市の星月夜日記

織江市の短歌、エッセイ

まろやかな風の発(た)つらむ心から君のいたみをわたしは知ると

2014-10-31 21:00:33 | Weblog




  今日は少しいそがしい日だった。




  高齢者ケアでは、多くのひとが「もうあとどれだけ生きるかわからない」とさらりとおっしゃる。



  どのような心境なのか測れない。わたしは失礼にならないよう、たぶん少しうつむいて微笑んでいるだろう。


  そんなとき、今の自分の表情がいい加減でなければいいと願う。



  他者の心のてりかげりを思うことはなんとむつかしいことかと感じる。


  さりげなく、ただ誠実に、自分の殻を捨てて、短い時間だけれど、高齢者の心に寄り添いたい。


  そして、つくづく思う。長生きはいいなあと。

  こんなに淡々と人生の終末を受け入れられる方々に接していると、どなたもいい人生を過ごされたのだと感じる


   
  思い残すことなく、十分に長寿をたのしんで「みまかる」 この世を静かに退くのがいいとあらためて感じる。


  









  



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