五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

日曜日の昼下がり

2016年05月31日 | 第2章 五感と体感
日曜日の昼下がり2016年5月30日

日が燦々と降り注ぐ初夏の休日、古い付き合いの身近な友人達との勉強会でした。
先日のブログの続きですが、横浜出身者は、やはり当たり前のように横浜市歌が歌えます。
学校の校歌と横浜市歌が講堂に据えられていたそうですが、私には記憶がありません(笑)
歌える三人と「そうそう、ここの箇所だよね、決まって男子が大声張り上げるところ^^」等と笑いながら大きな声で歌いました。
地域の限定の歌は、結束感が湧きだすから不思議です。
宮城での勉強会で、ながもち歌を歌って頂いた時、皆さんから誇りや自信を感じた事を思い出しました。故郷の歌の力は自分が思っている以上の効力があるのかもしれません。

日常のあれやこれやから解き放たれて、長閑な日曜の昼下がりに、皆と笑いながら一旦自分と向き合う時間は、やはり私にとっても良いものです。
休日に養生すると、一週間の燃料が蓄えられます。

そろそろ一年の真ん中の時期です。夏至と6月30日の夏越(なごし)の祓いに向けて身心を整えてゆきたいものです。



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海っ子

2016年05月27日 | 第2章 五感と体感
海っ子2016年5月27日

「横浜市歌、歌える?」と唐突に質問されました。
歌詞は怪しいものの旋律は覚えているようです。
茅ケ崎で小学生時代を過ごし、中学になってから横浜市民となり、初めて校歌と君が代以外の公の歌を覚えました。
確か、何かある毎に横浜市歌を歌わされた記憶があります。
そんなこともあり旋律はきちんと記憶に残っているのでありましょう。
人生の中で山の中に住んだ二年間を除き、あとは海に近いところに住んでいた事もあり、ハマッ子ならぬ、自称海っ子である私は、改めて森鴎外の歌詞である横浜市歌を読み、「おお、、、凄い歌詞だ~」と、感嘆しました。

我が日の本は島国よ
朝日輝よう海に
連なりそば立つ島々なれば
あらゆる国より舟こそ通へ
されば港の数多かれど
この横浜に優るあらめや
むかし思へば苫屋のけむり
ちらりほらりと立てりしところ
今は百舟百千舟(いまはももふねももちふね)
泊まるところぞ見よや
果てなく栄えて行くらん御代を
飾る宝も入り来る港

1909年7月1日 採用時期
歌詞:森鴎外

歴史的な価値のある言葉を諳んじるには、旋律が大事です。
解りやすいシンプルな旋律であったため、歌うときは、やたらと語尾が強まったような、そんなふざけた歌い方を男子達がしていたのを思い出しました。

とうに百年を越えた歌詞を今一度歌ってみると、きりりと引き締まる思いがします。



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銀座の柳

2016年05月25日 | 第2章 五感と体感
銀座の柳2016年5月25日

数寄屋橋の新築デパートの屋上は、今のところ、ちょっとした穴場です。
屋上からは日比谷公園や数寄屋橋交差点を見渡す事が出来、今までとは違った視覚で銀座を眺める事ができます。

私が幼かった頃の数寄屋橋交差点といえば、なんといっても不二家です。
小学校一年生の夏休みに伯母に連れられて銀座で「アルプスの少女ハイジ」(映画)を観て、高級フランス料理店で初めてフォークとナイフの料理を頂き、蝶ネクタイの黒服の人がずっと後ろに立っているので、ひたすら緊張した感覚ばかりが記憶に残っていますが、不二家に寄り、大きなパフェを頂いた時の至福感は未だに美味しい思い出として記憶に深く刻まれています。ディズニー映画「百一匹わんちゃん」に登場する意地悪なクルエラのような雰囲気の伯母ではありましたが、美味しいレストランで食事をすることとクルエラの様な冷たい美女的伯母の存在は、幼い頃の私の食の記憶に強く結び付いています。

私が知る銀座は1960年代後半以降なので、古くから知っているわけではありません。でも、銀座は戦前から大森に住んでいた父方祖父母の代から馴染みのある場所であったので、うっすらではありますが記憶を辿る父の会話から、時々面白い話が浮かんできます。

先日の夜、穴場の屋上カフェで友人の銀座の記憶を聞きつつ、私も色々と懐かしい記憶が蘇ってきました。
数寄屋橋交差点の新築デパート側の歩道には、柳が植えられました。
なるほど、銀座の柳、なのですね。
そういえば、母方の祖母が裁縫が上手だったので、新橋の芸者さんの着物を縫っていたことも思い出し、流行りの人形の(リカちゃんは妹に与えられ、私は金髪のサリーちゃん?)着物やお布団を作ってくれて、大事にしていたことも懐かしく。。。
リカちゃんハウスに憧れて、せがんでも買ってくれないので、引き出物の食器の観音扉の箱を舞台のように作り、壁紙や窓、カーテンに箪笥や調度品まで描いて制作したのが小学校2年生位の時だったでしょうか。。。
描いたり作ったりが好きというよりもあたりまえの生活であった事は、やっぱり画家の両祖父の影響であるとしみじみ思います。

デパートの屋上でこんなに懐かしい思い出が蘇ってくるのは、銀座ならではでありましょう。

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気候を聴く

2016年05月24日 | 第2章 五感と体感
気候を聴く2016年5月24日

爽やかな季節は、そうそう長くは続きませんね。
そろそろ梅雨の湿気を含んだ空気が、身体にまとわりつくように感じるようになってきました。
湿度の低いカラッとした天候ですと、体調も良く身体の動きもスムーズです。
でも、低気圧が近づいてくると段々と地球の重力を感じるようになるのです。
気候を読みながら表装の作業のお陰で空気との対話も平素の習わしとなっています。
何のストレスも無い気候は、とても貴重なのです。

できることなら、梅雨の前の湿度50%の時期に表装の仕上げをしたいものですが、そうそう上手くは事が運ぶものではありません。
梅雨に入りジトジトした気候の中で幸運にも晴れ渡った一日を逃さないよう運を天に任せるしかなさそうです。

そろそろ気候をよくよく聴きながら、毎日の過ごし方を考えたいものです。

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掛け軸のしつらえと能装束

2016年05月22日 | 第2章 五感と体感
掛け軸のしつらえと能装束2016年5月22日

迷いに迷い、なかなか決まらない掛け軸の裂。
作品を預かり、そのしつらえを考えるのが至福の時でもあるのですが、決まるまでの時間は制作の時間の何倍もかかるのが通常です。
多分、他の人よりも時間がかかっていると思います。

あまりに迷宮に入ると能に助けを求めます。

丸一日能楽堂に籠り、装束を眺めていると段々としつらえのイメージが湧いてきます。
特に絹という素材は、どんな色を合わせても違和感を感じにくい不思議な力を持っているのです。素材のきめの細かさと絹独特の光沢という条件が統一されているからでしょうか。色や柄が驚きのものであってもしっくりとするのです。

「銕紺に明るめの黄土色」「黄緑に橙」「鼠色に紺」「大胆な大柄チェックに帆掛け舟の柄」。。。
なんでもありのようでいて、そうでない微妙な配色バランスは、舞台装置が何もないからこその面白さでもあるようです。
昨日は、一日、悩みに悩み、迷宮に迷い込んでいるしつらえのヒントを考えながらお籠りしていたらあっという間に時が過ぎてしまいました。
大胆な組み合わせでも「良し良し」と、納得できてはいても、能の時間から解き放たれると、やっぱり迷いが復活します。
そんな時は、まだまだ、悩みが必要なようだと、居直るしかありません。
かといって、居直りの中で適当な裂を選ぶと、作業している内に気持ちが萎えてきますので、やっぱりイメージが降りてくるまで待つしかなさそうです。

悩みながらも手を動かして、精進精進ということですな。。。

表装手と云えるまでには程遠いなぁ~~と、思いつつ、今日も手を動かすといたしましょう・・・。


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楽しい

2016年05月21日 | 第2章 五感と体感
楽しい2016年5月21日

昨日は雪谷での勉強会でした。仲間と中身の濃い時を過ごし、自問自答集の第五章「思考と感情と行動」の設問をひとつひとつ言語化していきました。

1の質問、「自分は何を考えているか?」
難しい質問です。

平素、どんな感情が湧いたり、どんなことを考えたり、どんな行動をしているのかによって、自分の人生が決まっていくことを思うと、意識はしていなくても自分の自己実現のイメージがあり、そこに向かって考えたり行動したりしている事に気付きます。

3の質問 「自分の一番強い感情は何か?」
このことを意識してみると、
自分はかなり楽天的なようです。

喜怒哀楽の中のどの感情かというと、「楽」なのです。

仕事や趣味を自分の何かと繋げていくと面白い方向に繋がっていきます。
人間関係だと尚更です。
自分の力量の身の程が解れば解るほど人との繋がりが自分の自己実現の助けになっていきます。楽しくお付き合いしてこそ、成せることでもあります。
これらの繋がりを楽しんでいる時こそ一番自分がイキイキとしている時かもしれません。
繋がって、成して、祭が終わると、次のイメージが湧いてきます。
繰り返しのようですが、繰り返していると思わないところがおめでたいところであり、見えない到達点である自己実現の希求度が強いのかもしれません。

過去の達成感を思い出して懐かしがるよりも次の達成感を期待する事の方が楽しいのです。
自分の中で楽しいイメージが湧かなくなってきたら、その時こそ、今まで蓄積してきたであろう「知恵」を試す時なのだと思っています。

楽しくあれ。

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受容する

2016年05月20日 | 第2章 五感と体感
受容する2016年5月20日

「受容する」
この言葉の背景には、深い深いものがありそうです。

「自己受容」と、安易に云われても、解ったような解らないような、そんな感じだと思います。
自分の何を受容するかを考えてもピンと来ない方が当たり前かもしれません。

不安な感情
不満な感情
怒りの感情
孤独な感情
悲しい感情

自分の愛の原型(親から愛された経験の幼い頃の記憶)と自分の陥りやすい負の感情の傾向が繋がっている事は、学べば学ぶほど「やっぱり、そうだな~」と、思います。

他者からどのように愛されたいか。
親からどのように愛されているか。
何が満たされないと、不安になったり不満になったり、怒りの感情が湧いたり、悲しくなったりするのでしょう。

どんなに自分の事が嫌であっても、嫌な自分の中に答えがあることを信じ出すと、嫌な自分の何らかの傾向を受け容れることが自分の中に訪れた時、それが「受容」という言葉に相応しい体感であるように私は解釈しています。

「あ、解った!」というような閃きとは違うようです。
いつの間にか、怒らなくなっていたり、孤独に苛まれなくなっていたり、そんな時に、「受容」という言葉を思い出すと、腑に落ちることがあるかもしれません。

「ミネルバ(知恵の神)は暗闇に飛び立つ」とは本当のことのようです。
「受容と知恵」。これが結び付くと、幸福感が生まれる事もまことのように思います。知恵の深さは受容と比例しているようにも思ったり。。。

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旅する本

2016年05月17日 | 第2章 五感と体感
旅する本2016年5月17日

先日、夜中のテレビをぼんやり見ていたら、面白い番組だったため、見入ってしまいました。

内容は、
タイ・バンコクの古本屋で、「旅する本」という背表紙の本を手にした人のドキュメンタリーのようなもの。

手にした人がボロボロの本の一頁目を開くと、「この本に旅をさせてください」と手書きで書かれてあります。
本の題名をよく見ると、ほんとうは「旅する木」。星野道夫が北極の旅を綴った日記のようなものです。「木」に「一」を加え、「本」にしたことが判明。

こんな粋なことをするなんて!と、ワクワクし、この本を買い、日本に帰り、今度は南極を研究している友人にその本を託します。
その友人は星野道夫が大好きだったため、意味を深く捉え、この本を携え、南極を二往復しました。
今も、その本は旅を続けているようです。
・・・・
そんな内容の番組でした。

ところが、その三日後に会った友人が、バックの中から「この本読みました?」と、取りだしたのが、なんと「旅する木。」

思わず「なんで、それを持っているの?」と、聞いてしまう始末。

優しい言葉、そして、解りやすい言葉で書いた星野道夫の文章に、まるで星野道夫さんの魂から語り掛けられているような文章です。

私も買って読め、と言う事のようです。

「旅する木」をエトランゼが持つに相応しく、核心に満ちた熱い核がフルフルと何かを伝えようとしているに違いないと、思ったり。
つまり、普遍的な魂が共時生を与えているに違いない、と思ったり。

その日は、不思議な日で、もう一冊の繋がりがありました。
それは、井上靖の「星と祭」。再版した本の表紙絵を訪ねた個展の作家さんが描かれていることが解ったのです。
第一巻は、琵琶湖の竹生島の下あたりに小さなボートがポツンと浮かんでいる絵です。本の帯を解くとこのボートが表れる仕組みだそうです。この小説のキーポイントと云える手漕ぎの小さなボートを描いた作家さんの思いがひしひしと伝わり、有り難いと思いました。そう云えば、その方もペンギンを描いています。

自分の意識に強い本が2冊、一日の内で留めを指すように表れる、という不思議な一日でした。
これだから人生、面白いんだな。。。と。

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役割と距離

2016年05月14日 | 第1章 意識と知覚
役割と距離2016年5月14日

どんなに他者と関わっても他者は他者です。
でも、自分の問題と他者の問題について距離が測りにくくなるのは、やっぱり親子の関係でありましょう。
身体が痛むほど子供の事を心配するのは、母親の役割のようにも思いますが、自分自身どこの何が心配なのか?不安なのか?を吟味してみると、自分自身の防衛機制と関係している事の方が多いようにも思います。「子を思う」ことが自分の理想と重複しているとしたら、一旦それを離してみる必要がありそうです。
ただ、案外親子の距離感について気付かないことのほうが多いかもしれませんが、敢えて、自分の理想と現実のギャップとそこから湧きだす不安感を意識化してみると、我が子が自分なのか自分が我が子なのか曖昧になって混合している事もありそうです。

自己実現とは、自分自身が目指すものであって、他者である「子」の自己実現とは違います。

かといって、何らかの行為に対して意見を伝える事も他者の役割の一つでありましょう。自分の概念を伝える事も他者のアイデンティティの統合をはかる上で大切な選択肢の一つになるからです。
他者との関係において、他者が何も示さなければ、選択する心の揺れを経験する事ができません。揺れる心は自己の成長を助けてゆくはずです。
諸々を天秤にかけ、ゆらゆらと揺れながらも何かを選択していきながら生きていくのが人であるのかもしれません。

「人と成れ」という言葉の意味は、年を重ね経験を積んでゆくことで初めて見えてくるようにも思います。

親の期待に応えようとする子供も、立派な自己実現でありましょうし、子供の将来に期待する親の望みも立派な自己実現です。
良いとか悪いとかの問題ではなく、そういった感情が芽生える方が自然かもしれません。
そのような現実を知った上で、上手に距離を測ることができると良いのでしょうが、それが上手く出来ないのが、人でもあると思うのです。
ゆらゆらと揺れながらも自分と向き合ってゆけば、自ずと距離が測れてくることは、真の事と信じています。


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気候が安定

2016年05月12日 | 第2章 五感と体感
気候が安定2016年5月12日

だんだんと気候が安定してきました。
夜、寒すぎる事も無く、日中も暑すぎる事も無く、一日の気温の変化が急激でなくなると、身体も楽になります。
じめじめとした梅雨の時期に入ると、気圧の関係もあり、一気に憂鬱な状態になります。
表装の作業をしていると気温よりも湿度計が気になります。
湿度によって作業が変わります。
晴れて、湿度が低すぎない状態で掛け軸の仕上げをすると、年中比較的安定した下がりの良い掛け軸になります。
逆に雨の日は、貼り込みに適しています。糊の付きが良く、水を含んだ作業がしやすいのです。
どちらにしても、今の季節は、雨が降らない限り、どんな作業もしやすいのです。
家の中で行う仕事ですが、外に居るのと同じように空を見上げて空気を読む事が大事なので、日本の文化は湿度と深く関わる文化だと、しみじみ思います。

紙と水と正麩糊と木と裂とのお付き合いの仕方について、これから先もずっと持ち続けるテーマなのですが、自然の素材と向き合う事の楽しさにも繋がります。

梅雨に入るまで、出来得る限り手を動かして作業に勤しみたいものです。

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狸の親子

2016年05月11日 | 第2章 五感と体感
狸の親子2016年5月11日

昨日は、鎌倉・腰越の勉強会でした。江ノ島を見渡す眺めの良い会場は、お庭も立派です。緑豊かな庭は、花は自然に咲くものだけで、敢えて植えるような事はしていません。ですので、年中安定した庭の風情を愉しむ事が出来ます。この季節はカキツバタの花が咲き、松の新芽が青々とし、灌木の新芽の香りがムンムンと漂ってきます。
ここは、2005年からお世話になっており、今年で11年。
草木の世話を淡々とされながら、同じ形を保っていらっしゃることは、見せない努力の賜物でありましょう、と、いつも感心されられます。

そのようなお庭に、最近狸の親子がやってくるようになりました。
11年このお家に通い、初めて狸とご対面。昔は、狸もイノシシも鎌倉の山々に当たり前のように棲みついていたはずでしょうが、山が崩され、住宅地が開発され、鎌倉の山が分断されると山に棲む動物は行き場が無くなり、食べ物の確保も難しくなります。山を追われた狸が腰越のお山の静かな邸宅に辿り着き、束の間の安堵感を得た様に見受けられます。
ここから先は、海。山を伝ってやってきた狸は、これ以上南には進めません。
何だか哀れな思いも湧いてきましたが,,,
初夏の長閑な一日。勉強会は狸の親子の姿が表れるたびに中断しつつ、朗らかに和やかに和気を楽しみました。

動物も人間も生き延びるための術は既に身についているはずで、お腹が空けば知恵を働かせて食べ物を確保するに至るのです。「答えは自分の内にある」事を狸の親子を眺めながら考える事も「生き甲斐の心理学ならでは」であると、真面目に思う一日でありました。

会員の皆様
NPOキュールの会報に続き、ユースフルライフ通信19号を送付致します。お楽しみに^^//

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立夏の始まり

2016年05月09日 | 第2章 五感と体感
立夏の始まり2016年5月9日

連休が明けました。
連休だからこそできる仕事を何とかやり終え、表装の作業は目標の半分程度、、、それでも連休中仕事に追われてばかりでは面白くないので、30年ぶりの大山詣も叶え、改めて縄文時代から深く信仰されてきた古層の厚さを知ることとなり、大山講は富士山講と並ぶくらいの勢いがあったことも知り、相模の国の歴史は大山中心だった事を窺い知ることができました。もう少し歩きたいと思いながら大山詣を愉しみました。
子供の頃の遠足や家族との山登り、、、30年前友人と七沢温泉までトレッキングしたことも懐かしい大山の思い出です。茅ヶ崎に住んでいた頃は、富士山と大山と烏帽子岩が象徴的な風景だったように記憶しています。

今年の立夏は五月五日。
こいのぼりの風景を見ながら柏餅と菖蒲湯で無病息災を願いつつ、一気に夏至を目指して少しばかりペースアップして走らなくてはならないかな、と、大山から相模の国を見渡し、覚悟を決める空気も吸ってきました。

やっぱり、気分転換は必要ですね。

学校の保護者勉強会も始まります。
新入生の保護者の皆様との出会いを楽しみに、2016年度も和やかに行いたいと思います。


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祈りを知る

2016年05月04日 | 第2章 五感と体感
祈りを知る2016年5月4日

思い巡らすことが楽しいことであれば、心は晴れやかになるでしょうし、道が開けている様な明るい気分になります。
でも、思い巡らすものが暗いものであれば、心が閉ざされて、暗い気分になります。
これらのことは、当たり前の事でしょうが、この当たり前の事が自分でコントロールできれば良いのですが、ある人にとって、もしくは時と場合によっては、そうそう安易なことではなさそうです。

森羅万象を愉しむ心は人の知恵の一つだと、ここ数年特に思うようになりました。
自分の身体が思うように動かなくなったり、年齢の近い身近な人が亡くなったり、今までに経験した事の無い様な地震や災害が増えたり、自分の事だけではなく自分を取り巻く環境が思うようにならなくなったときこそ、思い巡らす自分の想像力が自分を助けていくようにも思います。
想像する力は身を助ける、というのは真(まこと)のようです。

何を想像するかは、その人次第でしょうが、希望のあるメメントモリ(死を想う、あるいは死の先を想う)は、最終的に人にとって一番大事な知恵の大成と云えるかもしれません。
唯一何が欲しいかと問われたら、自分自身がこの先、どんどん老いてゆく中、身体に宿るメメントモリの想像力を育む力かな、と、。
自分の身心でしか感じ得ない事を大切に育んでゆきたいものであろうし、それを思い巡らしていれば、必ず自ずから備わるものであることを信じています。

最終的に祈りを知る人は一番の幸福者であると本当に思います。

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連休を過ごす

2016年05月03日 | 第2章 五感と体感
連休を過ごす2016年5月3日

連休中は表装作業に集中したいと思いきや、突発的な世間のしがらみのお役を担うこととなり、ゴールデンウィークの前半は、時間も気持ちもそちらの方に取られてしまいました。気を取り直して、連休の後半を作業に集中したいと思うのですが、連休中に取っておいた?仕事もやらなくてはならず、カレンダーを眺め、少々焦りが湧いてくるようになってきました。
とはいえ、何とか真面目に^^;;進めている作業のお陰で、少しずつ掛け軸の作品が出来上がってはいます。
6月22日から26日まで世田谷美術館区民ギャラリー[江戸表具を愛する会]
、7月5日から9日までは京橋のメゾンドネコにて個展を控えており、ひたすら表装の図案と作業の繰り返しで今年前半はあっという間に過ぎてしまいそうです。

ここ数年で無理が利かなくなり、夜に仕事をすることを止めたことで昼間の時間を有効に使うようにはなりましたが、ともかく時間の足りない連休を過ごしています。

焦ると脳味噌だけが不安に支配されてしまうので、やることメモに細かい事を含めてズラズラとやることを書き、それが終わると色ペンで消してゆきます。そうすると心の中が整理されていき、達成感も湧いてきます。
自分がやるべきことを可視化することは、心の平安にも繋がります。

新年度が始まり、一か月頑張った心身の緊張感をほぐすことは、今の時期大切な体調管理の一つでありましょう。
緊張するべきときに緊張している事は、健やかな証拠です。でも、それが長く続くと身体も疲弊していきます。ゆるりと休みを取りながらも、連休明けにいきなりエンジンをかけないよう、ゆるやかなクレッシェンドで臨んでいきたいものです。

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