五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

夏の終わりに展覧会

2017年07月31日 | 第2章 五感と体感


夏の終わりに作品展 2017年7月31日

暑中お見舞い申し上げます。
夏真っ盛りなのですが、このところお天気が不安定です。今日は7月最後の日ですね。
7月末から8月初旬にかけて3回の泊りがけ講座があり、昨日2回目の講座を終えました。
二足の草鞋の一つは着々と進んでいるのですが、片方の表装のほうは、作業の時間が取れないので当然のことながら捗っていません。
お盆の時期のラストスパートを期待して、8月22日から27日までの「江戸表具を愛する会・みなとみらいサブウェイギャラリー」に臨むつもりです。
そろそろ具体的にSNSで告知をしたり、はがきを送付致します。

今回もスペイン・サラゴサの藤村さん率いる墨絵グループとのコラボも予定しています。

横浜のみなとみらい線改札口から徒歩30秒のギャラリーでの開催です。
みなとみらいの散策ついでに、お寄りください。


売布の森から空を仰ぐ



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2017年公開講座のご案内

ユースフルライフ研究所


9月5日 鎌倉腰越講座
9月19日 つつじが丘講座

NPOキュール東急セミナーBE講座

8月18日13:30~15:30雪谷校
7月28日10:30~12:30たまプラーザ校

(NPOキュール会報もしくは東急セミナーBEのホームページをご覧ください)




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多摩川の風景

2017年07月29日 | 第2章 五感と体感

藤原新也の沖ノ島展から SNS発信許可されています。

多摩川の風景 2017年7月29日

多摩川の古墳群は、写真の左手の川沿いにあります。
撮った写真は下流に向かっているのですが、その先から品川にかけては荏原古墳群となります。
写真の背後から府中の大國魂神社あたりまでも古墳が連なっています。


(二子玉川駅)

昨日は、東急電鉄が経営するカルチャーセンターでの仕事でした。先週関西に行ったため、日にちをずらしていただき、午前はたまプラーザ、午後三時半から雪谷の講座をダブルで行いました。
関西では阪急電車が好きでたまらず、関東ではやはり自分の住まう東急線に愛着があります。
特に東急東横線から横に伸びている大井町線や東急池上線は、ローカル色が未だ健在で、駅舎も素朴で温かみがあります。
多摩川駅から蒲田に伸びている多摩川線も風情があります。

そのようなわけで、昨日は一日東急線を行ったり来たりして過ごしました。

私が好きな二子玉川駅ホームから望む多摩川の風景は、古墳群を見渡しながら壮大な気の流れを感じ、元気の気をたくさんもらうことができるのです。

古墳のある場所は、良い気が流れています。古来の人々が挙って造った古墳が大切にされ、ある程度は残されていることをありがたく思います。

4世紀から6世紀あたりの多摩川台公園の古墳群から眺める富士山も、当時のままでありましょう。
北条時子が多摩川の前方後円墳のてっぺんに浅間神社を建立し、その後、東急電鉄が古墳を分断して線路と多摩川駅を造りました。その地を知らずに毎日東急線に乗って通勤している人のほうが多いはずですが、きっと知ったら、何かの思いに駆られるはずです。
東急東横線の大倉山駅には、東急神社があります。

土地開発のために崩された古墳群は、なにも東急線に限ったことではありませんが、自分の住まう土地が、こんなに歴史が深く古層で積まれていることがわかると、土地の愛着が倍増するのでは?と、思うのです。


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9月5日 鎌倉腰越講座
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NPOキュール東急セミナーBE講座

7月28日15時半~雪谷校
7月28日10時半~たまプラーザ校
7月の東急講座は、第四週金曜日に雪谷講座が変更となっています。ご注意ください。

(NPOキュール会報もしくは東急セミナーBEのホームページをご覧ください)




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藤原新也の写真・沖ノ島展 

2017年07月27日 | 第2章 五感と体感
藤原新也の写真・沖ノ島展 2017年7月27日



宗像大社に行ったのは12,3年前です。
九州での勉強会ついでに思い切って行った宗像大社に、他の聖地とは違った印象を持ったのを覚えています。宗像大社に向かう途中の風景は神話の概念というよりも、地霊のようなものを強く感じ、「古墳の匂いがする。。。」と、呟くと、タクシーの運転手さんが方々を指さし、「お客さんの言った通り、こっちも、あっちも古墳なんですよ。」と教えてくださいました。お椀を伏せたようなこんもりとした小さな丘の森が古墳と分かった瞬間、この土地に入ることを許されたような感覚が湧いてきました。
宗像大社を参拝し、宝物殿もじっくりと見学した中で知ったのが島全体がご神体である沖ノ島の存在です。

つい最近ユネスコの世界文化遺産に登録された理由は、宗像大社、沖ノ島等の精神性、宗教観が認められたからです。
沖ノ島は4世紀から9世紀にかけて国家祭祀が執り行われ、神職が一人で毎日島に入り、祈りを捧げます。それが現代まで受け継がれているのです。女人禁制で、その島に入った者は、そこで見たものは全て語ってはいけない、という掟があり、もちろん、石や草でも持ち帰ってはいけないということを守り続けてきたそうです。

今回の沖ノ島展は、インドやシルクロード、そして高野山を撮り続け、その後も聖地と云われる場所を撮り続けてこられた藤原新也氏の写真の展覧会でもあります。
ご自身の父親を最期まで看取り、その後、千葉のご自宅が津波の被害を受けたことまでは、藤原新也に影響された私自身の認識にあったのですが、それ以来、久しぶりの写真との対面でした。

自然界に含まれている私自身が、素粒子を通す地球と同じ個体であることを想うと、草木や土や石のような存在と同等である人間に智を与えた創造主に、その意味を囁かれ続けていることを思うのです。でも、その囁きが、潜在的に受けてはいても、意識に降りてこない、つまり意識化されにくいところに、人間の性質を感ずるのです。そういうふうに設計されたのだと思うと、その意味を考えることはバカバカしいようにも思います。
それこそが、人間の自由意思であるからです。

この夏は、積読(つんどく)の一冊になっている、教皇フランシスコの書いた「回勅 ラウダート・シ」を完読せねば、と思うのでした。
某大統領が教皇から、この本を手渡しで頂いていたようですが、きっと、降りてくるものに気付かない種類の人なのかもしれません。気付きたくない、ということもありそうですが。
これもまた、自由意思なのです。

日本橋高島屋8階ギャラリーで開催している沖ノ島展で、8月1日まで。
人間が与えられている自由意思と自然に含まれている人間そのものを考えるに相応しい時間を藤原新也氏の写真から頂いた貴重な時間でした。
場所柄、夕方だったので仕事帰りのサラリーマンも多かったことも、印象に残っています。





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京都の甘味処で

2017年07月26日 | 第2章 五感と体感


京都の甘味処で 2017年7月26日

京都では、できれば風情のよい甘味処に寄りたいものです。
趣味の能楽のおかげで、関西に住む能楽好きの方々との交流が自分の仕事にも繋がり、今年の春はその中のお一人の友人に近江の唐津を起点に、日吉大社を案内していただき、講座のモチーフにさせていただきました。
能楽と云えば、お堅い感じがするでしょうが、私を含め、好奇心旺盛な妄想好きが多いように思います。謡曲に登場する歴史上の人物や、執心に囚われてあの世に行けず、この世に留まる女性達が旅の僧都に弔いを願い出たりする場面を想像すると、謡跡に佇み、そこで感じたい情動が湧きたってくるのです。
そうなると、妄想が止まらず、今現在からいくらでも時空の移動ができてしまうから不思議です。
能楽好きが集うと、謡曲ネタを中心に、陰陽師から鵺退治、源平合戦に平家物語の場面が面白おかしく再現され、大好きな話題に満面の笑顔で、素人なりの会話が繰り広げられるのです。
私が習っている能楽は、京都にお家元がいらっしゃる金剛流です。ほかの流派のお家元は江戸を拠点とされています。
そのことも、京都に対する親しみが深くなった理由の一つであるかもしれません。


祇園祭真っ只中の京都の甘味処で、唐崎以来の逢瀬を果たし、あんみつを頂きながら、比叡山や日吉大社の話題で盛り上がり、はたまた古墳から縄文まで遡り、この世とあの世を行ったり来たりして、楽しい時間を過ごしました。

暫くは、年に数回はこんな時を、京都で楽しんで、あの世に行くための知恵の一つにしたいものだ、と、願っています。

ありがたや
ありがたや




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祇園祭と阪急電車を楽しみながら

2017年07月25日 | 第2章 五感と体感


祇園祭と阪急電車を楽しみながら 2017年7月25日

阪急宝塚線の売布神社駅の修道院を会場にしての勉強会が年に二度から年に一度になってから、随分時が経ちました。多い時では年に三回、お世話になっていました。
年に二度だと、半年後にまた会えるね。と気楽にいえたのですが、年に一度ですと、少々遠い将来という感覚になります。
それでも、年に一度しか会えない皆さんにお会いすると、あっという間に一年の時間が凝縮されたような感覚になるのが不思議です。

しかも、春と秋に行ってきた日程から夏の勉強会に日程を定めるようになってから、かれこれ7,8年経つので、すっかり夏のイメージが定着したようです。

本来ならば、新大阪から梅田に行き、阪急宝塚線に乗るのが最短距離なのですが、どうしても祇園祭の真っ最中の京都に寄りたいので、行きも帰りも京都経由で移動しています。
河原町から梅田行の阪急電車に乗って十三(じゅうそう)で阪急宝塚線に乗り換え、阪急電車の車体と風景を楽しむことが、毎度のお楽しみの一つなのです。
京都から梅田方面に電車に乗っていると、時々不意に隣に座っているオバチャンから声を掛けられます。昔は「飴ちゃん」をくださる方がいらっしゃいましたが、最近はそういった経験はなくなり、不意に声を掛けられることは関東で電車に乗っている時よりも頻度が高いように思います。
先日も梅田行の阪急電車で「いつもこんなに暑いんですか?」と、大阪に住む方に声を掛けられ、東京方面から来たものにとっては、応えずらいものがあり、会話が弾みにくいのが申し訳なく、きっと冗談でも飛ばして笑い合ってお別れするのが楽しい一日の締めくくりになるんでしょうが、上手くいきません。(笑)
兎にも角にも、いつも車体に顔が写るぐらいピカピカの阪急電車に乗り、宝塚歌劇団の吊り広告を眺め、乗客の様子になんとなく余裕を感じ、ご機嫌で電車の時間を愉しむのであります。



修道院の料理を楽しみして、家事から解放され楽ちんな三日間を過ごすこともリフレッシュに繋がります。
来年に再会を約束した講座生の皆様やシスター方の健康を祈りつつ、皆で集う楽しい時間は、他の勉強会とはちょっぴり違い、同窓会に似たような感覚と言うことができそうです。
私も来年を目標に、今年後半を過ぎ越したいと思うのでした。


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大暑の頃

2017年07月20日 | 第2章 五感と体感

唐崎の松

大暑 2017年7月20日

夏本番となりました。そうはいっても、もう夏バテ一歩手前の体調を感じます。
どうしても冷たいものをおなかの中に入れてしまうため、胃疲れ気味です。
真夏と晩夏を経て秋になるのですが、暦の秋は近けれど、体感的にはほど遠いことを思うとウンザリするので、あまり考えないようにした方が良さそうです。
京都では、いよいよ後祭り。
祇園祭のそぞろ歩きは、方々から聴こえてくるお囃子が涼を誘います。

8月のお盆の時期になると各地からお祭りの便りが届きます。その様子を追いながら真夏を過ぎ越すのも、酷暑を乗り切る知恵の一つかもしれません。

関西の勉強会のため明日から3、4日ブログはお休みです。
関西で年に一度お会いする方々との交流を楽しみに、行ってまいります。



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原宿駅

2017年07月19日 | 第2章 五感と体感


原宿駅 2017年7月19日

午前中に表具の材料を仕入れ、近況を話し、京王線に乗るため久しぶりに山手線で新宿まで行きました。
原宿駅は、山小屋風のチロル風の駅舎です。
他の駅は大きくなり、昔の記憶は薄れていますが、原宿は物心ついた頃から変わらない馴染みの駅です。
明治神宮側には、皇室のためのホームがあり、昔は、三が日になると一般に開放されていたように記憶しています。
そのホームも改築の工事が進み、すっかり取り払われていました。
箱庭のような素敵な植え込みには、確か水車も回っていて、その景色を見るのがとても楽しみだったものです。

お昼前でしたので、人通りはそう多くなく、信号待ちをしている間に、遠目から駅舎を撮りました。

東急東横線の渋谷駅改札口とホームも素敵でしたが、原宿駅も可愛らしく愛着を感じていました。
移り行く景色は、過去のものになってしまうと、自分の見えていた特徴ぐらいしか思い出せないでしょうが、昭和がまた一つ消えてゆくのは、ちょっぴり寂しいものです。

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薔薇を育てる

2017年07月18日 | 第2章 五感と体感

五月に咲いたご近所の薔薇

薔薇を育てる 2017年7月18日

我が家の庭は、オリーブの木やローズマリー以外は、ほぼ日本の草木です。昔はいろいろな花を植え、楽しんでいたのですが、いつしか仕事中心の生活になり、それと同時に和花の風情の庭にしたいと思うようになり、実家や友人宅の和花を頂いては、増やしてきました。
みかん山のお世話の手伝いも良いきっかけで、広大なみかん園の世話は、心を無心にし、自然の力を改めて体験しながら学ぶ時間になっています。
そんな折、いやいや、やはり10年周期の転機が訪れたと解釈する方が相応しいのかもしれませんが、ある方から薔薇を貰い受けました。厳密にいうとお預かりすることになった、と、表現したほうが良さそうです。
その方から、薔薇を育てるレクチャーを受け、薔薇にまつわるヨーロッパのお話を聞き、薔薇を育てることの奥深さを初めて知り、ちょっとやる気が出てきました。とはいっても、旅することの多い私は、その間の事を考えなくてはなりません。家に動物の家族が居るのと同じ感覚でないと、おいそれと手は出せないことは知っているため、覚悟がいるわけです。
薔薇を愛し育てることは、錬金術師になることと同じくらいの知恵と魔術が必要かもしれません。
中世ヨーロッパの世界に引き込まれていくような感覚のまま、薔薇の森をひとつひとつ説明して頂きました。
薔薇が特別な秘密結社の象徴になることと、家の家紋と同じくらいの唯一無二のものであることと同じであることが、お話を聞くうちに理解できてきました。
薔薇にのめり込むことは、今現在の私には叶う事ではありませんが、今までいくつもの薔薇をダメにしてきた私が、ぜったいにダメにできない薔薇と出合ったことに、自分の転機を重ね合わせています。

みかん山の師匠や、実家の母に教えを請いながら、酷暑の夏を乗り切ってもらおうと、養子の薔薇さんに呼び掛けることと致します。

友人の付き添いの役割で行ったつもりなのに、思わぬ流れが、案外自分の本質に近いものであることが薄々感じられたりして、、、。
中世の薔薇の園に迷い込んだような、そんな感覚がしばらく続きそうです。



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もう一つ持つ

2017年07月17日 | 第2章 五感と体感

足柄の温泉は、夕刻になるとランタンを灯します

もう一つ持つ 2017年7月17日

一つの事にこだわり、執着して思い続けることが、その人の思う良い方にいけば問題は無いのでしょうが、思い通りにいかないと、その執着から湧き出す負の感情がふつふつと湧き続けるようです。執着しているため、そのことしか考えが至らないので、見え方が一方方向になってしまいます。

そうはいっても、自分の考え方の傾向は、成育史で培われているので、簡単に修正できるものではありません。
自分の考え方の傾向が、自分自身を苦しませても、湧き出す感情は、自分の身体の奥底から自然に湧いてしまうので、いったん拍車のかかった執着から解き放たれることが難しくなってしまうのです。

湧き出す感情を他者に傾聴してもらっても、自分の感情の根源である成育史を理由にすればするほど、執着は頑なになることもありそうです。
そうなると、理由ばかりが頭に巡り、自分を諫めてしまいます。あるいは、そのような傾向になることが他者のせいにもなったりします。
成人になっても、その執着から離れられないと、これは自分の問題になっていきます。

でも、
自分の傾向に対して、何かもやもやした感情が出てきたときに、現実は変えられないけれど、もう一つ叶えたい何かをイメージしてみたり、新しいことを始めたりすると、そちらのほうに意識が向いていくのです。
叶えたいことを実現するための行動や、新しい趣味に一所懸命になる時間は、そのことに集中して、それが体得されていくと、段々と楽しさが増していきます。

自分の生活に、もう一つ何かを持つことができると、それだけで、世界が違って見えてくることもありそうです。

頭を切り替えて新しい事を自分に取り込むことが、知恵に繋がっていくのです。

「もう一つ、何かを持ってみる。」
と、意識してみると、違う世界が見えるかもしれません。



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みかん山8回目

2017年07月16日 | 第2章 五感と体感


↓↓一か月後


伸びすぎでしょ・・・

みかん山8回目

足柄のみかん山の草刈りは、今回で4回目。梅林を含めたら5回目。
先月は、「だんだん慣れてきたな~」という満足感で帰路につきましたが、どっこい自然の力は甘くない!!
昨日は、みかん山に着くなり、「あらまぁ~」という言葉しか出ませんでした。
先月は、草刈り後にみかんの木の周辺に肥料を撒き、「大きく育つんだよ~」と、みかんの木たちに声を掛ける余裕があったのですが、昨日は、写真を撮る余裕もなく、全身の水分が三回ぐらい入れ替わったぐらいの汗をかき、同時に冷や汗もかきつつ、必死で草刈りする事態となりました。

肥料をあげるということは、土壌が元気になることに等しく、当然、みかんの木だけではなく、雑草力も強くなるわけです。
高いところでは80センチぐらい伸びているところもあり、今まで培ってきた草刈りのノウハウは、どこへやら・・・・

草刈りをした草は、みかん園にまんべんなく乗せて、腐葉土としての効果を持たせます。
そのためには、きちんと土に面したところまで草を刈り、その上に刈った草を乗せていくのです。
先月までは、せいぜい伸びても40センチぐらいの草であったため、コツを掴んだような気になっていたのですが、何事も一年の行程を学習しなくては、学習にならないことを思い知らされました。

みかん山の師匠には、「今日は0点だなぁ~」と、呆れられ、修業は振り出しに戻ったというわけです。

「〇〇さんのみかん山では、ヤギを飼ったらしいよ」という話題にもなり、ここにヤギを飼えばいいんだ。。。と、楽観的なアイディアなんぞを出して、ヤギを飼うなら私も出資しますよ!と、真面目に答える始末。。。
ヤギが二頭いれば、順繰りに草を食べてくれるよね~~
と、簡単に思ったわけですが、冬はどうするの??と、ブログを書きながら思った次第です。
ヤギのために小屋を作り、草を保管するサイロも必要になるわけです。

来月は、もう少し焦らずに丁寧にやっていこう、と、心に決め、原生林の森の中の温泉に、のんびり浸かってまいりました。
農家の仕事は、自然の力に抗うことはできないことも、今回も思い知らされ、生きる勉強をさせてもらっています。

草は、8月の草刈りを終えると、段々と生える力が弱くなっていくそうです。
来月は、前倒しに草刈りをすることに決め、リベンジすることと致します。

草刈り機を背負う肩やら腰やらが、いつもより痛い翌日の朝であります。


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おまつりと共に勉強会

2017年07月14日 | 第2章 五感と体感


おまつりと共に勉強会 2017年7月14日

東京エリアは一足早くお盆入り。
京都は祇園祭の真っ最中。

あちらこちらの神様、仏様に手を合わせているうちに、一年巡るのが早い事。。。

ここ5年ほど祇園祭の時期に合わせて関西勉強会の日程を組んでいます。
巡行の日は、人酔いしそうなので、宵を愉しみ、そぞろ歩きするのです。
今年も後の祭りを心待ちにしています。

17日の巡行を前に、各山で鉾が立ち、いよいよ準備が整いだしたようですね。

私も来週の関西入りを前に、みかん山の草刈りに精を出し、仕事を片づけて、もうひと踏ん張りです。

春は桜の時期に大津に。
祇園祭の時期に京都経由の売布(めふ)
定着してきた日程は、お祀り巡りのようなものです。

お水取りの時期に奈良に暫く居る事が叶えば、もっといいのだけれど。。。。と、思いつつ、
願いを少しずつ実現してゆこうと思うのであります。

売布(めふ)のお山での一年ぶりの再会を心待ちに、今日も暑さを乗り切りたいです。

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蓮始開

2017年07月13日 | 第2章 五感と体感

東大寺本坊襖絵の蓮 散華 小泉淳作画

蓮始開 2017年7月13日

24節気72候では、蓮始開「はすはじめてひらく」頃です。
SNSでは、京都の蓮の花の様子が映し出され、私の大好きな花が咲き出したことで、暑さの中にも喜びが湧いています。祇園祭も鉾が立ち、御囃子が涼やかな風を運んでくれます。

散華の花弁が柔らかく開き、華の台座に仏様がお座りになる様子が、誰に教えられなくても
イメージが湧いてきます。

横浜では三渓園、東京では町田の薬師池公園で、蓮の花を観賞することができます。
我が家の近所の菊名池公園は、5,6年前までは池全体が蓮の花で埋まり、その風景が私の心からの楽しみでしたのに、近隣から「臭い」という声が上がり、すべて刈り取られてしまいました。残念な事ですが、住んでいる人にしか分からない五感の事情もあったのでしょう。
そんなわけで、蓮の花が咲く場所をいつも探している自分がいます。

今日も暑くなりそうです。

暑さに身体を馴染ませないと、あと二か月の暑さについていけそうもありません。
早起きして、蓮の花の咲く音を聴きに行くのもいいかもしれませんね。
蓮の時期の三渓園は開園時間を早めているはずです。

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罪悪感と自発性

2017年07月12日 | 第2章 五感と体感

Parisマドレーヌ寺院

罪悪感と自発性 2017年7月12日

何かを怠ると、罪悪感が湧いてきます。
罪悪感という感情は、人に与えられた感情の種類の一つですが、なぜ罪悪感が湧き出すか?という内容については、人それぞれです。

自分に湧き上がる罪悪感は、自分の理想の目的に向かおうとすると、その自発性を削ぐように罪悪感が湧いてきたりします。
誰も、自分が向かおうとすることに対して反対しているわけではないのに、自分の中でブレーキがかかってしまうのです。

「やってはいけない」「できるわけがない」「やったら怒られる」「勝手だと思われる」等々。。。

「エリクソンの8つの人格形成の発達について」の表を眺めてみると、
5歳から7歳の時期に個人の「目的志向性」が育まれていくそうで、本人から湧き出している自発性を他者が否定し続けていると、せっかく湧き出している自発性に罪悪感が湧くようになっていくようです。

幼稚園・保育園の年中さんから年長さん、小学校一年生頃に湧き出していた自発性とは、どうでしたでしょう?
その時に感じた罪悪感は、どんな罪悪感だったのでしょう。
倫理的な事で怒られたり、躾で怒られたり、危険回避のために怒られたり、、、理由は様々でしょうが、良くも悪くも自分の自発性が罪悪感にすり替わる分岐点があるはずです。

家族だけでなく自分の暮らす国の気候風土や民族的、宗教的な考え方、「環境」も、影響しているでしょう。

罪悪感が無くて抑制の判断がつかず、無秩序な世の中になるでしょうし、そもそも罪悪感が無かったら人間はとうに絶滅していたでしょうね。
でも、極度な罪悪感は、自分を活かしていくための自発性を削いでしまう事にも繋がるでしょう。

自分の「目的志向性」における、「自発性」と「罪悪感」の傾向を意識してみると、自分の罪悪感が健全か、はたまた極端な思い込みであるかが、薄っすらと見えてくるかもしれません。

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違う視点から美しくなる

2017年07月11日 | 第2章 五感と体感

大雄山最乗寺の金剛水

違う視点から美しく成る  2017年7月11日

3年ほど前に薬膳の先生の講座と生き甲斐の心理学をコラボさせていただき、おかげで薬膳料理を私自身も勉強する機会を得ました。
私自身、それほど太っているわけではかったのですが、体脂肪率が高く、しかもむくんでいる感覚があり、それを解消すべく、教えられた食事のとり方を一年ほど続けていたら、少しずつ2キロ減りました。自ずと体脂肪も減り、さらに一年ほど食を整えていったら、1キロ減りました。
無理せず、食事を愉しみながら、合計で3キロ減ったことになります。
そこから一年、体重が安定し、食事の内容も無理なく変えることができています。

食べずに体重を減らすのではなく、食事の内容から体を整えていくと、ほんとうに整っていきます。
体内環境を整えることは、自分の外見をも変えていくのかもしれませんが、化粧品やエステに興味のない私は、親しいシスター方の美しいお顔色を拝見するにつけ、最低の化粧品で良し、と、納得している次第です。

昨日、スーパーのレジに並んでいると、私の後ろに並んだ美しい出で立ちをした若い女性が食料品の入った籠を床に置き、パンプスで蹴りながら前に進んでいました。
きっと、この姿を見たボーイフレンドは、100年の恋も冷めちゃうだろうな。。。、と、思いました。
見知らぬ人に叱責されることほど、恥ずかしいことはないと思いますので、蹴り進める彼女の足を見て見ぬふりをしましたが、「お里が知れる」という古い言葉を思い出していました。

自分はどこから美しくなるかを考えた時に、見た目の化粧や服装だけではないことに気づいている人は、内側から醸し出す品性が表れます。

見た目の美しさをピックアップして多くの人に見てもらうことに躍起になることよりも、美しいものを自ら作りあげようと努力をし続けているほうが、やっぱり美しさの定義に適っているように思います。

そろそろ中高生は、定期試験から解放される頃でしょう。
でも、大学生は、そろそろ試験の事を考える時期でしょうね。

「若いだけで美しい」と思うことも、きっと、小じわが気になりだすと、分かることかもしれませんね(笑)

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美濃から直虎、宗像大社の日曜日

2017年07月10日 | 第2章 五感と体感

郡上八幡のうだつ

美濃から直虎、宗像大社の日曜日 2017年7月10日

昨晩、美濃和紙を使った紙飛行機を飛ばす番組を見ました。
小さな紙飛行機の1500倍の大きさをチャレンジしたので、当然和紙を大量に使っていました。美濃市役所の方々、美濃の家屋の名物「うだつ」をモチーフにしたうだつ君も登場し、応援していました。
「うだつ」とは、「うだつの上がらない」のあの「うだつ」です。
町屋の家々は隣同士が接近しているので、家の両端に縦に軒を付けて、上には個性的な鬼瓦を施し、火事が広がるのを止める役割を果たします。
うだつを見れば、家の家計も一目瞭然なので、こぞって「うだつ」を飾り立てたのです。
「うだつ」が貧相であれば、「うだつが上がらない」と云われ、それが一般的にパッとしない人に対して「うだつの上がらない人だねぇ」という言葉へと広がっていったようです。


柿渋染めの美濃和紙

美濃紙は、表装をする者にとっても欠かすことの出来ない紙です。
強度もあり、裏打ちにも適していて、今では、海外の教会に描かれているフレスコ画の修復にも使われ、手漉きの極めて薄い紙を求めて海外からも絶賛されているのです。
なのに、手漉きの和紙の需要はどんどん少なくなっています。
昔から伝わっている文化や芸術には、欠かせないものであっても、一般家庭での需要が少なければ、消費量は一気に減り、認知度も低くなります。
生活に根付いたものが、いつしか必要とされなくっていくことは、それを生業としてきた人の次の世代への継承が途絶えてしまうという事にも繋がるのです。
和紙を漉く技術も、1年や2年で体得できるものではありません。

表装を手掛ける私自身、手漉きの美濃和紙は欠かすことの出来ない和紙ですし、常にストックが無いと非常に不安になります。
先日も、三栖(みす)の里のあるご夫妻が漉いていた三栖紙が手に入らなくなっている事を聞き、憂いを感じていました。

私にできることは、表装を手漉きの和紙で仕立て、半端になった和紙で手紙を書き、一片たりとも無駄にしないで人様にお渡ししていくことです。
科学的な材料を使用し、機械で仕立てる商業的な表装の存在も、今は必要なものです。
表装という文化がどんな形ででも、世間の目に触れる事も大事な事なのです。

やはり昨晩のテレビの話題になりますが、大河ドラマ直虎で、今川氏真がカッとして、三幅一対のクジャクの掛け軸をバッサリと切ってしまいました。
何だか、自分の首を切られたような嫌な気分になりつつ、あの時代にあーいう画はあるはずなく、刀で切った後の切り口から醸し出す機械表装のペラリン感が、一層私の寂しい思いを搔き立てました。
いろんな職業の人が見ているのになぁ~~、、、と、いう寂寥感が湧き、いつもは楽しみの大河ドラマが個人的には萎えた気分で見終えました。

兎にも角にも、文化の継承にも、栄枯盛衰もあるでしょうが、。

でも、
ユネスコ世界遺産に宗像大社から沖ノ島に至るいくつかの場所や島々が認定され、嬉しい気分も携えつつの日曜日でありました。日本人の精神性と古層を日本の宝として大事にしたいものですね。


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