雪香の星月夜日記

山口雪香の歌がたり、ささやき、ひとりごと

湯をぬけて鰭ふり光る魚のごと汗あたらしく石鹸使ふ

2010-08-04 18:02:34 | Weblog

 汗みずくの昼が過ぎた。



 夕風が吹き始め、あちらの山からまたいっとき、ひぐらしが鳴きはじめる。



     夕立の雲もとまらぬ夏の日のかたぶく山にひぐらしの声           式子内親王


 
 そんな古歌を思い出したり…。




 夜の静けさが待ち遠しく感じられる、真夏。



 夜風。



 月明かり、星明かり。





   忘れてはうちなげかるる夕べかな我のみしりて過る月日を


 
 これも式子内親王。  うつむきかげんなほのめきがやさしい、と思う。








 
コメント
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