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時悠人chosan流処世術

★短縮語の弊害:「障害者差別解消法」

2016-04-13 10:16:20 | 日記・エッセイ・コラム
 
 4月1日に施行された「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」は、国連の「障害者の権利に関する条約」締結に向けた国内法制度の整備であり、重要な法律だ。

 しかし、「障害者差別解消法」と略されると、嫌な思い出が蘇ってくる。

 10数年前、車いす生活をしていた時、病院内のレストランに入った時、店員が、一瞥して、黙ってテーブルの椅子を外した。

 「ありがとう」と応じたが、リハビリ中の私は、自力で、普通の椅子に座りたかったので、意に反した思いやりを迷惑に感じた。

 雇用改善や点字ブロック・音響式信号機、或いは、車いす用スロープ等、障害者が生活するための生活環境整備は大賛成だが、無用な親切心で、自尊心を傷つける場合もあり得る。

 言葉の響きが、心理的な影響を与える場合、特段の配慮が必要で、最近、メディアが短縮語を乱発する傾向を苦々しく思っている。