五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

秋から冬に

2017年10月31日 | 第2章 五感と体感


秋から冬に     2017年10月31日

24節気72候では、今頃は第53候「時雨施こさめときどきふる」だそうです。
秋から冬にかけて降ったり止んだりする通り雨の事を時雨と云い、時雨しぐれという言葉はこの季節の季語だそうです。

11月に入ると第54候「楓蔦黄もみじつたきばむ」。
このころから、確実に秋が深まっていきます。

キリスト教では、11月2日が死者の日です。
10月31日の🎃ハロウィンに先立ち、先週土曜日の街は、仮装した子供たちが目につきました。今日はハロウィン本番の日。宗教行事の祭りが何のための祭りなのか解らないまま楽しむ日本人の八百万精神は、長い期間続いた大らかな縄文DNAが身体に宿っている証拠なのかもしれません。

蝋燭を一本灯し、シャレコウベを手にあて、死を想う「メメントモリ」女性を描いたラ トゥールの画集を開き、生きている今を心に留める静かな時間を少しでも持ちたいものです。

/////

2017年公開講座のご案内

ユースフルライフ研究所


11月7日 鎌倉腰越講座


NPOキュール東急セミナーBE講座

10月27日10:30~12:30たまプラーザ校
11月17日13:30~15:30雪谷校
11月24日10:30~12:30たまプラーザ校


(NPOキュール会報もしくは東急セミナーBEのホームページをご覧ください)




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

当たり前という無意識

2017年10月28日 | 第2章 五感と体感


当たり前という無意識                2017年10月28日

いつも自分が当たり前だと思っている事は、いちいち意識して考えて行動することはありません。
当たり前だと思っているから、迷いもないので、自分の考えも一致している概念から湧き出してくることの方が多いかもしれません。

アイデンティティの統合にぶれがないことは、幼少期に各地を転々としてきた環境で育った私から見るとちょっとした憧れの環境なのです。
今更、自分の過去の環境を変える事ができないので、私は私で自分の経験からくるアイデンティティの統合に不満はありませんが、13歳から20代までのアイデンティティの統合を育む時期の迷いや自信の無さの背景に、過剰なほどの不統合があったようです。

言葉や慣習だけでなく、人付き合いの仕方の傾向、気候風土の違い、性格的な自分との相性等、自分に根付いてきたアイデンティティが崩されるような感覚は、まったく環境の違う場所に住んだ人でないと理解しがたいかもしれません。

私は私である
という、当たり前のような概念を持つことの感覚が体感として得られず、特に10代の頃はデラシネのように浮いていた感覚で日々暮らし、自分の周りに起こる事象や他者を俯瞰し、しかも自分と自分のしている事が繋がっていない事にいつも不安感を抱いていたのだと思います。

習慣という無意識の行動や湧き出してくる感情、行動をあえて意識化してみることは、自分のこれらの傾向を知る上でとても大切な行程であるようです。

自分の「当たり前」に今一度足を止めて思い巡らしてみると、案外簡単に「理想と現実のギャップからくるストレス」に自分自身の内側からあぶり出されてくるかもしれません。


/////

2017年公開講座のご案内

ユースフルライフ研究所


11月7日 鎌倉腰越講座


NPOキュール東急セミナーBE講座

10月27日10:30~12:30たまプラーザ校
11月17日13:30~15:30雪谷校
11月24日10:30~12:30たまプラーザ校


(NPOキュール会報もしくは東急セミナーBEのホームページをご覧ください)



写真は、我が家の近所のタイ料理レストランです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お腹がよじれるほど笑う

2017年10月25日 | 第2章 五感と体感


お腹がよじれるほど笑う           2017年10月25日

「笑いのヨガ」があるように、笑うことは身体に良いのです。
私の仕事場の机には鏡が置いてあります。疲れた表情やくたびれた髪の毛の状態で人前に出ないためのちょっとしたチェックの際、口角を元に戻して、少しばかり口角だけに笑みの形を作ります。そうするだけでも頭の切り替えができ、慌ただしい時間帯でも落ち着きを取り戻すのです。

笑うことは気分だけが上がるだけでなく、ヨガに取り入れられているように、全身の免疫や分泌、免疫にも効果があるそうです。
暗い解釈をして、にこりともしないでいると、身体の細胞が動いていない感じがして、顔色も悪くなり、健康感を感じません。
顔色の悪い人でも、一たび笑みを浮かべると、あらあら不思議、お顔に紅が差してきます。
可笑しくなくても、可笑しく笑う事が身体に良い事はほんとうのことのように思います。

出来る事なら、「可笑しくない」という感情を一先ず棚上げしてみて、「くすっと笑う」一瞬の時間を大事にしたいものです。
瞬間であっても「笑み」の回数の積み重ねていくと、身体も心も上向きになるように感じます。
「この人と会うと、暗いことばっかり言うから滅入るよね。」というよりも、「この人と会うと、お腹がよじれるほど笑えるよね」の方が私は楽しいですし、私自身も笑いの話題が提供できるような心掛けが無意識にあるようです。

お腹がよじれるほど笑うことは、大人になるとそうそうありませんが、お腹がよじれるほど笑える話題を提供してくださる人の存在は宝物です。
笑いのネタを提供するには、知恵が必要です。
不安感は人の本質であるので、自然に湧き上がってくるものです。
不安感を受容しているからこそ、笑いを提供できるようにも思います。

腹を抱えて笑い合う。大事な時間なのであります。
ありがたや
ありがたや

/////

2017年公開講座のご案内

ユースフルライフ研究所


11月7日 鎌倉腰越講座


NPOキュール東急セミナーBE講座

10月27日10:30~12:30たまプラーザ校
11月17日13:30~15:30雪谷校
11月24日10:30~12:30たまプラーザ校


(NPOキュール会報もしくは東急セミナーBEのホームページをご覧ください)



写真は、我が家の近所のタイ料理レストランです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雨の猪股邸

2017年10月24日 | 第2章 五感と体感


雨の猪股邸                 2017年10月24日

世田谷区が管理する吉田五十八建築の猪股邸で年に二回、友人が花の会を催しています。野の草木を活ける花器も洗練されており、選ぶ掛け軸の吟味も素晴らしく、会を重ねる毎に建築家吉田五十八と施主の猪股氏の魂と馴染む自然体な表現に嫉妬の思いも出て来ます。
華美な美しさではなく、その場の中に美を見出すことを見る側に感じさせることに、見ている者の内にある美意識がふつふつと湧き上がってくることが、結局は自分の問題であることに気付かされるのです。
言葉に出すと壊れてしまうくらいの繊細なバランスに、言葉での表現に限界を感じます。
もののあはれや侘寂を素地としつつ、万葉集の歌が、ふっと頭に巡るような、そんな感じでしょうか。(覚えている歌はたいしてありませんが。)
世阿弥の謡曲の一節が浮かんでくれば、私にとっては、この上ない幸福感に満たされます。ほんとうにおめでたいなと思います。





能を嗜みながらも能舞台は設えなかった施主の家。家の作り全体が能舞台的な構造を入れ込んだ設計になっているようです。
これだけ雨降る猪股邸は初めてで、秋半ばの庭木の緑や石が深く艶めき、雨音が余計な物を省いて、多くの人が内覧しているにも関わらず、人気のなくなった瞬間の部屋に一寸の宇宙をも感ずるのでした。

儚くも美しいことへの志の地固めの強肩さは、どちらも勝るとも劣らない競り合いでもあるかもしれない、とも思ったり。
湿度百パーセントの床の間の軸は、会期を終えたら水分を含んでビショビショだったそうで、それもまた、本物の軸の風合いならではなのです。
設えのための裏方の努力は、表現されたものの何百倍も深いものでありましょう。茶会を催す亭主の感性と知力の育みは、やはり数寄者でなくてはならないことをしみじみと受け取りながら抹茶を頂き庭を愛でたのでした。

まだまだ私は努力も足りないし、知らない事が多すぎます。
足るを知りながら人生愉しみたいものです。

/////

2017年公開講座のご案内

ユースフルライフ研究所


11月7日 鎌倉腰越講座


NPOキュール東急セミナーBE講座

10月20日13:30~15:30雪谷校
10月27日10:30~12:30たまプラーザ校

(NPOキュール会報もしくは東急セミナーBEのホームページをご覧ください)





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

明るい解釈

2017年10月20日 | 第2章 五感と体感


明るい解釈       2017年10月20日

自分の身の回りに起きている現象や自分と関わる人々との関係から感じ取る思いは、明るいものもあれば、暗いものもあります。
一たび暗く解釈しだすと、止めどもなく解釈が下降していくようにも思います。不信感という感情は、不信のスパイラルに入ると相手が何をやっても何を言っても、明るい解釈に行き着かなくなってしまいます。
それは、単に気が合わない、ということだけではなく、自分の防衛機制にも問題があるゆえのことでしょう。

自分と他者の問題は、どんなに血が繋がっていようと、親しい間柄であろうと、別々の問題です。
他者が暗い解釈をしているならば、他者と身近な自分はなるべくなら明るい解釈で接したほうが得策のように思います。
暗い解釈をしても明るい解釈をしても現状は変わりません。
ただ、自分の身体は明るい解釈をしたほうが、免疫力も強まり、疲れも感じにくくなり、健やさに繋がります。

できることなら、身近な他者の暗い解釈に呑み込まれないよう、ちょっと物理的な距離を置いてみることも一つの方法であるかもしれません。
日々楽しく過ごしたいと願いながらも、現実は色々な問題を解決しながら生きてゆくのが人間に課せられた役割のようにも思います。
自分の役割がどこまで他者に役立つか、ということを俯瞰してみる時間も大切でありましょう。
一緒に暗い解釈にのめりこむことよりも、一歩間を置き、微笑んでいるだけのほうが他者への効果的な役割であることも意識していたいものです。

/////

2017年公開講座のご案内

ユースフルライフ研究所


11月7日 鎌倉腰越講座


NPOキュール東急セミナーBE講座

10月20日13:30~15:30雪谷校
10月27日10:30~12:30たまプラーザ校

(NPOキュール会報もしくは東急セミナーBEのホームページをご覧ください)




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

参勤交代の遺伝子

2017年10月19日 | 第2章 五感と体感



参勤交代の遺伝子 2017年10月19日

江戸時代の大名は、三年周期で参勤交代の義務を課せられました。
各藩の勢力を抑えるためではありましたが、心配する心の深い?家康さんらしい防衛であったようにも思います。そうであるからこそ、江戸時代の江戸は諸々の文化がリアルタイムに伝わり、融合していったのかもしれません。
ここ数年、各県のサテライトショップが益々本格的に整い出し、日本橋や銀座の目立つところに店を構える都道府県が増えてきたように感じます。

現地に行かずとも、その地方の特産物や工芸品を買うことができ、地図や観光パンフレットも豊富に揃い、映像を見せてくれる奈良県のお店などは、日本橋でちょっと一休みしたい時の私の憩いの場となっています。
旬の野菜や果物や、日持ちしない食料品なども簡単に手に入るので、日本橋に行くときは、立ち寄るというよりも、もはや目的地の一つです。

お江戸日本橋に店を構えられたら、江戸時代は、大出世であったことでしょう。
呉服屋さんや味噌屋、米屋に酒屋、金物屋等、江戸時代から続いている店は、大きなビルを持ち、不動産経営をしながら今に至っているところも多いはずです。

大政奉還からおよそ150年。
京都に行けば、江戸時代なんぞ、最近の話と云われますが、東京は江戸時代を起点とした各地からの集合体です。

ここ数年、京橋、日本橋は、巨大なビルが建ち、一層様変わりしています。
そのような背景の中、改めて参勤交代の遺伝子が復活しているような感じがしています。

東京や神奈川に根付いているから故、私自身見えていないものがあるやもしれませんが、地方都市の豊かさに指をくわえる羨ましさは拭えません。

これからの時代、種類の違う豊かさの行き来と上手な融合を期待したいものです。

写真は、徳川慶喜の書いた「日本橋」です。
/////

2017年公開講座のご案内

ユースフルライフ研究所


11月7日 鎌倉腰越講座


NPOキュール東急セミナーBE講座

10月20日13:30~15:30雪谷校
10月27日10:30~12:30たまプラーザ校

(NPOキュール会報もしくは東急セミナーBEのホームページをご覧ください)




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アイデンティティの統合

2017年10月18日 | 第2章 五感と体感




アイデンティティの統合  10月18日

自分の中心を成しているものは何なんだろう?
という思いに囚われていた時期は、根無し草のようなフワフワした生き方をしていたように思います。
思いに囚われていたからこそ、フワフワしていたのかもしれませんし、そんなことにいちいち囚われなくても生きていけるはずなのに、どうしても自分の興味が中心の柱のようなものの正体を知りたいという探求心に興味が傾くこと自体が私の個性であることに気付くまで、相当な時間を要したように思います。自分の中心は、実際未だに何だか分かりませんが、宗教学的な意味における「三位一体」を学んだ時に、とても楽な体感を得たことを思い出します。
絶対的な一つなどあり得ない事を納得した瞬間だったかもしれません。
その体感を経験したあたりから、人生の道程に妙な拘りが無くなったように思います。

心理学用語でいえば、「アイデンティティの統合が図られた」ということでしょう。
宗教心理学の学びの中で、
人が「真善美」を疎かにすればするほど、人の中心に座っているものから離れていくことを学んだことも、自分の個性を受容したきっかけだったかもしれません。

政の世界も同じ事が言えそうです。
自分は何のために政をしようとしているのか?
その中で、自己の防衛機制を何かに転嫁して進めていけばいくほど、他者が理解しがたい気味悪さを感じるようになっていきます。
清涼な志が、どこかで歪んでゆくのは、自己の中にあるアイデンティティの統合の中心に幕を張っているかもしれません。
清涼な風通しの良さを望んでいるにもかかわらず、いつしかきれいごとだけでは政はできない、という古い慣習に縛られてしまう今の日本は、戦前の雰囲気と似ている恐怖を感じます。
フランス革命で市民が得た「自由・平等・博愛」というアイデンティティが現在のフランスの素地になっている事は、ほんとうに素晴らしい事だと思います。
歴史ある日本のアイデンティティを大切にし、よき方向に向かうことを切に願っています。

/////

2017年公開講座のご案内

ユースフルライフ研究所


11月7日 鎌倉腰越講座


NPOキュール東急セミナーBE講座

10月20日13:30~15:30雪谷校
10月27日10:30~12:30たまプラーザ校

(NPOキュール会報もしくは東急セミナーBEのホームページをご覧ください)







コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

食事が美味しい

2017年10月16日 | 第2章 五感と体感
食事が美味しい  2017年10月16日

10月13日~15日 都内某修道院の会場をお借りした泊りがけの勉強会でした。
参加者の皆様、お疲れさまでした。

皆様と学び合うことも嬉しい事ですが、嬉しい事がもう一つあります。
それは、食事が美味しい事です。



食事の支度を免れ、シスターが作ってくださる食事を頂く事は、年に数回の自分自身へのご褒美だと思っています。
仕事が終わって帰宅し、くたびれた状態でキッチンに立つのは結構しんどいものです。
料理は嫌いではないけれど、時々ほんとうに嫌になることがあります。
特に、子供の就学期が過ぎたあたりから、料理の気力が半減したように思います。

心を籠めて作られた料理を頂くと元気が湧いてきますし、レストランで頂くものとは違い、親近感ある身の丈の美味しさが、とても有難いのです。


美味しい食事を楽しい仲間と頂き、ほくほくと笑いながら歓談すれば、消化もスムーズでありましょう。



もしかしたら勉強会をお誘いするというよりも、「お食事を共にしましょう」という誘い方でも良いかもしれません。
やっぱり一泊二日よりも、二泊三日で、6食の食事を頂く事に深い意味があるようにも思ったり…。

今回で2017年の泊り掛けワークショップが無事全て完了し、次回は4月の唐崎を待つ事となります。

数時間の講座では味わうことの出来ない修道院での泊り掛け勉強会。
来年も皆様とほくほくと笑いながら過ごしましょうね~。

ごちそうさまでした。




/////

2017年公開講座のご案内

ユースフルライフ研究所


11月7日 鎌倉腰越講座

10月13日から15日 町田ワークショップは終了しました

NPOキュール東急セミナーBE講座

10月20日13:30~15:30雪谷校
10月27日10:30~12:30たまプラーザ校

(NPOキュール会報もしくは東急セミナーBEのホームページをご覧ください)







コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

何が正しい?

2017年10月13日 | 第1章 意識と知覚



何が正しい?        2017年10月13日

世間が騒がしいので、翻弄されることがバカバカしく、テレビのニュース以外の情報に耳と目を傾ける数日間を過ごしています。
しばらくは、そんな日々を送ることになりそうですが、どんな世の中になれば、自分はハラハラせずに生きてゆくことができるのかを、世間の現実に絡めながら自問自答しています。

最近、正義という言葉が安易に使われていますが、正義という定義を中心に思索しようも正義とは、現在自分自身が置かれている環境によって変容するものであり、決して普遍的なものではなさそうです。

私自身の本音を中心に思索してみても、本音ばかりを中心に生きようものなら、節度とのバランスが崩れた時の世の中を想像すると恐ろしさを感じます。
本音と経済ばかりに気を取られていたら、宇宙の法則に反して宇宙にとってよき意味をもたらすはずであろう人間の知恵が生物を滅亡させるかもしれません。

人の欲は、宇宙の法則に勝るのもなのなのでしょうか?

そんなことあるわけありません。

現在の自己を満たすものだけに執着するよりも、自分の3代先ぐらいの幸福を予測してみると、今起こっている世間の喧騒に対する私の答えが見えてくるかもしれません。
とりあえず、応える心が芽生えてくるまで、じっくりと考えようと思います。
人間という存在は、今だアダムとイヴであり続けているという考え方も心に留めていたいものです。

今日から三日間、町田勉強会です。世間と隔絶して、世間を俯瞰しつつ自分から湧き出す応えを自問自答してみようと思います。

写真は、日本橋

/////

2017年公開講座のご案内

ユースフルライフ研究所


11月7日 鎌倉腰越講座

10月13日から15日 町田ワークショップ

NPOキュール東急セミナーBE講座

10月20日13:30~15:30雪谷校
10月27日10:30~12:30たまプラーザ校

(NPOキュール会報もしくは東急セミナーBEのホームページをご覧ください)







コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

個人的な人との距離感

2017年10月11日 | 第2章 五感と体感


個人的な人との距離感    2017年10月11日

3連休の2日間が仕事だったため、連休最後の日は、友人のギャラリーで開催しているお人柄も作品も魅力的なアーティストの個展を観て、近くの喫茶店「楊貴妃」の美しい姉妹が淹れるお茶と杏仁豆腐を頂き、元町の紳士なインド人の社長が経営する「パシュミナ」でこれまたカシミール地方の珍しい紅茶を頂きながら、パシュミナに刺繍を施した贅沢なストールを次々と纏わせていただき、最後は、水餃子の山東で食事をして、友人とひたすら口を動かし、過ごしました。

美しい物の数々に触れることは、まさしく目の保養というものでありましょう。
美しい人々とは、綺麗な化粧を施したり、端正な顔立ちという外見だけのものではありません。
外見が美しい人を見るのは大好きですが、内から湧き出す感性とか口に出す言葉の中に潜む教養とか、姿勢とか、節度等が生育と共に自然に身についていることがチラリと見受けられると、何かほっとした感情が私自身に湧き上がってきます。

この自分に起こる現象において考えるに、自分が孤独な人であることを他者に口に出さなくとも充分に受容している人との、ちょっとした阿吽の呼吸を感ずるからなのかもしれません。
他者との距離が、謡いの師匠との対面する距離とかテーブルを挟んだ向こう側くらいの距離が、最短の心地よさであることも、私の傾向であるようです。
小間での茶事における亭主と正客の距離というと分かりやすいかもしれません。

自分と他者の阿吽の呼吸の感覚を知っていると、仕事の仕方や人との接し方にも工夫ができそうです。
自分の他者との距離感「スケール」と他者のスケールが違うことは、個性の違いと同じです。
自分のスケールを知っていると、他者のスケールを想像することもできるでしょう。
人と人の間の心地よい距離感の違いを見抜く力が持てると、人生がもう一歩楽しくなるかもしれません。

写真は二条城

/////

2017年公開講座のご案内

ユースフルライフ研究所


11月7日 鎌倉腰越講座

10月13日から15日 町田ワークショップ

NPOキュール東急セミナーBE講座

10月20日13:30~15:30雪谷校
10月27日10:30~12:30たまプラーザ校

(NPOキュール会報もしくは東急セミナーBEのホームページをご覧ください)




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お陰様で

2017年10月09日 | 第2章 五感と体感

我が家の萩

お陰様で   2017年10月9日

「お陰様で」という言葉の意味をしみじみ味わいつつ、昨日お陰様で八王子市教育委員会主催の講演会を無事に終える事ができました。
100人以上の参加者の皆様と共に尊い時を過ごさせていただきましたことに感謝申し上げます。

昨日の講演会のテーマは、「幸せへの心理学」。
生き甲斐の心理学の教育普及活動をしている私どもにとっては、ありがたいテーマであり、このテーマを求めて参加してくださった皆様の真摯な眼差しに触れ、短い時間でしたが、私自身にとりましても、学びの時間となりました。

自分自身の問題を自分の生育史から「こたえ」を導き出すことは、多分どんな問題であっても最終的には必要になってくることでありましょう。
社会の現象、自然の現象が、無防備な自己に降りかかってくる確率が高くなってきた昨今の傾向において、敢えて自分自身との対話が必至な事となっているようにも感じます。

NPOキュールの会員皆様の応援を頂き、それぞれの皆様のお陰で成し得た講演会でありました。まさしく、「お陰様で」です。
ありがとうございました。

/////

2017年公開講座のご案内

ユースフルライフ研究所


11月7日 鎌倉腰越講座

10月13日から15日 町田ワークショップ

NPOキュール東急セミナーBE講座

10月20日13:30~15:30雪谷校
10月27日10:30~12:30たまプラーザ校

(NPOキュール会報もしくは東急セミナーBEのホームページをご覧ください)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

幸せだなぁ

2017年10月07日 | 第2章 五感と体感

シャルトル大聖堂 

幸せだなぁ~                      2017年10月7日

仕事をさせていただいている学校の聖堂でのパイプオルガンと声楽のミサ曲による音楽会が無事終わり、一つ一つの役割と幸福感が、更に一枚重ねられたように感じています。
典礼音楽、古楽を学び続けて、活動をしている友人達が奏でる音は、天と地を繋ぐ光を、空気を吸うような自然体で体感でき、幸福感をしみじみと体感しました。
聖書朗読をしていただいた方々のトーンも聖堂の空気を乱すことのないもので、坦々とした祈りのペースの中に潜む深遠なるものを感じ、その感覚を絵に描きたいと久しぶりに思いが湧き上がってきました。
強烈に入り込むものよりも、平坦に含まれている体感の方が、自分の感情が掴みやすく、決して外側から侵害されない安心感が、自分の幸福感に繋がるようにも思うのです。

イタリアのフレスコ画というよりも、故有元利夫の描いた「花降る日」が、ふわりと私の瞼に浮かび上がるから不思議です。たぶん、意識の中の出合が、あの絵を通して腑に落ちるという瞬間的な経験を与えてくれたからなのだと解釈しています。

歳を重ねる毎に、大きな起伏を抑える知恵を育み続けている友の存在が自分をも育んでいる事に大きく気付くようにもなってきたように思います。
もしかしたら、マグマのような激しさが無くては、そのことにも気づかないかもしれません。
何事も経験ありきでありましょうや。

幸せだなぁ~
と、思う瞬間を丁寧に感じ取ることこそ、めでたけれ。
一片の幸福感を大事にしたいものです。

/////

2017年公開講座のご案内

ユースフルライフ研究所


11月7日 鎌倉腰越講座

10月13日から15日 町田ワークショップ

NPOキュール東急セミナーBE講座

10月20日13:30~15:30雪谷校
10月27日10:30~12:30たまプラーザ校

10月8日日曜日 八王子市主催講演会 詳しくは八王子市のホームページをご覧ください。

(NPOキュール会報もしくは東急セミナーBEのホームページをご覧ください)







コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

てくてく日本橋

2017年10月06日 | 第2章 五感と体感



この字を書いたのは徳川慶喜


てくてく日本橋                     2017年10月6日

20年以上通っている歯科医院は、神田にあります。
我が子が幼稚園の頃のママ友?パパ友?にどっぷり委ねて歯を診ていただいています。昨日は歯のメンテナンス。つまり歯のお掃除の日でした。先生自ら歯のお掃除をしてくださるので、患者のためにこれだけ隅々まで診てくださる先生はいらっしゃらないのでは?というくらいの丁寧さです。
いつもの通り2時間かけて行う診療が終わると、銀座に向けてとりあえず歩き出します。
日本橋三越や新しい観光地であるコレド室町、奈良のサテライトショップをふらりふらりと寄りながら、日本橋に辿り着きます。昨日は、日本橋の橋の袂にできた富山県のショップにも入り、富山の新米や工芸品を観察し、以前から撮りたかった徳川慶喜が書いた日本橋の文字を撮影し、橋を渡って、日本橋高島屋を通り過ぎ、時々は江戸時代からの老舗「和紙のはいばら」に入ったりしますが、昨日は入らず、その横に、なんと滋賀県のサテライトショップが近々できる事をチェックし、再びてくてく。。。。
そこから、更にてくてく歩いていくと京橋です。
京橋には昨年個展をしたギャラリーメゾンドネコがあり、ちょこっと顔を出すと画廊主はおらず、展示に汗を流していたアーティストの皆様にご挨拶だけして、またまた最近できた京橋のビルと明治屋を眺めながら、銀座へ。
銀座の街は、国慶節と重なり、中国人の観光客でごった返し、用事があったアップルストアに入ると観光客でいっぱい。
とにもかくにもてくてく歩き、昨日は神田から銀座まで歩き通しました。

江戸時代参勤交代があったため、各藩のお屋敷が都内にありました。
その大きな敷地が大学になったり、役所になったり公園になったりしているのですが、ここ数年の都道府県のサテライトショップの流行りぶりと力の入れようを見ていると、各都道府県の参勤交代を思い起こします。江戸時代の掟と習慣が私たちの無意識の記憶にまだ色濃く残っているのかもしれない、、、とも思ったり。

次回の日本橋のお散歩は、日本橋高島屋にほど近い「滋賀県」のお店に行くのを楽しみにしています。場所も良く、お店も広そうです。琵琶湖巡りを愛する者として、奈良県同様応援したいです。

/////

2017年公開講座のご案内

ユースフルライフ研究所


11月7日 鎌倉腰越講座

10月13日から15日 町田ワークショップ

NPOキュール東急セミナーBE講座

10月20日13:30~15:30雪谷校
10月27日10:30~12:30たまプラーザ校

10月8日日曜日 八王子市主催講演会 詳しくは八王子市のホームページをご覧ください。

(NPOキュール会報もしくは東急セミナーBEのホームページをご覧ください)


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中秋の名月

2017年10月05日 | 第2章 五感と体感

久良岐能舞台のススキと白いのは庭園に生えたキノコだそうですw

中秋の名月                     2017年10月5日

昨晩は、中秋の名月を追いながら家路を楽しもうとしたのですが、雲に阻まれ、お顔を出した月を愛でたのは、一旦家に入り、食事を終えてからでした。
良寛さんの歌
「月よみの光を待ちて帰りませ山路は栗のいがの多きに」
を、思い出し、煌々と白く輝く月を愛で、月よみの光を待つ余裕もなく家路を急ぐ自分に風情が欠けるなぁ~とも思いつつ、中秋の名月の晩は更けるのでした。

SNSでは、東大寺や大津の日吉大社の唐崎神社から撮った写真が掲載され、近江八景の唐崎の松「唐崎の夜雨」ならぬ、「唐崎の名月」がとても印象に残りました。

今までに経験したことのないような天候が猛威を振るい、意思を持つ人間が、何を矛先にして何を目指すのかが問われている今日、変わらぬ天体の法則に畏れを抱く事こそ、大事な心がけのように思います。

中秋の名月は、9月7日から10月8日までの間の満月「満月の二日前」だそうです。

今年は、満月が10月6日なので、少々遅い感覚がありますが、秋が深まれば深まるほど湿度が低くなるので、月の白さが際立つように見えます。

月白く
雪白く
いずれも白妙の景色なれども
名に負う葛城の神の顔かたち♪
と、謡曲「葛城」を謡いながら夜道を歩くのも、能楽好きならではの密かなお楽しみです。

しばらく続く過ごしやすい気候の期間、身体を休めて冬の身体づくりをしたいものです。

/////

2017年公開講座のご案内

ユースフルライフ研究所


10月3日 鎌倉腰越講座

10月13日から15日 町田ワークショップ

NPOキュール東急セミナーBE講座

10月20日13:30~15:30雪谷校
10月27日10:30~12:30たまプラーザ校

10月8日日曜日 八王子市主催講演会 詳しくは八王子市のホームページをご覧ください。

(NPOキュール会報もしくは東急セミナーBEのホームページをご覧ください)





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

おおらかに空思う

2017年10月02日 | 第2章 五感と体感

彦根 龍潭寺

おおらかに空思う               2017年10月2日

天高く馬肥ゆる秋、と、思わず呟くような、高く高く広がる秋の空を、仏教用語の「空くう」を表す時の表現に使われていたのは、確か仏教学者の中村元だったと記憶しています。
どこかの政治家が何かを問われるたびに「空」と、応えるのを何度かテレビで見て以来、汚れた逃避用語に使われてしまった「空」を、自分の心で祓いたいと願っていましたが、やはり、秋の空は、まさしく空を象徴するものだ、ということを、空を仰いで思うのでした。
ここ数日の天候で、少しは穢れを祓えたようです。

言葉の使い方を知らない人が、安易に言葉を使うことの恐ろしさを、今の政をしている人々から感じるようになってから、やっぱり読書は必要だな、としみじみと感じています。
先日、作家であり、思想家であり、会社経営者でもある若松英輔さんの講演会を聞き、自分の使う言葉の貧しさを痛感し、学ぶ姿勢を改めたいと思うようになりました。
そうはいっても、言葉ばかりを追っていても、言葉に縛られてしまいますので、
自己実現の一つに、「おおらかさ」を置いてみると、矛先が頑なにならないように思います。
確かに、おおらかさは、知恵の一つでもあり、健やかに生き抜くための防衛機制でもあるかもしれません。

「空を穢された」と、思う私の概念を覆すには、おおらかさを自分の内にお迎えするおおらかさが必要なのでありましょうや。

おおらかに
おおらかに・・・


/////

2017年公開講座のご案内

ユースフルライフ研究所


10月3日 鎌倉腰越講座

10月13日から15日 町田ワークショップ

NPOキュール東急セミナーBE講座

10月20日13:30~15:30雪谷校
10月27日10:30~12:30たまプラーザ校

10月8日日曜日 八王子市主催講演会 詳しくは八王子市のホームページをご覧ください。

(NPOキュール会報もしくは東急セミナーBEのホームページをご覧ください)


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする