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★政局風見鶏(後編):派閥力学

2021-09-05 08:06:59 | 日記・エッセイ・コラム
 安倍前総理が「次は岸田さんだ」と、禅譲説まで流布しておきながら、今や、知らぬ存ぜぬで、隠然たる力を振るっているように、政治家の世界は、権謀術数に長けた者勝ちになる。

 菅総理は、責任感旺盛で我慢強いので、官房長官時代、安倍政権を支えるために、鉄仮面のようだと評されても、スポークスマンとして剛腕を振るった。

 しかし、総理に就任すると、安倍総理のように派閥の支えがなく、汚れ役を引き受ける長老・指南役もおらず、派閥力学に翻弄された気がする。

 昨年の総裁選で支持に回った二人の総理経験者が、そっぽを向けば、孤立無援だ。しかも、衆院選が近づいており、求心力は、所属する派閥のボスに集まる。

 新型コロナ対策は、誰がやっても難しい。途中で投げ出した人のあとを引き受けた人の悲運が哀れだ。