雪香の星月夜日記

山口雪香の歌がたり、ささやき、ひとりごと

夏の帆のひらくせつなさこころ佇(た)つ君は海ならいつはらぬ、そら

2010-08-09 16:06:48 | Weblog


 海に。






 


 







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しめやかに睫毛や含むはなびらをほぐすとこぼれむ竜胆もひとも

2010-08-09 15:16:37 | Weblog

 竜胆の花。



 笹竜胆は源氏ゆかりで、こちら鎌倉の花。紫陽花とならんで街をいろどる。



 秋の花だけれど、夏からもう、あちこちにみかける。


 夏の酷暑につかれた視界に、この濃い青紫は涼しさを呼ぶ。




 竜胆は青紫と白、どちらも清楚。切花にして室内に活けると、つぼみのままゆっくりと褪せてゆく。


 日にあたらないとはなびらが開かない。窓越しの光りでも無理みたいだ。




 ものいいたげな……言葉閉ざしてという印象の。


 



 目を伏せて、あるいは言いよどんで……そんな間合いのニュアンスで言わず語らず気配を伝えた、のは源氏物語の女性たちなのだけれど、竜胆によそへられた女君はいなかった。


 




 秋深い山路で、目の醒めるような竜胆に出会う……そんな季節はまだ先のこと。




 
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