五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

河内音頭で踊る

2018年08月31日 | 第2章 五感と体感




河内音頭で踊る   2018年8月31日

仕事帰りに体力持つか心配でしたが、藤沢から錦糸町に駆け付け、無事に河内音頭デビューを果たしました。
関西に住む能楽友達が毎年踊っているのをいつも指をくわえてSNSを通して見ていたところ、祭好きの息子に錦糸町の河内音頭の存在を教えてもらい、知ってから三年目にしてようやく行くことが出来ました。
東京の下町、錦糸町。江戸時代、大阪から移住した人たちが作った町が佃島だとは知っていましたが、きっとそういった町が点々とあったのでしょう。
東京スカイツリーのを間近に眺め、高速道路の高架線の下で行う河内音頭は今年で37回目だそうです。本場大阪から歌い手を呼び、聞いているだけでも心を動かされる歌は、直に聴いてこそだ、と、衝撃を受けました。
一人の歌い手が歌い終えるまで、踊り続けるのですが、老若男女問わず、独特のリズムに乗って踊る姿を見ていると、自ずと私もリズムに乗れてきます。
先日まで能楽の仕舞で足が鍛えられていたせいか、3曲ほど踊ることができ、次回は、もう少し形になるかな。。。と、自分の人生で河内音頭を踊ることに巡り合ったことに感謝したのでした。

あの世の霊を弔い踊るのが盆踊りですが、河内音頭は、その御霊と一体になる歌詞と旋律に、日本人が歌い繋いできた根っこのようなものを感じます。
田楽、民謡、お経や祝詞、歌謡曲や演歌に至るまで、全てを網羅したような集約したような河内音頭は、たぶん、これからの時代も諸々の音楽を呑み込みながら進化し続けていくような、そんなことも思いました。

大阪ではお盆の頃から河内音頭が至る所で行われています。
歌詞を聴いているだけでも、人の心の芯の部分にグッと刺さります。





ここ数年、横浜や都内では盆踊りが盛り上がっているようです。
私が幼い頃は、当たり前のように町内で盆踊りがなされていましたが、お祭りの屋台で買い食いしながらそぞろ歩きをすることを好まない親に育てられ何となくそれが拭えず、祭のカオスに自ら楽しみどんと入り込むのにずいぶん時間を要しました。今からでも遅くない。。。と、思いつつ、踊りに熱中するのが癖になりそうです。ほんとうは好きなんだ。こういうの。。。と、今更思いながら、来年も駆け付けたいです。

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虫の音に源氏物語

2018年08月30日 | 第2章 五感と体感


虫の音に源氏物語   ・・・ 2018年8月30日

24節気72候は第41候天地始粛(てんちはじめてさむし)     

秋の虫の声を聴く季節となってきました。
無視の数が多ければ多いほど、「リンリン」という音が大きく響きます。
この夏初めて、このつんざくような音を聴き、荒れた館に住む姫君たちを思い浮かべ、無性に源氏物語を読みたくなっています。
源氏物語を読みたくなると秋が来た。。。というのが、私のお決まりの季節の情動であるかもしれません。

夏の緩んだ空気から、空気が引き締まる頃の事を「てんちはじめてさむし」の候と云うのだそうです。
この夏の酷暑は、同時に体調を気遣う夏でもありましたが、季節は明らかに秋へと移行しています。だからこそ、無理やりにでも秋の風情を見つけては、涼を脳に学習させているようにも思います。

今週末、9月2日は、私の能の師匠が名古屋能楽堂で「半蔀(はしとみ)」を舞われます。源氏物語の夕顔を描いた内容です。
源氏物語の半蔀の章では、ふと立ち寄った光源氏に扇の上に夕顔を乗せ歌を返すシーンから物語が展開するのですが、光源氏にしてもこの事がきっかけでどんな恐ろしい体験をするかは想像もつきません。紫式部の半蔀の展開には、夕顔という意思の見えない女性を物語のヒロインに置き、将来へ繋がる壮大なストーリーのプロローグとして書かれているように私は解釈しています。
源氏物語の面白さは、章と章から繋がる壮大な物語の中に隠されている紫式部によって仕掛けられた関係性を意図を自分なりに思う存分解釈できるところにあります。
夕顔は、源氏物語の展開に欠かすことの出来ないキーパーソンでもあるのです。

酷暑がぶり返し、暑さに負けそうな体力気力を、できることなら虫の音で引き締めて、8月の終わりを丁寧に治めたいものです。

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自分の問題として捉える

2018年08月29日 | 第2章 五感と体感

縄文 みみずく土偶

自分の問題として捉える  2018年8月29日

「夏休みの宿題を夏休みに終わらせる。」
「夏休み中に、夏休みの宿題は終わらせたい。
「夏休み中に、夏休みの宿題を終わらせなくてはならない。」

自分が通っている学校の課題を、自分がやるのは当たり前の事ですが、たまに「当たり前のことが当たり前にできていない現象に出くわします。」

「自分がやらなくては、ほかの誰もやってくれない事」は、親から離れ、保育園や幼稚園に通い出したころから、自分のテーマになっていきます。
年齢が上がるにつれ、他者のサポートが薄くなり、又は、自分がやるんだ、という意識が芽生え、他者にあれこれ言われなくても、自分で計画を立てて、やりこなす知恵が育まれていきます。

「自分がやるべきことは、自分の責任で行う。」
という、自主性、自律性は、エリクソンの人格形成の発達から見てみると「2歳から4歳の時期」と書かれてあります。

自分が一人でやらなくてはままならない事態を認識したのが、私は妹が生まれた3歳3か月の時でした。
日ごろ髪を洗った事なぞないのに、預けられたお宅で「洗える」とタンカを切って決死の思いでお湯を頭にかぶった体感は未だに覚えています。
我が子が二歳の誕生日の時に、「2歳になったのだから、指を口に咥えるのはやめにしようね。」と、伝えたその日から、枕に手を入れて堪えて寝る姿を見て、「意思」の強さをそこで垣間見たものでした。
何かに興味を持つと、とことん覚えて執着する傾向も、三つ子の魂百までも。。。と、思います。

「自分でやる」という意思が芽生えだしている時に、それを阻止すると、恥辱や疑惑の感情傾向が育まれる、と、エリクソンは論じています。

確かに、自分ができる、と、タンカ切ったのに、「いやいや、できないでしょう!やってあげるよ」と、言われ続けていたら、段々と自分の意思が喪失していく図式が見えてきます。
幼い子供は、何かを学ぶ意思力が大人の何百倍もあり、諸々の事を見たり聞いたりして学び体得してゆくのです。

人は一人で生まれて、一人で死んでいきます。

自分の意思は、誰にも侵害されない自分だけの宝物です。

子供の意思力が芽生え、自分で家と外のバランスが取れるようになってきたら、親はある程度、自分の手から解き放つ意識を持たなくてはならないでしょう。
人の成長を見守ることのできる時期は、やはり手のかかるといわれる時期と重なるように私は思います。
見守る時期に、赤ちゃんと同じように手をかけ続けていたとしたら、親が子供から分離することの方が難しい修業になるかもしれません。

中高生の場合も、6年間で見守られている時期に、喜怒哀楽の諸々の感情を経験することが今後の人生の生き抜く力になるはずなのです。
「見守る」というのは、答えを持っている本人の足掻きの様子を理解して見守るという事でもありましょう。

自分の問題として捉えている。
自分の問題として捉えていない。

この岐路に立った時に、苦しい事がたくさんあるはずです。
それこそが、自我の目覚めでもあるかもしれません。

「自分で立つ」ことに、大きな意味を持たせているのは、人間に与えられた試練にきっと意味があるからなのだと、しみじみ思います。

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夏の終わりに息を整える

2018年08月28日 | 第2章 五感と体感


夏の終わりに息を整える   2018年8月28日

毎年恒例の能の会も終わり、9月に始まる江戸表具を愛する会に出品する掛け軸制作が昨日終了し、本日から関わる学校の仕事が始まります。

この夏は表装制作が真夏の時期に重なり、稽古場通いと自宅で制作する事が主でしたので、猛暑酷暑ではありましたが、体調を整える事に精を出し、お陰様で、八月を無事に越すことができるかな。。。と思いつつ、あと4日の8月に気を弛めずに過ごそうとキリリと気を締め直しています。

マラソンのようなこの1か月間、ひたすら呼吸を整えて過ごしていたように思います。
たぶん、そのせいで、体調の良さが継続しているようです。

太極拳を習う前は、息をしないで物事に集中していたので、身体がバリバリになっていましたが、身体全体に呼吸を回す訓練をしたおかげで、ちゃんと呼吸ができるようになったのです。
一寸、「吐いて吸う」呼吸をすることで、気が治まるので、同じ感情に囚われ、それによって起こるストレスを回避することができているようです。

9月を前に、新たに手を付ける仕事が折り重なっていますが、一寸息を整えながら、自分で目標設定した次の納まりの時期まで、小走りせずに歩んでゆきたいものです。



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爽快感

2018年08月23日 | 第2章 五感と体感


爽快感   2018年8月23日

お盆過ぎ、高校野球で秋田の県立高校が準優勝となり、久しぶりにご当地感が溢れ、親しみを籠めて、愉しませていただきました。
抜きに出た選手が地方の高校に進学して精進するような昨今の私立高校のスポーツ育成のやり方で、地方色が薄くなってしまった高校野球(野球だけではありませんが)に、清純さが蘇ってきたような、そんな気持ちを抱かせてもらいました。
予選から一人で投げ、甲子園の決勝まで更に投げ抜き、交代した選手も、晴れの大舞台で立派な投球をし、大差ではありましたが、試合後の相手高校との熱いハグも、深く印象に残りました。

選手のやり切った爽快感は、一人一人の最大の賜物として、今後の人生を歩んでいかれるのでしょうね。

どの環境で生きていても、いつの時代に生きていても、人の感情は、原初感情の域から離れていず、湧き出した感情を辿っていくと「怖い」「怖くない」が、自分の好きと嫌いを判断させ、喜怒哀楽の様々な感情を湧きたたせているように思います。

決勝戦の最後の最後まで爽やかな、そして幸せそうな笑みを浮かべてプレーする選手の姿に心動く私自身も幸せ感をたくさん体感させて頂きました。

秋田名物のいぶりがっこにきりたんぽ鍋、比内地鶏にお米、稲庭うどん等々、しばらくは秋田の食で話題が繋がっていきそうです。


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表装のお話 「待つ」

2018年08月21日 | 第2章 五感と体感


2018年8月21日
表装のお話 「待つ」

一旦涼しくなると、暑さのぶり返しが身体に堪えます。
お盆過ぎから急に涼しくなり、身体が楽になった分、八月末の残暑に少々の覚悟を持たなくてはならないようです。

7月8月は、家に居る時間はほぼ表装作業に費やしてきましたが、そろそろ仕上げの段階となってきました。
正麩糊で裏打ちをした掛け軸は、一日でも長く貼り込みをすると暴れずスンと下がります。できる事なら一つの季節を跨いで時間をかけて打っていきたいのですが、そうそう余裕を持って出来るものはありません。
「表具を打つ」という通り、大きな太い棕櫚刷毛で、和紙を載せ、絡めながら打っていくので、「貼る」という概念とはちょっと違うのです。和紙の繊維と絡め合わせることで一体化していくのです。この兼ね合いの体感を覚えるのに、年月を要します。
そのような作業工程であるため、正麩糊を使用した場合、一幅の掛け軸を仕上げるには、裂と本紙の裏打ちを終えた段階から、最低でも一か月の時間は欲しいものです。
そういうわけで、科学糊や機械貼りとは違います。

昨日、イタリア人が金継ぎを習いに京都の金継ぎ師を訪ね、さらに、東北の漆の木を栽培し、漆を採る農家で漆採りを体験する番組を放映していました。
日本の工芸技術は、「待つ工程」が多いのが特徴かもしれません。

乾くまで待つ。馴染むまで待つ。

急いては事を仕損じ、最初から結局やり直しとなるので、職人は「待ち方」を覚え、仕上げる物が待つ間の変化していくことを微妙に読み取る事が、技の深さでもあるように思います。

下がりの良い、しなやかで柔らかい掛け軸を目指して、修業は続いているわけですが、それを叶えるには、きっと短い人の人生では、間に合わないくらいのものであるようにも思います。「できない、できない」言いながら、精進し続けている人は、芸術の世界であれ、技芸の世界であれ、職人の世界であれ、そういう人が世々に次ぐほんまものを継承していくのかもしれません。
何事も同じことを何度何度も修練する気力を持ち、実行している人の事を「才能を持っている」というように私は思っています。

これでもか、と練習している人、修練している人の姿は美しいです。

「練習はこれくらいで、、、」という人は、明らかに凡人です。
私は自分に甘く凡人なので、その辺のところはよくわかります。
お手本の師匠に私の人生の過程で出会っていること自体が、私の宝物です。


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夏休みはそろそろお終い

2018年08月18日 | 第2章 五感と体感

縄文展 東京国立博物館にて。岡本太郎さんの縄文愛をパチリ。9月2日までです。

夏休みはそろそろお終い   2018年8月18日

夏休みのゴールがそろそろ見えてきました。
お盆休みが終わり、日に焼けたお子さん達が、お母さんと一緒に買い物している姿が目に付くようになってきました。

部活に勉強に悔いなくやり切った、と満足している人もいらっしゃるでしょうし、宿題、課題がたくさん残っていて、不安感が増している人もいるでしょうし、悔いなく遊びに遊んだ人もいれば、ぼんやりしながら終わってしまった、、、と、気持ちが萎えている人もいらっしゃることでしょう。
どちらにせよ、平等に与えられた時間の過ごし方は、人それぞれです。

昨日から本格的に外に出る仕事が始まりましたので、私自身も今週末は、夏休みモードから頭を切り替える期間となりそうです。

毎年恒例の夏に行う大掃除も、表装制作中心だったため、今週からゆるりと始めていますが、一気にできる時間が無いので、9月半ばまでに終わらせる目標へと変更し、ちょっぴり焦り気味だった気持ちから解放されています。

「いつまでやらなくてはならない」という期間限定の課題は、その期間にやらなくてはなりませんが、間に合いそうもなければ、優先順位を付けていく事も一つの方法でありましょう。

焦りの気持ちばかりが先立っていては、気持ちだけが先走り、不安感が大きくなってしまうので、まずは、最優先するものを仕上げると、時間が無いと思っていても、気持ちに余裕が生まれてくるはずです。

夏休みのラストスパート。学校によっては8月末から始まるところも多いでしょう。
夏休み明けは、皆様といつもと同じ姿でおめもじしたいと、願いを籠めて八月の後半を少々スピードアップして過ごして参ります。
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秋の風

2018年08月17日 | 悔いのない人生とは?

日本橋三井記念美術館にて「金剛宗家の能面と能装束展」。見応えあります。雪月花の能面は、「月」は、徳川家康に託され、江戸城消失の際、失われたとのこと。「雪」と「花」の面を初めて並んでいる状態で拝見しました。


秋の風   2018年8月17日

立秋 8月8日の頃は、暑さ真っ盛りでしたが、お盆を境目に、空気が入れ替わってきたことを感じます。
24節気72候では、第37候の8月8日から12日あたりが「涼風至」。そして、13日から17日が第38候「蜩鳴」(ひぐらしなく)です。

私が住まう横浜は、夜中に雨が降り、日が出るころから涼しい風が北の窓からぴゅうぴゅう吹いてきました。

6月から続いた猛暑に別れを告げ、秋の風情を楽しみたいところですが、次々とやってくる台風も気になり、天気図から目が離せません。

私もこの二週間は、9月に開催する「江戸表具を愛する会」に出品する掛け軸制作に精を出し、ようやく終盤が見えてきたので、8月末の能の会に気持ちが集中できる状態になってきました。あれもこれも集中することは、凡人の私に無理な事です。そのようなわけで、毎年恒例の夏の大掃除が大幅に遅れているので、ボチボチと始め出しましたが、水が冷たくなる手前で終わらせる目標は叶えたいくらいの気持ちで抑えています。

本日から講座も始まり、通常に近い状態となります。
秋の風が吹いてくると、少々追い立てられるような気分にもなりますが、慌てて事を制することなく、夏疲れの身体を整えていくことにも気遣いたいものです。


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藤田嗣治展と終戦日

2018年08月15日 | 第2章 五感と体感


藤田嗣治展と終戦日  2018年8月15日

本日は終戦日です。終戦記念日とは書きたくないので、敢えて終戦日とさせていただきます。
同時に被昇天マリアの日でもあります。

終戦日前日、「藤田嗣治展・都立美術館」を画家の友人達と静静と観てまいりました。

藤田嗣治の作品を、
1原風景 家族と風景
2はじまりのParis 第一次世界大戦をはさんで
31920年代の自画像と肖像
4乳白色の裸婦の時代
51930年代の北米・中南米・アジア
6歴史に直面する二度の対戦との遭遇
7歴史に直面する 作戦記録画へ
8戦後の20年 東京 ニューヨーク パリ
9カトリックへの道行き
というカテゴリーに分類し、順次展示するという内容です。
(藤田嗣治展 東京都立美術館 目録参照)

今回の藤田嗣治の展覧会では、国立近代美術館に永久貸与されている「アッツ島玉砕」他、巨大なに作品も展示されています。同時に軍部の記録画家としての展示もあり、今まで点と点で理解していた藤田嗣治の人生をそのまま体感させられる展覧会になっています。
国立近代美術館では、見たくないけれど、見なくてはならない、と、心に決めて必ずこの絵の前に立って見てきたアッツ島玉砕が、藤田嗣治の作品の一部として時系列的に並べられたことに、戦後73年の時間というものを痛感させられたのでした。
この時代の藤田は、私個人的には、なるべく抜かしたいのですが、これらの作品が無くては、「カテゴリー9カトリックへの道行き」の作品に意味をなさないのです。
「真実と虚飾。」「自己顕示欲と情動。」
という前々から感じていた藤田嗣治の作品に
「飽くなき探求心」と「原罪」による罪の重さと抑圧的な苦しみのようなものを、ますます感じながらの観覧となりました。
戦後に描かれた乳白色の下地による絵画からは、過去の一切を抑圧するような息苦しさをも感じ、それでも藤田の絵に惹き込まれていく怖さのような感情も湧き、彼の生育史を改めて読み返す終戦日前夜を過ごしました。

「絵を描く罪。」とは、あまりにも深すぎる罪かもしれないとも考えに至り、これ以上考えるのは止めにすることにします。写真よりも怖いのは、絵筆を持ち、一瞬の事を時間を経て描き上げるからでしょう。感情を無くして描くものが記録画であるとしたら、それこそが人に与えられた罪そのものかもしれません。

それがゆえ、情動として欲した信仰は、きっと飽くなき情動として絵筆を握ったのと同じくらいの情動としての信仰であったかもしれない、とも思い、宗教絵画の中に描く自分の姿に、藤田嗣治自身の顕示欲が、私には見えてくるのでした。
人は無私の人にはなれない事実を観たようにも思いつつ、鑑賞を終えました。

ピカソのゲルニカの前に立った時の、恐怖と清浄感とは違い、真逆の感覚が起こったことは、私にとって何なのか、怖いけれど、考えてみたいテーマを貰ったようにも思います。

絵描きであった私の祖父は、戦争中は絵を表向きに描くことなく、疎開していた伊東の家の小川の流れる庭で、米軍の戦闘機が真上に飛ぶ中、挑発をするかのように上半身裸で風景画を描いていたそうです。勿論、周囲から祖父は国賊と呼ばれていたそうです。

藤田も祖父もどちらもきっと自分に正直な情動を貫き通したのでしょう。

上記は、あくまでも、私の所感ですので、悪しからず。
とはいえ、藤田嗣治の作品は、嫉妬を思うほどの魅力を感じます。

終戦日に合掌。

戦争は二度と起こしてはなりません。
巻き込まれたくもありません。



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私なりの夏休み

2018年08月11日 | 第2章 五感と体感


私なりの夏休み    2018年8月11日

6月7月に、諸々の移動が多かったので、8月は旅に出ない事を決めていたのですが、世の中が夏休みですと、皆に釣られて私の心も夏休みを欲しているようです。
「あれだけ、楽しんだのに~」と、思うのですが、お盆の時期の街の雰囲気についつい乗っかってしまいます。

昨日まで3日間開催していた「ものづくり匠の技の祭典」に出かけたり、汐留ミュージアム(パナソニック)で開催されている河井寛次郎展を観たり、稽古帰りに映画「万引き家族」を観たりして、私なりに気分転換をしています。
流石に夏休みは掛け軸制作一筋!とは、言い切れず、今週後半は、ふらりふらりとしながら、段々と充電できているのを感じています。
そうはいっても、出掛ける先は、仕事と直結。そんな日々を送る人生を選んだ私も、昔は、夏は山の家でのんびり過ごすことに憧れていたように思うのですが、いつしか、そんなことを思った事もあったな。。と、思うばかり。

この夏は、民藝の「濱田庄司展・世田谷美術館」も開催しており、同時に汐留のパナソニックミュージアムでは、「河井寛次郎展」が開催されています。
河井寛次郎の生み出す作品は、まさに生活そのものが美であり、民藝の精神をスマートに感じる事ができます。
今回の展覧会では、河井寛次郎の紡いだ言葉の一つに目が留まりました。
それは、「もの買ってくる。自分買ってくる。」という言葉です。
自分がしつらえるもの。自分が選んで購入するもの。身に付けるもの。家で使うもの。
突き刺さるように突き付けられたその言葉に、ほんとうは、そうやって生活ができたらいいのに、とりあえずの物を持って暮らし、作品にしても妥協を許さないという頑なさにも欠けているようにも思い、身を糺されたような思いをしながら展覧会会場を後にしました。

その上、今読んでいる本は、「無私の日本人」磯田道史著。
その中に描かれている大田垣連月の直筆和歌を持っているので、読み始めているのですが、これもまた、本質に迫るすごい女性と知り、酷暑の夏が益々熱くなっています。

なんだか暑さの増す内容の私なりの夏休みですが、皆様も頭を休めて夏の休みをお過ごしくださいませ。


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作品展のお知らせ



私の在廊は
9月4日14時~18時
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長崎原爆投下の日に日常の自分を思う

2018年08月09日 | 悔いのない人生とは?


長崎原爆投下の日に日常の自分を思う 2018年8月9日 

この夏は、15年ほど続けていた夏恒例の山中湖の滞在をしないため、猛暑を覚悟して日々過ごしています。関東直撃と思われていた台風も去っていきましたが、今後も台風の影響を受けるところもあるでしょう。

この数日間は、出向く仕事が夏休みに入りましたので、一気に9月4日~9日の江戸表具を愛する会の作品展に向けて、制作を再開しています。
正麩糊で打つ表装の技術を学び25年。
毎回、次こそは!と、思いながら、表装作業をしていますが、よくよく考えてみれば、技術を満足に体得しているわけでもないので、完璧だと思えるものを制作できたことがありません。
理想を言えば、石清水から水を汲み、その水で正麩粉を練り、湿度と天気を読みながら、手漉きの美濃紙、三栖紙、細川紙、宇陀紙を順繰り打ち、裂と紙との合わさる兼ね合いを図っていきたいものですが、天然素材だけを使う時代に抗うことにも限度を感ずる昨今です。

裂と紙との合わさる兼ね合いが上手くいったときの緊張の解放を経験するときの安堵感は、至極の喜びです。
25年間使い続けている包丁は、大師匠の先代が使用していた包丁とは比べ物もならないくらいまだまだ新しく見えます。

ひよっこのまま、老眼が進んできていることも、気になる問題ですが、紙を打ち、裂を打つ塩梅に遊びがでてきたことに、続けてきた甲斐をここにきてようやく感じるに至っています。
続けているとこんな御恵みにも預かる事ができるようです。
手塩にかけて描かれた作品を預かり、その作品に裂を着せる楽しみも表装手ならではの喜びでもありますし、緊張の時でもあります。

お盆休みの期間には何とか目途が付きそうな作業工程半ば、真摯に裂・紙と向き合いたいものです。

本日は、このように私のような営みを繰り返し暮らす人々の日常を全て奪った長崎原爆の日。
そして、翁長県沖縄知事の逝去。
来週には聖母の被昇天の日と重なる終戦の日を迎えます。
ひとりひとりが私のような思いで日々を暮らしていることに小さな喜びを持つ事こそ、人間らしい生き方でありましょうし、それが人の尊厳と云うものでしょう。

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野趣の夏の庭と立秋

2018年08月07日 | 第2章 五感と体感




野趣の夏の庭と立秋        2018年8月7日

台風が迫り、寒気がぶつかっているせいか、久しぶりに涼しい朝です。
これからどんどん天候が荒れて、雨量が多くなることを考えると、気を許せません。
源氏物語でも野分の後の六条院の庭の荒れようが、記されていますが、我が家の名物萩も野分になぎ倒されない事を祈るばかりです。
この夏は、猛暑すぎるせいか、雑草の伸びが悪いので、雑草を抜かないでこのまま秋に突入しちゃおうかな、、と、野趣に富んだ庭を眺めるのを愉しんでいます。

この時期の雑多な野趣感が、何とも言えず好きなのです。
数種類のシダや、鳥が落とした種から実のなる雑草も生え、生えている雑草が愛おしいので、気に入った雑草は、抜かずに育てているので、年々、自分好みの野趣の庭になりつつあります。



そして、今日は立秋。
多少の涼しさが、立秋を実感させますが、野分が過ぎれば、また暑さが戻るのでしょうね。

二足の草鞋片っぽが夏休みなので、草鞋の片っぽの表装作業をどんどん進めます。作品展間近なので、ひたすら表具を打ちます。


立秋に野分構へる野趣の庭 




江戸表具を愛する会 
2018年9月4日(火)14時~9日(日)
世田谷美術館 区民ギャラリーにて

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長岡の花火

2018年08月04日 | 第2章 五感と体感


長岡の花火  2018年8月4日

長岡の花火大会を屋形船から見たのが3年前。
一緒に花火を観たお一人が昨年9月に急逝されたので、今年の花火大会は新盆の花火であることに気付き、テレビで放映された花火を二日続けて観ました。

あの時は、「これから長いお付き合いを宜しく」という心情を籠めてあいさつしたのに、まさかその二年後にお別れするとは思いもよらず、そして、そのような思いで打ち上げた花火を観ると、今までとは違った思いが湧いてくるのでした。

亡き人への思いを籠めて打ち上げる花火は、御霊(みたま)そのものであり、人の人生にも繋がるように思えてきます。

大きな花火であればあるほど、打ち上がり、火の粉が散る様子は、自分の遺伝子の中に在る「もののあはれ」が蘇ってくるようにも感じます。

スケールの大きさと打ち上がる大きな音と匂いを五感で感じ取る体感は、テレビからはさすがに伝わりませんが、長岡で直に観た経験と重ねながら、心静かに御霊との対峙が出来たように思います。

私は帰る田舎というのを持っていません。転勤で幼少期に住んだ場所や好きな奈良や琵琶湖の畔で回帰するような心地を持つわけですが、自分の生まれ育った故郷が定着している人に羨ましさを感じるのが、このような祭の時かもしれません。
祀るための慣習に憧れつつ、あちらこちらを彷徨うのは、生きているうちには叶わない「自分の定着」をひたすら求めている故なのかもしれません。

亡き人へ手向けつつ、花火の意味を考えた二日間でありました。
合掌。


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火星大接近の夜

2018年08月01日 | 第2章 五感と体感
火星大接近   2018年8月1日



昨晩は、煌煌と橙色に輝く火星を南東の空に確認し、暫くその大きな星を眺めました。
我が家からは見えないので、近くの駐車場から眺めていると、近所のご家族が子供を二人自転車に乗せて戻ってこられました。
「○○に行ってきたんです~」と、年中さんのお兄ちゃんが嬉しそうにカブトムシの入ったケースを見せてくれました。
夏休み中、近くの公園で蝉取りに励み、夜はカブトムシやクワガタを取りに行く虫オタクであることが判明。
家には衣装ケースの中に昆虫がいるらしく、お父さんもかなりの知識を持っていらっしゃり、家族一同で朝に昼に虫取りに励んでいます。
我が家も週末ごとにどこかの海の岩場に入り、日がな一日海の生物を採取しては観察していた事を懐かしく思い出しました。20年以上も前の話ですが、子育てをしていると、自然の中に分け入る経験をしている子供は、そうでない子供よりも想像力と能動力があるように思います。
以前からフットワークのあるご両親だと思っていましたが、夜の虫取りを愉しむご家族に、頼もしさを感じるのでした。

最近、夜空を眺め、縄文の人々を思うのです。
時々現れる天の出来事に、色々な感情を抱き、その出来事の中からある法則を見出したり、発見したりしながら、天と地の繋がりを、自分たちの生活に取り入れていきました。
現代人がどんな大発見をしても、太古の人々から育んて来た遺伝子があればこその私達であることを忘れてはならないのです。

同じ空を眺めている私達は、一万年前の人々とさして変わらない感情を抱いているのかもしれません。

「今日は一つの木にカブトムシがパーティーしてたよね」と、顔をほころばせていたお父さんも、太古の人々と変わらない感情の種類であることを、火星大接近の夜に、思うのでした。
あと35年後、たぶん、私は生きていないと思いますが、繰り返される宇宙の法則の、ほんの短い期間にしか生きられない生物の連鎖の尊さを改めて考えさせられました。
一か月近く観る事の出来る煌々とした火星を、しばらくは意識しながら過ごしたいものです。


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