書く仕事

ご訪問ありがとう!!ミステリー小説の感想を中心に,読書,日々の雑感,映画の感想等を書き散らかしています.

「裁く眼」我孫子 武丸

2016年11月09日 22時21分15秒 | 読書
「裁く眼」我孫子 武丸



法廷画家という職業をご存知だろうか?
そう、裁判の様子を描く画家さんだ。
裁判中は写真撮影が禁止されるので、手書きで、被告や、判事、検察官、弁護人などの表情や法廷の雰囲気を伝える。

この小説は漫画家志望の若者、鉄雄君が主人公。

ひょんなことから法廷画を描くバイトを頼まれてしまう。
戸惑いながらも始めてみると、意外な奥深さに、この仕事にのめり込むことになるのだが、、、

しっかりしたミステリーであると、同時に、写真では捉えきれない人物の内面を浮き上がらせる絵の力が凄い。

ちょっとデリケートな問題も含むが、色覚異常がミステリーとしての大きなテーマとなる。