五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

吉野宮滝と天河殺人事件 奈良旅6

2013年06月14日 | 第2章 五感と体感
流石、ジャンボタクシーです。気の利く運転手さんが吉野上千本の分水神社まで案内してくださり、そこから金峯山寺を詣で、行きには通らなかった土産物屋や宿坊、旅館が並ぶ屋並みを抜け、元来た路に戻りました。
吉野川ほとりの製材所まで出た所で、吉野駅とは反対方向に吉野川を上ると、風光明媚な宮滝があります。
そこには、持統天皇が通った離宮がありました。今は観光用の看板しか立っていませんが、現在建っている小学校のあたりが宮滝と云われています。

宮滝に関しては、語れるほど書物を読んでいないので、これから学び深めてゆきたいと思っています。

或る本には、吉野の西行庵あたりから東に向かって降りて行くコースが、持統天皇が天武天皇と通った場所であると書かれてありますが、確かに天武天皇ゆかりの桜木神社、浄見原神社も歩ける範囲にあり、しかも御園という地名もあります。

吉野川の宮滝史跡の傍にある橋の欄干から見下ろす川は、岩が重なり流れが急です。若草色に映えような美しい水色は、ここから下流では見ることはできません。お天気にも恵まれたので、深く透明な水面(みなも)は吸いこまれていくようでもありました。
持統天皇が頻繁に通い、隠密の行動をするには相応しい場所だったのでしょう。遷都を繰り返す明日香という都会から離れ瞑目できる場所もきっとここであったのかもしれません。

この宮滝は、内田康夫著「天河伝説殺人事件」の舞台にもなっており、松本清張の「神々の乱心」でもこのあたりが舞台となり描かれています。

天河殺人事件については、天河伝説が基に成っており、世阿弥の長男元雅が亡くなる直前に天河神社に奉納した面をモチーフにし、現代の架空の能楽家元水上流の新家元が道成寺を舞っている最中に舞台で亡くなるシーンから始まります。浅見光彦が過去を遡っていくと吉野に住まうある女性に辿りつきます。続きは小説でどうぞ(笑)
少々フーコーの「薔薇の名前」にも似ているかな。。。と、思う節がある内容です。

金峯山寺には訪れても、ここまではあまり観光客が訪れないので、次回訪れる時のルートを慎重に計画を立てなければ、と、気持は次回の旅の行程が頭に巡りっぱなしでした。

続きはまた明日に・・・
宮滝からまっすぐ談山神社へと向かいます。

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