真夏。
広島、長崎。
どれほどの出来事であったのか、と毎夏おもう。
自分だけの思惟、日常のこまごました世界にとりまぎれていると、世界を見るまなざしはせまくなる。
そうして、あまたのひとびとが今もかなしみいたむ、八月のこの季節。
わたしていどの至らない身で、おおきすぎる未経験のことなど、かるがるしくは語れない、それは日ごろいましめていることだけれど、ささやかに歌を捧げます。
いま、わたしたちはすくなくともおだやかに暮らしている。この日々の輝き。
時間の流れに感謝と。
街路樹の百日紅、紅白それぞれ、目にしみる猛暑。
まひるのつぶやき、午後はまたもうひとつ。