五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

神々宿る山々

2014年02月28日 | 第2章 五感と体感
来月、4月22日から29日まで「世田谷美術館区民ギャラリー」にて、表装展を行います。

昨年は8月のお盆真っただ中に行いました。にもかかわらず、多くの人に足を運んでいただき、感謝しています。
そして、今回は4月。
あれから一年もたっておらず、しかもこの時期は繁忙期でもあり、山ほどの仕事の合間に制作しているため、いろいろなお誘いを悉くお断りしている状況です。
それでも、表装の制作に入ると、頭の中が整理され、沈静していく傾向があります。能楽も同じ効用があります。
集中すること自体が、頭の整理へと導かれる力を備えているように思います。

今度の展覧会のテーマは「春の雅」。

春の雅を思いながら、熊野三山のヤタガラスを三副一対が私のメインの作品となりそうですが、これもまだまだ仕上がりには程遠く。。。
熊野に辿りついた神武天皇がヤタガラスに導かれて山を分け入ります。
以降、速玉、那智、本宮の熊野三山は、代々の天皇の行幸し歴史を重ねてきました。

「雅」を表現するには、「鄙び」あればこそだと思っています。

紀伊から奈良に至るまでの山々に伝えられてきた伝説も多くそれらが能楽の戯曲となり今に伝えられていることを思うと、仏教以前に信仰されていた古層の信仰の厚みは並々ならぬものだと想像できます。

紀伊から北陸までには、伊勢神宮の前身と云われる元伊勢がいくつかあります。それらを全て訪れるには時間がかかりそうですが、古代史を学ぶ身にとっては、やはり現場に立って感じてみたいという情動が湧いています。紀伊のおへそに当たるのが天川村です。吉野と熊野の間にある山深い村には天河神社があります。ここも神社以前の古層の香りが漂う場所です。
ここは世阿弥の息子元雅が奉納したと云われている翁が祀られてあります。談山神社では、能楽の奉納が毎年行われ、そこでは新作能が奉納されていたそうです。
そのような意味で今回の琵琶湖勉強会は、歴史を語る上で、ほんとうに相応しい場所でもあると思っています。
琵琶湖唐崎勉強会では、こんなことも資料に添えてゆきたいと考えております。

呟きの様なブログで、申し訳ありませんが、こんなことをツラツラ考えながら、本日の東急セミナーBEたまプラーザ「生き甲斐の心理学」講座も進めていきたいとイメージを巡らせております。

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琵琶湖巡り

2014年02月27日 | 第2章 五感と体感
昨年は、長年の念願叶い、熊野を歩きました。路を間違えたおかげで山奥の十津川村に踏み入る事も出来、満足な一年の締めくくりができました。
今年も行っていない場所をいくつか廻りたいと思っているのですが、来月3月には唐崎にて勉強会を行います。
琵琶湖に面した比叡山の袂。近くには近江神宮もあり、勿論三井寺や蝉丸神社にも。。。
そのあたりには行ったことがあるのですが、今回は堅田の風景を観たいと作戦を練っています。できることなら湖西線を左廻りで彦根や長浜に行き、竹生島に渡ることも考えています。堅田は堅田水軍の地です。平家物語に登場します。源氏の力を蓄えるための隠密拠点といえる場所でもあります。義経を語るには、この堅田無くしては話が進みません。

そんなことをつらつら考えていた矢先、先日の大倉會(大鼓小鼓方・大倉流)を観る機会を頂きました。
練りに練った番組に、まさに私がつらつら頭に描いていた天智天皇あたりから平安後期までの琵琶湖にまつわるあれやこれやが、散りばめられているではありませんか。
改めて能は面白い、と、しみじみ思った会でもありましたし、ワクワク感が未だ覚めやらず、という感覚で過ごしています。

好奇心が学びを深めます。

能楽の面白さが解るようになると、日本史の点と点が繋がり、その繋がることが益々好奇心を湧かせていくのです。

暫くは琵琶湖に纏わる思索を深めて、まとめていきたいと思っています。


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オリンピック開会式演出妄想

2014年02月25日 | 第2章 五感と体感
今回のソチ冬季オリンピックは、仕事優先?体力温存のこともあり、ほとんど録画映像で拝見しました。
涙あり、喜びありで心を動かされました。

残念ながら未だ開会式と閉会式の映像を全く見ておりませんが、2020年東京オリンピックの開会式と閉会式の演出の事を個人的に妄想し始めております。

出来る事なら日本の古層からの歴史を知る文化人類学をアドバイザーに置き、エリアーデの様な見地で、日本という国のアイデンティティを表現していただけると壮大な開会式や閉会式を期待できそうです。

ゾロアスター教の拝火の名残りである松明を掲げ、その後を日本の代表的な祭を「百年の孤独」的な演出して大集合させ、主人公として案内役になる女の子と男の子は、もののけ姫風に。。。
この二人を案内役にしながら、羽衣伝説を演出し、エンディングは羽衣を返してもらった天女が喜びに包まれながら、3Dで映し出された富士山を超えて天に上っていく。。。その光景をもののけ姫ペアーが手を振り見送る。。。
一方、地面では源融が塩釜の潮を汲んでいる間に、卑弥呼や持統天皇が現れる中、役行者が葛城山や吉野の山を縦横無尽に駆け登り一夜にして聖地に橋を渡す。。。その脇で、葛城の神様がしくしく泣いていたりして、、、。
エンディングの天女が天に上る前に忘れてはならないのは栄華極まる美しい美少年を光源氏を出現させて、雲隠れさせる。。。
天女の周りには平等院鳳凰堂の雲中供養菩薩達が楽を奏でながら、もののけ姫ペアーと共に西王母が見送ります。

閉会式には、少し大人な気分で京都東北院の和泉式部の風情を表わし、琵琶湖を望みながら源氏物語を描く紫式部なんぞを登場させます。現代に至る源氏物語を描き変えた与謝野晶子から瀬戸内寂聴さんを登場させ、大原の寂光院での諸行無常の鐘を鳴らしながら祇園精舎を唱え、弘法大師の宮島弥山の消えずの灯で祈りながらエンディング。。。

世阿弥を中心とした謡曲の戯曲は、古層と伝説、歴史を交じらせながら、現代に至るまでの日本の文化を構築してきました。

永遠普遍の命を頂き、富士にその望みを託すことを日本のシンボルとして中心に据えると、壮大な演出が叶いそうです。

朝から妄想し、楽しんでおりますが、こんがらがってまいりましたので、この辺でやめておきます。
くだらない妄想にお付き合いくださり、ありがとうございました。。。

主人公は、もののけ姫ペアーでも良いかもしれませんが、義経と静御前と弁慶でも良いかもしれません。。。^^;

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赤ちゃんと勉強会

2014年02月24日 | 第2章 五感と体感
昨日の薬膳と生き甲斐の心理学勉強会では、年齢差「還暦+α」の皆様にご参加いただき、ほんわりと暖かい勉強会となりました。

昨年の12月に生まれたUちゃんがママと一緒に参加してくださいました。大勢のお姉さま、おばさま方に代わる代わる抱かれ、私自身も希望に満ちた気分になり、とても満たされた時間を過ごさせて頂きました。

優しく落ち着いた物腰のママの愛情をたっぷり受けているUちゃんは、生後二カ月ちょっととは思えない首の据わりようで、喜怒哀楽の表情がとっても豊かなお嬢様です。

私達の声がバラエティに富んでいたので、いつもと違う環境でUちゃんは戸惑ったかもしれませんが、このような環境に慣れ親しんでいけば、ママも育児をもっともっと楽しむことができると思います。

ママが身体に良いものを頂き、母乳を与え、赤ちゃんが健康に育つ姿をこれから私達も見させていただけると思うと、私にも希望の連鎖が与えられたように思い、久しぶりに子育て中に感じていたワクワク感じさせていただきました。

薬膳料理を頂いたお陰で、身体の中の気も廻り、今朝の体温が34,9度でした。昨日より、0,2度高いです。(一日中34度代ではなく、夜になると36度は超えます^^;)

気功や太極拳を始め、能楽で声を出し、仕舞いで正中線を整え、それらのお陰で自分の身体のメンテナンスをしながら同時に心の具合を学び見続けていますが、5,6年前よりは健康感を自分に感じるようになったことは確かです。
日々、あれこれと駆けずり回っているわりには、極端に体調が悪くならないのは、色々な学びと出会う皆様との出会いで交わす言霊という賜物を頂いているからだと思います。

新しい出会いがあるごとに、私自身も学びの成果を感じます。

共に学ばせて頂いていることをひしひしと感じた、素敵な勉強会でした。

今日は、学校の保護者勉強会2013年度最終日です。一年間の感謝を籠めて、朗らかに臨みたいと思います。

昨日、ストーンズが来日したそうです。春の大イベントがもうすぐです。楽しみの予定が沢山ありますが、仕事も盛りだくさんです。引き続き体調を管理しながら、活動していきたいと思います。

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薬膳で身体温かく

2014年02月23日 | 第2章 五感と体感
今日は、「薬膳」のレクチャーを受けながら昼食を頂き、その後に「生き甲斐の心理学」の勉強会を行います。

もともと低体温の私。久しぶりに起床して直ぐに体温を測ってみたら、やはり低い。。。34,7度。酵素のジュースを頂き、暫く経ってから測るとようやく35度に。

自分の身体を温かくしようとしても、それを身体が受け付けないのか、汗が出てきます。
よくよく考えてみると、幼い頃からその傾向があったようです。寒暖の差で具合が悪くなったりアレルギー症状となったり、一見丈夫そうなので、周りから気付いてもらえなかった事も我慢し続けてきた要因でもあるようです。

それでも、気功&太極拳の先生と薬膳の先生に教えていただきながら、自分の身体と向き合ってきました。

その甲斐あって冷えに対する対策が効いてきたのか、手足に血が廻るようになり、手足の荒れが解消しました。これも対策を立ててから二年目の冬に気付いたことです。

自分の身体を整えるには、そうそう簡単に改善されるものではないのだな、と、身を持って感じます。

毎日の暮らしにおいて身体を置いてけぼりにしていたこともあり、御身を大切にするのは自分自身の大切なすべきことであると今更ですが思います。

体調が良いと感じていても、体温を測るとがっかりな結果なわけで、体質を改善することは、かなりの努力が必要なようです。それでも体温を温めるための食事や服装でなんとか補えっていることで、体調を大きく崩さないのは、多少の努力が実っている証拠でもあるかもしれません。

諦めずに、出来ることを試してみようと思います。目指せ34度台脱出~~!!

今日の薬膳レクチャーも楽しみです。

参加者の皆様との初めての出会い、再会を楽しみにしております。

代官山の蔦谷でお茶して帰るのも楽しみにしています^^//


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源氏物語に投影してみる

2014年02月22日 | 第2章 五感と体感
私は源氏物語に登場する人物に自分や他者を重ね合わせてみることを度々してみます。

雅よりも鄙びのほうが自分らしいと思うので、どうしても葵上や六条の御息所には程遠い自分がおりますが、明石の君は「ああ、こんな人生だったらいいのにな~」と憧れたりします。

末摘花のように勉強はできても、融通の利かない、着る服や住まいに無頓着なのも嫌だな~~、とも思います。

かといって、大きな心で全ての人を暖かく包むような花散里も、どうかと。。。

夕顔の様な大胆さも案外嫌いでは無く、彼女が亡くなっても娘の玉葛との再会、というシンデレラストーリーも悪くは、ありません。

自分の行く末に迷いを生じ、最終的に一人で生きて行く道を選ぶ浮舟も、迷いの正直さが好きだったりします。

親に可愛がられすぎて自立できていないまま光源氏に託された女三宮は、だらしない自分に飽きれるときに、ふと重ね合わせたりします。

いつも、この源氏物語妄想が始まると、このように止まらなくなるのですが、振り子のように揺れながらあれこれと想い描いた末、行き着くのが紫上です。

光源氏に幼い頃見染められ、光源氏に一番近いところに居ながら、それでもいつも脇役的な存在であるがゆえの苦しみや悲しみがいつも取り巻いているわりには、さっぱりとした爽やかさのある女性です。
表向きと裏の葛藤をわきまえているように思うのです。
結局、自分との折り合いをつける為に起こした行動が「御法」だと私は解釈しています。
自分の精神的情動を自分の悔いなき方向でけじめをつけた彼女の人生は、やっぱり好きだなぁ。。。と、思うのです。

源氏物語の登場人物の性格や人生が、現生に生きる誰かにも結びついたりすると、私の頭の中で密かな妄想が始まります。

想像力は、無から生まれるものではないようです。
比較、考察するには基点となる何らかのモチーフがあると便利です。

源氏物語は、私にとってのよきモチーフです。

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源氏物語直訳スペイン語版

2014年02月21日 | 第2章 五感と体感
昨日の日経新聞に源氏物語直訳スペイン語版が出版された記事が載っていました。

大島本を元に、与謝野晶子の源氏物語を参考して訳されているそうです。

情熱の国スペインは王国の国、一方インドから移動してきた人々が長い期間をかけて創り上げてきた文化もあり、バスクの文化もあり、世界の歴史の礎を担っているようなところもあり、個性の強さが印象的な国でもあります。

海を渡ってもたらされたもの。
ユーラシア大陸から陸路でもたらされたもの。

大和の国にもたらされた数々の宝物が正倉院に保存され、現代に至るまで受け継がれてきました。
如何程の歴史の厚みが保管されているかを考えると、ふるふると心が動きます。

パソコンで打ちこんだものがあっという間に地球を一廻りするこの時代に、千年という時間をかけて一廻りするものもあるのだと、しみじみ思うのでした。
文化の蓄積とは、そう簡単に蓄積されるものではなく、一つ一つ積み上げていくものの層は揺るぎの無い確信でもあると思いますし、人種や習慣や宗教を越えた普遍性を捉えるには、このような蓄積された文化を知ることが相応しいことなのかもしれません。

人類発生からこの地球に生まれてきた人々によって蓄積されてきたあらゆるものが、いつか後世の人々に改めて廻り来ることを心に留めることは、大事な現在の課題であるように思います。

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春のうらら

2014年02月20日 | 第2章 五感と体感
昨日は天気が崩れず、ほっとした一日を過ごしました。
大學受験も後半戦に入り、そろそろ落ち着きも出てきた頃ではないでしょうか?
高校受験もそろそろ終わる頃でしょうか?
私が利用している電車は、大学が春休みに入るとどっと空きます。「これだけ学生がいるんだ。。。」と改めて気付きます。

2月、3月、長期の休みを利用して旅をする人もいれば、バイトに勤しむ人もいらっしゃることでしょう。

麗らかな春の空気を感じながら、東京方面に向かう電車で、謡曲の「羽衣」を頭の中で巡らせていると、窓の風景に富士山がぼんやりと見えました。
春霞の富士山も、悠々たる存在です。

今回の雪で富士山周辺、富士吉田や御殿場も想像を絶する雪が降り、大変な事態となっています。
自分の袂が大変でも、悠然としている富士にいつもとは違う凛たる姿を感じ、永遠普遍の命を求めた古来の人々の望みが解る様な思いが湧きました。

春のうららを感じたり、冬の寒さを感じたり、二月は気候に翻弄される月でもあります。

天気の良い日は「春のうらら」から元気をもらい、よく寝て、よく食べて、体調管理もいつになく慎重にしたいものです。

天女の羽衣を天に描きながら、朗らかに朗らかに。

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農閑期の祭

2014年02月19日 | 第2章 五感と体感
どんと焼きが各地で終わると、各地で田楽が行われます。
収穫が終わる時期と、畑や田んぼが始まる前と後は、働き手である民衆の祭が盛んとなります。

時代が変わろうとも、祭となると男の出番です。

祭に携わり、それぞれの衣装を身につけると、なんだかとっても格好良く見えるのです。
衣装を身につけるご本人も、なんだかとっても気が大きくなり、ますます堂々と男らしく見えちゃったりします。

SNSのお仲間が、色々な場所で田楽の風景を映してくれているこの時期、寒さで身が縮んでいる私に生命力を与えてくれます。
ありがたいことです。日本にこんなに沢山地元の田楽が継承されているとを知り、わくわくしています。

比較宗教学の学びの始まりに「神話を大切にしない民族は滅びる」と教えられたことは、私の学びに深く影響をもたらしています。

これから春分に向けて春の祭が方々で催されます。

私の大好きな東大寺二月堂の修二会(お水取り)も、そろそろ花ごしらえ(のりこぼしという紅白まだらの椿の造花を作り、二月堂本堂に供えます)の時期です。小浜のお水送りもいよいよ来週です。

今年は春分が過ぎてからの満月の日が遅いので、キリスト教の復活祭は4月20日と最も遅い日になります。

神話といい、各地域で発生した宗教は、人のアイデンティティの正中線をもたらしているはずです。
信じて見えてくるものは、実際に目に見えるものよりも人の考え方や感情に深い影響を及ぼしています。遺伝子と同じように人の心の奥底に継承されているからこそ、その土地独特の雰囲気が個性化するのでしょう。

お天道様を仰ぎ、手を合わせる暮らしは、人の暮らしの原点です。

宗教という言葉以前の「古層」という呼び名のほうが相応しいかもしれませんが、
身体と心と魂の三つの柱を大切にしてこその「人」でありましょう。

各地方の田楽と修二会(しゅにえ)で目白押しの日本は、この時期「祀り」で満たされるのです。

いよいよ始まる東大寺のお水取りは、私の魂そのものだと思っています。段々とワクワクドキドキが高まってまいりました^^//

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生育史はやっぱり宝物

2014年02月18日 | 第2章 五感と体感
生まれてから今日まで、自分を育んできた環境は宝物です。

自分が普通だと思っていることは、自分自身の個性そものもであることを意識していると他者のヘンな考え方や行動がその人の育んできた「環境・遺伝・老化・免疫・分泌・自律神経」に大きく関係していることが見えてきます。

自分と他者との違いを意識出来ると、自分と他者は違う人であることを意識出来てきます。

「あなたはそうでも、私は違う」事は「私はそうでも、あなたは違う」事と同じです。

家族といえども自分の「あたりまえともいえる概念」を振りかざしていると、いつしか自分を活かすための防衛機制が他者のアイデンティティを揺らめかせていきます。家族であれば尚更かもしれません。

生育史は宝物です。

自分を活かすために、何を守って、何を貫いてきたかは、人によって違うはずです。
どんなに幼い子供でも「皆同じよね~」というような薄っぺらいものではないはずです。

どんなふうに生き延びてきたかを思い巡らすと、自ずから自分の傾向が見えてくるようです。
その自分の傾向を、今の自分を幸福にもたらしているかストレスにもたらしているかは、自分で判断するものです。
特にストレスがある場合、そのストレスの原因を他者から指摘されても、心地良く気持良いとは思いません。

生き甲斐の心理学は、自分自身のための学びです。

今日から四ツ谷に代わり、新たに始まる勉強会での新しい出会いもありそうです。今日から12月までの月に一度の勉強会、皆様と楽しく朗らかに学んでいきたいと思っています。宜しくお願い致します。

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保存食「へそ大根」

2014年02月17日 | 第2章 五感と体感
戦時中の食糧難を経験している親に育てられている事もあり、その上震災の経験から食料の保存や燃料の保存には日頃から意識しています。

例えば、電気が止まった場合に備えて、石油ストーブはとても重要な役割を果たします。夏でもお湯を沸かしたり料理もできます。

でも、今回二週続けての雪を経験し、3日や1週間分の食料や燃料では、場合によっては足りない事にハタと気づきました。

横浜の食料品を扱う店も昨日はごった返していたようです。混んでいることを見込んで買い物には出かけませんでしたが、水曜日からお天気を危惧する情報が流れているので、今日は仕事の帰りに多めに買い物せねばなりませんが、きっと流通が遮断されているので、夕方に買い出ししようと悠長に構えている私は食いっぱぐれそうです。

私の母は札幌生まれなので雪国の暮らしをよくわきまえています。その上、育ち盛りの時の食糧難の経験も経験しているので、実家には我が家よりも大きい冷蔵庫の他に人が一人入れる位の冷凍庫もあります。
備蓄の食料も多く、食べることに対しての執着が人並み以上です。いや、、、母よりも父の方が執着に関しては強いかもしれませんが(笑;)

確かに冷蔵庫や冷凍庫も必要ですが、昔から伝えられている保存食にもう少し着目すべきかもしれません。

長い冬、雪に閉ざされる場所に住まう人々は、秋に収穫した作物を次々と保存していきます。
秋田では、缶詰の機械を持っている家も多いと聞いています。
真空に保存するには缶詰が最適であるから故、初めて聞いた時には、雪国の暮らしの知恵に驚きました。

先日、宮城県山元町を訪問した際、「へそ大根」を頂きました。カラカラに乾燥した大根です。小さなへそ大根を一晩水に浸けると「あら不思議!」おでんに使う大根ほどの大きさに膨らみます。つまり、現状に戻るというわけです。

なるほど、へそ大根はへその緒だったのね!と、そこで納得しました。
独特な甘みのあるへそ大根は煮物に最適で、とても美味しく頂きました。

昔の人々が伝えてきた食の風習を改めて考え直す時期がやってきたように思っています。

頂いたたカラッカラのへそ大根は、これ以上安易に使わず、いざというときまで取っておこうと大事に保存しております。
勿論、使わずに済みましたら、気候が落ち着いたところで一気に頂きます。

コンビニで気楽に買い物できない場所に住んでいらっしゃる方々ほど生き抜く力を具えていらっしゃる筈です。
早く雪から解放されますよう。。。

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雪かきと愛の型

2014年02月16日 | 第2章 五感と体感
私は二年間だけ豪雪地帯に住んだ経験があります。5歳から7歳の頃なのですが、雪の感覚は身体で覚えています。
北陸福井の越前大野は、雪深く二階建ての一階の天上の高さは東京よりも高く屋根に積もる雪を下ろすと完全に一階が埋まってしまいます。広い庭は小さなスキー場と化し、二階の窓からつっかけの様なスキー板を草履のようにひっかけて滑るのが楽しみでした。

たまに両親の実家のある東京に帰り、ぐちょぐちょで汚い雪だるまを見るにつけ、真っ白な世界からやってきた自分を誇らしく思ったものです。

5歳まで住んでいた高知も台風が近くなると会社の人たちがやってきて家の建具を外側から板を打ち付けます。
福井では、やはり会社の人たちがやってきて屋根の雪下ろしをします。
普段はひっそりとした暮らしなのですが、そんな大イベントで人が集まるので、いつもと違った雰囲気に嬉しさを感じました。
もともと無口な子供でしたので、じっとその光景を眺め、人の集りの中で幸せを感ずるのが今の仕事にも繋がっているのかもしれません。今は自分が無口だと云うと、皆さんから「嘘だぁ~~」と云われますが、ほんとうに喋らない子供でした。
喋るようになったのは福井から湘南の茅ケ崎に引っ越してからだと思います。

違った雰囲気の時に幸福感を感じる私は、もしかしたら、人が集まることで、転勤族のよそ者である母が幸せそうに見えたからだったのかもしれません。

先週は山元町での雪。そして一週間後の雪。

幼い頃から年月が経てば経つほど、幼い頃の感覚が蘇ってくるのはどうしてなのでしょうね。。。

重度の痴呆となり亡くなった義母は、よく5歳ぐらいの子供になったり、女学生になったりしていました。あたかも自分が少女になったように見え、そんな時の義母はとても幸せそうでした。

「愛の原型」という言葉があります。

自分が親から愛された思い出、自分が「これが愛だ」と感じる習慣や慣習、親からの愛され方、それらが人の愛し方、愛されたい型に繋がるのです。

年を重ねれば重ねるほど、この愛の原型は強化されていくように常々思います。立証されているわけでもありませんが、自分自身も半世紀生き、子育ての任務から解放された頃から、自分の愛の原型が知らず知らずのうちに強化され、自分の願望や欲求を満たすことに対して執着するようになってきたようにも思います。

幼い頃の思い出である愛の原型が、人の幸福の原点として人を活かしていくようにも思います。

子供が幼い頃に寂しい思いや哀しい思いをしていると、その寂しさや哀しみを満たすために大人になっても永遠に希求しようとします。

満たされない愛を求めようとする情動は、幼い頃の愛の原型と深い関係がありそうです。

昨日、雪かきをしながら、ふとそんなことを思いました。

口でガミガミ云うよりも、体(タイ)を見せていると子は見ているのです。お手本なんてありません。自分なりの愛をもって体を見せていれば、あとは信じるのみでしょう。

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暴風雪と金メダル

2014年02月15日 | 第2章 五感と体感
夜中の暴風雪で家の中が冷え込み、あまりの寒さで目が覚めました。
二重に着こみ、ホカロンにアンカ、暖房を入れて再度眠りにつきました。
皆様の地域は如何でしょうか?

横浜の古くからの住宅地は小さな山と谷戸が多く、「横浜のチベット」と云われる場所も案外多いのです。
我が家のあたりも、交通の便は良いものの駅までは車がほとんど通らない路を歩いていきます。
普段なら歩いて8分くらいの路も雪が降ると完全防備が必要です。

雪の遅れだけでなく、東横線の事故で電車が止まっていることもあり、いつもよりも早く出勤した息子を送り出し、ブログを書きながら、テレビをチラチラ。。。やっぱり気になるフィギュアスケート、羽生ゆずるさんの金メダルは嬉しいニュースです。震災から3年。このニュースは、私も心が躍っています。物凄い精神力です。

早朝から天気予報に交通情報、オリンピック情報が重なり、普段はつけないテレビで情報を得ながら、慌ただしく動いていましたが、本日開催される横浜五流の会は中止という連絡が入り、急に気が緩みました。
外に出ることなく済みそうです。表装作業をのんびりと進めることに致します。

今日は、皆様も気をつけてお過ごしください。

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宮城県山元町「手品あり手芸あり」5

2014年02月14日 | 第2章 五感と体感
ささえ愛山元さんが津波で全壊し、ご家族や親せき、友人、そしてスタッフの命も奪い、大きな悲しみの中、ひたすら前に進み夏2011年夏には、津波の被害を受けながらも壊れなかった家を借り、事業を再開しました。
高台移転を果たすまでの二年近くをその家を事業所として踏ん張って来られました。

多くの人が住まう土地を替えましたが、被害に遭った家を改築して新たな生活をスタートされた方々もいらっしゃいます。
確かに以前よりも夜の明かりが増えてきました。

ささえ愛さんが事業を再開した第一号のお家は、只今、理事長さんの発案で助成金を受けてパソコン教室を開催しています。そして、工芸作品を作るサークルを立ち上げたり、徐々に活動が増えてきたようです。

それぞれの方々が御自分の持ち味を活かし、手を動かし、口を動かしている光景は、想像するに輝く活気を感じます。

高台移転したささえ愛さんの飾棚や壁にも、多くの方々が作られた作品がたくさん飾られてありました。訪問する度毎に増えています。

なかには以前から趣味でやっていた手品の技術を更に磨いている方もいらっしゃいます。
私のお姉さま的存在であるUさんの手品を観ることは、私の訪問の楽しみの一つです。
手品の技術は勿論ですが、演技力も益々バージョンアップ。エプロンを着けた姿から一変し、ラメ入りの黒いジャケットを羽織ると、プロのマジシャンに変身します。

今回の訪問には、もう一人の私のお姉さまである能楽師の師匠が同行し、パラソル喫茶でも、デイケアーの利用者さんとも、生き甲斐の心理学講座の〆にも、皆様と共にひたすら高砂を謡いました。
全ての高砂体験を共にされた方々は、どんどん上手になり、二日目の講座修了の頃には、大きな声で素晴らしい大合唱となりました。去年から講座に参加してくださっている民謡のT先生と黒田節のコラボにまで発展し、今回も謡って笑って話して、私自身も喜びを頂き、大雪となった山元町で多くの方々に最後までお世話になり、深い感謝の3日間を過ごさせて頂きました。

「筍の季節に、筍掘りにいらっしゃい」と、誘われ、また食べ物につられている私は新緑の季節の山元町を想い浮かべ、筍を両手に持ち、頂く自分を想像し、皆様との関わりが私の幸せに繋がっていることを再確認させて頂いています。

今日は、先週と同じくまた雪が降っています。
先週ほどにならないことを祈っています。

山元町の八重垣神社は、朱色の鳥居が完成し、どんと焼きも再開したそうです。今回は八重垣神社を参拝できませんでしたが、次回は写真をプリントしてくださったSさんと御一緒したいです。

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宮城県山元町「苺の話」4

2014年02月13日 | 第2章 五感と体感
苺のお味

Sさんの従兄弟さんが生産を再開した苺を滞在中にたくさんたくさん頂きました。

この時期、私が住んでいる辺りでは徐々にミカンがぼやけたお味になってくると苺の値段も下がってきます。

私が好きなのは「とちおとめ」です。酸味が利いた味が堪らなく好きです。
ありがたいことに従兄弟のIさんが生産しているのは「とちおとめ」。

例年でしたら、海側に位置する山元町は、日中のお日様の光がとても強いのですが、海側に雪が降る傾向があるようで、苺の生産者の方々は御苦労されているのではないでしょうか?
そうはいっても、苺生産の復興支援では水耕栽培のシステム化が導入され、若い生産者には受け容れられても、長年「土」で苺を育ててきた生産者の方々は戸惑いも大きいようです。

雪景色の山元町を眺めながら、ビニールハウスが増えてきたことも確認でき、こうやって地元の人々が林檎や苺を育てている事は、復興の過程を見させて頂いている私にとっては、とても嬉しい光景なのです。

夏は稲と蕎麦。秋は林檎。冬はいよいよ苺の出番です。

売り物にならない苺の山は、私にとっては宝のお山です。
ささえ愛山元さんに届けられた大きなトレーが4,5個届けられ、ヘタを取っていると「あら~~、白いところは、とっちゃっていいのよぉ~~」と、呆れられました。
「いやいや、ここだって苺だわ~~!東京や横浜では、そんなもったいないことしないわよぉ~」と応える私。

こんなふうに山元町は「豊かな食」の地域なのです。

豊かな食は、豊かな心を育みます。
もともと豊かな風土で生まれ育った人々の傾向は、永遠普遍のものです。
貧乏くさい私の苺のヘタ取り見てを、皆さんが私をらかいながら大笑い!
楽しく嬉しい会話は、こうやって何気ない台所作業から生まれます。

方々から届くお裾分けは、愛の証。

皆様の愛し愛される様子は、心地の良いものです。

そんな雰囲気があるからこそ、私も訪ねることができているのだと思います。

山元町は苺の名産地です。
購入することが復興支援に繋がります。
美味しい苺を是非召し上がってくださいませ。


☆☆

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