五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

紫陽花は怖かった

2014年05月31日 | 第2章 五感と体感
すっかり夏服の季節となってはいますが、五月は天候によって温度の差があり体温調節にも苦労した月でもありました。
6月に入ると梅雨がやってきます。
紫陽花の花も場所によっては咲いているところもありそうですが、やっぱり梅雨空に映え、雨にも似合います。

紫陽花の花は、あまりにも大きな固まり過ぎて、子供の頃は怖い花だと感じていました。
鶏頭の花も、同じく、ほんとうに鶏頭のように思い、血の滴るようなあの色が気持悪く、小学生の頃は鶏頭の花が咲いている横は通りたくありませんでした。未だに、そんな感じですが。。。
子供の頃の好き嫌いの感覚は、体感的に覚えています。
強烈な五感の記憶は、自分の身体に記憶として未だに残っています。
不思議なことに、遠い記憶でも、同じような色、同じような匂い、同じような光景を目の当たりにすると、時空を超えてその時の記憶が「今の出来事」のように思い返されるのです。

昨日、改めて画家バルテュスの番組を観て、祖父のアトリエと似ていたことに改めて気付きました。展覧会では何となく懐かしい感覚でアトリエの再現を拝見していたのですが、番組で改めて観ることで色々な事が思い出されてきました。
祖父のアトリエの北側窓にアルプスは広がっておりませんでしたが(笑)
アトリエ特有の採光は、日食の時に見えた世の中と同じです。日食の時に、同じだと感じた事はたった一回きりの経験です。

油絵の具の香り、無数の筆、大きなイーゼル。いつも祖父の邪魔にならないようワクワクする聖域に無言でじっとしている子供の私でした。無口であるが行動だけはする、という子供時代の特性は大人になっても基本的に余り変わっていない様な気がする、と云うと、皆さんから「うっそぉ~」と言われるのは承知の助ですが(笑)、基本的には一日喋らなくても苦にならないのが私の本質です。

怖い紫陽花は、そんな幼い頃の自分が育んできた感性の一つなのだと思っています。

今は、紫陽花を観ても怖くありませんが、怖かった感覚は思い出されます。

六月は、芒種の節気。生命がぐんぐん成長し、夏至を迎えます。一年の半分。伸び盛りの季節を大切に過ごしたいものです。

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法隆寺の仏画

2014年05月29日 | 第2章 五感と体感
法隆寺は、私のアイデンティティの原点とも云うことができる寺院です。
その法隆寺の展覧会が現在東京芸術大学美術館で開催されています。

早く行こうと思いつつ、所用が重なり展覧会にはまだ行っていませんが、昨晩、録画しておいたNHK「日曜美術館」を観ました。
鈴木空如という仏画師に焦点を当てていました。

空如という人物の希求を感ずれば感ずるほど、何億光年もの宇宙に向かう感覚になり、彼の求めているものは写仏することではなく写仏を通して体感することのほうが彼自身の自己実現であったような気がしました。

「極めること」は、修行者にとっては永遠に得られるものではありません。だからゆえ、修行者になれるわけで、「極めた」と感ずるのであれば、その修行者は修行から逃れた、という考え方で間違っていないように思います。

番組の中で、説明があった「鉄線」という技術は、まさにその修行そのものです。

仏画を描くには、この鉄線をひたすら修行するのです。描くという意識では無く、成る意識を超えたものでもありましょう。
これ以上言語化は難しいですが、私も20代の頃は、この鉄線に憧れました。

空如という人は、鉄線の修行をと共に「空」を描こうとひたすら修行されたのだということがよくよく理解できました。

昭和24年に法隆寺金堂が焼失し、空如の写仏のお陰で、再現できていることも何か意味のあることなのかもしれません。

空を描く為の修行をひたすらし続け空となりし、空如なり。

芸大美術館、早くいかなくっちゃ。。。

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初夏に想う

2014年05月28日 | 第2章 五感と体感
天候が落ち着かないまま梅雨になりそうですが、今年の梅雨入りは例年よりも遅いという予報です。
この時期、試験真っ最中である学校も多いことでしょう。

ここ肌寒い日と夏日が交互にやってくるので、ちょっと油断すると体調を崩す気候です。

とはいえ、私の大好きな夏椿(沙羅双樹)の蕾も膨らみ始め、水引や萩、百合、紫陽花もぐんぐんと伸びてきました。
我が家にはいつの頃からか、和花ばかりが目立つようになり、仕事を理由に庭の世話もいい加減ときているので、今年もいつもの花がいつもの場所に生育し、夏に向けて花開く準備を始めています。
いくつかの種類のシダも青々としてきました。

水を含んだ土と気温の温かさが初夏の香りを醸し出し、空気の中には生命の香りがぷんぷんしています。

24節気は、小満から芒種の頃。暦の上では夏の季節です。

夏が暑過ぎるのは大変ですが、夏が暑くなくては実るものも実りません。

梅雨入り梅雨明けがが遅くずれ込むと、実りが心配です。

植物の成長を毎日楽しみにしつつ、五穀豊穣を祈りたいものです。

人間も植物と同じく、晴天には太陽を仰ぎ、陽の光を浴びて健やかに過ごしたいものです。

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腹据えちゃる

2014年05月27日 | 第2章 五感と体感
「腹を据える」と、心身が軽やかになります。
頭の中で自分が「すべきこと」ばかりに捉われていると、してもいないのにしたような気分になり、行動を起こす前に疲れ果ててしまいます。

それとも、それ以前の問題で、
「やりたいのか?」
「やりたくないのか?」
という心の整理も必要な人もいらっしゃるかもしれません。

仕事や家族の役割として、自分のすべきことを放棄することは、簡単ですが、「やりたいこと」「やりたくないこと」を感情優先で「やりたくない」と、思いながらやり続けていると、必ず周囲に影響を及ぼします。
そのほかにも、自分のやるべきことの現実吟味力に著しく欠けているものがあると、同じく周囲にストレスをもたらしていきます。

「自分は大丈夫!」

と、思う前に、「いやいや、私は領域を侵し首を突っ込み過ぎているのでは?」「逃避の言い訳ばかり言ってないか?」「この仕事は自分の仕事か他者の仕事か?」「自分の都合ばかりで動いていないか?」と、自問自答してみることも大事なことでしょう。

腹を据えるためには、決意が必要です。色々な勇気が必要なこともあるかもしれませんが、自分の現実吟味力の自問自答の末、自分にとってほんとうに意味の無いことだと感ずれば、やることだけでなく、やらない決意も大切な腹の据え方です。

悔いの無きよう生きたい人生、どんな運命に翻弄されようとも舵取りするのは自分自身です。自分自身で舵取る船に誰も文句は言わしまへん(^^)。最終的に自分が決めた事をこんなふうに自信をもって腹を据えたいものです。

「腹据えちゃる、」と、凛と立つと、腹の虫も良い塩梅に納まること間違いなしです^^。


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自分を測る

2014年05月26日 | 第2章 五感と体感
一つの事に執着していると他が見えなくなります。
作品の制作にしても、音楽を奏でるにしても、特殊な仕事を引き受けたと時も、一つの事に集中しないと成せない事もあります。

一つの事に集中して、周りを遮断するのは、自分にとって遮断する意味があるからなのだと思います。

自分自身の内的な傾向にしても同じことが言えるかもしれません。
一つの事に集中し、自己実現を図ることは一方では健全なことですが、ある一方では、一つの事を執着するあまり、自分を縛りつけ不安感を増長させていくということもあり得ます。

健全な自分であることを保つためにはどうすればよいのでしょう。

そんなときに使ってみるとよいのがカールロジャーズのプロセススケールです。

1.感情と個人的意味づけ

2.体験過程

3.不一致

4.自己の伝達

5.体験の解釈

6.問題に対する関係

7.関係の仕方

「私」という対象に「私自身」が執着しすぎることで、周りに影響を及ぼしていることに気付いていないかもしれません。

1から7のストランズの意識化を測ってみることで、自分が「ある問題について」どのくらい感じ取っているか、意識しているか、言語化出来ているか、行動できているか。。。つまり、自分の状態を測ることができるのです。これが現実吟味力に繋がっていきます。

自分が現実に起こっていることに対しての吟味する力、又は状態を知るためにこのストランズを一つ一つ検証してみるだけでも、自分を知るきっかけになるはずです。

自分をほじくるのとは違います。今の状態を測ってみるだけでよいのです。

今の自分の状態を感じ取ったり、意識化するだけで、何かが解決する場合もあるはずです。

昨日の我が家での勉強会では、皆さんとプロセススケールを意識してみました。

どんなに学びを続けていても、日々起こることや、歳を重ねれば重ねるほど起こる身体症状のあれこれと常に向き合っていかなくてはなりません。
そのたびごとに、自分の感情に振り回され慌てふためいていては、自分が疲れていくのは当然で、それと同時に周囲が迷惑していきます。

自分自身の健康チェックにもなるプロセススケールは、今や私にとっても大事なツールです。


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NPOの活動

2014年05月24日 | 第2章 五感と体感
「生き甲斐の心理学の教育普及」は「NPO法人CULLカリタスカウンセリング学会」で行っています。
現在の私の活動は、東急セミナーBE雪谷とたまプラーザ。親しい友人が集い長年自宅でも行っており、昨年からは薬膳の先生と御一緒に仕事もさせていただいております。

自分自身の取り扱いが上手にできるようになれば、自分だけでなく周囲の幸せにも繋がります。
他者の悩みは解決できませんが、自分自身が他者の事で悩んでいるのならば、自分の取り扱いを上手にすることで、他者も変わっていくかもしれません。もしかしたら、他者のせいではなく、自分自身の解釈が自分の不安を呼び起こしていることもあり得ます。

私の仕事である学校や通信講座も大事ですが、NPOの教育普及活動も増えてきたことで、毎日色々な場所に出向いています。
場所も講座を受ける皆様も違い、それぞれの教室のカラーは違いますが、和やかな雰囲気は一貫性があり変わりません。

特にカルチャーセンターである東急セミナーBEでは、震災以降、多くの出会いがありました。立ち上げから現在まで学び続けてくださっているメンバーはとうに3年目に入っています。
自らを語る言霊はとても尊いものです。

生き甲斐の心理学の教育活動をしていること自体が、私の生き甲斐であることをひしひしと感じています。
人との出会いは自分を成長させているし、出会いごとに学ばせていただいているのです。

我々のNPOも今回の決算で9期となりました。都庁の提出も終え、NPOであるからゆえの業務も大変ではありますが、継続すべく人を育て共に活動しながら、運営していきたいものです。決算業務の大変さも理事であるからゆえの仕事だと諦めつつ苦手な計算を今年も手分けして完了させました。主だったところは会長がしてくださり、今年も安堵でございます…。
会員、賛助会員の皆様の年会費によって、ここまで運営して来れましたことを改めて感謝申し上げます。

6月7日土曜日は第2回自問自答集の勉強会です。13時~15時半までです。
自問自答集は当NPOで作成しておりますので無料で配布いたします。
まだお席はありますので、お問い合わせください。


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自分の表裏とお仕事

2014年05月23日 | 第2章 五感と体感
自分が生まれて今日まで育まれた考え方、そして傾向、性格は、自分にとっては当たり前のことであり、自分のことを信じていれば信じているほど、自分の傾向を達観的にとらえてみることは難しいことかもしれません。

仕事をする上で、自分の傾向が、社会にとってどのような影響を及ぼすか、ということを意識出来ると、仕事だけでなく他者との関係を円滑にできるコツが見つかるように思います。

自分が善だと思っている事ばかりを推進しても、他者との兼ね合いが上手くいかなければ、チームワークも崩れていくでしょうし、自分の家庭の事情を仕事場に出し続けていれば、最初は思いやってくれていた仕事仲間も徐々にうっとおしいものとなっていきます。これが現実です。
仕事場で、出来ないことを「やりたくない」とか、「私が良いと思うんだからいいじゃない」と自分にとって都合のよい主張ばかりしていたら仕事にはなりません。

一方、「裏」を悪いものと捉えていたら、これもまた卑屈になったり自信喪失原因にもなりかねません。

表も裏もその人の個性そのものです。

自分の中で表裏という対極が無ければ、自分のバランスは保つことはできないでしょう。

裏と表の出し入れが上手になれば、自分自身の取り扱い方法も上手くいくかもしれません。

仕事場での自分。
学校での自分。
家庭での自分。
家族それぞれとの自分。
自分自身と向き合う自分。
心許せる人と居る時の自分。

自分の居心地の良い処と居心地の悪い処での自分の出し方の違いと傾向を意識化できると、より良い自分自身の表裏との付き合いができるかもしれません。

どこまで口にするか。
どこまで行動するか。

いずれも自分の現実吟味力が関係しています。

揺るぎない自分に自信を持つことも大事なことかもしれませんが、時には人の言葉に耳を傾ける解放された心も大事なことですね。


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信じる力

2014年05月21日 | 第2章 五感と体感
意識せずとも信じているものがあるから、目的を持って行動してしているわけで、自分が信じているはずの何かに疑いの感情が湧いていると行動に踏み切れません。行動していたとしても段々とストレスが溜まっていきます。もし不満だらけで毒素をまき散らしながら行動すれば他人に被害が及びます^^;
そんな時に、自分が当たり前だと思っていることや理想としていることが、どのくらい自分の不安感とギャップがあるのかを自問自答する余裕があれば、そのことを意識化しておいたほうが良さそうです。

確かに自分は何を信じて生きているのか?と問われても、応えようがありませんが、「自分の傾向はこんなもんだ。できることはこんな程度だ。」と身の丈を受容していると、大きな不安感に苛まれることはなくなります。

昨日の講座では、久しぶりに占星術のホロスコープの作り方のさわりを勉強しました。

占星術で昔から擦り込まれている自分の星座「獅子座」については、放浪癖の傾向のある自分にはいつも違和感があります。
そう思いながらも、他者から評価されると「獅子座」の自分が何となくまとわりつきます。単純です。

自分の湧き出す感情や考え方に何らかのパターンと、自分の星座の解釈を読んで自分がどう解釈するかの言語化は、面白いことに、その人らしい言葉が紡ぎだされてくるから「あら不思議」です。

自分の理想や自分の傾向が、星座の解釈に合っているというよりも、自分の都合の良いように感じ取っているということもありそうです。

たった12の星座で、70億人の地球の人口が分類できるわけではありませんが、自分自身を解釈していく上でのスケールとして考えると、上手く利用できるかもしれません。

つまり、自分が何を信じて、何に向かって生きているのか?という人類誕生以来続けられている思索にも繋がっていくのです。

人の身体は宇宙の如く広いなぁ、と思います。

それを占星学を通して感ずるだけでも自分自身に納得できるようにも思います。

どんな人でも迷った時は何かを信ずることが大事です。「何か」という遠いものでは無く自分自身を信じることができていれば、迷いの選択にも悔いは無いはずです。

そうはいっても、迷いながらの人生。ゆらゆらと迷いながらゆこうではありませんか。


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寅さんの逃避と笑い

2014年05月18日 | 第2章 五感と体感
毎週土曜日に映画「寅さん」を放映しており、昨年あたりから土曜日の19時からは寅さんタイムとして結構な確率で観ています。

日を置いて観ると「寅さん」パターンに気付かなかったりするのですが、毎週立て続けに観る機会に恵まれたおかげでストーリーのパターンを普遍性をもって楽しんでいる私がいます。

映画は、必ず寅さんの夢で始まります。
大抵、寅屋の皆さんが登場する壮大なストーリーです。
夢のまた夢を描き、そこで寅さん自身がパタッと目が覚めます。

寅屋の家族やとなりのタコ社長がそろそろ寅さんが帰ってくるんじゃないか、という噂話をしていると、そこに偶然を装う様に寅さんが帰宅。そこでの家族の迎え方が気に入らないと寅さんがスネるシーンはから映画は展開していきます。

日本の名所と祭で商売しながらも寅さんは、いつもお金を持っていません。
妹のさくらはいつもお兄ちゃんの心配をし、どこか憂いげな表情がこまった兄に対する心情を表わし、とても素敵です。
そして、映画には必ず旬の女優さんが登場し、すっかり恋をしてしまうわけです。
とはいえ、必ず恋した女性には、好きな男性がおり、その仲を取り持ってめでたしめでたし、となるわけです。

でも、寅さん自身は、取り持った二人がハッピーエンドになる直前に、また旅に出てしまうのです。

解決しなくちゃいけない問題に対する無意識の逃避は、寅さんの防衛機制そのものです。
相手がどんなに寅さんを好きになっても、寅さんは旅を止めません。
両親を幼い頃に亡くし、おじちゃんとおばちゃんに育てられたものの、小さな頃から親の愛に飢えて育った寅さんは、妹さくらを思いつつも、旅という逃避を通して、人生を重ねていくのです。

人情もので暖かい映画ではありますが、愛の孤独感に苛まれた一人の大人の物語でもあるのです。

寅さんを演じる渥美清さんの表情は、手放しで喜んでいる表情になることはありません。
喜びの表情に必ず影があるのです。
そこが観ている者の人情にピタリとくっつくのかもしれません。

寅さんを演じている渥美清さんなのか、寅さんが渥美清さんそのものなのか。。。
そんな思いをふとよぎらせながらも、単純に笑える映画であることは確かなのです。

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休む

2014年05月17日 | 第2章 五感と体感
どんな時が「休む時」かと、問われると、身体を休めることと心を休めること、どちらに重点を置くかで「休み方」が違ってきます。

五月の連休が過ぎ、学校では修学旅行や試験の季節です。
7月の海の日まで連休の無い期間が少々長いので、息継ぎの仕方を少しばかり上手にしなくてはならないようです。

私の場合、趣味と仕事の境界線を引くのが難しいところですが、好きなことを学び覚える為に集中している最中は、仕事から完全に離れているように思います。
つまり、そのくらい集中しないと、境界線を引くのが難しい、ということなのかもしれません。
好みの学びが仕事と繋がっているので、どうしても趣味の領域が仕事と重なるわけです。

そのためには、趣味の領域で集中力が私の切り替えの手段となります。趣味の事で集中すればするほど、仕事の領域が意識から外れていきます。
損な性格だな~~と、思うのですが、性分なので変えようがありません。

身体を休めるには、寝ることが一番手っ取り早いようです。

ついつい、ガサガサと動いてしまう身体と脳みそを休める為に、眠って強制終了という形でしたら簡単にできるからです。

よく眠り、よく食べ、よく遊ぶことができているか。
沢山眠って、美味しいものを食べ、遊ぶことに集中できるか?
これが心身の健康のバロメーターだと習いました。

この三つの事が叶わない状態になると、確かに自分のバランスが崩れていきます。

五月半ばの週末。
京都では葵祭。東京では三社祭。
春のお祭りが目白押しです。
祭という異空間に身を置くことも良い切り替えになるかもしれません。

休むことを敢えて意識して、心と身体を整える週末を過ごしたいものです。

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自分の身体を聴く

2014年05月16日 | 第2章 五感と体感
このところの気温の変化で体調を崩している人が多いですね。

急に気温が下がったり上がったりするので、私も身体がついていっていないという体感を感じています。

私の場合、気圧の変化で体調が左右されます。
梅雨の半ばあたりは、身体がのぼせるようなだるさを感じ、11月の末は「気」が弱ってくるような体感となります。

だいたい同じようなパターンで体調が変化するので、最近は覚悟を決めて色々と策を練っています。

自分の体質に固執しすぎるのは問題があるかもしれませんが、体質をより良くしようとする努力は大切なことかもしれません。

「予防医学」をテーマにしたラジオ番組を昨晩聞きましたが、自分の健康を保つために何が一番良いかを示すことは難しく最終的には自己責任だそうです。
人の傾向は、個性そのものなので、どれが自分に合う方法なのかは、自分が信じた方法でやってみることしか方法が無いとのことです。
確かに、誰かに勧められても「自分には合わないな」と思う事もありますし、自分に合うものを勧めても他者に効果があるかは解りません。

自分の身体を聴くことは、自分の心と身体の点検を自らするしかなさそうです。
そのためには、何らかの運動を継続的に続けてみると自分の体調の変化をその運動で感じ取ることが可能になります。

健康である自分のスケールを体感しておくと自分の変化にも早めに気付くことができそうです。

自分の身体と心と魂を大切にしつつ、この時期を乗り越えたいものです。

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自分の役割

2014年05月15日 | 第2章 五感と体感
仕事を円滑にするには、パートナーの存在がとても大切です。
同じ仕事や活動をするにあたり、互いに育み合う意識がなければ信頼感も生まれません。
どんな所でも同じことが言えそうです。
個々の役割に責任を持ち、互いを思いやる気持ちが無ければ、そのグループは崩壊していきます。

互いに学び合い、具体的に確認し合いながら仕事ができる環境はありがたいです。

それが一方に片寄れば、当然片寄られた側の心身の負担が重くなっていきます。

まずは、自分の役割のバランスが取れているかを点検してみるとよいかもしれません。
もしかしたら、役割以上の事に首を突っ込んでいるかもしれません。
パートナーの分まで頑張っているかもしれません。

役割分担は仕事の基本のようです。

仕事だけではなく、家庭も学びの場も同じことが言えるようにも思います。

「自分の役割は何か」
心を整理するために、案外一番大事な問い掛けかもしれません。

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学びを続ける

2014年05月14日 | 第2章 五感と体感
某校での保護者勉強会での生き甲斐の心理学講座は、6年目となりました。
中高一貫校であることと卒業生の保護者も参加可能としているので、初回から学び続けている方々は、今回で6年目突入という事になります。

二年、三年と学びを重ねていらっしゃる皆様のお陰で初回から落ち着いた雰囲気が醸し出されており、初回に世話人が一番大切にしている「雰囲気作り」に大きな気遣いをすることなく、いつも通り勉強会を行う事ができました。
この場を借りて皆様の学びの力に感謝申し上げます。

今年度も温かい学びの場としての役割を担う事ができそうです。

昨日の腰越勉強会も、粛々と続けて10年。昨日は学び続けている皆様の言葉がとても響いた勉強会でした。

家族の不満を愚痴ることはちょっと隅に置いておき、自分自身の傾向と無理無く向き合ってみることは、なかなか自分一人でできるものではありません。
学び続けていくことで、段々と体感的に自分自身が感じ取って意識化していくもののようです。

他者に自分の気持ちを百パーセント解ってもらう事は不可能です。
他者を自分の思い通りに変えることもできません。

自分自身の湧き出す感情を自分自身上手に取り扱いできると、本人だけでなく周囲の幸せにも繋がりそうです。

ぼちぼち、ゆるゆると、互いに学び合ってゆきましょう。本年度も宜しくお願い致します。

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健康の点検

2014年05月12日 | 第2章 五感と体感
5月の連休が終わり、そろそろ平常に身体が馴染んできたのではないでしょうか。

本来ならばそろそろ4月の緊張から心身が解されてくるはずですが、如何でしょうか。

心身の緊張感が解れ、ようやく疲れを意識化されている人もいらっしゃるかもしれません。

よく眠れてる?
ご飯はちゃんと頂いてる?
趣味を楽しむ時間はある?

上記を自分自身に問い掛けてみると、自分の健康のちょっとした点検はできそうです。

せねばならないことばかりに囚われていたら、きっと自分の趣味を心の底から愉しむことはできないかもしれません。

よく寝て、よく食べて、よくよく楽しんでいる自分であるか否か。

もし、何か気付くことがあれば、どんなことが自分を頑なにしているのかという意識化に繋がるかもしれません。

自分の身体の事は自分にしかわかりません。

「何か変だなぁ~~」

と、思ったら、自分自身で三つの点検をしてみるとよいかもしれません。

心と身体と魂を大切にすることは、自分を大切にすることに繋がります。


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息吹の言霊

2014年05月11日 | 第2章 五感と体感
今、遅ればせながら世阿弥を弟元清から語らせる杉本苑子著「華の碑文」を読んでいます。
父観阿弥が亡った後、父の戯曲を詰め直す作業に集中する世阿弥の様子を表現した文章が印象的です。
作者自身の自問自答のようにも思えますが、表現することを生業にする者にとっては痛く痛感することを共有できる文章であるとも感じました。
言葉は言霊です。
世阿弥の戯曲のエンターテイメント性と魂による叫びと台詞から感じ取ることのできる普遍性の素晴らしさは、能の魅力に取りつかれた私の柱とも言うことができます。
このことは私自身が寺山修司や唐十郎、鈴木忠志の表現を経験して数十年経ち、私が辿りついた結論みたいなものかもしれません。
小難しい事を書いてしまいましたが、
ブログで繰り返し書いていることですが、今回も言葉の大切さを書かせていただきます。

人と向き合って語り合う。または言葉を交わす。
自分で自問自答する。
ネット上で自分の近況を語る。

どれも言葉で成されます。

同時に、どれも自分が発する言葉には自分の個性が表れます。

直に向き合う人同士では、その人の顔と姿が見える為、言葉以外で感ずることができますが、
顔の見えないネット上のお付き合いでは、それができません。

他者に対しゴミ箱のように吐き捨てる言葉は美しくないどころか、他者に大きな不安感と嫌悪感を感じさせます。

自分が世間に表出する言葉は、自分の個性を他者に感じさせる一番の「表現」であるわけです。

自分の心と身体と魂を大切にしているならば、そのことは充分に理解できるはずです。

言葉は言霊です。
吐く息に乗せて声が出ます。
だからゆえ息吹という言葉は、神聖さを表現する言葉であるのです。

吐く息に乗せる言葉を大切にしたいものです。


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