く事が多くなり、
字の読み間違いや、
個人的な勘違いを軽く発することの
率も高くなっている事に悲しさを感じています。

人の発する言葉の音(おん)は、
尊い言霊であるのです。

雑な言葉や所作は、自分の中に描く心象をも
雑になることを、
私自身も意識していたいものです。


。。。。。。。。。。。。。

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鎌倉三十三観音巡り1

2019年05月09日 | 第2章 五感と体感

写真は杉本寺 鎌倉三十三観音 「鎌倉観世観音第一番」

鎌倉三十三観音巡り1

鎌倉の寺社を歩いて巡りたいと
随分前から願っていたのですが、
あることがきっかけで、
巡る機会が舞い降りてきました。

表装制作をしているにもかかわらず、
御朱印帳は、いつもお寺で求めきたので、
今回は、自ら御朱印帳を作り、
それを携えて巡ることにしました。

第一回目 5月8日 

鶴岡八幡宮の牡丹園を拝見。
本日で終了とのことでしたが、
見応えは十分ありました。




八幡様の牡丹を拝見するのは、30年ぶりぐらいでしょうか。
昔は、白い傘もなく、日よけの簾も無く、庭園ももっと質素でした。



牡丹園を出て、八幡宮の境内へは向かわず、
鎌倉国大付属の道を抜けて朝比奈や逗子に向かう道路に出て、
ビゴの店(パン屋)で、夕食のパンを買い、
のんびり歩いて10分ほどで、杉本寺に着きました。



杉本寺の本堂から奥社までの山道から、富士山が見えました。


さらに15分ほど歩くと、第9番浄明寺に着きます。

浄明寺で、入場料を支払い、本堂をお参りし、脇の山道を上っていくと
「石窯ガーデン」レストランがあります。
そこで、のんびりとランチを頂き、
逗子方面の低い山々の初夏の若い緑が
湧き立つように青々としており、
空の青に一段と映えて見えました。



巡礼三寺目は、第10番の報国寺。
浄明寺からは歩いて6,7分です。
竹林で有名で、ここは海外からの観光客も多く、
日本人のカップルも目立ちました。
報国寺は、昔から好きな寺で、
実家からは車で20分もあれば行けましたので、
心がざわざわしている時は、報国寺の竹林に
しばしば佇みました。







杉本寺も、とても好きな寺で、時々、訪れていましたが、
改めて解説を読むと、
奈良時代の聖武天皇の頃に建立された鎌倉で最古の寺であるとのこと。

奈良、京都、滋賀と、歩いて巡ってきましたが、
生活行動範囲内の鎌倉を丁寧に歩く事は、
学生時代以来です。

鎌倉三十三観音巡りの次回予定は、6月初旬です。
次回は材木座海岸周辺の寺巡りを考えています。

バスに乗り、歩いての巡礼は、車で簡単に巡るのとは
明らかに精神性が違います。

鎌倉のバス路線図をこんなに眺める事も初めての事。

寺社巡りも、美術展巡りも、映画鑑賞も、全て
仕事と繋がることを意識しがちなのですが、
今回の巡礼は、仕事とは関係のない巡礼パートナーと
ご一緒であるので、あっけらかんと純粋に楽しむことができました。

まだまだこれからの鎌倉三十三観音巡り。
今から巡礼の続きが楽しみです。

おまけの写真:
華頂の宮邸。報国寺の先です。
イギリス式庭園が素晴らしく、
鎌倉には洋館も多く、昔は能舞台を持つ住宅も多かったそうです。




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三つ目の元号

2019年05月05日 | 第2章 五感と体感

写真は二子玉川駅から下流方面の風景:

三つ目の元号  2019年5月5日

ゴールデンウィーク終盤となりました。
3月に学校の務めを終え、
ホッとするのもつかの間、
4月は琵琶湖と宮城に出向きながら、
いつもの仕事と新しい講座の第一回目を
果たし、NPOキュールの春号を配布し、
NPOの総会も5月2日に例年通り行われ、
なんやかんやと動いているうちに
令和を迎えました。

昭和の時代、
明治大正昭和を生来ている人に対し、
「あの方は、明治大正昭和と三つの時代を
生き抜いている人だからお強いのよ。」
という評価が根強くありました。

関東大震災、第二次世界大戦を
経験してきた私の祖父母達の傾向は、
それらの経験が素地にあり、
私自身、子供ながらに
祖父母の逞しさを感じ取っていたことを
思い出します。

大正昭和平成に生きた人々は、
第二次世界大戦真っ只中が青春時代であっただけに
辛い体験をされた人が多くいらっしゃいました。

そして、
昭和平成と生きた私達の親世代は
第二次世界大戦前に生まれ、少年時代を
食うや食わずで暮らした経験を
ほとんどの人がしています。
高度成長期の時代に生まれた私達は、
親が生活のために必死に働いてきた姿を
見てきました。

これらの私が見てきた諸々の世代の人々は
私の考え方や、私の行動の
基になっているのです。

そして、
2019年5月1日に元号が変わり、
令和の時代が始まりました。

昭和平成令和を生きる私達世代は、
戦前生まれ、
戦中後生まれ、
高度成長期生まれ、
大まかにこの三つに
分類されるように思います。

一所懸命、家族を守り、
暮らしの向上を目指して
生活をしてきた私の両親は、
今や悠悠自適でありつつも
老いの身体を労わりながらの
静かな生活に入っています。
かく云う私も、
平成に結婚出産子育て経験し、
現在は人生の曲がり角付近に居ます。

私自身は、令和を生きるにあたり、
今までよりも歩む速度を弛めたいと、
心の中で所信表明をしました。

私と同世代である天皇陛下が
お努めが多くなることを考えると
申し訳なく思いますが、
人には人の役割があるのです。
新しい時代に拍手を送りつつ、
一歩引いて令和を愉しみたいと
思います。


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