書く仕事

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「サマータイムマシンブルース」DVD

2009年08月03日 11時13分03秒 | 映画・DVD


青春ラブコメSFハチャメチャファンタジー!
しかし,ちゃんとつじつまが合ってる.ってところが不思議にも面白い.
物語の組立ては,内田けんじ監督「運命じゃない人」っぽいしかけもあるけど,軸がやはり青春なんだな.
「運命じゃない人」ほど,組立ての緻密さと求心力はなくて,もう少しゆるい感じがするけど,上野樹里ちゃんのかわいさに免じて「合格」.
物語は,ある大学のSF同好会の部室に突如現れた奇妙な機械,タイムマシンと,それを操縦してやって来た,さえない未来の大学生が引き起こす,ドタバタストーリー.
ただ,物語全編にわたって,結構周到な伏線が張り巡らされていて,気を抜くと,あれれ?と騙される.侮れません.よくできてる.
タイムマシンものと言うと,時間のパラドックスで,物語があっち行ったりこっち行ったりするってのが多いけど,この映画はストーリーは一本にきちんと集約されている.
たぶん,相当知恵を絞ったか,この手の考察が得意なあったまいい人がブレーンにいるのかなって気がする.
ある意味,運命論者的な展開です.つまり,たとえタイムマシンがあって,過去を変えようとして過去に行って何かをしても,その過去には,現在から来た人がやったことが起こったものとして,今の現在があるのだ,っていうこと.わかります?
パラレルワールドとは全く反対の立場ですね.

私はパラレルワールドは胡散臭いと思っていたので,この映画の考え方の方が,ずっと素直でわかりやすいです.

内田けんじ監督の求心力には及ぶべくもないけど,まあまあ良い感じですね.


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