cobady的創作生活

オリジナルで製作したテディベア(ぬいぐるみ)と
教室で誕生した生徒さんの作品をご紹介しています。

出産のこと その1

2010-08-31 15:58:31 | ベビー

一つとして同じ人生がないように、一つとして同じお産はないのだと思う。

出産に対するイメージも、痛みの感じ方も、お産の進み方も、人それぞれ。

だからこそ、「私の場合」を書いておこうと思います。


今日は出産を決意するまでのことを書きます。


私は子供時代から20代前半にかけて、2つの大きな痛みを抱えていました。

一つは物心ついたころから始まった原因不明の手足の痛み。

病院で検査を受けても原因は分からず、成長痛と言われていたけれど、

この痛みは大人になっても一向に治らなかった。

骨の髄が腐っていくような神経に響く痛みで、マッサージしたり温めたりすると落ち着くのだけど、

しばらくするとまた痛み出す。

あまりの痛さに子供の頃、夜、布団の上で何度泣いたことか。

もう一つは生理痛。

お腹の痛みが波のように定期的に押し寄せてきて、ひどい時は立っていることが出来なかった。

夜は布団の上に座り込んで身体を揺らしながら痛みに耐えた。

多分この2つの痛みは、痛みに対する恐怖を私に植え付けたのだと思います。

痛い思いをして出産をするのは絶対に嫌だった。

女性だけが「鼻からすいかが出るくらいの痛み」に耐えなきゃいけないのは不公平だと思っていた。

だから(それだけではないけど)この歳になるまで子供を作らなかった。

ところが、2年前のある日、突然はっきりと生理痛が無くなった。

手足の痛みもいつの間にかほとんど感じなくなっていた。

私は痛みの呪縛から解放された。

そうして私は子供を産みたいと思った。


本当のところ、その頃の私の身に降りかかった(あるいは私が巻き起こした)事態は、

痛みの感覚を無くすに充分なくらいひどいところまできていて・・・。

だけどそれでも、今、私は信じる。

全ての激流はこの子に出逢うために、この子と共に生きるために流れていた、と。

コメント (3)
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