散 歩 B L O G

歩くことが唯一の趣味ですから。

大日影トンネル

2011-07-03 | Weblog
梅雨明けしたんじゃないかと疑いたくもなる。しかしながら降られちゃたまらないから、
雨でも大丈夫なところを歩こう。地下街にも飽きたから今日はトンネルだ!

そういった不純な動機で、新宿から特急かいじに乗って中央線を西へ西へ。1時間半で
勝沼ぶどう郷に到着する。平日はこの駅、停まらないらしいね。


駅前、ぶどう畑しかないもんな……。

役場のアナウンスが晴れた空に響き渡って、マスカットが5ppmとか何とか、前の日の雨で
流された分の手入れを怠らないよう何やら数を読み上げている。さすが、ぶどう郷。

改札を出て左に歩くと公園があってトンネルがある。他には何もないから道に迷わない。


公園には中央線の旧車両

EF6418は勾配が急な線路の貨物輸送のために造られた直流電気機関車で雨に強いんだって。

ふーん……。(ぶどうをいっぱい運んだのかな?)


歩くトンネルはこれ!

中央線の八王子~甲府間は明治29年(1986)に着工して、笹子トンネル、大日影トンネル
などを掘削して明治36年(1903)に開通したんだって。それまで3日がかりだったのに、
八王子と甲府が4時間で結ばれるようになったっていうから鉄道はすごいよ。


中に入るとこう

平成9年(1997)に新トンネルができるまで、94年間ずっと鉄道トンネルとして使われた
ということは、最近まで現役だったんだね! 電車で通ったこと多分あるよ。


煉瓦は地元で焼いたもの

鉄道がなくて運搬するの大変だから煉瓦はすぐ近く(牛奥)で焼かれたものが使われて、
このとき習熟した煉瓦の技術がその後ワインの貯蔵庫などにも生かされたと。

ちなみに、新トンネルはすぐ隣を通っているから、電車がくると旧トンネルの遊歩道にも
音と振動が伝わってきて「……逃げなきゃ!!」と思うよ。


下りの特急がすぐ隣を走る


そのまた向こうを上りの鈍行が

新大日影トンネル(上り・下り)ができるまで、いま遊歩道になってる大日影トンネルだけ
だったということは、1997年まで単線だったのか! ちなみに、使わなくなったトンネルが
遊歩道になったのは2007年。

トンネルは1400mほど続き、ひんやりとして本当に気持ちがいい。冬はあったかいそうだ。
いいなあ、トンネルに住みたい。そう思う人が多いから(?)夜は閉鎖される。


……やっぱりね。

温度はちょうどいいけど、湿度がちょっと高くて黴臭い。ワインのカーヴと同じような感じ。
トンネルを抜けると、その先のトンネルがワイン貯蔵庫になっていた。


なるほど、そういうことか。
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