五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

中島清之展・横浜美術館

2015年12月27日 | 第2章 五感と体感
中島清之展・横浜美術館2015年12月27日

中島清之展を観ました。
質の高い展覧会でした。
1899年生まれの中島清之は、祖父と同じ年に生まれた事を知り、親しみを覚えながら鑑賞しました。函館で生まれ戦前に上京し、川端画塾で絵を学び絵を描く環境に恵まれていた私の祖父とは違い、中島清之は京都山科で生まれ、親戚を頼り横浜で銀行マンをしながら絵の修業を重ねます。社会的な交友も苦の無い柔軟性のある中島清之の性格が表れた仕事ぶりが興味深く、描写す高度な力と高齢になっても弛まぬ探究心が私の心を打ちました。
奈良のおん祭の連作、東大寺三月堂での仏事、当麻寺の管主の肖像、どれもち密な取材とそこから湧き出してくる人間関係の温かさが、中島清之の作品から感じ取ることができます。

川端龍子のお抱え表具師が現在も続いている表装の「以白会」の元であり、龍子の絵を理解し、表装の今までの概念を崩した最初の表具師でもあります。
その表具師にも中島清之は表装を依頼しており、このことからもお人柄の良さを深く感じ取ることができます。
大佛次郎の新聞小説の挿絵も手掛けたり、芸大での指導もしたり、どんどんと個性を発揮してゆきます。

11月に経済新聞「私の履歴書」を絹谷幸二氏が書きました。文化人の奈良のサロンとなっていた絹谷氏の生家についての文章を思い起こすこともでき、個々の繋がりによることから生まれる大仕事の尊さを同時に感じる展覧会でもあります。

お陰さまで、人との関係が如何に自分を活かすものであるかを改めて感じ、今年を納める事ができそうです。環境は、運命的なこともありましょうが自分で作るものでもあり、望まなければ出会いもありません。

中島清之展では、横浜三渓園の臨春閣の襖絵も展示されています。もともと狩野派の襖絵を保存するために依頼された襖絵なのですが、この一連の作品もまた保存が必要な時期に来ているようです。

お正月の御家族とのお散歩に横浜美術館での中島清之展、これはお勧めです。

☆☆ ☆☆
ブログの下に掲載される広告は、私個人に関わるものではなく、一切関係ありません。有料の広告非表示でブログをアップしているのですがスマホ対応はされていないようです。

「生き甲斐の心理学/五感で観る」☆ クりック応援お願いします♪
人気blogランキング


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

メリークリスマス

2015年12月25日 | 第2章 五感と体感
メリークリスマス2015年12月25日

主の御降誕おめでとうございます。
乳香や没薬や黄金は高価過ぎて捧げられませんが心の花束を天に捧げ、昨晩のミサに与り、この一年の行程をしみじみと思い起こす良き時間を過ごすことができ、無事にクリスマスを迎え、安堵の気持ちがふつふつと湧きました。
あと一週間で新しい年を迎えますが、なんとか予定通り事が運んでいることに仕事納めも本日無事に叶いそうです。

先日、蚊帳布で作る奈良布巾を求めて京橋の奈良県サテライトショップに赴きました。私が選んでいると撮影クルーのお兄さんと担当者が、奈良土産の物撮りのために布巾を選び始めました。
「のりこぼし(糊をこぼした様な柄の紅白の梅)の土鈴」を模した柄の布巾を選んだもののこの柄の意味の説明が奈良オタクの私としては未熟に感じ、お節介とは思いつつも、カメラマンに「のりこぼし」の説明をさせていただきました。
お節介のオバサン全開です(笑)
奈良の話をし出すと止まらない私は「どこまで好きなんだ!」と自分に呆れつつ、クリスマスが終わると発表されるお水取りの練行衆のメンバーの事を思い出しました。冬至が終わった頃から春分に向けていよいよ動き出す典礼の準備を今年も愉しむ事が出来ると思うと、ワクワクしてくるのです。
このワクワク感が、クリスマスの気分を盛り上げてくれたようにも思います。
地球を巡る旅が安易になった今の世、八百万の神々を大切に森羅万象の普遍性と人から湧きあがる感謝の情動を大切にしたいものです。

本日は東急セミナーBEたまプラーザの生き甲斐の心理学講座です。
クリスマスに集う事ができ幸いです。

・・・・
今年の講座は、12月25日「生き甲斐の心理学・東急セミナーBEたまプラーザ」で納めさせていただきます。


☆☆ ☆☆
ブログの下に掲載される広告は、私個人に関わるものではなく、一切関係ありません。有料の広告非表示でブログをアップしているのですがスマホ対応はされていないようです。

「生き甲斐の心理学/五感で観る」☆ クりック応援お願いします♪
人気blogランキング


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クリスマスを祝う

2015年12月24日 | 第2章 五感と体感
クリスマスを祝う2015年12月24日

今年はクリスマスの飾りを大幅に減らし、玄関をそれらしく飾るくらいに留まっています。
それでも毎年友人から届けられるシュトーレンを毎晩頂き、昨日それを完食しました。学校のタブロ(生誕劇)も今年は特に感慨深いものがありました。

今日はクリスマスイヴです。

人の中に宿る光と闇を視覚化し、体感させる様な生誕前夜祭のミサは、奈良のおん祭とも重なり、神道の神事とも相通ずるものを感じます。

イースター(復活祭)に至る四旬節は奈良のお水取りを思わせ、修二会と同じ役割を果たしているようにも思います。
人間の持つ贖罪は、誰もが背負うものであることを知ると、それを知るだけでも心が軽やかになります。

冬至に向かい、日が短くなり、冬至を起点に日が伸びてゆくことの喜びは、キリストの生誕に重ね闇から光への象徴として、古来の宗教と重なり合わさって来たのです。

静かに心満たされたクリスマスを過ごすと共に楽しみを共有してきた皆さんのことが思い浮かんできます。
人は独りで生まれて独りで死んでゆきます。
それを受け容れない限り、孤独の寂しさからは、逃れられないかもしれません。
だからこそ、他者を愛することと自己を愛することのバランスが大事なのだとも思います。

蝋燭の灯を見つめ髑髏に手を当てるマグダラのマリアを描いたラトゥールの絵を頭に浮かべ、心満たされるミサに与りたいものです。

・・・・
今年の講座は、12月25日「生き甲斐の心理学・東急セミナーBEたまプラーザ」で納めさせていただきます。


☆☆ ☆☆
ブログの下に掲載される広告は、私個人に関わるものではなく、一切関係ありません。有料の広告非表示でブログをアップしているのですがスマホ対応はされていないようです。

「生き甲斐の心理学/五感で観る」☆ クりック応援お願いします♪
人気blogランキング



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

冬至にメメントモリ

2015年12月23日 | 第2章 五感と体感
冬至にメメントモリ2015年12月23日

24節気の冬至。
昼の有り難さと夜の長さを愉しみ、母の傘寿も祝い、冬至の一日を過ごしました。
この一年間、家族、親族の命に関わるあれやこれやの役割を担い、どうにか役割を果たすことができた安堵感の暮れを過ごしています。
「昨年の今頃は大変だったよね~」と笑って語り合うことのできる今年の冬至に感謝もし、仕事をしながら介護と看取りをすることの過酷さを知ることにもなり、心底勉強になった一年でした。
自分の有限な身体を快く動かすには、心のありよう次第でもあり、自分の役割ばかりに気を取られていては、疲ればかりが意識化されて自分の身体まで不健康に至らしめます。
自分の身体と他者の身体は別であることを意識する事は、当たり前の様なことでありながら、案外、混同している場合もありそうです。

つまり、日々の段取りと突発的な出来事に対しての応用力も試された一年でもありましたが、自分の身の丈を崩さない事だけを心に決めて対応した事が、心を荒げず平淡で居る事ができた一番のコツだったかもしれません。

晩に沢山の柚子を湯船に浮かべて温まり、母が拵えたかぼちゃの煮物を頂き、家族の有り難さを改めて思うのでした。

誰もが命を閉じるわけですが、自分が命を閉じた後、遺された者の心が平安をもたらすものであればそれで良しであるようにも思うようになりました。多くを望まず、足るを知るということでしょうか。
キリストの生誕祭を含めた冬至は、闇から光を象徴とした大切な祀りごとでありましょう。大切な週を心尽くして愉しみたいものです。


・・・・
今年の講座は、12月25日「生き甲斐の心理学・東急セミナーBEたまプラーザ」で納めさせていただきます。


☆☆ ☆☆
ブログの下に掲載される広告は、私個人に関わるものではなく、一切関係ありません。有料の広告非表示でブログをアップしているのですがスマホ対応はされていないようです。

「生き甲斐の心理学/五感で観る」☆ クりック応援お願いします♪
人気blogランキング





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

笑う門には福来る

2015年12月21日 | 第2章 五感と体感
笑う門には福来る2015年12月21日

早いもので2015年もあと十日余りとなりました。
明日は冬至です。
日の暮れる時間が早いので、あっという間に夜がやってきます。
同じ一日を過ごすなら、幸福感に満たされた時間を過ごしたいものです。

家族単位で出かける事も少なくなり、健康の事を考えると美食に偏ることも憚り、いつも通りの食を頂きつつ、年末年始も平淡に暮らしたいと願い、今年から年末年始の大量の買い出しとおせち料理に勤しむ事を止める決意をしました。
お正月を雰囲気を楽しむ料理はほどほどに買い揃え、なますと御雑煮を作るぐらいにすれば、今までおせち料理の為に走り回り料理を作る年末の数日間が浮く計算となります。
ほぼ四半世紀続けてきた事を止めると決めると、気分も楽になり、お年始の段取りが忙しくなくなることにも気付きました。

気忙しさは、身体の不調にも繋がります。
仕事納めの週に入る今週は、来年に繋げる自分の心と身体を労わりながら、笑って毎日を過ごしたいものです。

ほどほどに衣食住を愉しみ、人と人との繋がりを愉しみ、年内に納まりそうもない面倒くさいことはそろそろ先延ばしにする覚悟もし、にこにこしながら今年を納めたいものです。

「笑う門には福来る」
ほんとうに、そうだなぁ~、と思うのです。

・・・・
今年の講座は、12月25日「生き甲斐の心理学・東急セミナーBEたまプラーザ」で納めさせていただきます。


☆☆ ☆☆
ブログの下に掲載される広告は、私個人に関わるものではなく、一切関係ありません。有料の広告非表示でブログをアップしているのですがスマホ対応はされていないようです。

「生き甲斐の心理学/五感で観る」☆ クりック応援お願いします♪
人気blogランキング





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

逃避の美

2015年12月19日 | 第2章 五感と体感
逃避の美2015年12月19日

昨日は東急セミナー雪谷での勉強会でした。今年は12月25日のたまプラーザの講座で年内の講座を納めます。
師走の忙しい中、時間を作り講座に赴いてくださる皆様に感謝申し上げます。

昨日のテーマの一つに「14の防衛機制をどのように使って自分は自分の幸福のために生きているか?」という設問をしてエンカウンターをしてみました。
14の防衛機制の一つである「逃避」は、まさしく人の心と体を自由にする魔法のようなものだと、改めて思いました。
確かに私も思い当たる節が多く、他者に「私は忙しい」という言葉を云うことに罪悪感を持つ傾向があり、でも、それが自分を落ち着かせている要因であることも理解しています。そうはいっても、自分に与えられた時間は平等に与えられているものであり、年末に押し寄せている諸々の事柄を一つ一つこなしてゆくには、上手な段取りが必要です。そんな日々が続いている中、一昨日、脳味噌がフリーズしている様な感覚を持ちながら趣味のお稽古に出かけると、あら不思議、脳味噌が緩くなりすっかりリラックスして帰宅しました。
私の趣味は能楽なのですが、謡曲を謡うことが、こんなに自分を助けていることを知り、私自身驚きました。
~遊びをせんと生まれけん~
ほんとうにそうだなぁ~と、思います。

疲れると映画を観てリラックスしたり、小説を読んだり、音楽を奏でたり、散歩に出かけたり、草花を愛でたり、自然の中に身を置いたり、旅に出たり、スポーツを楽しむ等等、人それぞれ色々な方法で、自分を一端逃避させて、自分らしさを取り戻すことを繰り返してゆくことは、とても大事な事のようです。

「忙しい」という言葉に呑み込まれて、脳味噌を硬くする分、自分で自分にご褒美を与えて自分に少しでも暇を与えると、免疫力も上がりそうです。

結局二日間連続で稽古をつけて頂き、元気にクリスマスの週を迎える事がでいそうです。
逃避は自分の生き甲斐にも繋がることを理由づけて、もうひと踏ん張りすると致します。
皆様も、暮れの役割でお身体を壊しませんよう週末をお過ごしください。


・・・・・・・
つつじヶ丘、腰越勉強会は2015年のカリキュラムが全て修了しました。皆様お疲れ様でした。2016年の勉強会は2月から始まります。

私のNPOキュールによる生き甲斐の心理学講座は、12月18日金曜日東急セミナーBE雪谷・12月25日金曜日東急セミナーBEたまプラーザで行われます。


☆☆ ☆☆
ブログの下に掲載される広告は、私個人に関わるものではなく、一切関係ありません。有料の広告非表示でブログをアップしているのですがスマホ対応はされていないようです。

「生き甲斐の心理学/五感で観る」☆ クりック応援お願いします♪
人気blogランキング


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

想像力

2015年12月18日 | 第2章 五感と体感
想像力2015年12月18日

昨晩、忘年会帰りらしき人々に交じりながら電車を待っていると、学生らしき男子が二人、海外に行く意味について語り合っていました。

「一か月でも外に出ると違うんだと思う。絶対に行った分吸収できるものはあるはずだし、この年齢の頃に外国を経験した方がいいと思うよ。だから、僕も行こうと思うんだ。」
と。
若い人にしては珍しく言葉使いが美しく、「嬉しいなぁ~」という言葉を掛けるのを抑えて、彼らの会話に耳を傾けました。

余所(よそ)を知ることは、同時に自分と向きあうことに必ず繋がります。
ある時は自分の概念が自分だけのものであることを知ることも、違う文化の中で気付きます。

日本は、奈良時代の頃は、余所の国の人々を受け入れて多様な文化を吸収していました。「和をもって尊し」は、或る意味多人種の中で和を保つ事の術であったようにも私は解釈しています。
いつしか余所を受け容れない中での「和」へと変化していったのは、政治を司る人々の防衛が天への畏れから人への恐れになっていったからかもしれません。

防衛機制は、想像力が無くては、その力を発揮する事はできないはずです。

悲しい思い、理解されない歯がゆさ、恐怖感、孤独感、嫉妬、悔しさ、それらの感情は、「理想」がある故の感情でありましょう。

旅に出て、人と出会い、初めて見る風景に感情が湧き、異文化に触れて自分の身体にある文化と比較考察し、そんな経験を重ねてゆくと自分の享受するする力も段々としなやかに大きくなってゆくのかもしれません。

想像力を育むには、理想と現実のギャップによって湧き出す自らの感情が大事なのだと思います。異国に身を置く事は楽しい事ばかりではありません。違和感や不安な感情が自分の想像力を増してゆくことが生きる力なのだとしみじみ思います。


・・・・・・・
つつじヶ丘、腰越勉強会は2015年のカリキュラムが全て修了しました。皆様お疲れ様でした。2016年の勉強会は2月から始まります。

私のNPOキュールによる生き甲斐の心理学講座は、12月18日金曜日東急セミナーBE雪谷・12月25日金曜日東急セミナーBEたまプラーザで行われます。


☆☆ ☆☆
ブログの下に掲載される広告は、私個人に関わるものではなく、一切関係ありません。有料の広告非表示でブログをアップしているのですがスマホ対応はされていないようです。

「生き甲斐の心理学/五感で観る」☆ クりック応援お願いします♪
人気blogランキング


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

自分は何故地球にやってきたのか

2015年12月17日 | 第2章 五感と体感
自分は何故地球にやってきたのか2015年12月17日

「自分はなんのために地球に居るのか?」

自分の存在の意味を問うことにも等しい「問い掛け」を勉強会で時々語り合います。

来週のクリスマスに向けて、キリスト教では11月末の週末から降誕を待つ「待降節」の真っ只中です。
そんな中、昨日の講座ではそのような設問を投げかけたセッションを行いました。
クリスマスを静かに待ちながら、自分の心にその設問を投げかけてみると、今年の私は「知恵を授けられた人間に生まれた縁を大事にしたい」という思いが湧いてきました。

自分の存在意味や役割を考えてみると、やはり、その思いが今の自分にぴたりときます。

自分という個性を活かしてゆくには、まだまだ未熟ですが、生まれてから今日までに育んできた知恵によって、私自身を以前よりはマシに操作できるようにもなってきたようにも感じます。

「あなたは、何のために地球に生まれてきたのか?」

哲学的でもあり宗教学的であるこの設問をこの忙しい時期に考えてこそ、今の自分の役割と行動に反映できるのでは。。。とも思います


・・・・・・・
つつじヶ丘、腰越勉強会は2015年のカリキュラムが全て修了しました。皆様お疲れ様でした。2016年の勉強会は2月から始まります。

私のNPOキュールによる生き甲斐の心理学講座は、12月18日金曜日東急セミナーBE雪谷・12月25日金曜日東急セミナーBEたまプラーザで行われます。



☆☆ ☆☆
ブログの下に掲載される広告は、私個人に関わるものではなく、一切関係ありません。有料の広告非表示でブログをアップしているのですがスマホ対応はされていないようです。

「生き甲斐の心理学/五感で観る」☆ クりック応援お願いします♪
人気blogランキング
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

不安感の表現

2015年12月16日 | 第2章 五感と体感
不安感の表現2015年12月16日

自分が不安になった時、どんな表現を自分自身がしているか、と思うと、冷や汗が出てくる事があります。
感情のコントロールが今よりも下手だったとき、「理想と現実のギャップから湧きだす不安感」による自分の傾向に、散々自分自身が振り回されていたように思います。

自分の不安感は、どのように表現されているか。

鏡を眺めながら自分の姿と行動を見ると、思いもよらない自分の傾向が見えてくるかもしれません。
鏡の中の自分を見る事で、頑なな考えや思いが、自分を縛りつけているとしたら、一体何から自分は解放されたいのだろうか?解き放たれたいのか?はたまた、どんな望みを叶えたい故から湧きだす思いなのか・・・?
それらが、否応でも見えてくるように思います。

自分の不安感に気付けば、まだ処置のしようがあるかもしれませんが、不安から生ずる思考・感情・行動に自分自身が気付いていないとしていたら、周囲はとても辛い思いをしているかもしれません。
自分だけが不幸のどん底にいると思う前に、自分に纏わる周囲が自分に対してどんな対応をしているかを意識してみると、もしかしたら囚われている自分自身に気付くきっかけになるようにも思います。

不安感による自分の思考と感情と行動は、自分がより良く生きていくためのものであると同時に周囲も幸せにしてゆくことであることを心に留めておきたいものです。

・・・・・・・
つつじヶ丘、腰越勉強会は2015年のカリキュラムが全て修了しました。皆様お疲れ様でした。2016年の勉強会は2月から始まります。

私のNPOキュールによる生き甲斐の心理学講座は、12月18日金曜日東急セミナーBE雪谷・12月25日金曜日東急セミナーBEたまプラーザで行われます。



☆☆ ☆☆
ブログの下に掲載される広告は、私個人に関わるものではなく、一切関係ありません。有料の広告非表示でブログをアップしているのですがスマホ対応はされていないようです。

「生き甲斐の心理学/五感で観る」☆ クりック応援お願いします♪
人気blogランキング
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

師走に走らない

2015年12月14日 | 第2章 五感と体感
師走に走らない2015年12月14日

今年もあと半月です。カレンダーを眺めながら、やるべきことを書き留めて、やり終えたら線で引っ張ることをし始めました。
夏に水を使う大掃除をするようになってから5年ほど経ち、効果は絶大で、随分気分が楽になりました。
どちらかというと、やるべき事をやらないとストレスになる傾向になるので、「やるべきことは夏にやった」という達成感を自分に感じさせていることも切羽詰まらない私なりの工夫です。

そうはいっても、一年に一度だけでの大掃除では、足りない場所もあります。11月末あたりからちょこちょことやり始め、昨日は冷蔵庫の大掃除をし、大方のやるべきことは終わったと納得しています。

師走に慌てるとロクな事にならない経験を今までやってきたからこその成果かもしれません。

学校は試験が終わり解放感いっぱいの人もいらっしゃる一方、受験生はそろそろ体調管理を万全にしながら集中度を高めていく頃でしょう。
どちらにせよ、身体を温めて、免疫力を高めて、体調管理に気を使いたいものです。

・・・・
12月15日火曜日は「つつじヶ丘」勉強会です。
12月18日金曜日「東急セミナーBE雪谷」・25日金曜日は「東急セミナーBEたまプラーザ」です。今年の講座は25日が最終日となります。

☆☆ ☆☆
ブログの下に掲載される広告は、私個人に関わるものではなく、一切関係ありません。有料の広告非表示でブログをアップしているのですがスマホ対応はされていないようです。

「生き甲斐の心理学/五感で観る」☆ クりック応援お願いします♪
人気blogランキング
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

宮城県亘理郡山元町

2015年12月13日 | 第6章 螺旋状に上昇する意味
宮城県亘理郡山元町2015年12月13日

今回も山元町の皆さまに御世話になり、特産のイチゴとりんごを沢山頂き、集ってきました。
春以来の訪問であったため、町役場の前に海から真っ直ぐに繋る大きな道路の工事が随分進んでおり、高台移転のために造成していた山から発掘された古墳時代の遺跡が住宅地と公園になることも知り、町のインフラが目に見えるようになってきたように感じました。

復興は進んでいますが、やはり海側の元住宅地を車で走ると、津波の被害の大きさは未だに良く解ります。
海から離れた小山が土地のかさ上げの為に崩されており、今まであった小山が無くなっており、山を崩すことで縄文時代の石器なども多く出土されているので、その仕事をされている方もいらっしゃることを聞きました。
海の幸、山の幸の恩恵を受け、食に恵まれた土地柄は、太古の昔から人が暮らしやすい場所だったのでしょう。
古層の歴史を重ねて今に至る土地が改めて発掘され、それがその土地に住まう人々の誇りと生き甲斐になるとしたら、とても本質的なところで正中線が正されていくように思うのです。

自ずから本質的な事柄に意識が向くことも人の持つ力なのかもしれません。
その事自体に気付くことは、その行程に喜びを感じなくては見えてこないものでもあるように思います。

2012年1月から始まった山元町の皆様との交流によって、私自身育てられたものの大きさを感じています。
皆様と共に感じ合った喜怒哀楽は、私の宝物だ。。。と、しみじみ思いつつ、育んできた宝物はきっと次に活かしてゆけるはずだと期待できるような、そんな想いが湧いています。ありがとうございました。

・・・・
12月15日火曜日は「つつじヶ丘」勉強会です。
12月18日金曜日「東急セミナーBE雪谷」・25日金曜日は「東急セミナーBEたまプラーザ」です。今年の講座は25日が最終日となります。

☆☆ ☆☆
ブログの下に掲載される広告は、私個人に関わるものではなく、一切関係ありません。有料の広告非表示でブログをアップしているのですがスマホ対応はされていないようです。

「生き甲斐の心理学/五感で観る」☆ クりック応援お願いします♪
人気blogランキング




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

分け合う楽しみ

2015年12月09日 | 第2章 五感と体感
分け合う楽しみ2015年12月9日

独りでひっそりと楽しむ事と誰かと共に楽しみ合う事、どちらも大切にしたいものです。

独占したいという欲望は、自分の内に湧き上がる嫉妬の感情や孤独感、劣等感の取り扱い方や湧き出す感情の度合いで、違いがあるのでありましょう。
自分の心に湧き上がる優越感とか独占欲が自分の湧き出す感情の傾向と深く関係する事に気付くと、自分自身の孤独感や劣等感、不信感や罪悪感の傾向が、自ずから見えてくるもののように思います。

「楽しみは分け合うものだ」という仮説を信じ、「楽しい事を分かち合う分配の法則」を大切にしてみると、自分に湧き出す喜びや感動は、益々大きなものになってゆきます。
「自己の優位」ばかりに気を取られていると、いつしか周りから人が消えていきます。

自分の周囲の人々がとても幸せそうなお顔をしているのを見ていると、私もワクワクしてきます。喜びの感情が自分にも湧いてきます。

楽しそうな人を見ていると、なんだか自分まで楽しくなってくるのです。
逆に辛そうな人を見ていると、自分まで苦しくなってきます。

現実は変わらなくとも自分自身の幸福感を大切にし続けていると、周囲の雰囲気も変わってくるはずです。

そのためには、自分の幸福感の点検も必要でしょう。
「自分の幸福を他者と分け合う事ができるか?」
その時に、自分の優越感と独占欲がどんな傾向のものかを測ることが出来ていると、きっと「楽しい事を分かち合う分配の法則」が健全に稼働している証拠かもしれません。


:::
講座生の皆様へ
12月8日「腰越」と12月15日「つつじヶ丘」は、12月が最終となります。それぞれ2016年2月から新たに始まります。一年間お疲れ様でした。


☆☆ ☆☆
ブログの下に掲載される広告は、私個人に関わるものではなく、一切関係ありません。有料の広告非表示でブログをアップしているのですがスマホ対応はされていないようです。

「生き甲斐の心理学/五感で観る」☆ クりック応援お願いします♪
人気blogランキング



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

休養の体感

2015年12月07日 | 第2章 五感と体感
休養の体感2015年12月7日

休養はとっても大事です。
師走の忙しい時期だからこそ、あえて12月の初めぐらいに休養の体感を持つと、年末まで一気にいけそうな気がします。
気温が下がり湿度が低くなり、体力と共に気力が落ちていると、同時に免疫力も下がります。免疫力が下がると風邪をひきます。
教科書通りの体調不良を避けるためには、やっぱり自分で自分を管理するしか方法はありません。

親しい人に会って楽しい話題でお喋りすることは、私にとって気分転換の尊い時間です。
先週で一区切りした事柄を経て、ほっとしたのも束の間…。新たな事に取り掛からなくてはならず、とりあえず、来春までのシミュレーションンを大まかに考え、今月までに何をするかが、頭の中でようやく整理され、久しぶりに脳味噌に残存するものが無いクリアーな状態で目が覚めました。

日曜日にお馴染みのギャラリーを巡り、親しい人達と楽しい話題で楽しんだおかげで、脳味噌の中でうごめいていたものが整然と棚の中に納まったような感覚です。
仕事をしなければご飯は食べれず、でも、そのことばかりに拘っていたら倹しい気分になってゆきます。
何は無くとも楽しい語らいがあれば、ご飯も美味しくなり、身体も心も休まります。休養の体感が、明日への活力になることは間違いなし。。。

:::
講座生の皆様へ
12月8日「腰越」と12月15日「つつじヶ丘」は、12月が最終となります。それぞれ2016年2月から新たに始まります。一年間お疲れ様でした。



☆☆ ☆☆
ブログの下に掲載される広告は、私個人に関わるものではなく、一切関係ありません。有料の広告非表示でブログをアップしているのですがスマホ対応はされていないようです。

「生き甲斐の心理学/五感で観る」☆ クりック応援お願いします♪
人気blogランキング
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

現実を見る

2015年12月05日 | 第2章 五感と体感
現実を見る2015年12月5日

現実に起こっている問題を自分自身が認識した時、まず、自分が問題を引き起こしてるのか?と自問自答する事は、とても大事な事です。
でも、「自分が悪い」と思い込み、自虐的に追い込むことになってしまうと本来は第三者が原因であることを意識出来なくなってしまいがちになるようです。

現実を見る時に、自分の問題なのか?他者の問題なのか?きっちりと見極める必要があるのです。
自分の問題であることに気付けば、自分の自己概念を再構成することが解決の糸口になるはずです。
他者の問題であることに気付いたら、自分と問題の他者の役割を分けて、距離を置くことで見えてくる現象をよく吟味してみると良いかもしれません。
そうしないと、ヘンな人の負のスパイラルに巻き込まれていきます。

自分と他者を分けて考える事に意識を向けると、問題が形になって浮き上がってきます。
他者の問題なのに自分が精一杯対処したり助けたりしていると、その内に、自分がヘンなのか相手がヘンなのか区別がつかなくなってしまいます。

一人で生まれて、一人で死んでゆくヒトは、孤独であるがゆえに、それをどうにかしようと工夫してゆく能力が授けられているようです。

現実を見る。つまり現実を吟味する力は、自分次第でいかようにもなるようですが、いかようにもならないのもヒトの傾向でもありましょう。

師走になると、諸々の役割が一層覆いかぶさります。
現実を見極めながら要領良く暮らしたいものです。


☆☆ ☆☆
ブログの下に掲載される広告は、私個人に関わるものではなく、一切関係ありません。有料の広告非表示でブログをアップしているのですがスマホ対応はされていないようです。

「生き甲斐の心理学/五感で観る」☆ クりック応援お願いします♪
人気blogランキング
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アイデンティティの統合

2015年12月04日 | 第2章 五感と体感
アイデンティティの統合2015年12月4日

自分自身のアイデンティティの統合が成されているか?と問われると、今の自分は統合されている状態であると云う事ができそうです。
多分、何か突発的な事が起こり、そこで何が理想で何が現実なのか、自分自身が認識できない状態になったとしたら、一時アイデンティティの統合が揺らめくことは避けられないと思いますが、時が経つと段々と統合されてゆくはずだと信じています。

「私は私である」「私は私以外の何者でもない」
この上記の現実が怖いと感じることは、10代位に私自身が経験していたことから、当たり前だと云い切る事は、ある人にとっては大変恐ろしい事であることは、過去の経験から理解できるのです。

「私」という「自分」をどう動かしてゆくか。
このことを考え出すと、やはり今でも少々恐怖が芽生えてくるのは、生育史上の経験であることによることは、意識化はされているのです。
だからゆえ、常にマグロのように動いている自分でいた方が安心感が得られるのかもしれません。本来は、じっとして人をぼんやり眺めている方が自分らしいので、回遊するマグロでありながら根付く菩提樹感覚が同時にあることも自分のアイデンティティを統合に至らしめている核のような気もしています。
有り難いことに、私は自分の親が誰であるか、どのように親に育てられてきたか、という強い概念を持って育ってきました。その概念が好きとか嫌いとかの問題ではなく、概念として持っている事自体が自分のアイデンティティの統合を成していることも忘れてはならいと切に思うのです。

私は私である自分を大切にしながら森羅万象の中で生き抜いていきたいものです。


☆☆ ☆☆
ブログの下に掲載される広告は、私個人に関わるものではなく、一切関係ありません。有料の広告非表示でブログをアップしているのですがスマホ対応はされていないようです。

「生き甲斐の心理学/五感で観る」☆ クりック応援お願いします♪
人気blogランキング
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする