五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

宮城県山元町に行ってまいります

2013年01月31日 | 第2章 五感と体感
明日から関わる学校の中学受験が始まります。天気は崩れないようなので胸を撫で下ろしています。
受験生の皆様が健やかに試験を受けることができますようお祈りしています。

そのようなわけで、生徒さんは明日から暫くお休みです。
そして、私は本日から3日間、山元町にお世話になります。

昨年の8月以来です。
丁度一年前に初めて訪問し、今回で3回目となります。

8月は、傾聴の勉強会だけでなく、しそ巻きの作り方を教えていただきながら仮設住宅のカフェのお手伝いも経験し、多くの出会いがありました。

今回は、二日間の勉強会となります。皆さん仕事を終えた夜に集まってくださいます。ほんとうにありがたいことです。

NPO法人ささえ愛山元さんでの再会と新たな出会いに期待を籠め、多忙な中、時間を作ってくださるスタッフの皆様に心から感謝を籠めて、大切な時間を過ごしたいと思います。

そして「NPO法人CULLカリタスカウンセリング学会」の正会員、賛助会員の皆様のご協力があってこそ遂行できる活動です。

NPO法人でなくては出来ない事をどんどんやっていきたいなと思います。

繋がる皆様に感謝をこめて。いつもブログを読んでくださっている皆様にも感謝をこめて。


告知:
「江戸表具を愛する会」本日から地下鉄銀座線「銀座駅」近くの地下通路で開催中。

銀座三越の地下から東銀座にかけての地下通路のショーウィンドーです。
作家の常駐はありません。作品のみの展示です。

期間:2013年1月13日から2月9日まで、銀座プロムナードギャラリー

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想像する力と自分の役割

2013年01月30日 | 第2章 五感と体感
生活にしても仕事上の役割を遂行するにあたっても、自分の経験が豊富であれば、想像の引き出しは沢山あるはずです。
でも、経験が少なければ、想像の引き出しは当然少ないわけです。

自分の引き出しの少なさを無視して遂行すると、思いもよらない結果に陥る可能性があります。

想像力は、案外、ただぼやっとして生まれてくるものでもないようです。

芸術にしてもそうです。

生みの苦しみを経験せずして「天から降りてくる」ことは稀かもしれません。そこに至るまでの引き出しと経験があるからこそ降りてくるのです。

自分の引き出しの多さに過信して遂行することで、大失敗することだってあります。

自分の心身を謙遜にしてみると、自分がどこのパーツで動いているかが見えてきます。
一から百まで全てを賄おうと思う事こそ、自分ができると思っている事こそ、傲慢と言えるかもしれません。

「想像すること」とは、何も大きなことをイメージすることではありません。いつもホーリーなものを想像していることでもありません。

いつも自分がしていることを、ちょっと先まで想い描いて観ることも想像ですし、帰ったら何食べよう・・・、と思う事も想像です。

想像する力は、自分の暮らしから育んでいくものです。

自分の役割遂行を、自分の実力、自分の限界、他者との関係性を想像することから始めると、ちゃちゃっと整理できるような気がします。そうすると過剰なコンプレックスも消えていくかもしれません。

なにはともあれ、自分の想像力を養っていきたいものです。


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「江戸表具を愛する会」本日から地下鉄銀座線「銀座駅」近くの地下通路で開催中。

銀座三越の地下から東銀座にかけての地下通路のショーウィンドーです。
作家の常駐はありません。作品のみの展示です。

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宮城県山元町山下小学校の皆様へ

2013年01月29日 | 第2章 五感と体感
宮城県山元町山下小学校の皆様へ。

私はNPO法人CULLカリタスカウンセリング学会の者です。「生き甲斐の心理学の教育普及活動」をしています。神奈川県の某私立中高専属のスクールカウンセラーでもあります。御縁があり、山元町の「ささえ愛山元」様にて勉強会をさせていただいております。

先日、横浜在住のアーティスト、ロコサトシさんのアトリエのパーティーに参加しました。
京浜急行日ノ出町駅の開発に伴い、今まで駅前にあった活動拠点アートランドが、伊勢佐木町寄りのCHAPというアーティストのアトリエ集合ビルに移転となり、そのアトリエに行ってきたわけです。

ロコさんは仙台で某会社の援助を受けながら車に絵を描き、話題となっているようです。
海岸線の土地が更地になり、何も無い土地にあの車が走っていることを想像するだけで、明るい気分になります。
他の友人達も自分のペースで被災地に行き、作業の手伝いをしているなど、普段離れて過ごしている私達ではありますが、互いに活動している場所が比較的近いことが解ったのです。

そんな大人達の話を横で聞いていたK君が、
「あ、僕、中区の山元小学校だよ。宮城の山元町と仲良くしてるんだよ。それで、ベルマーク集めて、津波で被害のあった山下小学校に跳び箱送るんだよ。」と。

世間は狭い、とは、このことです。そういえば、山元町の御縁で、横浜の山元町が支援を行っているニュースは耳にしたことがあります。

「そっか、おばちゃん、今週山元町に行くから、手紙書いたら?、ちゃんと届けるよ。」と、私。

跳び箱をいくつ買うのか解りませんが、(たぶん一つ?)購入するために8万点のベルマークが必要だそうです。中区の山元小学校の関係者の皆さんがこつこつ集めてこつこつ集計する姿を想像するだけで、人の暖かさをひしひしと感じます。
しかも、K君が目を輝かせながらイキイキと説明してくれたので、一層嬉しく思いました。

「できることを出来る人がコツコツと行う」ことは、続けていればどんなに小さなことでもこうやって繋がっていくのです。

ガンジスの砂粒の一粒一粒の繋がりが、大河を創造します。ブログ読み続けてくださっている方には何度も登場する言葉で申し訳ありませんが^^;やはり、私の根本的な考え方は、この思想が支えになっています。

31日から宮城県山元町の「ささえ愛山元」さんに、再び御世話になります。私自身、頻繁に伺う事はできませんが、長いお付き合いを望んでいます。

今回は、アートランドのアトリエで出会った小学3年生3名の手紙を携えて、山元町へ伺います。

「山元町のアップルロード、ストロベリーロードをロコさんの描いた楽しい車が走る夢も持ちたいなぁ~~。それでもって、その車に乗せていただき、『生き甲斐の心理学キャラバン』ができると最高だなぁ~~」と、とりあえず妄想好きの私の夢の言語化をここでしておきます。


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子供のおめめ

2013年01月28日 | 第2章 五感と体感
私は人が好きです。
「人との出会いがとっても楽しい」と心底思います。赤ちゃんからお年寄りまで、それだけでは飽き足らず、歴史上の人物に至るまで、ほんとうに人が好きです。人との交流は私に豊かさを与えてくれます。与えることより頂くもののほうが大きいと常々思います。自分が「~してあげている」と思うと、物凄く自分の中に貧しさを覚えます。

昨日は久しぶりに生後8か月の赤ちゃんと30分ほど抱っこして遊びました。
私の目を最初は不審そうに眺めていたのですが、近くに居るママの御顔をちらちらと眺めているうちにすっかり打ち解けて、にこにこと楽しんでくれました。

小学三年生の子供達とものんびり話すこともでき、私自身もリラックスできた時間を過ごしました。

子供の「おめめ」は、澄んでいます。

普段は中高生と関わっておりますが、中高生の「おめめ」も澄んでいます。普段は澄んだおめめがどんよりと膜が掛かったように寂しげなおめめで訪れると、とてもとても心配になります。

自分の生活するスピードや内容は、自分の役割によって違います。

いつも同じスピードで生活しているというわけではありません。
かといっていつも同じスピードで生活しようとすると、かえってストレスが溜まります。

時と場合の自分のペースを掴むことは、自分の体験を軸に考えたいものです。
他者のペースに一所懸命ついていっても、いつかは、どこかで疲れ果ててしまいます。

でも、自分のペースを掴むためには、そのような体験を経験しなくては掴むことができません。

やってみて、合わなければ自分を軌道修正すればよいわけです。

義理とか人情とか、表向きの型書きに囚われていると、いつしか自分の内側が崩壊していきます。

自分自身を吟味することができても決断することが出来なければ、ただただストレスが溜まっていくだけです。

自分のアイデンティティを信じていないとあやふやな自分といつまでも付き合うことになってしまいます。

澄んだ子供のおめめを見たおかげで、本来の自分からかい離しそうな自分を軌道修正できたような爽快感を頂きました。

一週間の始まりです。今日は保護者勉強会です。皆様とおめめを見つめ合いながら楽しく展開していきたいと思います。

澄んだお付き合いを心がけたいものです^^。

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若草山の山焼き

2013年01月27日 | 第2章 五感と体感
私は、冬が苦手です。

確かにカキーンとした冷たい空気が頬を包むと、凛とした清浄感を得ることができますが、冬は身体が冬眠状態になり、夜になると全く頭が働かなくなります。もともと朝方の仕事の方が捗る体質のようなので、尚更です。

暦を意識するようになってから、自分の苦手な「寒さ」を意識できるようになりました。
それまでは、年間通して自分にかける負荷を均等にし、結局体調を崩してぶっ倒れる、、、というパターンを繰り返していました。

私の場合、ともかく小雪の11月後半から立春の二月四日あたりまでは要注意です。

もともと体温も爬虫類かと思うほど低く、自分の体温を気にし出したのもつい最近になってからです。それまでの長い期間「ああーーー、冬眠したい」と、ひたすら願い続けながら冬を越してきたのです。

でも、

あら不思議!
若草山の山焼きの知らせを聞くと、何故か身体に炎が燃えるのです。
何となくぽかぽかと温まる体感となるのです。

これからあと一息で立春です。

奈良から始まる春のプロローグを感じ取ると元気が湧いていきます。

そのようなわけで立春から始まる一年のほうが、私の体感としては自然を感じ腑に落ちるのです。

1月から始まる一年

2月から始まる一年

4月から始まる一年

9月から始まる一年

時と場合によって、色々な始まりがありますが、自分の「体感のおさめどころ」の一年のサイクルは如何でしょう。

若草山が燃え、新しい生命が芽吹く頃、お水取りが行われます。

身体のサイクルがまるで輪廻転生のように蘇る時期までは、あと少し寒さを我慢しなくてはなりませんが、若草山の山焼きは、私にとって「春はあともう少しだからね!」というサインです。

春はもう少し、と、心待ちしながら、身体と寒さの折り合いをつけながらもう少し辛抱致します。

皆様もお身体ご自愛ください。

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こだわりの解釈を変えるには

2013年01月26日 | 第2章 五感と体感
一月の勉強会は二十四節季を題材に、楽しませて頂いています。
そんなわけで、来週のささえ愛山元さん及び2月のアトリエモンキュールさんでの勉強会も二十四節季を題材に展開していこうと思います。

日常、自分の湧き出す感情の解釈は、実際に言葉に出してみると私自身なんと貧困でワンパターンなんだろう。。。と、思います。
いつも同じ感情が湧き出し、いつも不満が湧いているとしたら。。。いつも投げやりになっているとしたら。。。いつも、仕様が無いと思っているとしたら、たぶん同じところでぐるぐる回り、自分の感情のスパイラルから抜け出せず、それがかえって抜け出ることの出来ないモヤモヤ感を生み出していくと思うのです。

「思う」という解釈を少しばかり変えてみる勇気を持ちたいものです。

でも、そんなこと言われても自分の湧き出してくる感情の解釈を変えることは難しいと思います。

生まれてから今日までの自分の生育史は宝物です。その宝物を丁寧に扱ってみると、自分の感情から今までとは違う解釈が見えてきます。

「自分の宝物=生育史」を二十四節季の一つ一つの節季の文字を見ながら展開していくと、囚われている解釈に一筋の光が射してくるのです。その一筋の光が、今まで忘れていた自分の解釈であったとしたら、気付きのきっかけにもなるでしょうし、自らを受け容れるきっかけになるかもしれません。

自分の内に持っている自分の答えを自分自身で見い出しつつ、自分の個性を大切にしたいものです。


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二十四節季のおさらい

2013年01月25日 | 第2章 五感と体感
大寒が過ぎ、そろそろ立春を意識したくなる今日この頃です。

少しでも寒さが緩ぐと梅の開花が気になります。水仙や蝋梅も見頃の時期ですね。私の家の周辺ではほとんどふきのとうを見ることも無くなりました。

ここで、季節の暦をおさらいするために二十四節季を書き出してみます。

去年はうるう年でしたので参考まで。

立春 2月4日頃

雨水 2月19日頃

啓蟄 3月6日頃

春分 3月21日頃

清明 4月5日頃

穀雨 4月20日頃

立夏 5月6日頃

小満 5月21日頃

芒種 6月6日頃

夏至 6月21日頃

小暑 7日7日頃

大暑 7月23日頃

立秋 8月8日頃

処暑 8月23日頃

白露 9月8日頃

秋分 9月23日頃

寒露 10月8日頃

霜降 10月23日頃

立冬 11月7日頃

小雪 11月23日頃

大雪 12月7日頃

冬至 12月22日頃

小寒 1月6日頃

大寒 1月21日頃

こうやって二十四節季を眺めていると、季節の行事、風習が見えてきます。
四季は心の豊かさを養っていると同時に、映り変わる季節が日本人の勤勉さを育んでいるのかもしれません。

一月中の東急セミナーの勉強会は、この二十四節季をモチーフにしています。今日はたまプラーザの勉強会です。二カ月ぶりにお会いするのを楽しみにしています。

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通路ギャラリー経過観察

2013年01月24日 | 第1章 意識と知覚
江戸表具を愛する会が始まってから本日で13日目です。2月9日搬出なので、まだ中盤というところでしょうか。

歌舞伎座も建設中ですし、築地市場へも一時の外国人の観光ブームも下火になっているのか、銀座三越から東銀座までの地下通路はビジネスマンが目立ちます。

昨日は、展覧会の案内がてら通行する人の観察を楽しみました。

確かにビジネスマンは多いのですが、案外、立ち止ってじっくり見てくださる方も多いようです。

立ち止まって見てくださる方は、地元の居住者らしき方々です。私自身、乃木坂に住んでいたこともあり、江戸っ子の家に嫁いだという環境のおかげで、何となく江戸人の雰囲気はその人の醸し出す雰囲気で判断できます。

とても懐かしい気分になりました。

江戸に三代住めば江戸っ子だと云われていますが、銀座の空気は、やはり江戸っ子の素地から成り立っているんだな~~、とちょっぴり嬉しい気分になりました。

義母の山の手言葉が懐かしく響いてくるのを感じました。
絶対に真似のできないカツゼツと抑揚です。

通路のギャラリーの公共的な発表は、出品者への反応が伝わりにくい現実がありますが、見て楽しんでくださる方が多くいらっしゃることが解り、同時に江戸情緒を感じることができることに嬉しく思いました。

歌舞伎座のオープンまでもう少しです。

お江戸の雰囲気を「江戸表具を愛する会が繋いでいる」というような自負もあってもいいかな。。。と、呑気な喜びを感じております。


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相手の気持になってみる

2013年01月23日 | 第2章 五感と体感
アルジェリアで大きな事件がありました。

それに対する私の個人的な気持は、高度成長期に育ってきた自分の生育史に深く関わっています。
日本の国が高度成長を突き進んでいたさ中、同じくアジアの国のインフラ整備にも日本は大きく関わっていました。
私が小学生の頃の6年間、父はタイに単身赴任していました。ベトナム戦争真っただ中、メコン川を通るとベトナムから泳いで逃げてくる人を頻繁に見かけたそうです。同時に国の整備は着々と進み、優秀な人材が日本の大学で学び、日本の企業戦士が、国家成長を担うアジアの若者の面倒を見て家族のようにお付き合いしていた、と言う話は、我が家に限っての話ではなかったと記憶しています。

小学5年生の時、父がタイで交通事故に遭いました。車に同乗していた方が亡くなり、運転していた方も数年後に癌で亡くなりました。父は奇跡的に助かったのです。
何しろ、インフラ整備のための単身赴任なわけですから、簡単に飛行機に乗って行けるわけでは無く、日本に残されている家族は悶々とした見えない不安感を大きくつのらせながら情報を待つしかありませんでした。

会社からの情報はとても切なかったように記憶しています。子供達は母の状態を通して知ることしかできず、今から考えるとこの時のストレスは、抑圧的なものだったと思います。学校では話題にも出さず普通に振る舞いながらも、何か皆と乖離したような気持になっていく孤独感に苛まれたのは、きっとこのことが原因だったのだと思います。

でも、口に出して、あれこれと大騒ぎされるよりも、そっとしてくれていたからこそ、自分の精神衛生は保てていたのだと思うのです。

この経験が、数十年先に体験する某さんの辛い事故に繋がるのです。

天が落ちてきたような大変な悲しみの事実にうろたえながらも心無いマスコミの襲撃や知人からのお伺いのような電話を少なくとも私を含めた親しい人々は、全て無言でシャットアウトしたのです。ご家族の方々への、今できる精いっぱいの心思いやりでした。同時に悲しみが深すぎて私自身も口に出せませんでした。
他者に一切情報や思いを口にしなかったことは、今後の私達の友情にも繋がっています。これで良かったのだと思います。
「名前を公表しない」ということは、その意味で心から賛成です。

「亡くなられた方々の魂をアルジェリアに置き去りにするわけにはいかない」という御家族のお気持ちをお察しします。
そして、私も心の中で祈っています。


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どうなふうに扱われたい?

2013年01月22日 | 第2章 五感と体感
明らかに私の他者に対する気遣いと、相手が望んでいる気遣われ方が違う事は、多々あることです。

逆に、私が他者に気遣われたい事とにギャップが生じ、ストレス溜まることも多々あることです。

親子関係、夫婦や恋人との関係、先生と生徒の関係、職場の人間関係、取引先との交渉等

人が生きていくためには、誰とも関わらずに生活するというのは不可能なことです。

「私は私」であることは、言葉の上では充分解っているつもりですが、案外「私は一人の人間である」ということを意識に上げていないこともありがちな話だと思います。

自分が他者と関わる時、自分の関わり方を考える前に「私が相手に望んでいる自分への関わり方」を思い巡らしてみると良いかもしれません。

私が相手に臨んでいる自分への関わり方は、私がどんなふうに他者から扱われたいか、そして、どのように他者から大切にされたいか?、そして、自分の生育史上の人との関わり方、育ってきた環境に深く繋がっていることに気付くことがあったとしたら、もしかしたら自分が相手に望んでいる関わり方が、自分の思いを満たすための叶わぬ欲求に過ぎないことにも気付くことがあるかもしれません。

私はどんなふうに他者から扱われたいか?

どんな風に関わってほしいのか?

それが、自分の防衛機制とどのような繋がりがあるか…?

できることなら、私と他者との関係が、浸透圧でありたいと思う事が度々あります。最初から上手くいくはずはありません。でも、私の歩み寄りが、囚われることなく自由自在であれば、その歩み寄りは相手に伝わるはずだと、信じています。

「私が他者に望むことを考えた時に、私がどのように変われるか。」ということも同時に考えられるような余裕を持っていたいものです。


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繰り返す不安な感情

2013年01月21日 | 第2章 五感と体感
全く身に覚えのない相手から当たり散らされると、戸惑います。戸惑ううちに段々と自分が悪いの?という罪悪感が湧いてきます。

不安な感情を当たり散らすことは「無視」も同じだと思います。

他者を直接攻撃する

他者を媒体を使って攻撃する

そして、他者を無視する

自分が無視されると、どのような感情が湧くでしょうか?

自分が相手にとっていないように振る舞われるということを目の当たりでやられたら、どう思うでしょうか?

無視する人は、「私だってあいつにムカついてるんだ」という正当性を心に唱えながらやっているかもしれません。ムカつく現象も「何らかの不安感の感情」と言えそうです。
でも、その前に、自分が無視され続けたら、どのような気持になり、それが自分だったらどういう結果になるか、ということを想像して頂きたいな、、、と、たぶん、想像できるから、そのようなことができるのかもしれません。

もし、そうだとしたら、

「自分がどのような人になりたいか?

自分の心と身体と魂をほんとうに大切にしているのか?」

を、今一度自問自答してみる機会を自分に与える勇気があるか否かを、ちょっと頭に巡らしてみると良いかもしれません。

自分に湧きあがる罪悪感の取り扱い方が上手くないと、同じ方法で相手を攻撃することを繰り返してしまうかもしれません。
それが、エスカレートするまえに、自問自答のできる機会を自分で作ることは、自分自身を大切にすることと同じだと思うのです。

「自分自身の感情の取り扱い方法の傾向」は「自分がどんな人になりたいか」という問いに直結すると、常々思います。

歩み寄りには愛が必要です。
「愛は訓練」だと、ある宗教学者が書いていたことを思い出しています。


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今日は大寒

2013年01月20日 | 第2章 五感と体感
センター試験を受けている皆様、いよいよ二日目ですね!暖かくして落ち着いてお出かけください^^//

さて、
今日は二十四節季の大寒です。

寒さの一番厳しい時期。例えば、冬至はこの日が過ぎれば日が延びてくるように、この大寒の時期が過ぎると段々と春に向かって空気が緩んでくるのです。

二十四節季は、大寒で一年間が括られます。
つまり、旧暦正月が一年の始まりとなり、二月の立春が「正月暦」となります。

朝目覚めると暗かった時期に比べ、日が昇るのも早くなり、晴れた日の朝はグンと冷え込みます。昨日朝は横浜の我が家の外は-2℃でした。
「大寒」という節季を意識すると、くっと心身が引き締まる思いです。

毎年、この時期を無事に乗り越えると、冬の緊張感が緩んでくる感覚になるのが不思議です。今年は寒さのせいか近所の梅の花は固い蕾のままですが、我が家の馬酔木は着実に蕾を紅くしています。

奈良の若草山の山焼きが終わると東大寺は修二会の準備ですね。仏教寺院で行われる修二会もキリスト教の四旬節も、共通して悔過(けか)が行われます。

仏教は御釈迦様の誕生日に向かい、キリスト教は復活祭を目指します。

それまでの期間のそれぞれの修行。

大寒あたりから春にかけての季節は、比較宗教の共通概念を考える楽しい時期でもあります。

寒さで固まった身体をほぐしながら、日曜日を過ごしたいものです。


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二十四節季で暦を感ずる

2013年01月19日 | 第2章 五感と体感
昨日の東急の勉強会は、二十四節季で暦を感じながら、

自分の好きな節季、

苦手な節季、

自分の誕生日の頃の節季と合わせたセルフイメージ、

を一つずつ問いかけさせて頂き、

普段、スルーしがちな自分の「今この時の感情」をお口に出して頂きました。

「今、自分がこんなことを感じている」
とか、
起きた現象に対して、こんな感情が湧いている・・・、
等、

自分の感情を意識する、という心掛けは、案外出来ていない日常を過ごしていらっしゃる方のほうが多いかもしれません。


湧き出す感情と、その感情に対する意味を自分なりに考えてみると、問題に対する自分の取り扱い方が、クリアーに見えてくることもありそうです。

そのためには、自分の感情を、自分の中で意識化してみる必要があるのです。

「自分の中にある理想と現実のギャップを自分自身がどう取り扱っているか」と「自分自身の感情の取り扱い方」は、とても深い関係があります。

そろそろ二十四節季の「大寒」です。寒さが苦手な私は、この時期を体調崩さずに無事に過ごすことが最大のテーマです。毎年この時期はそのような思いで過ごしています。

さて、
今日からセンター試験です。受験生も保護者の皆様も、緊張の二日間であることでしょう。体調に気を付けて、大きな山場をを乗り切ってください。

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ロックな話

2013年01月18日 | 第2章 五感と体感
先日、ロドリーゴ・イ・ガブリエーラのコンサートに行ってきました。

日曜日の午後Bunkamura ミュージアムで白隠展を観、白隠の書画と向き合いポカリスエットを飲んだような浸透圧を感じ、身体の内と外が自由に通る「爽な感覚」を持ちながら、夜は同じくBunkamuraのオーチャードホールに。

ロドリーゴとガブリエーラは、男女ユニットのメキシコのギタリストです。

映画パイレーツ オブ カリビアンを観た方はご存知のはず。

私が知ったのはフジロックに彼らが参加した頃ラジオで流れ、「なんだなんだこの音楽♪♪」と驚き、あのギターテクニックとラテンなリズムに惹かれたのがきっかけです。

メキシコ人の二人のartistはヨーロッパで活躍することを夢見てたった1,000ポンドを握りしめてアイルランド・ダブリンに渡ったそうです。
あっという間に無一文になりながら、演奏活動を続けて、アルバムがヒットしたのが2006年。

14.5年前に、キューバのブエナ ビスタ ソシアルクラブが注目を浴びました。
きっかけはドキュメンタリー映画です。
「ギタリストのライ クーダが過去に埋もれたキューバミュージックのミュージシャンを探し出し、新たにバンドを組ませる、、」という映画監督ヴィム ヴェンダース(一般的にはベルリン天使の詩が有名)が撮った正真正銘本当のドキュメンタリー。
そのブエナビスタソシアルクラブはその後、世界的にヒットし、日本にも何度かやってきました。
ハートに沁みる、素晴らしいミュージシャンです。高齢になってからの復活でしたので大半の方は亡くなってしまいましたが、私も久しぶりに揺さぶられる音楽を聴き、夢中になりました。
ロドリーゴ・イ・ガブリエラは、その再来かな、と、感じています。

まだ若いし、ギターテクニックには計り知れない可能性もあるし、彼らがもう少し歳を経た時に奏でるブルースも聴いてみたいし…。私の夢の可能性が広がるのです。

ちょうど15年くらい前、その時癌の闘病中だった姉のように慕っていた友人との楽しい話題はブエナビスタだったことを事あるごとに思い出します。夜、不安がこみ上げてくるとかけてくる電話の話題は、いつもこんな音楽の話だったり、歌舞伎の話だったり、映画の話題でした。彼女の大好きな登山の話題もよく聞きました。

今回も彼女の事を思い出し、きっと、生きていたら一緒にこのコンサートに来てただろうな、、、と、思いつつ、ロドリーゴ・イ・ガブリエラを楽しみました。

彼らの音楽にも、やっぱりライクーダが欠かせません。

自分の好みのものも、時代を経ても繋がっているのです。

私が能楽好きなロックなおばあちゃんになることは、どうやら間違いないようです。

今回のコンサートはキーボードも入っていて、奏者のアレックスも彼らと楽しみ、コンサート終了後客の出待ちではなく、アレックスが客の出待ちをしていて、それに気付いた数人の客と朗らかに握手し挨拶するという、なんともラテンな御持て成しを受けました。
気楽に立ち話する中「心底楽しんだライブだったし、お客さんに感謝してる、」と、彼は私達に語って、固く握手を交わしました。
アレックスのご活躍も祈ります。きっと大阪のライブもノリノリだったことでしょう。


告知:
「江戸表具を愛する会」本日から地下鉄銀座線「銀座駅」近くの地下通路で開催中。

銀座三越の地下から東銀座にかけての地下通路のショーウィンドーです。
作家の常駐はありません。作品のみの展示です。

期間:2013年1月13日から2月9日まで、銀座プロムナードギャラリー(銀座三越下~東銀座までの地下通路・歌舞伎座の手前)


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過剰反応は怖い

2013年01月17日 | 悔いのない人生とは?
突発的な事が起こった時、思いもよらぬ重大な問題を抱えた人に出会った時、それを対処する立場に居る人が一番気をつけなくてはならないことが一つあります。

現場に立つ自分が、目の前に起こっている現象に対して過剰反応すると判断を誤る可能性がある、ということを必ず意識し気を付ける必要があります。

もし、とっさの判断で過剰反応してしまった自分に気付いたら、早い段階で改め、修正することを恐れないことです。

私が関わる仕事場での合言葉は、「起こっている現実が変えようがなく、緊急を要するものでなければ、まず、一晩考えよう」というのがキャッチフレーズです。

大天使から受胎を告げられたマリアは、一人で思い巡らす傾向にある人です。「一人で悶々と悩む」というニュアンスとは違うのです。「起こったことについて自分がどうすべきか、まず自分の中で事実である現象に焦点あて、それを整理しようとします。」それが聖母マリアです。

「自分に与えられた事象をどう捉えるか、また、どう実行するか、つまり事象に対する判断」は、その人の成育史上の防衛機制が判断させていること事にも気付きたいものです。

とにもかくにも、過剰反応は怖いです。

ほどほどに思い巡らし、自分が過剰反応してるか否か、自分の防衛機制が身勝手な判断を下していないかのチェックを自分自身で出来る状態でありたいものです。


告知:
「江戸表具を愛する会」本日から地下鉄銀座線「銀座駅」近くの地下通路で開催中。

銀座三越の地下から東銀座にかけての地下通路のショーウィンドーです。
作家の常駐はありません。作品のみの展示です。

期間:2013年1月13日から2月9日まで、銀座プロムナードギャラリー(銀座三越下~東銀座までの地下通路・歌舞伎座の手前)


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