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時悠人chosan流処世術

★存在感

2010-11-19 09:08:59 | 日記・エッセイ・コラム

 最近、TVに出演して、政策を分かり易く語る「解説型政治家」が目立ち、「存在感」のある政治家が見当たらない。小泉劇場フィーバーで、大衆迎合型政治家がまん延し、高邁な構想を語る姿が消失した。

 法相や官房長官の失言は、軽薄の極みだし、「事業仕分け」も同様で、政務三役が仕分け人と議論する光景は、滑稽だ。下手なパフォーマンスを見るのは、もう、うんざりだ。政治家には、日本の国自体が国際社会における存在感を薄めていることに危機感を持ってもらいたい。

 海外で買い物をしてみれば分かるが、説明書の言語は、英語・仏語併記で、独語・伊語・中国語・ハングル語などが続く。以前は、日本語表記が多かったが、今では日本語は見当たらない。観光庁は、ミシュラン・ガイドに掲載されて海外観光客が増えると喜んでいるが、海外で日本のガイドブックを入手するのが如何に難しいかを知っているのだろうか?

 パースに住む娘は、日本国内のニュースは殆ど、報道されないという。現地の友人に、イギリス王室の婚約ニュースを連日流す日本のマスコミを「平和ボケ」と揶揄されたそうだ。国際舞台における日本の存在感が希薄なのに、自己中心的に世界を捉える近視眼的思考を捨てないと、ますます取り残されて行く気がしてならない。