随心門をくぐると、羽黒山の聖域になり、参道の両側に杉の巨木が生い茂り、修験の山だと実感する。
羽黒山は、今でも「峰入り」と称する山伏修行の場となっており、「夏の峰入り」には、一般人も参加できる。山中で、偶然、水業をしている一団に出会い、身が引き締まる霊験を味わった。
さて、隋神門から300mほど入ると、樹齢1000年の「爺杉」と並んで、国宝の羽黒山五重塔がある。
姿・形は、法隆寺や東寺のような流麗さに欠けるが、素木造り、柿葺、三間五層で、山岳信仰の修行の場の象徴のように、ずっしりとした重量感に溢れ、うっそうとした杉木立の中に佇んでいる。
圧巻は、五重塔の内部の構造を期間限定(11月20日まで)で公開していることで、見逃せない。
受付でお祓いをして貰った後、パイプの仮設櫓に腹ばいになって、開口部から内部を覗くと、心柱を中心に、八角形の4本の柱が取り囲み、くぎを一切使わず、つるだけで結わえる匠の見事な技に驚嘆した。
ぶどうの蔓は心柱と共に生きており、年月の経過により、いっそう強固に結びつくとの説明に、脆弱な人間社会のつながりが疎ましく感じられた。
羽黒山は、今でも「峰入り」と称する山伏修行の場となっており、「夏の峰入り」には、一般人も参加できる。山中で、偶然、水業をしている一団に出会い、身が引き締まる霊験を味わった。
さて、隋神門から300mほど入ると、樹齢1000年の「爺杉」と並んで、国宝の羽黒山五重塔がある。
姿・形は、法隆寺や東寺のような流麗さに欠けるが、素木造り、柿葺、三間五層で、山岳信仰の修行の場の象徴のように、ずっしりとした重量感に溢れ、うっそうとした杉木立の中に佇んでいる。
圧巻は、五重塔の内部の構造を期間限定(11月20日まで)で公開していることで、見逃せない。
受付でお祓いをして貰った後、パイプの仮設櫓に腹ばいになって、開口部から内部を覗くと、心柱を中心に、八角形の4本の柱が取り囲み、くぎを一切使わず、つるだけで結わえる匠の見事な技に驚嘆した。
ぶどうの蔓は心柱と共に生きており、年月の経過により、いっそう強固に結びつくとの説明に、脆弱な人間社会のつながりが疎ましく感じられた。