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時悠人chosan流処世術

★残暑の悪夢③~海外移住~

2015-08-12 08:37:37 | 日記・エッセイ・コラム
 「日本の税金が高い」ことを理由に、富裕層の海外移住増加をくい止めようと、政府は、今年7月から「出国税」を新設した。

 しかし、数十億、数百億レベルの超富裕層は、「相続や贈与、キャピタル・ゲインに税金が掛からない」国へと、とっくに脱出し、税収として見込み薄だ。

 一方、サラリーマンが、退職後、海外移住を考えるなら、制度の学習と実地体験が必須。人気が高いオーストラリアやニュージーランドの場合、数千万円から1億円程の資産を持っていても、厳しい。

 ましてや、年金で暮らしたいと望むなら、日本円が強い東南アジアしかないが、「楽園生活」を期待しない方が無難だ。

 TV番組で、移住生活者が、「毎日、ゴルフと外食を満喫しても年金収入で賄える」とコメントする場面を見るたびに、「気の毒な人達だ」と、同情している。

 治安・衛生・医療・社会インフラ等々、どれ一つとっても、日本の方がはるかに優るし、高温・多湿の気候は、日本より厳しい。

 「日本人村」のように群れて暮らすなら、海外移住すること自体、無意味で、ロング・スティの方が賢明だ。受け入れ国では、「自国の利益になる人しか歓迎しない」のが常識と心得たい。