五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

一心のこころ

2017年11月25日 | 第2章 五感と体感

写真:丸ビルらいむらいとで真昼間にアイスコーヒー。昭和です(笑)

一心のこころ        2017年11月25日

「一心」は、仏教用語。宇宙の事象の基本にある絶対的な真実。
阿弥陀仏を念じ、念仏のみに専念する事。
仏を信じる心は、その本質が仏その者であって、その信仰を得た人は、凡夫でありながら仏の心を備えているので、このような心を仏凡一体の一心と呼ぶ。

検索すると上記のようなことが、書かれてありました。

この言葉が一心同体に繋がるのでしょう。

誰かと一心同体、という前に、信じる心と自分が同体ということのほうが、本質についているのでしょう。

俯瞰する心も大事で、信じて一心に念ずる心も、同じように大事な心なのでしょうが、果たして自分は、どうなのだろう、、、と、思うと、一心のこころの領域には、まだ入れていないなぁ。。。と、思うのです。
その状態に入っている人には、自分は一心であることなぞ、意識もしていないはずです。

そんな心の状態に憧れつつ、神仏に手を合わせ、畏れることを知ることぐらいしか私にはできそうもありませんが、一心のこころを持つ環境に身を置く心掛けから離れる事だけはしまい、と思うのです。

人が一心になろうとしている心の動きの一瞬を、ちょっとだけ垣間見た時に、果てしない宇宙の中に一本の柱を見ることが、もしかしたら俯瞰の醍醐味であるのかとも、思ったり。


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本音の感情

2017年11月22日 | 第2章 五感と体感

写真:スロベニア

本音の感情  2017年11月22日

自分の真の感情を自分自身が持っている倫理観で否定し続けていくと、自分の持っている倫理的概念と本音の狭間が広くなれば広くなるほど不安感が増してくるようです。

そのうち、何が本音で、何が概念なのか、または理想なのかが自分でも分からなくなっていくことになるようです。

自分の本音をぶつけたい相手に伝えられても、その相手に本音の感情が伝わらず、倫理的な概念や理想論で巻き返されると、当然気分は凹みます。
自分が凹んでいる事がわかるのであれば、気分転換のしようはあるでしょうが、どうにもならないことに諦めを持つようになると、自分の感情がいつしか、自分自身捉えられなくなっていくようです。

悔しい時、悲しい時、「こうすればいいじゃない・・・」「こう思えば、楽になるよ」なんて言われ、励まされたところで、感情がすぐに治まることはないかもしれません。それよりも、下手な励ましが、一層心にぐさりと来ることもありそうです。

本音の感情を分かってくれる人は、なかなかいない事も現実でありましょうが、自分が信じている何かに祈ったり、自分が大切にしている人間観を今一度意識しなおしてみることで、
安心感がふつふつと湧いてくることもありそうです。
分かってくれる人を当てにするよりも、自分自身の内から湧き上がる柱の存在を見据えつつ、孤独や不安感が自分に備わっているからこその自分の在り方であることを自分自信が受容しているか否かを再確認してみる事は、案外、とても大事な統御感のプロセスかもしれません。


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運慶展

2017年11月21日 | 第2章 五感と体感


運慶展

11月26日で終了する運慶展。いよいよラストの週です。先週末にようやく観る事ができました。運慶が好きすぎて力が入りすぎ、ようやく叶った次第です(笑)

平安後期から鎌倉時代にかけて活躍した仏師運慶の仕事は、まさに時代の狭間を生きた証を示している事を見ることができました。

飛鳥時代のシルクロード的な形体から人の像を具象的に表現するものや、木彫による12神将に至るまで、時系列にトーハクという一つの場所で観ることの奇跡に興奮しながら拝見しました。

私の記憶で曖昧なのですが、海外に流出したものを買い取り話題になった某宗教団体の大日如来や、最近になって運慶作であることが確認されたいくつかの仏像も展示されています。この大日如来が美しすぎて、その場から離れがたくなりました。
運慶直筆の書も始めて見る事も出来ました。

父親から引き継がれた技を更にバージョンアップし、そこから時代に変化に乗りながら新しい表現を模索した運慶の仕事ぶりは、更に次の代に継承されていきます。

普遍的な魂の継承をも感じ取ることのできる展覧会です。

兎も角、運慶は上手い!の一言でしか言い表せません。

運慶が生きた時代は、平清盛、源頼朝が生きた時代と丸々重なります。
平安から鎌倉への転換期と貴族社会から武家社会への変化が、運慶の活躍場所を変えていくことにも着目すると面白いかもしれません。

言葉が足りないブログですが、
見逃すと勿体ないです~


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一旦治まる、という感覚

2017年11月20日 | 第2章 五感と体感


一旦治まる、という感覚     2017年11月20日

無事に表導会の表装展が11月18日土曜日に終了しました。足を運んでご来場くださった皆様に感謝申し上げます。私の関係者の方々には個別にお礼メールを差し上げておりますが、芳名帳を見逃している場合もありますので、この場で御礼申し上げます。
ありがとうございました!

今回は、本紙の作品が大胆で緻密な木版画・柳行李のカエルさんであったため、「カエルの人」で終始過ごさせていただきました(笑)

日曜日は、チャリティバザーの活動がありましたが、お天気の良い青空の下、コーヒーコーナーで久しぶりにのんびりと過ごし、お陰で頭が空っぽになりました。頭の中身が空っぽになると、心身がフレキシブルになります。そうすると、疲労感が消えて、身体が楽になるのです。

情報の蓄積を一旦外に排出すると、新たな情報がすんなりと入ってきて、空っぽの袋に新たに納められていく感覚になるのです。
この一旦治まる、というような感覚は、疲労の蓄積を回避するようです。

ストレスになる問題をずっと頭の中に棲まわせていると、疲労感は蓄積するばかりです。

一旦治める、という感覚を体得することを簡単にできる人もいれば、難しいと思う人もいらっしゃるとは思いますが、心掛けをするだけでも意識は「治める」方向に向くかもしれません。

問題を抱えていても、抱えていなくても、朝はお陽が上り、夜になると陽が沈みます。
お天道さまに見守られながら、私も一週間を清々しく始めたいと思います。

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不安の取り扱い

2017年11月17日 | 第2章 五感と体感


不安の取り扱い   2017年11月17日

不安感の抱き方は、人それぞれであり、一人の人間の個性の要素の一つでありましょう。
他者の不安の取り扱い方に違和感を感じても、自分の不安の取り扱いに違和感を感じることは、よほどの問題が起きない限り無いように思います。

自分の不安感の取り扱いの傾向において、何らかの問題が生じたときに、初めて自分の傾向に向き合う事になるのかもしれません。

自分の傾向を自己受容することは、難しい場合もあるようで、他者の不安感の抱き方を批判はできても、自分の事となると見えない事の方が多いと言うこともできそうです。

自分の不安感の取り扱い方法を受容してみると、他者との違いが如実に見えてくるのです。
他者との違いを感じる中には、自分自身の諸々の防衛機制も浮き上がるはずです。
それが、すんなりと出てきたらシメタモノでありましょう。

「自分は何故、相手の不安感の取り扱い方に違和感を感ずるのだろうか?」
といった視点で、自分と向き合ってみると、相手に対する違和感よりも、自分自身の中にある違和感「理想と現実のギャップによる不安感」が見えてきます。
それが見えてきたら、自己受容している自分であるか、あるいは、自己否定している自分であるかを吟味・検証できるようになるようです。

自己と他者には、同じ人間でも「不安の取り扱い」による「現象」に違いがあることを前提として、他者と向き合う事がすんなりできる事が、もしかしたら、オトナの一歩であるかもしれません。


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最終日18日土曜日は、14時ぐらいから在廊します。16時半で終了です。


表導会 50展 
11月12日日曜日午後13時半~ 11月18日土曜日
有楽町 交通会館 画廊パールルームにて

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大賑わいの上野公園

2017年11月16日 | 第2章 五感と体感



文化会館内の精養軒にて。とんがりエビフライオムライスとちょっぴり残念なパンダラテを頂きました。

大賑わいの上野公園 2017年11月16日

今、美術鑑賞ブームなのだそうです。上野は、想像を絶するスゴイ人混みです。パンダのシャンシャン公開間近ともあり、上野の森はパンダの看板が増え始めたように見受けられます。
昨日は、上野駅公園口の喧騒を避けて、駅前の文化会館のロービー内で待ち合わせ、毎年恒例のトビカンこと都立美術館で行われている童画会を観に行きました。
画家として活躍している友人の作品を堪能し、ナイーブアート的な作品や緻密な幻想絵画を拝見するのが、毎年の私の楽しみとなっています。
私自身のやる気と元気を頂く公募展でもあります。

トビカンで開催されているゴッホ展は、昨日は65歳以上は無料ということで、65歳以上の男女がお喋りをしながら40分待ちの列を成していました。
皆さんの情報入手の素早さに、感心しつつ、私も気力体力充分なシルバー世代を過ごせるよう祈るのでした。

トーハクこと東京国立博物館所蔵で開催中の運慶展は、なんと70分待ちとの情報を得たので、行くことを断念し、有楽町・交通会館で行われている表導会に移動しました。

上野と云えば、日本中から、いえいえ、世界中から観光客がやってくる場所であるので、パリのチュルリー公園の延長にあるルーブル美術館やシャンゼリゼ通りと凱旋門に匹敵すると考えれば、この人の混みようには、腑に落ちます。
もともと、上野の森は徳川家の菩提寺である寛永寺の境内でした。今はトーハクの後ろに寛永寺がありますが、よほどの歴史好きでない限り、そこまで足を延ばす人はいません。上野の森の東照宮も森に隠されるようにあり、ここも歴史を意識する人でなければ、立ち寄ることは無いようです。
御徒町寄りの上野公園の入り口に立つ西郷隆盛像は、高村光雲作です。彫刻を学ぶ人にとっては神様みたいな作品でもあります。
密かなお宝が散りばめられた上野の森は、知れば知るほど深い歴史の痕跡が残る場所です。
不忍池の外周は明治時代には競馬場があり、本郷寄りの小高い丘に建つ岩崎邸は徳川家の広大な土地を見下ろしながら、競馬を楽しんでいたようです。

江戸から東京の栄枯盛衰を曼陀羅のように見て取ることの出来る上野公園を、こんな見方で歩いてみるのも面白いはずです。

さて、並んで美術館に入りたくない私が運慶展を観れるか否か。。。
ご期待くださいませ(笑)

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最終日18日土曜日は、14時ぐらいから在廊します。16時半で終了です。


表導会 50展 
11月12日日曜日午後13時半~ 11月18日土曜日
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美味しい季節

2017年11月14日 | 第2章 五感と体感



美味しい季節  2017年11月14日

寒くなり、季節が冬に向かうにつれ、口にする食べ物が日に日にカロリー高めになっていたことにふと気付き、体重計に乗ると、今までの努力が台無しになる予兆の増え方。。。
体重計というのは、自分の身体の管理が行き届いていると自覚していると、乗りたくなるものですが、ちょっぴり反省の気持ちがあると乗りたい気分になりません。それが、自己管理の法則のようにも思います。

それにしても、食べ物が美味しい季節です。
今年は天候が不順なため、魚も野菜も高めですが、気温が下がると身体を温めようと、鍋物やシチュー系を頂きたくなります。
果物に関しても、梨が売り場から消え、リンゴや柿が色鮮やかな主張をしています。
しかも、おかずが濃いとお米も美味しいのです。

しかもこれから忘年会の時期となります。

美味しい季節に、美味しいものを悔いなく頂くことが先決かな。。。、と、開き直りつつ、今日も美味しいランチを楽しみに表導会の当番に入ります。14時半から在廊しております。
きっちり在廊するのは今日のみです。

最終日18日土曜日は、14時ぐらいから在廊します。16時半で終了です。




表導会 50展 
11月12日日曜日午後13時半~ 11月18日土曜日
有楽町 交通会館 画廊パールルームにて

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表装展

2017年11月13日 | 第2章 五感と体感




表装展  2017年11月13日

今年も表導会の作品展が始まりました。

JR有楽町駅前の交通会館 1階パールルームギャラリーにて、11時~18時まで。
最終日土曜日18日は16:30まで

今年で第32回。私は第10回あたりから参加させていただいていると記憶しています。

主宰者の清水先生も元気に誰よりも大活躍されていらっしゃるので、遠い目標をパタパタと小走りで追いかけさせていただいています。

正麩糊で仕立てる表装は、いつどこでも真っ直ぐピッシリと掛かっている科学糊のものとは、明らかに違います。
呼吸している掛け軸と呼吸していない掛け軸では、本紙の見方も違ってきます。
表装をやればやるほど、正麩糊を自在に使いこなせる技術の憧れが強くなるのです。
やってもやっても上手くいかないので、次こそは、、、と、思いながら修業しているうちに、あっという間に時が経ってしまいました。
一日だけの二時間コースで習得できるDIYも楽しいですが、生涯かけて自分と向き合う技術を体得しようとする行為に出合ったことは、自分の人生の幸運にも繋がるように思っています。

他者との対話も同じようなことが言えるかもしれませんね。

表導会50展、私は14日14時30分から18時まで在廊、18日最終日は14時から在廊します。シャガール展や運慶展の帰り道、銀座でお買い物等にふらりとお立ち寄りくだされば幸いです。




表導会 50展 
11月12日日曜日午後13時半~ 11月18日土曜日
有楽町 交通会館 画廊パールルームにて

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マルクシャガール展

2017年11月12日 | 第2章 五感と体感


マルク シャガール展  2017年11月12日

本日から、有楽町 交通会館のパールルームギャラリーにて、表導会50ごうまる展が始まります。13時半には会場の設置が整う予定です。18日までですので、銀座にお越しの際は、ふらりと立ち寄ってくださると嬉しいです。
科学糊を使うことが常識になりつつ昨今、正麩糊で仕立てる事をモットーにしています。
正麩糊ならではの風合いを感じ取っていただきたいと思っております。

さて、

一昨日に続き、昨日もギャラリー巡りでした。

マルクシャガール展 東京ステーションギャラリーにて12月3日まで。

シャガールは美術愛好家であれば、誰しも目にしているはずです。ピカソと並び一番身近な画家でありましょう。
私は、20年前にフランス ニースのシャガール国立美術館(現在の名称)で聖書にまつわる大きな作品の数々に心を奪われてから、本格的にシャガールを意識するようになりました。
美術を学んでいる頃は、「シャガールなんて。。。」と気に掛ける見方をしていなかったのですが、絵を見て動けなくなる衝撃的体感は、30歳を過ぎたあの頃の自分にとっては久しぶりの感動でした。
以来、日本で行われるシャガール展には、必ず足を運んでいます。
東京の美術館で開催するのは、大変久しぶりのように思います。

今回のシャガール展は、絵画については日本の企業や個人が所蔵している作品が多いのですが、その内容の濃さに、驚きました。石彫や焼き物がこれだけの規模で展示されるのは日本では初めての事でしょう。

シャガールの絵は心理療法に使われてきた歴史もあり、私自身、美術という側面からだけではなく、心理療法の絵画鑑賞法に使用するために、この15,6年、画集や本を随分読みこんできたつもりです。

シャガールの内に秘める故郷への思い。ロシアの村で育った彼の喜怒哀楽や信仰心。
そして、普遍的な愛とは何かという問いかけが、時空を超越し一枚の絵に描かれています。
夢とか希望とか悲しみ、苦しみが、形だけでなく色によって解りやすく表現され、写真では見えないマチエールを実際目の当たりにすると、シャガールの息と共に旧約聖書が目の前に蘇るような感覚になるのです。

まさに真善美、そして、人間の感情がすべて吹き込まれているような激しさと静けさを感じるのが、シャガールなのです。

好き
嫌い

人それぞれの見方があるでしょうが、嫌いな感情が湧くのもシャガールだからこそだと思います。

今回の展覧会は、数年前行われた前回の展覧会をもっと深くしたような充実した内容です。
公開作品も素晴らしいです。

「生き甲斐の心理学」の学びをされている講座生の皆様には、ぜひ、見ていただきたく思います。11月の各講座でのモチーフにいたしますので、できる事なら東京ステーションギャラリーに足を運んでいただければ有難いです。




表導会 50展 
11月12日日曜日午後13時半~ 11月18日土曜日
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ほとばしる

2017年11月11日 | 第2章 五感と体感


ほとばしる    2017年11月11日 

「迸る」。類義語でいうと、「湧き上がる、溢れ出す、勢いよく飛び散る」
古語では、ほとはしる、ほどはしる、等とも云われていたそうです。

母方の祖父が亡くなる直前の数日間は、意識が薄い中、ずっと右手に筆を持ち描いているような手の動きをしていました。「窓の外は、桃源郷だね」と言葉にし、私は真っ暗な窓の外を見ながら、「そうだね。きれいだね。」と応えていました。「あやちゃんは、綺麗な口紅を付けているね」と、化粧っ気の無い私の顔を眺めながら嬉しそうに云うので、「ありがとう」と頷きながら、祖父の美の世界を想像するのでした。
祖父から迸るものを心底感じ取り、かたちだけで美術をやっている風の後ろめたさを痛感しました。

祖父が亡くなり、自分はそこまでの迸りがあるか?という自問自答をし、筆を持つのを止めたわけですが、結局は、掛け軸の美しさに魅せられて、牛歩の歩みで四半世紀の時が経ってしまいました。それでも迸るものを自分の内のどこかに探しながらここまできて、描くこと制作すること以外の表現として出合ったのが能楽でした。

先日、ある人が私に会うなり、「私は今まで難しく考えすぎていただけなのかもしれない」と、仰いました。
なるほど。私もそうかもしれません。

昨日は、堀越千秋の遺作展に、体の中の眠っている細胞がふつふつ動き出すのを感じるのでした。堀越さんの焼いた陶器も描いた達磨も、長年住んでおられたスペインで創作されてきたものも、すべては堀越さん自身の迸りであって、他の何にも囚われない自由さが、小さな私の上で瞬いていました。

人生は一度きりだもんね。
昨日のギャラリー巡りは、Iさんの混合技法の細密さと柔らかさに溜息をつき、Rさんの独自の表装スタイルに嫉妬を感じ、兎にも角にもワクワク感満載の素敵な一日でした。

今日もギャラリー巡りとなりそうです。
私の所属する表導会50(ごうまる)展も明日の午後から始まります。
制作と制作の合間のギャラリー巡りは、私にとって呼吸のようなものです。

吐いて、吸って、吐いて、迸る細胞を活性化しつつ、また平常の自分の仕事に戻りたいものです。




表導会 50展 
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立冬過ぎて

2017年11月10日 | 第2章 五感と体感

立冬過ぎて            2017年11月10日

24節気の第19番目、11月7日頃が立冬です。

立冬の頃にツワブキが咲き出します。
例年通り、我が家のツワブキも咲き出し、行く先々のお庭の黄色いお花が目に入ると元気を頂くような気分になります。

草木の葉が色付き、ハラハラと落ちる中、内側から元気みなぎる色を放つツワブキは、この季節の私の元気の素と云っても過言ではありません。



立冬の頃は、冬支度の頃でもあり、幼い頃に二年間住んでいた雪国の感覚が蘇るのです。
なんとなく気忙しくあれこれと整え出す癖は、子供の頃に自分がやっていたわけではないのに、周囲の動きを見ていた残像があるのかもしれません。
たった二年間なのに、子供の頃の二年間は、大人とは時間の流れが違うようです。

そんなことをつらつら思いながら、ツワブキを愛でて、色付く木々の葉を暫く楽しみます。




表導会 50展 
11月12日日曜日午後13時半~ 11月18日土曜日
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これを変えたら上手くいく?

2017年11月09日 | 第2章 五感と体感


これを変えたら上手くいく?   2017年11月9日

環境を変えたら上手くいく?

仕事を変えたら上手くいく?

住まいを変えたら上手くいく?

付き合う友達を変えたら上手くいく?

自分の身を置く環境を変えたら上手くいく、という考え方は、ある場合は上手くいくこともあるでしょうし、変えたところで変わらないこともあるはずです。

そんな時に、自分の傾向を自分自身が充分理解できていたとしたら、環境が変なのか、自分の傾向によるものなのかが、見えてくるはずなのです。

自分の問題なのか。
他者の問題、環境の悪さの問題なのか。

安易にどちらかに決め付ける前に、自分の傾向を過去の似たような事例を思い出して、検討してみると、ある程度の吟味が出来るように思います。

他のせいばかりにしていることで、同じ事例のストレスを繰り返していると、いつまでたっても繰り返し同じ不安感の感情に苛まれていきます。

つまり、自分の問題なのか?他の問題なのか?
シンプルにそれだけの意識化ができてくると、同じ事の繰り返しで、ストレスに陥らないコツが掴めてくるはずなのです。
案外、自分の問題なのか、他の問題なのかを識別することが一番難しい事なのかもしれません。

他の問題であるのに自分の問題だと思い込んでいたばかりに、自己否定していることだってあるはずです。

自分の個性の美を大事にしつつ、生育史からくる思い込みや慣習を再確認する時間も大切にしたいものです。

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関わらないという関わり方

2017年11月08日 | 第2章 五感と体感


関わらないという関わり方     2017年11月8日

悩んでいる人の話を長い時間聞いたり、一所懸命関わって気遣いしたり、関わらければ可哀想だとか申し訳ないと思っていたり、、、
自分の陰にある罪悪感と向き合いながら、本音は憂鬱になりながらも放っておけない人の関わりを続けている事例を誰しも経験しているはずです。

面倒くさい。
関わりなくないから関わらない。
人付き合いはほんとうに嫌いだから人とは会わない。
等と、断言して人と関わらない人は、そうそうお目にかからないように思います。
というか、人と関わりたくない人は、コミュニケーションする場には表れないので必然的に会わないのは当然かもしれませんが、家族や古い付き合いの人とでは、そういうわけにはいかない場合もあるかもしれません。

「放っておくわけにはいかない」関わりの中で、
悩む人との関わり方に困るのは、当然のことでしょう。

人との関りと自分自身とどう向き合うかは、生き甲斐の心理学の学びで具体的に学んでいかれていることと思いますが、「関わらない」という関わり方も、同じく学びの中で掴めるようになると、とても楽な心持になるかもしれません。

関わらない関わり方の抑制力は、結局は、傾聴訓練と同じ条件での学びの中から体得していくものなのです。

無視することと放っておくことは、違います。

私にも他者にも、必ず内なるこたえが身体の中に潜んでいるはずです。
外側から持ち掛ける側が持つ答えは、その人にとってのほんとうの答えではないことを心に留めておかないと、悩みを抱えている人と関わる側の方がマイッてしまいます。

関わらない関わり方を考える時に、
自分の持つ「間」のスケールを今一つ自覚しておくと良いかもしれませんね。。。


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現実吟味力

2017年11月06日 | 第2章 五感と体感


現実吟味力     2017年11月6日

自分の役割に迷ったり、何かに悩んだり、不安になったり、それらが解消されたかと思うと、新たに色々な問題が起こり、不安な感情が湧いてきます。
不安感を持つことは人間の自然な感情であり、不安感が無ければ、人間は生き抜いてはいけないでしょう。

「不安は人間の本質である。」
これを前提として、心に留めて暮らしていると、不安感の取り扱い方が丁寧になってくるようです。

丁寧。つまり、現実を吟味する力が、自己受容に限りなく近いかたちで、「起こっている問題が自分自身に起こっている」という認識ができるようになってくる、ということです。

丁寧に自分を扱うということは、自分に起こっている現実を自分の問題として扱っているか、または、向き合っているか、という問いに応える、ということに繋がります。

不安に苛まれている時に、その感情を拭おうとしても感情に囚われれば囚われるほど、がんじがらめになっていきそうになります。そんな時、自分のアイデンティティを違う方向から見てみると、小さな風穴があくから不思議です。

自分のアイデンティティを考える時に、自分自身が持っている人間観を考えてみる事も一つの方向かもしれません。

人間観をダイレクトに考える事がちょっと難しければ、自分の生きてきた生育史を思い返してみると良いかもしれません。
どんな考え方で、今日まで生きてきたか。
自分はどんな考え方で、真・善・美を捉えているか。
「真」を大切にしてきたか。
「善」を大切にしてきたか。
「美」を大切にしてきたか。
そして、真善美のどれを主に物事を捉え、考えているか?

自分の現実を吟味する力を、こんなふうに問い掛けてみると、不安のカタチが、頭を出してくるかもしれません。

他者を思っての不安感は、実は自分自身の不安感であることも多少の意識はしていたいものです。

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折り返し地点とうに過ぎてる

2017年11月04日 | 第2章 五感と体感


折り返しとうに過ぎてる   2017年11月4日

10月過ぎてからようやく習い事の稽古に気持ちを向けられるようになり、春に向けて頑張る気合が注入されてきました。
まだまだ身体にしみ込まず、しみ込んだと思いきや自作自演のマイペースな性格が筒のような素直さをどこかに追いやり、これをへそ曲がりといっていいのか、単に覚えが悪いといっていいのかわかりませんが、それでも好きな事は出来得る限り続けたいと思いながら今に至っている次第です。

何事も止めたらお終い。
という言葉をいつも心のどこかに置いているので、それが仕事や人付き合いにも繋がっているようです。

加齢による心身の駆使に限界を感ずれば感ずるほど、「何事も止めたらお終い」という言葉が心によぎるようになっているようですが、「そろそろ止めてもいいんじゃない?」という観念する心が出てくるまで、精進したいものです。
そろそろ止めてもいいんじゃない、と思えるようになったら、きっと、やるだけやったことの満足な気持ちが湧き上がってくるような確信の無い期待感はあります。

確信の無い期待感。
それを信じたら、止め時になれば、前向きな諦めが湧いてくるような気がします。
人生の折り返し地点は、とうに過ぎていて、自分の健康年齢を予測するに、あと10年から20年とすると、とりあえずはやれるところまでやり続ければいいのかな、と思いつつ、それ以上気力と体力が続くならば、それは御恵みと思えるよう、続けてゆけばいいのかな、と思ったり。

昨日、「折り返し地点がとうに過ぎている」という話題になり、いつしか折り返し地点をとうに過ぎている事を忘れてマラソンしている事にはたと気づかされ、折り返しを過ぎた自分の役割を再検討するのも大事な役割だと思った次第です。

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