五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

夏越の祓

2017年06月30日 | 第2章 五感と体感

水無月

夏越の祓 なごしのはらえ 2017年6月30日

本日は、夏越の祓
一年の半分が本日で括られます。

今年は突発的な何かが無い限り、歩いて過ごそうと決めているので、身体的に余裕を感じます。常に頭の中で物事を整理しながら段取りをつけ続ける日々から自分を解放させないと、そのうちドカンと来るだろうな、、、と、予測を立て、今年は、重ねて予定を立てないよう心掛けています。
とりあえず、元旦から半年経ち、突発的な出来事も長期化せずに治まり、新年に立てた心掛けが叶いながら過ごしています。

7月に入ると雨が降らない予報が出ているので、今日の雨を大事にしたいものですが、日照りが続くと農作物の生育にも影響が出そうです。
ご近所のきゅうりやトマトを頂いたり、みかん山の竹の子やシイタケを分けていただいたり、作物の物々交換を楽しんでいましたが、雨が降らないとなると心配です。

災害にならない程度の雨を願い、日照り続きにならないよう祈るばかりです。

2017年の後半、荒立つ事がなきよう、よき半年でありますよう。


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2017年公開講座のご案内

ユースフルライフ研究所

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7月28日15時半~雪谷校
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7月の東急講座は、第四週金曜日に雪谷講座が変更となっています。ご注意ください。

(NPOキュール会報もしくは東急セミナーBEのホームページをご覧ください)


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未成熟な

2017年06月29日 | 第2章 五感と体感

あらためてバベルの塔を想うのです~

未成熟な 2017年6月29日

人と関わりながら、そして仕事を覚えながら、諸々の役割を担いながら、人は人として成長していきます。
それは、たぶん、死ぬ瞬間までのテーマであるとも思っています。

勝ち負けの世界で生きていると、いつしか、0か1にしか物事を捉えられなくなるのでしょうか。
もともと私は、勝ち負けが苦手で、それを回避しながら生きてきたのですが、勝ち負けに執着するスポーツや最近の将棋の話題などに関しては、すごいなぁ~と思いながら応援し、勝った人を讃える気持ちが自然と湧き出ています。
勝ち続ける人の負けん気の強さと、勝つことの執着、そして鍛錬する精神力は、凡人には真似のできないことだとは思います。その一方で、勝ちたい自分を支えている周囲の人々の恩恵は忘れていないはずです。

祇園精舎の鐘の音を聴きながら勝つ者の必衰の理(ことわり)を思うのは、勝ち続けている状態では考えられない事だと思いますし、いつかは衰える事を強く考えるようであれば、勝つことはできないかもしれません。でも、自分が勝者であることを支えている多くの人々とは一体誰なのか?ということが、本心で考えられるようになってきたときに、人としての成長が見守る人々にも見えるようになるのかもしれません。
政(まつりごと)も同じことが言えるでしょう。

勝ちと負け、つまり0と1しか見えない状態では、「人と成る」には、まだまだ自分自身の再構築が必要でありましょう。

無知な自己顕示欲を他者に強固に振りかざす人に出会うと、その時点で、私の気持ちに冷たい北風が吹いてきます。
学びの薄い未成熟な人達に「穢されたくない」と、思いが湧くのは、やはり、この国に生まれた私のアイデンティティゆえなのでありましょうや。

明日は夏越祓。穢と禊で、自らの心身を糺したいものです。



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梅雨らしい湿気を愉しむ

2017年06月28日 | 第2章 五感と体感


梅雨らしい湿度を愉しむ 2017年6月28日

このところ湿度の高い日が続いています。梅雨らしい天候であるため、掛け軸の仕上げのための作業日は、結局別の仕事に充てられています。

板に張り込んである掛け軸を剥がして仕上げるには、湿度が50パーセントから60パーセントが一番安定した仕上がりになるようです。・・・・

今朝の我が家は76%。天気は雨。
今日も無理かな。。。
そんなことを思いながら、作業内容の変更を余儀なくされています。

最近の電車や建物は、空調設備が整っているので、人の多い室内に入っても、不快感を感ずることはほとんどなくなりました。
でも、我が家は筑20年の普通の家・・・
こんな時こそ、アロマを焚いて、、、と、言いたいところですが、我が家はこんな時こそ、唐招提寺と薬師寺の香をふんだんに焚きます。
香を焚くと朝からしゃきんとするのは、仏様に手を合わせる時と同じ香りなので、身体が覚えているせいかもしれません。
庭に植えているローズマリーの枝葉を触ると良い香りが漂うので、枝葉を触った手をクンクン嗅いだりするのも良い気分転換です。

湿度が高くなると、手漉きの紙から土の香りが強く漂うことも愉しみの一つです。

空気に含まれる水分に好みの香りを含ませながら、湿度の高さに楽しみを持たせるのも梅雨の楽しみ方の一つかもしれません。

雨の一日。敢えてクンクンと鼻を利かせながら、香りに意識を向けて過ごすことと致します。

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あっという間の一学期と沙羅双樹

2017年06月27日 | 悔いのない人生とは?

今朝の沙羅双樹「夏椿」

あっという間の一学期と沙羅双樹 2017年6月27日

7月に入ると試験が始まり、あっという間に夏休みに入ります。
保護者の皆様にとっては、普段の生活のリズムが変わる分岐点の時期でもありましょう。

4月からの3ヶ月間程経過すると、新たな環境に慣れ、緊張が解れだし、体調が崩れやすくなることもありそうです。
それに加えて、梅雨の湿気や低気圧によって具合が悪くなることもありますので、自分の体調の変化の傾向を見計らってみることも、この時期意識したいことの一つです。

我が家の沙羅双樹「夏椿」の花は、そろそろお終いの気配ですが、今朝も雨に濡れていくつかの花が開いていました。
数年前までは、7月に被る開花が、気候変動のせいか前倒しになっています。

夏休みに入ると、泊りがけの講座が重なり、表装の作品展のための制作と作品展で一気に終わってしまいそうです。

祇園精舎の鐘の声
諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色
盛者必衰のことわりをあらはす
奢れる人も久しからず
ただ春の夜の夢のごとし
たけき者も遂には滅びぬ
ひとえに風の前の塵に同じ

この季節、平家物語の始まりの章が、頭を巡らします。

乳白色で蝋のような沙羅双樹の花が一夜にして落ちる姿を見ると、祇園精舎の鐘が聴こえてきます。毎朝、そんな妄想、いやいや現実を思い巡らしながら、玄関先に落ちた沙羅双樹の花を掃うのであります。



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思考の傾向

2017年06月26日 | 悔いのない人生とは?


思考の傾向 2017年6月26日

自分の思考の傾向を意識していると、自分の考え方の傾向も同時に見えてくるようです。
例えば、
他者に自分について何か言われた言葉に、自分はどのように反応するのかを意識してみると、相手によりけりではありましょうが、たいていワンパターンな感情があぶり出されます。

自分の傾向について、良くも悪くも「私は、そんなもんだ」と、受け容れることができていると、自分と他者がきっぱりと分けられてくるのです。

自分は自分である。
自分以外は他者である。

自分の肉親と分離できていないことは、それが意識の上ではわかっていても、切り離していない自分に気づくだけでも、そんな自分を受け容れるだけでも、自分の思考の何かが変わるようです。

自分と他者を分けて考えられるようになると、他者を変えるのは難しい事であることに気づきます。

自分の思考の傾向を意識できたら、次は、他者の思考の傾向を好き嫌いの感情に振り回らされないよう見据えてみると、自分自身の相手に対する感情も整理できるかもしれません。

自己の成長を信じたら、次は他者の成長も、ほどほどに信じてゆきたいものです。


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心地よい話題作り

2017年06月25日 | 第2章 五感と体感

法隆寺


心地よい話題作り 2017年6月25日

母方の祖父が高校の美術教師で、退職後は高円寺の自宅で画塾を開き、とにかく人の出入りの多い家でした。祖父の家に行くと、いつも色々な話題が飛び交っているので、話題作りのできない無口な自分の会話の貧しさを常に思い知っていたことを記憶しています。
興味のある事柄を話題に、いつまでも親しい人と話はできても、関係性の薄い人や、初対面の人との会話に緊張感を持つことで、物凄く会話の内容に気遣う傾向にありましたが、人の話を聞くのが好きだったこともあり、私自身いつしか、話題作りが比較的楽にできるようになっていきました。

ネガティブな思いや、批判、悪口を口に出すことは、安易ことなのですが、人を褒めたり、将来に希望を持つような明るい話題を提供することは、経験における知恵が必要なのかもしれません。
社会的な経験が少ないと、話題は自分自身に向きやすくなる傾向にあるようです。
一方、社会を見据え、森羅万象の多様性を意識している人ほど、話題に輝きがあります。

話題作りは、「話題」を関係性を持つ相手に心地よく提供しようという意識が無いとできません。

何らかの要因で自己受容できていない状態だと、相手に楽しい話題を提供する発想が湧きにくいとも言うことができそうです。

話題をスマートに提供することは、大人の嗜み(たしなみ)でもありましょう。
帝王学の一つと捉えても良いでしょう。

提供された話題を聞くことは楽ですが、心地よい話題を提供することは、心地よい時空を意識してこそ叶うものかもしれません。

相手の話題を待って聞くことも大切なマナーですが、心地よい話題を提供して、会話を広げていく感性を磨くことの方が努力と知恵が必要であることも、意識に置いておきたいものです。

正直、楽しい話題が豊富な人といる方が、話題作りに気を遣わず、楽ちんです。
だからこそ、話題作りの上手な人に倣いながら言葉のキャッチボールを楽しむと、人生もっと楽しめそうな気がします。


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真夏の気配

2017年06月24日 | 第2章 五感と体感

法隆寺

真夏の気配 2017年6月24日

24節気72候では、菖蒲華(あやめはなさく)
の頃です。

今年の夏の長期予報が発表され、8月はスーパー猛暑とのこと。
どのくらいの暑さになるか、想像もつきませんが、程よい雨と程よい暑さを祈りつつ、低気圧の空気の重みを払いたい日が、そろそろ増えそうです。梅雨本番というところでしょうか?

真夏になる前には、京都の祇園祭もあり、後祭が始まってから仕事ついでに鉾巡をするのが恒例となり、今年も巡行は避けて、祭りの空気のなか、町屋をそぞろ歩きするのが楽しみです。

一年の前半の区切りとしての夏越祓(なごしのはらえ)を意識し、森羅万象の諸々を静か捉えて私自身の呼吸を整えながら、冬至までの一年の後半に臨んでゆきたいものです。

暑さと湿気で体調を崩さぬよう、徐々に猛暑の体作りをしてまいりましょうや。。。

春から新しい環境で駆け抜けてきた方々にとっては、慣れと同時に疲れも出ている頃でしょう。夏休みまでもう一頑張りですね。


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錯乱から自己統合を測る

2017年06月23日 | 第2章 五感と体感


錯乱から自己統合を測る 2017年6月23日

テレビのニュースを見ると、とんでもない錯乱状態の人の場面が私の目と耳に飛び込んできました。
自分の器が整っていないにも関わらず、大きな役割を担うことになり、器が小さく、経験が浅いゆえに、自分が世界を支配する人物だと置き換えられ、それによって、自分を取り巻く人々を自分が支配しているような感覚になっており、どこか違う次元で自己統合をしている故、突発的に現実的な自己統合ではなく、置き換えられた自己統合とのギャップに自己処理ができなくなり、錯乱状態に陥っている。。。
というような、推察をしているうちに、私自身の気分が悪くなりました。吐きそうなくらいの嫌悪感を感じました。

昨日のニュースで話題になったある人が、現実の自己が仮想の自己を真の自己である状態で表現し続けたアドルフヴェルフリの描いた世界と重なって見えるのでした。(先日まで東京ステーションギャラリーで開催されていました)

世の中の政を担う人にとって大事な軸であり正中線は、ラテン系では、自由・平等・博愛、アングロサクソン系では、友愛・救済・真実であり、そのアイデンティティを最も大事にしています。パリの裁判所の前に立つと、自由・平等・博愛と建物に刻まれてある文字がくっきりと可視できます。

はてさて、、、
日本は、いかに?

日本人のアイデンティティの一つに、「恥」という項目があることを勉強したことがあります。
「私に恥をかかせたことによる錯乱」が、エントロピーの法則のように加速していく様子を拝見し、「恥」による自己統合の抑制が未成熟のままの状態であり、あの方の中にある生育史による思考の傾向は、明らかに政に関わる以前の生育史上に培われた傾向が露呈し、自己愛の自己受容と自己コントロールの修練が積まれていないと、推察しました。


私たちが勉強した日本人のアイデンティティの6つの要素をここに記しておきます。

1恥の文化
2けがれとみそぎ(穢れと禊)
3幽玄美
4甘えの構造
5もののあはれ
6侘び・寂

・・・、
確かに、話題になっているニュースを見て、「恥ずかしい・あさましい」という言葉が私自身から漏れました。

とはいえ、恥の度合いは、一人一人の生育の仕方による思考形成と感情の出方が違うので、同じ「恥」でも、あの方と同じであるとは思いたくありません。

今、世間で騒がれている事柄が、
未成熟な民主主義から
成熟を目指す民主主義への
転換期であることを、信じたい心境です。

自由・平等・博愛
そして、「和」と「謙遜」「尊む」ことを加えながら、
それらのことを心にとめながら、日々、精進したいものです。


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夏至

2017年06月21日 | 第2章 五感と体感


夏至 2017年6月21日

今日は夏至です。
一年で一番日が長い日です。

夏至の日が晴天である確率が低く、今年も雨。
旭日を拝み、夕日を拝みたいところですが、それは叶いそうもありません。

日本には四季があり、太陽の動きよりも季節の移り変わりに気を取られがちです。
お茶を嗜む人であれば、節気を意識したお茶時を愉しまれていらっしゃることでしょう。

我が家は家を建てる時に和室を作りませんでした。
表装をしているのに和室を省いたのは、大きな誤りで、今になって畳と床の間が欲しいと指をくわえています。家を飾るのであれば、床の間で充分であることに、年を重ねてきて真に思うようになりました。。

せめて二畳と半間幅の床の間があれば充分なのですが、家は二度建てるべき、という教えは、もっともなことだ、と、築20年の我が家を見渡し思うのです。

本日の夏至は、表装作業を進めます。
手漉きの宇陀紙から漂う吉野の土の香りは、湿度の高さで一層強まります。持統天皇の宮滝詣を思いながら、私も山人の知恵を授かる夏至を大切に過ごしたいものです。


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片付け

2017年06月20日 | 第2章 五感と体感


片付け 2017年6月20日

脳の働きが鈍くなってくると、物事の整理力も鈍くなってくるようです。
ましてや、自分が苦手としているものについては、避けて通りたいものであり、結局はお手上げ状態になることも自然な脳の働きであるように思います。

だんだんと私自身が年を重ねるごとに、そのような状況を身近な人に関し、目の当たりにすることが確実に増えてきました。

体力や気力があればあるほど、体力と気力が失せてきた人の状態を理解するのはなかなか難しいことかもしれません。
そんな中でも、こうしたい、ああしたい、という強い願望があれば、それは、諸々を削いだその人の正中線により近いものだということも、私自身見えてきたような気もしています。

できることなら、所有物を少なく、簡素に暮らしたいと願うのですが、どうもそういうわけにはいかないようです。
ただ、体力と気力が湧き出してこなくなる時に、どのくらい片付いているかが分岐点であるということも、分かってきました。
急遽、片付け隊出動依頼が発令され(笑)、富士山の麓に赴き、
兎にも角にも片付け終え、青空にくっきり聳え立つ富士山の姿を眺めると、そこには何も無駄なもののない清々しさだけが心に残るのでした。

めでたしめでたし。


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一言主ひとことぬし

2017年06月16日 | 第2章 五感と体感


一言主(ひとことぬし) 2017年6月16日

強い口調で「~である。」言い切られると、返す言葉が見つかりません。
それ以上の言葉を使わないで、言い切る手法は、相手をふさぎ込むための一つのテクニックでありましょう。
良い言葉を使うなら、何か不安を持つ人に対して安心感を持っていただくための「大丈夫」と言い切る魔法の言葉でもあるようです。

一言「大丈夫」、と言われると、「ああ,大丈夫なんだ。。。」と、根拠のない安心感が芽生えてくるから不思議です。

相手にエンドレスの不安な言葉を出させないためには、相手の設問に答える事よりも、自分の答えを言い切ることに限ります。

「これは本当の事です」
と、強い口調で言い切られると、大抵、返す言葉が見つからないか、それで納得してしまう心が働きます。

「嘘を真に置き換える」「真を嘘に置き換える」
いずれにせよ、「真を真」、「嘘を嘘」と表現しない限り、人間の本能的な直感が、モヤモヤ感を引き立てていくのです。
つまり、
違和感を覚えます。

その違和感をどう表現するかが、難しいのです。
言葉にできない違和感を立証するためには、事実確認が必要になります。

でも、その事実確認を相手に否定されると、また振出しに戻ります。

あってもなかったことにしている事は、私たちの日常の中で、頻繁に行われている事なのですが、本人が気づかないで「なかったことになっている」事のほうがもしかしたら多いのかもしれません。

他者の事は見えても、自分の真偽については、案外無意識の解釈で通り過ぎていることで、生き延びていることも、生きる力の人間に備わっている上等な特質であるかもしれない、と、
思ったり。。。
人間の脳の機能をすべて使い切る能力があったとしたら、嘘や真を問い質すという人間関係は、脳の機能の使い道としては、初歩の事に過ぎない気がします。

「言い切る」手法をここ数日垣間見つつ、
奈良・葛城の一言主の神様「一言主神社ひとことぬし」を思い出しています。

願い事は、一言だけで、よろしく!
という神様です。

出来る事なら、心の底から湧き出す真の一言を願いたいものです。
でなければ、嘘か真かがよ~く見えている神様にスルーされますね。きっと。





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知恵を育む

2017年06月15日 | 第2章 五感と体感

写真:神奈川県箱根の外輪山・大雄山最乗寺の天狗 この山の近くに矢倉沢の関所があります。箱根の関所よりも東北に位置しています。西の比叡山、東の大雄山、という印象を持つ修験道の山です。

知恵を育む 2017年6月15日

夏の作品展に向けて、家に居る日は、ひたすら作業をする日が当分続きそうです。
運よく昨日は、作業を始めるころには雨が上がり、湿度が下がっていきました。
切り継ぎと中裏打ちという作業の日は、ほどほどの湿度があったほうが、糊の付きが良く、和紙もごわごわしないので、作業を進めやすいのです。
湿度が高いと手漉きの美濃紙の香りが強くなり、里山の匂いが広がります。

一昨日のサッカーの試合を観、忠実さが自由な動きを阻んでしまうことで、突破口の応用力と瞬時の動きがなかなか進化しないことに、日本の民主主義の未成熟さとどうしても繋がってしまうのでした。

縄文から弥生、そして唐で学んできた者が倣い、律令国家としての機能を作りあげ、奈良時代からそれが開化してきます。
知恵と学問を知るものと、知らずに暮らしてゆく人々が隔てられ、深い溝が千年以上続いている、という表現が合っているか否か、難しい問題ですが、私自身は、奈良時代から育まれた日本人のアイデンティティが普遍的な日本人のアイデンティティとなっているように思うのです。
知を継承する者
司りを継承する者
農業を継承する者
技能を継承する者
昔は、決められた道を歩み生涯を送ることが当たり前でした。
でも、
決められたレールばかりを歩まなくても生きていかれる現代、却って生き抜く力を自ら養うことのほうが、もしかしたら難しい事なのかもしれません。

人それぞれ生き抜く力の度合いが違いますが、日本で今に生きる私たちは、民主主義を素地として生活をしています。
自分の道を歩む自由さの度合いは、生き抜くために持ち備えているエネルギーと同化しているように思います。
知恵を育むことと民主主義の成熟にベクトルが向いていくメンタリティが日本人に分化するには、まだまだ時間がかかりそうです。たかだか100年ぐらいでは、変化が見られないかもしれません。生物学的には、2,300年ぐらいのスパンで経過観察してゆく必要がありそうです。私も時系列に中に生きる一人の人間であることを思い知らされています。


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空海の風景

2017年06月14日 | 第2章 五感と体感


空海の風景 2017年6月14日

司馬遼太郎の書いた「空海の風景」を読み直しています。
37年ぶりに真面目に読み返しているのですが、改めて司馬遼太郎の取材力と想像を繋げる力の凄さに感心しながら読んでいます。19歳の自分も夢中になって読んでいたはずなのですが、知識も経験も薄すぎたようです。
ようやくこの小説と正面きっての対面をしています。
私の今までの学びが、案外蓄積されていることに、小さな喜びも感じながらの読書です。

讃岐佐伯氏である空海こと、真魚は、母方の叔父阿刀(あと)の大足や、佐伯今毛人を後ろ盾にして学問の道に入ります。
真魚の奇才は幼いころから発揮されていたようですが、学問をすればするほど、宗教学的、哲学的な宇宙の世界に焦がれてゆく真魚の様子が司馬遼太郎の言葉でひしひしと伝わってきます。
かつて「空海の風景」を読んでいた頃の自分と真魚の行動を、ようやくこの年になって俯瞰できるようになっていることに気づき、小説の面白さに呑み込まれています。

しかも、讃岐の善通寺の場所で生まれた真魚が、国を出て学びを得た教授が、同郷讃岐の岡田牛養(うしかい)です。
私の父方の姓が岡田を支配していた岡田であり、ドンピシャな附合に、今更ながら驚きつつ、小説の中では、岡田という地名は今は無いと書かれていますが、琴平線の駅に岡田という駅が残っている事だけが唯一の祖先の証であることは身内から確認しています。

奈良東大寺の学び舎で学び、段々と衰退する奈良の都。長岡京を造った桓武天皇、そして乙訓寺に入る空海の履歴を辿ってきた私自身、東大寺講堂跡から二月堂を結ぶ小路を歩くと、自分が小僧になった気分になり、わくわくと魂が震える感覚になるのは、やはり、祖先の魂の記憶が身体に宿っている証拠であることが確信的に思えるのです。

奇才が故に、求めることを形にしていこうとしていった空海の業は、枠にはまらない壮大なものであったわけで、それを高野山で成したことは、改めて日本人のアイデンティティの素なっていることは、間違いなさそうです。

ただ今「横浜そごう美術館」にて「司馬遼太郎展」が開催されています。
歴史の深い場所に行くときには、軽く「街道をゆく」シリーズに目を通したりします。
司馬遼太郎の記したものも、日本の宝物の一つでありましょう。
歴史好きにはタマラナイ展覧会。
歴史好きとご一緒しないと、怪しい独り言のおばさんになりそうです(笑)


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濃くなる緑と夏至の頃

2017年06月13日 | 第2章 五感と体感


濃くなる緑と夏至の頃 2017年6月13日

ここ数日で庭の草木の緑色が一層濃くなってきました。
日の暮れる時間が一番遅い時期に入り、昨日は19時半過ぎに空を見上げると、西の彼方にまだ陽の明るさが見えました。
九州あたりですと、20時頃まで夕方の空なのでありましょう。
日が長くなると、得したような気分になり、西の空を暫く眺めていました。
浄土が西の彼方にあることと、日出ずる方角の東の印象は、まさに「日が沈む」「日が出ずる」であり、単純そのものです。

人生の始まりであったり、人生の終焉であったり、事の始まりや終わり、それらに準(なぞ)えて、自ずと旭日と夕日に手を合わせることは、人の持つデジデリウム(見神欲)の証でもありましょう。

どんな状況にあろうと、毎朝、同じことが繰り返される自然現象は、私たちのアイデンティティの共通した普遍性に繋がるのです。
地球で生きる私たちに平等に与えられた条件でもあり、どんなに悲しくても、どんなに嬉しくても、朝がきて夜がきて、また朝がくることには何ら変わりがありません。

庭の草木の濃くなる緑も然り。
梅雨時になると、一層緑が濃くなり、光合成の息吹が聴こえてきます。
巡回するお決まりの現象に、旭日と夕日を重ね合わせると、生きて過ごす一日一日の尊さが見えてくるのです。

夏至と夏越の祓
冬至と大晦日
いずれも、心身糺す好機でもありましょうし、何かの区切りの機会にもなりましょう。
梅雨の時期、お天道さまの姿はいっそう尊いものになります。恵みの雨も陽の光も大事にしたいものです。
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夏椿咲く

2017年06月12日 | 第2章 五感と体感


夏椿咲く 2017年6月12日

夏椿が咲き出しました。我が家の夏椿の開花に気づき、自宅最寄り駅前の大きな夏椿の木を確認しましたら、うちの夏椿の倍の大きさの花が咲いていました。
夏椿は、別名沙羅双樹と云います。

夏の季節に、椿のような花を咲かせるのですが、花弁は白蝋色で柔らか。
花が咲くと、一日で落ちてしまうので、椿の花よりも繊細さを感じます。

我が家の庭は、和花が中心なので、色とりどりではありませんが、季節の変化とともに何かしらの花が咲いています。
ドクダミの花が終わりに近づき、リレーのバトンを渡されたように咲いた夏椿。

古来から日本人が季節ごとに愛でてきた草花の風情と万葉集の歌の数々を読み合わせてみても古さを感じないのが日本文化の良さであるように思います。

古(いにしえ)を懐かしむというよりも、古を知り、言葉に出すことで、今に活かされてゆくことこそが日本の文化そのものであるようにも思います。

一年のわずかな一寸の時に咲く夏椿ですが、だからこそ毎年の出合いが待ち遠しいのです。
待ち遠しい年に一度の夏椿の花をしばらく愉しむといたします。

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