五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

他者との距離

2014年07月31日 | 第2章 五感と体感
自分と他者との距離を良い塩梅で測ることが出来ていると、浸透圧のような心地良さを感じます。

自分、もしくは他者が、境界線を越えていると居心地が悪く違和感を感じます。

他者が自分の領域に入り込み過ぎているのか?
自分が他者の領域に入り込み過ぎているのか?
それとも、互いに敬遠し、境界線が遠く見えないところにあるのか?

自分と他者との間の境界線は、見えるものでもなく、知覚しやすいものでもありませんが、自分の傾向を知ると他者との境界線がどのくらいであれば違和感を感じないのかを意識化しておくだけでも、自分の位置を確かめたり察したりすることができそうです。

無意識に他者に侵入しすぎていないか?
もしくは、
他者から土足で侵入されている様な心地悪さを感じるのであれば、どのように距離を取り逃げるのかを測ることが賢明かもしれません。


家族との関係
友人との関係
職場での関係
御近所との関係
趣味や何らかのコミュニティ内での関係、

そして、自分の中にある理想と現実との関係・・・

自分の中にある理想の希求度と現実の解釈の仕方の関係にも塩梅良い境界線があるようにも思います。

どちらかに踏み込み過ぎると、永遠に叶わないことと付き合わなくてはなりません。

自分の中にある塩梅の良い境界線を知ることで、他者と自分との関係。そして、自分自身との関係を「良い加減」に導いていきたいものです。


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江ノ電の可愛い坊ちゃん

2014年07月30日 | 第2章 五感と体感
昨日掛け軸を納めるために江ノ電に乗りました。
真夏の江ノ電は、海水浴や観光の通常よりも若いお客さんでいっぱいです。
まだ午前中の早い時間だったのでこれからどこかに出かける人々が楽しそうにキラキラ輝く海を眺めながら同行者と歓談する様子は、観光地ならではの光景です。

私が座った席の前に3歳くらいの坊ちゃんがお母さんと座りました。
藤沢から江ノ電が走りだすと、お母さんは息子の小さなリュックから書いては消すことのできる小さなボードを出し彼に持たせました。

今どきでは珍しく座り方に品のある方だし口元も素敵な女性だな~~と、何気なく思いながらいくつか駅が過ぎていきました。親子は何喋らず静かに江ノ電に揺られています。

すると、その坊ちゃんが

「4」と書いてあるボードを消して、「5」と書いたのです。

覚えたての数字を得意気に書いているにしては、その数字を消しては書いていくテンポがとても遅いので、この坊ちゃんは何かの法則において数字を消しては書いていることに私も気付きました。

ふと思い立ち、藤沢からの駅の数を数えてみますと、一つの駅を過ぎて、暫く経つと今までの数字を消して次の数字を書いていることが解りました。

なーるほど。。。

坊ちゃんは、一駅過ぎる毎に数字を足して書き変えていたのです。

それに気付き、お母さんの目を見て微笑んだら、お母さんも満面の笑みを私に返してくださいました。

夏休みの素敵な親子の光景を垣間見ることができ、るんるんした気分となりました。

私が降りる駅は藤沢から8個目の駅であることも改めて確認し、坊ちゃんのボードが「7」と書いてある状態で電車から降りました。

勿論、一言「次はいくつになるんでしょうね~。ちゃんと数えられて偉いね^^」と、坊ちゃんに声を掛けさせていただきました。

きっと、彼は腰越の商店街を過ぎ、海沿いに差しかかる辺りでゆったりと「8」と書くんだろうな、と、思うと、なんとも愛おしい気持になりました。
昨日が一日よき日であったことは言うまでもありません。


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自分の能力とやっかいな傾向

2014年07月28日 | 第2章 五感と体感
昨日の勉強会は、私も改めて諸々考えるところがありました。
資格を取ってスキルアップしながら一つの仕事を全うするためには、ある時期までは目標を達成しながら一所懸命仕事をこなす必要がありますが、キャリアを積めば積むほど、円滑な対人関係や管理する能力が必要になってきます。

向き不向きに関わらず、上に立てば立つほど人を管理するセンスが要求されます。

それはどの世界でも同じことです。

上司に管理能力が無ければ、そのチームは崩壊していきます。
上司に素晴らしい管理能力があると、そのチームは自信に満ち互いを受容し合い、落ち着いたチームへと育っていきます。

会社にしても学校にしても、一つのチームにそれを揺るがす存在があると、バランスが崩れていくものですが、チームのトップに現実吟味力と筋の通った思考力と明快な行動力があれば、そのバランスを修正しながら育てていくことができるはずです。
言葉では簡単に言う事ができますが、なかなか上手くできるものではありません。

自分の身の丈とはいかなるものか。

出来る事と出来ない事をどのように消化しているか。
その時、自分はどのような防衛機制が働いているか?

自分の役割は何か?
その役割がどのくらい達成できているか?
自分の役割は一線を超えていないか?自分の立場から逸脱していないか?
自分の現実吟味は健全か?

現実吟味力に欠けた管理能力の無い上司のチームに所属していたとしたら、自分はどこまでその関係性の中で役割を担うかを考える事も必要です。
必要な業務内容のチェックシートを作り、一つ一つを文字で可視化することで論理的に考察することも大事なことでありましょう。

感情ばかりが先に立ってしまうと、自分の感情に振り回されて、それが長引けば身体を壊しかねません。
そうはいっても、自分から湧き出す感情には意味がありますし、尊いものです。

昨日の勉強会は、互いに「自分自身のやっかいな傾向と向き合い」ながら、私自身も諸々が整理され確認できた時間となりました。

長年共に学び合っている勉強仲間に感謝しています。
次回も「のびのびとした学びの会」を楽しみにしています。



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夏の遊び場

2014年07月27日 | 第2章 五感と体感
夏休み、家にいてもうだるばかり。幼いお子様との暮らしであれば尚更のことですね。
小学生になれば、あれやこれやとイベントが続き習い事や塾があり、親は送り迎えや付き添いであっという間の夏休みを過ごしますが、小学校に入るまでの6年間は、保護者が仕事を持って保育園に預けていればいつもと同じでありましょうが、そうでなければ持て余す日々が続くことも自然なことでしょう。

今は昔よりもショッピングモールの形態が進化し、小さな子供の遊び場が増えてきたように思います。
先日も田園都市線のたまプラーザの駅ビルのショッピングモールを歩くと、広い通路の真ん中に子供の遊び場があり、ベンチにはお母さん方が据わり、涼しくて広いビルの中で歓談している姿が見られました。

一方、山中湖の帰り道に寄った富士宮の富士山本宮境内の富士山の湧水の川は、伊勢神宮の五十鈴川のように川で禊げるような階段があり、自由に川に入ることができます。猛暑の真昼。お弁当を持って木影のベンチでくつろぐ親子や川遊びで夢中になる子供達、そして部活帰りの高校生が楽しそうに冷たい水に浸かって涼を得ていました。
聞くと、この湧き水の川で遊ぶことは富士宮の人々にとっては当たり前のことで、夏でも冷たいく美味しい水を頂く有難さは、富士宮を離れて初めて知ることとなるそうです。
私達も靴を脱ぎ、足湯ならぬ足冷水をして暫く浸かりました。なんと、気持のよいこと。。。

どの環境に住んでいても、暮らしの中から生まれる過ごしやすい暮らし方はありそうです。

我が家の近くの市営のプールは、子供の天国です。周囲のお店は夏に限りかき氷や飲み物を売って繁盛します。

大人になっても、夏の遊び場の確保は大事かもしれません。灼熱の太陽の下、静かに家にいるのも良いかもしれませんが、夕暮れに涼を得る場所を家以外に見つけることも真夏の気分転換になるかもしれません。


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病院通いの成果

2014年07月26日 | 第2章 五感と体感
5月に体調を崩し、そこから病院通いが始まりました。とはいえ、症状は一週間ぐらいで治まったのですが、あとは数値と向き合う日々。
昔だったら、症状が治まれば治ったとみなされ放免されるところでが。。。

血液検査をしたり、レントゲンを撮ったり、エコーを撮ったり、久しぶりの医者通いです。
初めて診ていただくに等しいお医者さんでもあったので、互いの人と成りを通ううちに理解し合えてきました。

カルテのデーターは全てパソコンで打たれ、私の紡ぐ言葉はそのまま先生の手で記入されていきます。

先生「運動、何かしてますか?」
私「なんちゃってテニスと。。。」
先生「なんちゃってテニスですね」(そのまま「なんちゃってテニス」と記入)
私「それと、24式太極拳を今は家で時々しています。」
先生は何故か、「太極拳」だけを記入
私「それと、、、能楽の仕舞いと謡いをしています。」
先生「へぇ~。仕舞いって、なかなかハードでしょ?身体に良いですよ。」(ここで、先生の目が輝く)
私「稽古中は汗だくだくです」
先生「仕舞いですか~~。仕舞いは、良いですね~~」と、云いながら「仕舞い」と記入。

私自身、他者の書くカルテが気になります。お医者さんに診ていただくと、昔は訳のわからないドイツ語なんぞで書かれていましたが、今はデーターとしてそのままインプットしていくお医者さんがほとんどです。
「患者の使う言葉」を忠実に記入することはとても大切なことです。

それにしても、「仕舞い」という言葉に飛びついてくださり、多分能を知らない方であれば「能楽の仕舞い」とカルテに記入したことでしょう。

つまり、私の運動のデーターには、「なんちゃってテニス、太極拳、仕舞い」と記入されたわけです。「能楽の仕舞い」とは書かずに「仕舞い」と書かれたことは、私にとってとっても嬉しい出来事でした。

どうせ病院に通うなら楽しみたいので、先生のパソコンには老眼鏡をつけて覗きこませて頂いています。

先生が仕舞いという言葉に目をキラリとさせたことは、見逃しませんでした。
多くの患者を診ている先生にとって、患者の現象をそのまま捉えても、自分の感情が動く言葉が出てこないと記憶にも留まらないはずです。

「なんちゃってテニスと仕舞い」は、多分カルテを見れば「あぁ、あの人ね。」と、思い出してくださる筈です。

5月から通い始めたお医者さんの感性は、私にとって「〇」の人であることが解り、今更ですが信頼して通う価値のあることを確かめさせていただきました。

とりあえず、5月からの案件からは解放されました。中年オババらしくそれなりのことをしなくては健康維持は難しい事も受け容れ、老いが進む身体と向き合ってまいりたい所存でございます。

只今、二度飛ぶ箇所のある竹生島を稽古中。猛暑の稽古は一段と汗だくです。ヒョロヒョロとした竜神をどうにか威風堂々と舞いたいものです。

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心身休めてきました

2014年07月25日 | 第2章 五感と体感
毎年恒例、山中湖滞在を楽しんできました。
夏の間だけ、東京から離れ、今にも倒壊しそうな一軒家に一人で滞在している某氏と食事を共にするのが最大の目的です。

その方は夏の初めに90歳になられ、元気に仕事をしていらっしゃいます。
益々元気になられ、今年も9月初旬から10月にかけて故郷のスロベニアで仕事の為滞在します。

下界は猛暑でも山中湖は朝晩は寒いくらいに涼しく、日中も森の中は快適です。

今は穏やかな暮らしをしていらっしゃいますが、若い頃は、自分の信条を守るために戦った方でもあり、ローマ、アイルランドを経て日本にやってこられました。教鞭を取りながら結果的に日本の社会福祉の素地を築いたお一人でもあると云っても過言ではありません。
きっとK氏は、天国に上げられるその時まで御自身の役割を担われることでしょう。

環境に身を委ねながら、揺るぎの無い信条を持ち、機を信じる生き方をしていると、機はは必ず訪れるようです。
そのためには、出来る限り健やかな身心と現実吟味力を持つことが条件となっているように思います。

その方の穏やかさの中に頑なな強さを見い出すと、私自身がとても元気になるのです。

仕事から完全に離れて、心身を休める機会を持つと、吐き出した空気を上手に吸う事ができる呼吸法のように、すっきりとするのです。
頭をオフにして、好きな時空に自分を置く環境も自分で作るしかありません。

今日からまた活動する日々が続きますが、真夏の環境に心身合わせ、上手に過ごしたいものです。


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真夏の始まりヤタガラス

2014年07月22日 | 第2章 五感と体感
よくよく考えてみると、梅雨の時期は一ヶ月半以上あります。じとじとした時期は体調も崩しやすいです。
これから夏本番です。一昨日あたりから我が家の周辺でも蝉が鳴き出しました。
昨日も神楽坂の能楽堂の外に一匹の蝉がおり、じんじんと元気よく鳴いていました。
心地良い場所で、季節を体感しながら過ごす一日は何と贅沢な事よ・・・と思いながらの休日となりました。
真夏生まれということもあり、夏の暑さは冬の寒さよりも耐えうる体質のようですが、汗だくの生活は苦手です。
これから二カ月近くは涼しさを工夫しながらの暮らすこととなりそうです。

昨日は巻絹の舞囃子を拝見しながら、昨年末に訪れた熊野三山が思い出していました。
元熊野本宮跡は、昭和に入ってからの水害以来平坦な野原のようになっています。大きな大きな鳥居が象徴的ですが、その跡に能舞台なんぞがあったらもっと魅力的やも、、、と、思いを馳せておりました。
その場所でぜひ巻絹を拝見してみたいものです。
もしかしたらヤタガラスがやってくるかもしれません。

ヤタガラスに導かれながら、辿りつく場に夢を託したいものだと、真夏の夜の夢の始まり始まり^^。

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夏休みどう過ごす?

2014年07月21日 | 第2章 五感と体感
この三連休で夏休みに入った学校は多いと思います。
さてさて、どんな夏休みになるのでしょう?

ぼんやりした夏休みでも部活や勉強に追い立てられる夏休みでも、はたまたアクティビティな遊び三昧でも、夏休みは夏休みです。

どんな夏休みを過ごそうとも、自分の過ごし方には、自分にとって意味を成すものでありましょう。

小学生時代、湘南の茅ケ崎に住んでいた頃の夏休みは早朝にラジオ体操、午前中はプール教室。浜風に吹かれてお昼寝するときもあれば、凪ぎの暑さで扇風機に団扇をパタパタさせた午後もあり、夕方になると外には誰か彼かが集まり、色々なイベントが始まります。夜には友人のお兄さんが面倒を見てくれて、毎晩のように花火をしました。高度成長期、企業戦士の父親不在の家庭が多く、子供がワイワイと遊ぶの最後の時代であったように思います。

個々の家庭の事情がそれぞれなため、子供同士が適当に遊ぶという光景は珍しくなりましたが、我が家の周りにも世代交代で大きな土地が分割された住宅が増えてきたため、外で遊ぶ子供の声が聞かれるようになりました。
私道を使ってサッカーしたり、路に絵を描いたり、なんだかとっても楽しそうです。
兄弟喧嘩して泣いたり、楽しい笑い声が響いたり、子供らしいコミュニティの様子が見えると、なんだかとってもほっとします。

子供は親や保護者のみならず、社会全体が育てていることも忘れてはなりませんね。

子供は世の宝です。

この夏も、一段とスクスク育つ子供達を温かく見守りたいものです。

自ら遊んでいくうちに、アンテナを張り情報入手することも遊びと共に学ぶはずです。
それがインターネットの世界だけでないことを祈りつつ、自らの五感で体感できる体験をこの夏に多く得ることができるよう祈っています。

「自ら考える」ということは、自ら工夫することから始まりますし、その力を誰しも持っていることを忘れてはなりませんね。

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熟成する

2014年07月19日 | 第2章 五感と体感
ここ数年8月に開催していた表装の作品展が今年の春に終わってしまった為、期日に迫った頼まれものや立て続けに仕事はあるものの、久しぶりに切迫感の無い7月を過ごしています。
春までの一年間があまりにも大変だったので流石に体調を崩しましたが、お陰で技術も多少アップしたかな、という思いもあります。
数をこなしていかないと、見えてこないのは何事も同じかな、とも思います。

ここ数年間、やらねばならないと足踏みしながら書籍を読みあさりフィールドワークもこなし、資料だけは整えてきたあることに、いよいよ手をつける覚悟が出てきたので、出来る事なら8月は家に籠る時間を多く持とうと計画を立てています。

昨日の勉強会でその思いを吐露すると、「熟成してきたのですね。」と、言われました。そして、「熟成して、次はぴかっとちゃんがきたら、書けますよ。」と。

なーるほど。確かにそうなのです。8年ほど前に一気に書き上げたものは、確かに降りてきたものがあり、苦労をしたという意識はありませんでした。私にそう言葉を掛けた方が研究者でもあることに、益々有難くその言葉を頂戴した次第です。
経験を積んでいる人から醸し出す言葉には、きらりと光るものがあります。

「熟成」して「ぴかっとちゃん」がやってくると、確かに書けるし、表装の作業も集中度が増します。

熟成させて、降りてくるものが情動を掻き立てるまでもうちょっと。。。

昨日の学びの会は、新しい出会いもあり、元気を沢山いただき、次へと進むエネルギーを沢山いただいた一日でした。

感謝感謝でございます。
美味しいチーズのように。美味しいお味噌やお酒のように、皆様と共に熟成させていきたいものです。


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自分の取り扱い

2014年07月18日 | 第2章 五感と体感
不安感や不満感を自分の内に抑え続けていると何らかの形で身体症状に表れます。

不安感や不満感を自分以外の誰かに出し続けていると、出し続けている相手がストレスに追い込まれていきます。

不安感や不満感を放置して逃避し続けていても結局は何らかの形で表出します。

私自身、他人事ではありません。
どちらにせよ、自分の不安感や不満感は、自分の問題として捉えるようにしないと問題解決には至りそうにもありません。

そのためには自分の不安感や不満感がどんな程度のものであるかを知ることが答えを導き出すきっかけを生むようです。


自分のストレスの出し方には、何らかの傾向があることに気付いてみると、自分の不安感や不満感の対象の位置にある理想が見えてくるはずです。

本来ならばこうありたいのに、現実は違うとすると、つまり、理想と現実のギャップによる不安感がどんなところから派生しているかを意識化してみると自分の湧き出す感情の意味が徐々に見えてくるのです。

それが直ぐに見えてくる人もいれば、長い期間の時間が必要な人もいます。

しかし、自分の湧き出す感情の意味だけに捉われていても不安感や不満感は解決できるものではなさそうです。

もしかしたら、自分の不安感や不満感は、自分の孤独感から湧き出してくるものかもしれません。

それは自分自身が腑に落ちない限り、自分にとっての応えではないようです。

本日の「東急セミナーBE雪谷・生き甲斐の心理学講座」は自己概念の再構成についてを丁寧に学び合う事ができるよう進行する予定です。

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祇園祭とエリアーデ

2014年07月16日 | 第2章 五感と体感
今日は祇園祭の巡行ですね。後祭の巡行が24日なので、祇園祭は丸一カ月かけて行われます。この祭りは平安時代から行われています。保元の乱、平治の乱に絶え、足利時代に再興、更に応仁の乱、文明の乱には京都の街は焼け野原になるのですが、町衆の勢いで復活を遂げたことで、益々絢爛豪華な山鉾を設え、このような大きな祭と成ったそうです。

昨年から7月に勉強会を開催することになったことが幸いして、この時期に京都に寄ることができるようになりました。今年も鉾山が建った様子だけでも観たいと思い、掛け足で巡りました。

海外との交易。
シルクロードの文化の匂い。
神仏習合のみならず、キリスト教、イスラム教、様々な宗教を醸し出し、、、。
そして、歴史的物語を垣間見ることもでき、京都町衆文化の潤いが素晴らしかったことも窺い知ることができます。

何と言っても京都の町衆の皆様のカッコイイこと。。。浅草の三社祭にしても府中の大國魂神社にしても、祭を支える人々の誇りと風格は、一代で築き上げられたわけではなさそうです。
代々受け継がれたアイデンティティが、「今」という時間に映し出され、時を経る毎に厚みが増してくるものを感じ取ることができるのです。それが祭の面白さでもあるのです。

宗教学者ミルチャ・エリアーデ/ヨアン・P・クリアーノ「エリアーデ世界宗教辞典」の「神道」についての書き出しに、「日本の民俗宗教は、広い範囲にわたる信仰、習俗、実践の複合体である。これがかなりあとになってから仏教や儒教と区別される為に神道と呼ばれるようになった」と記されてあります。

まさに複合体である現象そのものを複合という形で顕わに所見できる日本の文化に素晴らしさを感じます。
日本に生まれ育ち、比較文化、比較宗教に興味を持つ暮らしができている自分にも幸せを感じます。
つまりフィールドワークの立ち位置である私という主体が日本人であるということに誇りがあるということも書き添えておきます。

エリアーデの弟子でもある宗教学者クリアーノは1991年に暗殺されます。イランイラク戦争が終わり、湾岸戦争の年です。
この意味深な史実に気付き、クリアーノが生きていたらまだ64歳。勿体無いなぁ、と思います。

学問的見地で互いを知り受容し合う世の中が来る日を望みながら、私は私ができることを粛々と行い、楽しみたいと思うのでありました。

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あなたは地球に何しに来た?

2014年07月15日 | 第2章 五感と体感
今回の勉強会のお題は、「あなたは地球に何をするために来たのですか?」
この設問を巡って、三日間過ごしました。

何とマヌケなテーマだろう?と、思うのも自然な感情でしょう。

でも、生き甲斐の心理学自問自答集を開きながら自問自答していくと、あら不思議、気楽に視点を変える事も出来、皆さんと大いに楽しく語り合いながらの勉強会となりました。

長きに渡り会場をお借りし、御世話になっている宝塚の某修道院の食事も楽しみで、森の庭を眺めながらゆったりとした時を過すことが私の憩いの時でもあるのです。

普段の生活では到底「自分は地球になにしに来た?」等という設問を三日間も考え続けることはできないでしょう。

スコラ哲学のスコラは暇という意味だそうです。哲学は暇的な感覚を持っていないと思索を続けることは無理なのだと思います。

結局のところ、勉強会では何しに地球に来たかを明確に答えた人は誰もいらっしゃいませんでしたが、私も答えは出そうもありませんでした。でも、「私」という持ちモノを私が管理するために私という意識が投入されたことを考えると、私という身体に私が遣わされた意味を考えることが、私が地球に来ている意味なのかもしれないと、考えたりもしました。

つまり、「私は私である」ということを確認することしか出来ないのが「私である」ことの意味なのかもしれない、と、ぼんやりと考えながら過ごしたわけです。

自分を活かすことも、自分を活かさないことも自分次第だとすると、変えることのできない環境を自分がどう生き抜くかも、自分自身の問題という事になります。

私という持ちモノは、ときには厄介な持ちモノになったりしますが、それをどう活かしていくかを考えることが自分の役割なのかもしれません。

・・・

7月13日勉強会の帰りにも、ちょっとだけでも祇園祭の雰囲気を味わいたいと思い京都に寄りました。お陰で、菊水鉾に上がることもでき、お囃子も聴くことができました。鉾建ての期間でも充分に楽しむことが出来ることが解り、来年は後祭の時期が勉強会なので今からスケジュールを立てれば宵山を愉しむことができそうです。

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ドイツが優勝しましたね

2014年07月14日 | 第2章 五感と体感
4年に一度のお楽しみであるW杯が本日終了しました。

アルゼンチン対ドイツの決勝戦は、勝ち残ってきた互いのモチベーションに同等の強い意志があり、そのぶつかり合いは、決勝戦らしく頼もしいものでした。

サッカーを媒体にした国のアイデンティティがとても興味深く、気付けば20年以上、W杯を観続けています。
よくよく考えてみれば旧西ドイツが優勝した1990年頃からテレビでも何とか中継を観ることができるようになったように記憶しています。

比較文化的に観てみたり比較宗教学的に観てみたり、色々な見方を楽しんでいるうちにあっという間に時が経ったということになります。

10年ぐらい前までは、国のアイデンティティがそのまま顕著に表れていたプレースタイルが、今年は特に目立たなくなってきたことを強く感じながらも、試合前後の選手の行動やサポーターの傾向は、やはり今まで通り楽しむことができました。

今回のW杯は、個人技というよりもチームプレーが興味深く、キーパーの活躍が飛躍的に素晴らしかったことが印象に残りました。

自分ができないことを応援する気持は、歳を重ねれば重ねるほど強くなってきているように思います。身の丈を知れば知るほど、好奇心が強くなってくることもありそうです。

皆が盛り上がっている事象に対する「後ろ向きに発言」も「若さの証拠」とも云えることができそうです。

盛り上がることに興味がなければ、それまでのことです。盛り上がることが気になると云う事は、その事象に意識があるとい表れでもあります。

昔、友人のお宅に上がると、おばあちゃんが夢中になってテレビを観ていました。それがプロレスだったことに驚いた経験があります。

最近、しみじみとそのことを思い出します。

その年齢になってみないと解らないことはたくさんありそうです。

現象には意味があります。

その意味を比較文化的に考えてみる癖がついていることは、長年培われた私の傾向でもあり、生涯の学びのネタはどんなところにも転がっていると思うと楽しくて仕方がありません。

さてさて、
一カ月のお楽しみから気抜けを感ずるのは、多分今晩ぐらいからではないでしょうか。
これから注目を浴びるサッカー選手をチェックしながら、四年間を新たに楽しみたいものです。

:::
宝塚WS、昨日終了しました。ご参加の皆様、御世話になった宿泊先の皆様、楽しい三日間をありがとうございました。
この件に関しては、明日以降のブログで、頭を整理しながら書かせていただきます。


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花子のお仕事

2014年07月10日 | 第2章 五感と体感
朝ドラ「花子とアン」では、色々な経験を重ねながら仕事を覚えていく花子さんが描かれています。

与えられたものだけをこなす仕事もありましょうが、どんな仕事でも自分の解釈次第という事も言えそうです。
自分の役割をどのように解釈するかによって、自分自身の行動も違ってきます。

能動的に動きながら人間関係を繋いでいくと開けるものもありましょうし、こつこつと仕事を続けていると誰かが見ていて引き立ててくれるケースもあります。
もちろん、偶然の出会いもあるでしょう。

どちらにしても、自分の仕事に目的と向上心を持っていない限り、チャンスを捉える事は難しいかもしれません。

ひたむきに頑張る花子さんに、朝ドラらしく明るい気分でやる気を頂き、関西に向かいます。


写真はウィーン。ハプスブルク家の聖堂です。このレリーフ的な彫刻、素晴らしいです。友人と話題になりましたので、ちょこっとアップしました。

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白蓮の行く道

2014年07月09日 | 第2章 五感と体感
NHK朝ドラの主人公は村岡花子さんです。彼女が勤めていた銀座教文館で行っている展示も連日にぎわっているようですね。
実は私は小学生の頃、赤毛のアンは途中で挫折。
それよりもトーベヤンソンに夢中になり、ムーミン村シリーズは夢中になって読みました。ダイレクトに精神性に触れる物語のほうが私にとっては入り込みやすかったようです。

村岡花子さんの腹心の友である柳原蓮子さんこと白蓮が歌で表現する喜怒哀楽は、切ないくらい直接的です。

西洋の物語は確かに憧れがありましたが、心の奥深いところで真に感じるのは、日本の切ない昔話であったようです。
そうはいっても、嵐が丘を歩き、シャークスピアの生家を訪ね、ヨーロッパの古都を物語を投影しながら歩くことを随分愉しみましたが、それは大人になってからのことです。

白蓮の気持に触れ、歌を通して表現する心情は、歳を重ねるにつれ、能楽の謡いを好むに至った私自身の傾向にも繋がるようにも思います。

白蓮が、自分自身の足で歩く人生を選択することは、当時の社会では、庶民が成り上がる以上に難しい事だったかもしれません。
悔いなき人生に迷いが無かったからこそ、結果的に幸せな人生を送ったのだとも思います。

白蓮が、常に感じていた不安感を統合させるために選ぶ道も、源氏物語の浮舟が選ぶ道も、持統天皇が選ぶ道も同じでありましょう。
自分が行く道を選択し、その道に従う覚悟があって得られる幸せであれば、その道に心身を委ねてこその結果であるようにも思います。

コツコツと勉強を続けて事を成してきた真面目な村岡さんよりも、情熱と情動を抑えきれない白蓮さんのほうが身近に感じるのは、私の自然な成り行きかもしれません。

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