五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

談山神社へ「奈良旅7」

2013年06月15日 | 第2章 五感と体感
後の持統天皇こと鵜野皇后は大化の改新の年(645年)に生まれます。

談山神社と云えば大化の改新です。中臣鎌足が蹴鞠の式で中大兄皇子に近づき、蘇我入鹿暗殺を企てます。その企てを密談した場所が談山神社です。(談山神社は明治の廃仏毀釈により、寺院から神社となりました。)

その企てを実行した後に中臣鎌足は藤原鎌足となり、中大兄皇子は天智天皇となります。
中臣鎌足は百済人とも云われています。
百済と親交が深かった倭の国(日本)は、唐との戦いに参戦し(白村江の戦)、大きな痛手を得るのです。

巨大な大国「唐」と立ち向かうために倭の国が国家というアイデンティティを意識し出した時期とも云えると私は思っています。

談山神社の境内に立つと、国家形成の始まりを感じさせる強さを感じ、今回の訪問も自分が緊張感に包まれる体感から逃れられませんでした。古来からの山岳宗教や道教もひしひしと感ずる境内です。
藤原氏所縁の地でもあり、たまたま目にとまった「藤原氏に纏わる名字の会」の名字一覧表を見ると私の父方の直系が関わる名字がほとんど載っていることに、「ああ、さもありなん、、、」とも、思い、信じる信じないは別として、源平藤橘の中で清和源氏が祖先であると書かれてある実家の過去帳及び系図もどうかな?。。。とも思ったり・・・。

最近の解釈では、蘇我入鹿悪者説は薄くなっているようです。史実というのは、現代を生きている人が実際に見てきたわけでもないので、いろいろな仮説が出てくるたびに、自分の信じたいものを大切にしていくことが、自分の感性を育んでいくのを助けていくのかもしれません。

次回談山神社を訪れる時は、4月の幸神祭に合わせ奉納能を是非拝見したいです。
長きに渡り、年に一度新作能を発表する義務があったと聞いています。世阿弥生誕650年の今年、今まで談山神社にてどのくらいの能がお披露目されてきたのでしょう。あのひんやりとした深い山である多武峰(とうのみね)の神秘に怪しげな魅力を感じ、引くに引けない緊張感を感じるのも、藤原氏の血が自分に入っているからかもしれません。(妄想は続きます…)

明日は岡寺を書きます。。。ブログはあくまでも所感中心に綴っております。史実認識については諸説ありますので、御勘弁くださいませ。

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