五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

秋の観光名所

2008年11月17日 | 第1章 意識と知覚
兵庫での勉強会後、京都に寄りました。
朝からの雨が上がり、寒くもなく、紅葉狩りには絶好の午後となりました。

タクシーに乗り、北へ北へ向かいます。
右は比叡山、左は鞍馬。
目的は小野の里、八瀬、三千院。

迫る山々。雨上がりのもやが霞となり、赤や黄色に色づいた木々が墨絵の景色を朗らかにしています。

源氏物語・宇治十帖。浮舟が身を寄せる小野の里はこのあたり、、、
黒髭の中将の正妻が夫と別れて住まい、柏木の死後、妻の落ち葉の宮が母親と住む場所でもあります。
千年経った今も、その風情の残る鄙びた里。

観光名所である三千院よりも、小野の里の風景のほうがが勝りました。

三千院の周辺にあるお寺を巡り、後鳥羽天皇・順徳天皇の御陵も参拝し、閉館間際の寂光院へ。
平家とゆかりのある寂光院には諸行無常の鐘楼があります。
このお寺に住まう尼さんが閉館の時間である5時に鐘を突くと、暗くなったあたりに鐘の音が沁み渡り、心と体と魂に深く刻み込まれたように感じます。

人気の無くなった境内を見渡し、喧騒の三千院からは得られなかった浄化を体感することができました。

次にご縁があるならば、雪の積もる三千院で一人静かに佇んでみたいと思います。




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1 コメント

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鐘の音 (游子)
2008-11-18 09:07:36
 鐘の音が、神韻縹渺と伝わってきます。
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