五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

憧れと好奇心 24日ブログの続き

2019年10月29日 | 第2章 五感と体感

photo:清澄白河 臨川寺 






憧れと好奇心10月24日の続き      2019年10月29日
芭蕉に想う

あれよあれよという間に10月もお終いです。
11月14日の清澄白河での勉強会を前に
引き寄せられるようなタイミングで
講座受講生でもある友人から
素敵な仕事を依頼されました。
「奥の細道」の書を表装して欲しい、と。
全てを表装するのではなく、
発端と大垣の章、つまり、始めと終わりを
切り継いで掛け軸にして、床の間に設えたいとのこと。

いつもの事ですが、このような出来事と繋がりが
私の暮らしを豊かにしてくれていることに
心から「有難い」と思うのです。

24日のブログに清澄白河駅から歩いた芭蕉散歩を書きましたが
もう一つ大事な事を書き忘れましたので、
書き留めておきます。

芭蕉庵から墨田川に注ぐ小名木川を渡り、
清澄公園へ向かう途中に
臨川寺という臨済宗のお寺があります。
芭蕉は、そこで茨城県鹿嶋市根本寺の住職であった
「仏頂禅師」が一時臨川寺に滞在しており、
参禅することから、師との関りが深くなっていったそうです。

芭蕉の鹿嶋詣では、仏頂禅師の元を訪れています。

芭蕉は弟子から画も学び、持ちつ持たれつの関係が
300年以上経った今でも、濁りなく伝わってくるところから
芭蕉の持つ素直な心が見えてくるようにも感じます。

学び合う関係は、自分が向上していく事だけでなく、
謙遜することや相手をリスペクトし、
互いに育て合っていく事の方に、
意味があるように思います。

芭蕉のようとはいきませんが、
学ぶことを厭わず、
育て合い、学び合うことを喜ぶ時間を
ますます大切にしていきたいものです。

☆江東区芭蕉記念館 常設展示図録「芭蕉と深川」参照







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憧れと好奇心 芭蕉に想う

2019年10月24日 | 第2章 五感と体感

芭蕉庵跡は、神社になっています。


憧れと好奇心 2019年10月24日
芭蕉に想う

11月14日に清澄白河庭園の庵を借り、
勉強会をするにあたり、
清澄白河駅から歩いて10分ほどの場所にある
芭蕉記念館と芭蕉庵跡を訪問し事前勉強してきました。


芭蕉庵跡と芭蕉記念館は、清澄白河駅のA1出口です。


芭蕉庵跡から出てきたカエル。たぶん芭蕉が好んで置いていたのでしょうね。


伊賀上野で藤堂家に仕えていた芭蕉は、
主の死後刀を置き、俳句の世界に入ります。

武士が刀を置き、歌の世界に入った西行と重なります。
西行の場合は、もっと激しい情動のようにも思いますし、
世情を考えると、西行の事情も窺い知れます。
西行から500年後に、
西行に憧れた芭蕉が登場します。

奥の細道を辿るにあたり、
西行が歌を詠んだ場所を芭蕉も歩きました。
自分の足で歩き、その場に立ち、俳句を詠む作業は、
まさにアースフィーリングの言語化でありましょう。


芭蕉は、このような服装で旅をしたそうです。

深川の庵から出発し、到達点の大垣に至る旅を終え、
逗留していた大阪で亡くなります。

2019年は芭蕉が奥の細道の旅に出てから330年の年です。

先日開催された芭蕉展(出光美術館)もその記念として
開催されました。

現在芭蕉記念館では、芭蕉の旅を辿る展示を開催中。
10月27日までだそうです。


芭蕉記念館

西行に憧れた芭蕉は500年前の西行を想い、、
西行は、300年前の空海を想い、
そして、私は、800年前の西行と300年前の芭蕉を想っているわけです。
憧れと好奇心は、人の心を豊かにします。
憧れを抱き、知ろうとする心は、
自分の成りを、
更に自分らしくしていくプロセスであるように思います。

更に芭蕉は、大好きな義仲が祀られている義仲寺に眠っています。
琵琶湖の畔の小さな寺の庵に滞在し、
芭蕉に焦がれる人々が集まり、連句したことを
想像すると、私の憧れも益々強まります。

誰かに憧れる事も湧き出す好奇心も、
あればあるほど楽しきかな。









芭蕉記念館の裏手が墨田川。
歩道には芭蕉の句碑。

芭蕉記念館と芭蕉庵跡は、徒歩5分ほどの距離があります。

憧れを抱く観点は、人それぞれです。
ミーハー心が、その人の個性を育んでゆくようです。
誰かに憧れる心は、人の想像力の原点だとしみじみ思います。

好きな事に没頭できる心の動きは
何にも勝る宝物でありましょう。



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鎌倉三十三観音巡り5

2019年10月19日 | 第2章 五感と体感

photo:ホトトギス

鎌倉三十三観音巡り 10月16日

秋の観光シーズン。
鎌倉は、八幡宮あたりまでは、混雑していますが、
そのあたりを過ぎると人が分散し、静かになります。

5月に始めた鎌倉三十三観音巡り、今回は第五回目。

今回は八幡宮の奥、鎌倉宮近くの頼朝の墓をお参りする事から始めました。


頼朝の墓の袂には白幡神社があります。

頼朝の墓から更に歩いて10分程北上すると第五番札所来迎寺があります。


静かな住宅地が谷戸の奥まで連なっていますが、この近くには
北条家の祠があります。私は怖いので滅多に近寄りません。

来迎寺を巡礼し、そのまま八幡宮まで南下すると、萩で有名な宝戒寺があります。
宝戒寺は第二番札所。




来迎寺と宝戒寺を巡礼したことで、今回の三十三観音巡りの若宮大路の東側の寺院は全て完了。

若宮大路の和食屋さんで昼食を頂き、八幡宮前のバス停から
建長寺に移動。




建長寺も台風の被害が見受けられましたが、いつも通りの質実剛健さで、ホッとする心地で参拝。

建長寺の札所は3か所です。


第二十七番札所 妙光院

第二十八番が大本山建長寺

第二十九番札所 龍峰院となります。


建長寺の二つの塔頭は、札所巡りの参拝者のみが入ることができます。


そして、
方丈で庭園を眺め、休息し、座禅の座布団に座り、少しばかり瞑目させていただき、
第五回目の札所巡りを無事に終えました。


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先ずは自分の身体と生活を整える

2019年10月16日 | 第2章 五感と体感

photo:今年もフォーレ協会のコンサートに(30.sep)私の師匠は連弾も披露。11月9日は汐留でコンサート。これもまた楽しみ。

;;;;

2019年10月16日  先ずは自分の身体と生活を整える

昨日10月15日は小金井勉強会でした。
比較宗教学、比較文化を思索する中、
世界各地で学んだ先輩方、各分野のスペシャリストの方々の言霊を
お聞きしながら、
私自身「学んでいる=考えている」という状態自体が、
自分の生活の全てであることをしみじみと感じるのでした。

考えている事が、私事の日常である人々が
集まる小金井の学びの会は、
言葉を変えれば、哲学サロンとも言えそうです。

比較文化、比較云々を学問的に捉えることで、
私の文化的背景を改めて俯瞰し、図式化することで、
自分の今の生活が見えてくるのです。
簡単に言うと、
私という個人は、
「私」という一人の人間を
命のある間、保ち維持していかなくては
ならない、という大きな任務を任させているのです。
つまり、
自分自身、そして自分の身近な人々とが
心地よく繋がっていれば、更に多方面へと連鎖し
永遠の繋がりとなっていく、ということです。

今回の台風で、被災はせねども、恐怖の時間を
過ごした人も多くいらっしゃいます。
先ずは、身近な人々の体験している感情や経験を
お聞きしながら、自分の高ぶっている感情を
鎮めることが先決のようです。
多方面からの情報を一旦遮断し、
疲れている脳を休ませることも必要でしょう。

私自身、台風が過ぎ去った翌日辺りから、
とても炭水化物を欲する状態が続いています。
いつもの三倍ぐらいはお米を頂いています。
たぶん、脳が疲労しているのと、
生存本能が働いている事が重なり
糖分を欲しているのだと推測しています。
糖分を摂取すれば、睡魔にも襲われます。
三日間ほど、そのような体の状態が続き、
今朝は、段々と変な空腹感が
治まってきたような体感で過ごしています。

先ずは自分と、身近な人々の心と身体の生活を整える事が
先決で、自分の健康感が戻ってきたら、
次の事を考えることが、健全な道筋かもしれません。


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古墳の適地と縄文人が住んだ場所

2019年10月15日 | 第2章 五感と体感

photo:奈良 山の辺の道 三輪山を望む:

古墳の適地と縄文人が住んだ場所

5.6年前に高槻方面山頂、大阪の街と生駒山方面
を見渡たすことのできる古墳を
案内してもらいました。
そこに眠っているのは、藤原鎌足。

こんな山の上に。。。と、思いきや、
この古墳から下界を眺めると、
藤原鎌足の意図を感ずることができるのです。

きっと土地が良いのでしょう。
気象の施設が古墳の真下にあります。

藤原鎌足は、生駒山からの旭日を拝み、
箕面や有馬方面の山々に沈む夕日を体感しながら
古墳に眠っているというわけです。
しかも、南は大阪湾であり、
北は京都方面。
木津川の流れに沿いながら、社会を未だに
見渡しているようにも思います。

「場」に立ち、そこから湧き上がる感情や
体感を意識化する訓練を
センシビリティトレーニングと云うそうです。
つまり、感受性訓練。

土地の匂いを嗅ぐと、
そこに漂う気を感ずることがあります。
案外、そういった直感は、
まやかしのものではなく、身体が正直に反応した
真実を意味している事もありそうです。

縄文から弥生に移り、
人々が定住化し、農作物を繰り返し
作るようになり、
文字を使うようになると、
記録が生まれます。
それと同時に、
土地にも名前が付けられます。
日本語の「音」には、
それぞれ深い意味があるそうです。
カタカムナの研究も進んでいるようです。
(神秘主義やスピ系とは違います。)

大抵は、土地の性質が悪い方が、
危険を示すために、そのような名前が
真っ先に付けられたのではないでしょうか?

村や町が統合し、
新たな地名を付けることで、
太古の人々が伝達してきた土地の性質の概念が
消え去ってしまう現象が各地で起きています。

縄文の頃から人々が大事にしてきた土地に
奈良時代になり記録が成され、
今に引き継いできたことを
改めて私達は忘れてはならないということも
心に留めておきたいものです。

地球がバランスを取るために起こす気象現象に
これから知恵を絞るには、
私達の祖先の知恵を改めて知る事から
始めなくてはならないとも思います。

単純に「堰き止める。埋める。防ぐ。」ことでは、
済まない環境に生きている事を
心に留め、
自分の住む地域の縄文の遺跡から
頭(こうべ)を垂れて手向けながら
学び取る姿勢を大切にしたいものです。


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地球の生命体

2019年10月13日 | 第2章 五感と体感

photo:縄文からの伝達が息づいているアイヌ民族の刺繍が素晴らしい 京橋のギャラリーモーツアルトにて


地球の生命体   2019年10月13日

私は地球の生命体の一部として生きている「ヒト」です。
ヒトは何のために考える力を持ち備えたかを、
ここ数年考えています。
考えてはいますが、哲学的な事は考えられても
それを立証することなど出来るはずがありません。
実存主義的な思索しかできない事をもどかしく思います。

私自身年間を通して、太平洋の海水の温度を
気にはしてはいるものの、
海水の温度が台風の勢力に影響を及ぼすことが
私が生きている間に、こんなに深刻になるとは、
正直思っていませんでした。
横浜や東京の縄文地図と比べると、
縄文時代に海だったところが多く冠水している事も
今回の水害で感じるところです。

ヒトの知恵が、人工的な工夫を凝らしても、
自然に治まる地形には
抗うことが出来ないのかもしれません。
地球の生命体の一部のヒトである私が、
大きな事を求めても、目の前にある危機を回避することで
精いっぱいであることも昨年の秋から立て続けに起こっている
我が家を巻き込む台風被害を経験して思うところです。

氷河や永久凍土が消え、南極北極の氷が解けている事実は
地球の生命体の限界を意味しているとも言うことができそうです。

ヒトありきの地球制覇的概念をそろそろ考えるのを止めて、
クジラやマグロ、オットセイやイルカ、ゴリラやオラウータン、
そして、渡り鳥の皆さんと真面目に会議をしたいものです。
これだけの文明の発達を遂げたヒトの役割は、ヒト以外の生物との
生命の共存目標であるかもしれません。
今や、ヒト中心のダイバーシティなんて、
もう古い言葉かもしれません。
生きとし生けるものの多様性に焦点を向けて、
それらを真面目に取り組むことを受容できるヒトを
育てることが私達の役割であるのかもしれません。

この時期に太平洋の海水温度が30度というのは、
現在の地球上の生命体を維持するには
異常な事態でありましょう。

正面から素直に生命科学者のデーターを聞き
吟味するヒトが少しでも多くなりますよう
祈るばかりです。

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台風への備え

2019年10月11日 | 第2章 五感と体感

photo:江ノ電腰越駅のカフェにて

台風への備え   2019年10月11日

10月11日金曜日から13日日曜日までの町田勉強会は中止となりました。
これだけ大きな台風がやってくると一か月前に味わった恐怖と同等かそれ以上ではないかと、心配しています。
一昨日から昨日にかけて、車で買い出しに出かけ、我が家の一週間分の食料や燃料、水を準備しました。車のガソリンも満タンです。
我が家にしては高くなり過ぎた夏椿の幹を半分に切り落とし、電線にかからないようにし、自転車もロープで括り、外に置いてある物を安全な場所に置き換えたりして、とりあえずは大丈夫、というところまで片付け終わりました。
そうはいっても、今回の台風はやはり北方面から吹いてくるので、我が家の玄関側は前回を思い起こすと直撃間違い無し。雨戸の無い寝室やリビングの出窓も心配ですが、あとは通り過ぎるのを静かに待つだけです。

私は父の仕事の関係で高知県に住んでいました。住んでいたのは、生まれてから5歳までです。高知と云えば台風であり、昔ながらの木造二軒長屋の社宅は、台風が近づくと会社の人たちがやってきて、外から板を打ち付け、停電断水に備えて、諸々の準備をして静かに過ぎ越したことを鮮明に覚えています。
父はロックフェルダムの設計者で山の現場に泊まり込みであったため、赤ちゃんの妹と母と三人で、不測の事態も父をあてにせず自分たちで行う事を前提に成長してきたように思います。
そのような経験が、未だに自分の思考や行動の傾向として定着しているようです。
大きな台風がやってくるたびに、高知に住んでいた頃の台風経験を思い出します。
インフラの仕事に携わる父は、家族よりももっと多くの人々の身の安全の方が生優先であったことは今になってよく理解できる事です。

昔は、何かがあるとよく停電しましたし、断水にもなりました。断水後の水の出始めは管の錆が混じり、茶色く濁った水が出続けるのも何度も経験しています。
インフラが整備され、電気で動く物ばかりに囲まれている現在の私達の生活ではありますが、50年ぐらい前までは、電気を使う器具と云えば、電燈と冷蔵庫、炊飯器や脱水機付きの洗濯機があるかないかぐらいであったと思います。

そんなことを思い起こしながら、停電になったら、精密機器のコンセントを抜いておくことだけは忘れないよう過ぎ越しの時間を持ちたいと思います。
皆様もご安全にお過ごしくださますよう。。。

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私が期待しているもの

2019年10月03日 | 悔いのない人生とは?

photo:the okura

私が期待しているもの   2019年10月3日

地球上の人間が、地球という
今や狭まれた環境の中で
どうやって互いに生き延びていくか。

火星に期待し、移住する時代は、
もしかしたらそれほど先の事では
無くなるかもしれませんが、
期待することを他所に求める前に
私達が住んでいる地球のことを
人間の知恵でどうにかしない限り、
人が住むことの出来る環境を
保つことはできないことが
本当に現実の問題となっています。

同じ地球に住む人々が
それぞれのボーダーラインを引く事で、
自分たちの身を守ってきたことが、
段々と限界に近付いてきたようにも思うのです。

地球環境に警鐘を鳴らす学者と政治家と資本主義者が
どうしたら共鳴し合えるかを考えて
まとめようとする人が出てこないのが
それこそ自然の摂理であるようにも
思ってはいましたが、ジャンヌダルクのような
一人の少女に期待するも、彼女を叩きのめす人々の
存在も浮き立ち、共生を唱えようとする人々の
声が地面にしみ込んでいっているようにも思えてなりません。

ロジャーズが云う「人はよき方向に向かっていく」という
性善説を元にした「自己成長理論」も、
考えてみれば自分のみをよき方向に持っていく事に
焦点を当ててみると、間違ってはいないようにも
思うのです。言葉を変えれば「他人を蹴落として
自分勝手な自己成長」も人間の性質というわけです。

リーマンショック以来に現れた
新しい経済の形を唱えたピケティの
話題は誰も語らなくなりました。
経済のみを中心に動く政治に
もはや品格を見出すことはできません。

人間のみならず「生きとし生けるもの」が
共生する美しい地球を期待するのは、
現実味の無い私の幻想にすぎないのでしょうか。

日本でも、某インフラに関わる
悪代官の存在が浮上しています。
ドラマにするにも品が無さすぎる悪代官ぶりに
ぼかんと口を開けてニュースを見ています。
明治以降、そして戦後からの高度成長期には
このようなことは各地で横行していたことは
想定内のことではありますが、
今回の出来事も、これ以上膿が出ないための
口封じ出ない事を祈ります。
各地の悪代官が露呈することを
密かに心の中で期待しています。

(先日の腰越勉強会でのテーマは、
ギリシャ神話のピュグマリオンでした。
自分の思い通りの女性の彫刻を作り、
その彫刻が本物の人間になることを
期待し、祈っていたピュグマリオンは、
ついに願いが叶います。
源氏物語の紫上にも通ずる神話です。
光源氏は、幼い紫上を育て上げ、
自分の思い通りの女性へと成長させます。
最後は、葵上の自立で幕を閉じるのですが。

腰越勉強会では「あなたは何に期待するか」という
お題を語り合いました。そのようなわけで
改めてブログにて言語化してみました。)
・・・・・・・・・・

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満足という理(ことわり)

2019年10月02日 | 第3章 無意識の世界

photo:日本橋三越での英国展にてアフタヌーンティー

満足という理(ことわり)   2019年10月2日

人生50年と謳われた戦国時代以降、
段々と人の平均年齢が高くなり、
令和の時代は、人の人生100年が、
当たり前のように言われるようになりました。
それでも、周囲を見ていると、
90歳を超えて、自立して活動している人は、
そうそういらっしゃらないように
見受けられます。
私の親族を見ていても
80代あたりから何らかの他者の助けが
必要になっています。
私自身の人生も、怪我や病気にならなければ、
死に至るまで、このような行程を歩んで
ゆくのだと思っています。

自分の出来る事が限られてくるのは
頭では分かっていても、
自分の能力が低くなってくると、
「出来る事は限られている」事への
認知が低くなり、結局は諸々を片付けられないまま
他者のお世話が必要な段階へと
突入してしまいます。

私は現在58歳。
還暦まであと二年を切りました。
たぶん、これから10年ぐらいの月日を歩みながら
徐々に自分の衰えを切実に感じるようになるのだと思います

かといって、よほど大きな転機が無い限り
自分の役割を狭めていく事は
かなりの勇気がいるはずです。

満足な自分
不満足な自分
これらを考えてみると、
現在の私は、不満足な自分の割合の方が多いように思います。

まだまだ足りていない自分を感ずるわけです。

つまり、不満足な自分を感ずるということは、
まだ自分の伸びしろに期待しているということでも
ありましょう。

夏目漱石の「吾輩は猫である」の猫は、
水の張った瓶の縁にあと一寸手がかからずも
満足感を得ながらの最期となります。

私が「もういい」「もう充分」と、
ほんとうに思えた時に、
「おばあちゃん、もっと頑張ろうよ」
言われたら、手を振り払うような頑固者であるかもしれません。
でも、それが人間の理(ことわり)の姿であろうかとも思うのです。

「もう充分」という思いの湧く時は、
天国への階段をかろやかに昇る時であることを
確信はありませぬが、私自身何となく
そのことを信じているように思います。


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自分に正直だと、

2019年10月01日 | 第1章 意識と知覚

photo the okura41floor star light

自分に正直だと、   2019年10月1日

昨日の講座は実に面白かったです。
「自分に正直に生きている人は、
自分の死に時がわかる」という話題から
カール ロジャーズの19の命題と
同じくロジャーズのプロセススケールの
関係へと学びが進みました。

西行は
願はくは 花のもとにて 春死なむ
その如月の 望月のころ
と、詠います。

そして、如月の望月(満月)の頃に亡くなりました。

釈迦の命日2月15日の翌日
2月16日が西行法師の命日です。

人生の閉じ方を連想するのと、
自分の生き方を考える事は
同じことだと、常々思います。

人の死や自分の死について考える事を
忌み嫌い考えないことほど、
つまらない人生はないと私は思っています。

でも、不慮の事故や思わぬ病気が
自分に襲い掛かり、突然命を失うこともあるかもしれません。
その時は、その時だと腹が括れるようになりたいものですが、
実際に体験しない限り、
理想的な事は語ることはできません。

死を想う
死を考えろ
という概念はメメントモリという言葉で
最近は馴染みのある言葉となってきたようです。

フランスの画家ラトゥールのシャレコウベに手を当てた
女性の姿は、メメントモリを描いた絵画としては
代表的な絵かもしれません。
蝋燭の灯と共に美しく描かれています。

法華経を唱えて、天井から垂れた五色の紐を
引っ張りながら浄土へ旅立つ平安人(びと)の
心持もよくよく理解できます。

秋の夜長、
「自分に正直な人は
自分の死に時が解る」
という仮説を、ぼんやりと意識しながら
古今東西の人々が考えてきたことを
思索しつつ、
本格的な秋に、溜まっている本を読み進めたいものです。



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